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2010年 06月 08日 ( 2 )

phillp's

フィリピンの納税者権利について、フィリピンのBureau of Internal Revenue より。
GENERAL AUDIT PROCEDURES AND DOCUMENTATION

1. When does the audit process begin?The audit process commences with the issuance of a Letter of Authority to a taxpayer who has been selected for audit.
http://www.bir.gov.ph/taxpayerrights/taxpayerrights.htm
まあ、自分のところで、納税者の権利とタイトルをつけているので、そうなんでしょう。

いきなり、税務調査の手続から始まっているので、一般的な納税者権利全般について触れたものというよりは、税務調査手続について解説しているものというべきなんでしょうね。

一応、当然ですが、税務調査に選定されたら文書で通知するってところから始まります。
何で選定したか・・・選ぶ基準があるよって。納税者の申告が誠実であることを前提とする云々というような文言はないようです。

除斥期間のこと等を含めて、日本の国税通則法と同様のことが(期間は違いますが)述べられています。
当然、不服申立て等はできるといっていますが。

かなり威圧的な書き方だなって感じるんですが、逆にフィリピンで誰がどんな税金を払っているのかってことを理解してからじゃないと、論評のしようがない。

これをいってはおしまいなんですが、比較法的に税法を検討することは、本質的に無意味なのだと私は考えています。
そんなこといいながら、外国の事例をいっぱい引っ張っているのはなぜかって言われたら、趣味だから、と。

半分冗談、80%本気なんです。

例えば、手続法を比較するとします。
基本的にデュー・プロセスの原則を守るというのは大前提でどこの国でも言えることのはずなのです。ただ、手続法の前に実体法があって、その実体法の比較に意味があるか。
もちろん、いろんな国がそれぞれの社会的事情、経済的状況、歴史的与件によってそれぞれ色んな税を法律によって課しているのですね。国といいましたが、いわゆる国に限定しては駄目で、jurisdiction (法域という訳が適切かどうかは、ともかく)課税権を持つ地域政体単位ごとに実体法と手続法について検討することは、意味があると思ってはいます。
ただ、国の成り立ち、そうですね、例えば連邦制なのかどうかといったことによって、比較をする場合には一定の制限を受けます。

連邦制とよんでも、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツを一つにくくってしまうわけにもいきません。

学位論文とか研究というのであれば別ですけど、政策立案において比較税法的な考え方にどれほどの意味があるのか。
あるいは、国債課税における税法の国際的な整合性を目指すなんてことに意味があるのか。だって、誰も税金払いたくて金儲けをするやつは、いないのでありますから。
by nk24mdwst | 2010-06-08 18:19 | 租税法(日米以外)

who's hungry?

今日も、曇りで、少し蒸します。

ハンガリーも財政危機ですか。
Hungary Disclaims Comparisons to Beleaguered Greece
By DAN BILEFSKY
Published: June 7, 2010

BUDAPEST — Hungary’s center-right government pledged on Monday to contain its budget deficit and to cut spending as it continued to backtrack from its previous suggestions that the country was in danger of suffering a Greek-style crisis and defaulting on its debt.
http://www.nytimes.com/2010/06/08/business/global/08forint.html
政危機というと政府の話ですが、ことは、それではおさまらないようです。
ハンガリーの家計も、当然、借入をしているわけです。日本でもアメリカでも、みんな普通の人は、ローンを抱えている。
ただ、日本でもアメリカでも銀行等のローンは自国通貨建てです。
ハンガリーでは、外国通貨建てのローンを抱えている市民が多いということのようです。100万を超える数。
政府債務は、自国通貨を切り下げると、借金の元本を減らすことができます。しかし、自国通貨が切り下げられると、ハンガリー国民から見るとユーロが高くなるわけで、借金が自動的に積みあがるのですね。
グローバリゼーションってこんな話を意味したんでしたっけ。

緊縮財政一辺倒に方向転換するのは、間違いだと例によってクルーグマン。
June 7, 2010, 3:33 am
Madmen in Authority

Rereading my post on the folly of the G20, it seems to me that I didn’t fully convey just how crazy the demand for fiscal austerity now now now really is.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/06/07/madmen-in-authority/
財政支出を切り詰めたところで、財政赤字はなくならず、景気に水を差して、中期的な税収減になるだけだと。

エズラ・クラインは、アメリカは、拡張的な財政政策なんかやってないと。
America does not have an expansionary fiscal policy

As everyone knows, the federal government is still spending a $700 billion stimulus package passed at the beginning of 2009. As most people know, state and local governments have had to sharply cut spending because the recession has decimated their tax revenues. But as fairly few people know, these two forces are canceling each other out. Stephen Gordon explains:
http://voices.washingtonpost.com/ezra-klein/2010/06/america_does_not_have_an_expan.html
連邦政府は、若干のプラス、逆に、州、市以下の地方政府は、実質的に緊縮財政をとっているというグラフを示しています。
州等の憲法等の法律が均衡財政を規定しているから仕方がないのですけど。

アメリカの公立学校システムは基本的に州、郡、市、町あるいは学校区という自治体によって運営されています。警察機構、消防機構なども同様です。
保安官事務所などの管轄は、その費用負担をする地区の住民によって決められるわけです。誰を保安官とするかは、その地区の住民自治に任せられる。
だから、財政難になったときに、このような小さな地方自治主体は、その存立基盤を失う、あるいは、合理性の観点から、その存在を停止して他の大きな自治体に組み込まれることを選択するなどということが起こるわけです。
あるいは、その地区の住民が負担できる範囲に警察や教職員等の人件費削減、要するにレイオフが行われるのですね。
こういう状況は、アメリカ映画には珍しくない出来事として登場します。

余談ですけど、サンセット・ストリップに組織の連中(ミッキー・コーエン等々)が経営するバー等(Whiskey Au Go Goとか)が建ち並んでいたのには理由があって、この地区が、ロス市警あるいはオレンジ・カウンティ保安官事務所のどちらの警察犬も及ばない地区だった時代があったということの反映なのですが。

ジョン・フレンチの本も、ジャック・ブルースの本もアメリカの70年代の音楽シーンにおけるMob の存在について触れています。興行的な意味とクスリと両方ですけどね。アメリカの大手レコード会社も当然、つながりがあったというわけですけど。クライブ・デイヴィスのCBSからしてそうだったようでありますから、チェスやモータウンも色々あったんでしょうね。

イギリスでは、BBCは、レコードを放送で使えなかったのはユニオンのせいだったという話です。放送に伴うロイヤリティの支払いがレコード会社にはなされていなかったのだと思います。
イギリスのユニオンは、1人のミュージシャンが一日に労働できる、つまり、セッションに参加できる時間を規定していたので、Bob Downes が、ドラム、ベース、ギター、キーボード、サックス、トランペットを2人ずつ入れた録音をしようとしたときに、人数がさらに倍になったと嘆いていました。
資金の問題から、スタジオを使える時間が限られている。そこで、ドラマーが4人必要だという話になるわけです、ダブル・ドラムで録音しようとすると。

数年前、Drive-By Truckers とBig Star は、私の好みではないと切り捨てていたのですが、今年になって、なぜか、繰り返し聞くようになってきています。馬齢を重ねているので、もっと、ソフトなものを聞くようになるかと思ったのですが。
今日は、とにかく、あさからBig Star をずっと聞いています。
by nk24mdwst | 2010-06-08 15:33 | 租税法(日米以外)