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2009年 11月 28日 ( 2 )

not so simple

月末が迫っているのに、アメリカの州税事情なんかどうでもいいはずなんです。それより、自分の宿題をやらないといけないわけで。

とはいうものの、例によって天邪鬼な私は急かされると、止まってしまう。というか、今週はずっと集中してきていて・・・いや、すべてわが身がまいた種。

アマゾンのようなオン・ライン流通業者に対して小売売上税(Sales Tax)をかけるというニューヨーク州に対する訴訟が係属中です。一審では、州が勝ちました。近く控訴審判決が出るということなのですが、タイムズの論説は、アマゾンはインチキするな、というのですけど。
Editorial
Yes, You Owe That Tax

Published: November 26, 2009

As many Americans gird themselves for the Black Friday shopping crush, we can think of a lot of reasons to stay home and do holiday shopping online. Not having to pay sales taxes should not be one of them.
http://www.nytimes.com/2009/11/27/opinion/27fri1.html
通信販売業者に対する売上税の課税については、1992年の連邦最高裁判決があって、そこでは、消費地で課税するためには、そこに恒久的施設があることが前提であるとされているわけです。
アマゾンが訴訟で負けた理由は、アフィリエートが、恒久的施設、つまり支店とか営業所、販売店に該当するという考え方が支持されたわけです。

タイムズは、アマゾンのような大手流通業者が小売売上税の課税を免れている(転嫁論の問題はありますけど)結果として、州財政に穴が開いているという州の主張に与しています。

1980年ごろにアメリカから通信販売でファクスを使って本を買ったことがありましたが、イリノイ州民はチェックをつけろって書いてありました。つまり、イリノイ州、まあ、シカゴにその出版社はあったので、イリノイ州民に対して販売するときは売上税をオンする必要があったのですね。

読者が沢山意見を投稿しています。特に、最初の方に出ているものの中には、見るべきものがあるというか論点が集約されているように思えます。

アメリカは広いので、近くに商店がなく通信販売によらざるを得ないとか、売上税の代わりに総量を負担しているという実に庶民的というか普通の人の感覚を反映したものもあって、それは、それで留意すべきことなのでしょうね。
つまり、仮にニューヨーク州でこれが認められると、基本的にすべての州に広がる可能性が高いわけですから。

シアーズローバックの国はいまや、アマゾンの国になったのですね。読者の投稿を見ていると購買動機として売上税が非課税だということは事実として存在するようです。
アマゾンは大手ですから、価格に転嫁すること自体はそれほど難しくないという前提を一応おくことにします。
転嫁論はこの場合、あまり、本質ではありません。ただ、税法の構成上は、Sales Tax は、間接税として定義されていて、物販業者が徴税義務と納付義務を負うという形ではあります。
日本の消費税とは違います。

50州が採用するようになったらどうなるか。価格に転嫁は可能、消費者は税込みの値段を見て購入するかどうかを決めるだけ。州は税収が上がる。これほど事は簡単かということですが、投稿の中でも指摘されていますが、そうは簡単ではありません。

まず、州ごとに税率が違います。4州、Sales Tax のない州がありますが、それでも5~7%といった税率の範囲で州ごとに異なる税率を適用することの問題があります。

Sales Taxは基本的には、州税なのですが、これに、市税、あるいは郡その他の地域ごとに加算が存在します。
また、税率も物品の種類、役務提供の内容によって異なるわけです。

以前、ミズーリ州の売上税率を調べたことがありますが、60通り以上の税率が存在しました。物品の種類ごとに、その販売、提供が行われる地域(jurisdiction)によって異なる加算率が存在するからです。

全米レベルでこれに対応するのは事実上不可能だと思われます。

日本のように直接税であるとされる所得税、法人税と消費税の納税額がきちんと連動して機能している国は、おそらく世界に存在しないのではないかというのが、私の偽らざる感想なんですけどね。

番号なんかの問題じゃないのです。

・・・愚痴を書きそうになったのでやめます。自らまいた種は、自分で食べるしかない。どこか変ですね。

トヨタもキャノンもどうしてよいのかわからなくなっているこの国で、それも田舎で、借り方貸し方合わせていると、ちょっと違うことも考えてみたくなるわけです。デモ、やっぱり税金のことを考えているのは、オタクなんでしょう。

日本の租税訴訟、判例評釈か・・・。

学者の世界では、制度論、立法論に逃げ込むといわれるのだそうですが、学者じゃないから制度論、立法論に逃げ込んでいるわけではないのですが、現実逃避をしているのは間違いないです。

などと考えていたら、日本郵便さんが、アマゾンの小包を持ってきてくれました。UKだとフランクフルトから来るのですが、ドット・コムの方は、ネヴァダのノース・ラスベガスからですね。調べてみないとわかりませんが、ネヴァダに売上税がないというのは容易に想像がつきます。

Robert Palmer(ミュージシャンじゃない方)の遺稿集。円高だから高くはないんですが。それからパーマーが書いたものは、ちゃんと読ませるのではありますが。

裏表紙で一言述べているのが、Bono, Yoko Ono, Robbie Robertson, Bonnie RaittそれにMick Jagger 。うーん、考えてしまいます。
女性2人の発言は、素直に受け取れますが・・・。この5人は、このブログではあまり登場しない、かな。

John Paul Hammond のアルバムで最初に入手したのは、The Hawks がバックをやったものだったんですけどね。
ブルームフィールドがピアノです。
The Band は、中学生のときから大好きで、Music From Big Pink は、擦り切れるほど聞きましたが、今世紀になってから、聞いていられなくなりました。コンプリーティストだったのに。

Too much Robbie, too much Levon なんですね。ECは、ザ・バンドみたいな音楽やりたいって言っていましたっけ。南部へ行ったらDuane という掘り出し物にめぐり合いましたけどね。
フェアポートとザ・バンドの先祖がえりを比較していた人も昔日本にいましたね。たまたま、ですよ。
by nk24mdwst | 2009-11-28 16:27 | 租税法(アメリカ)

fried chicken down in albama

今日から、寒くなるようです。

昨日の晩は、John Paul Hammond のSothern Fried を聞いてました。
有名なJohn Hammond, Jr. の息子です。こちらは、アメリカのフォーク・ブーム、ブルース・ブームの裏にいた人ですね。
ヴァンダービルトの血筋なのだそうで。

昨日聞いたサザン・フライドというアルバムは、マスル・ショールズで録音されていて、このときのセッションには、何曲かデュアン・オールマンが加わっています。オールマンのアンソロジーに入ってますね。

まだ、そんなに忙しくなる前、ただ、ウィルソン・ピケットのHey, Jude のヒットのおかげで倒産の危機を脱したことの録音です。
ジョン・ハモンドは、このスタジオのこともデュアンのこともまだよく知らなかったけど、噂を聞いてやってきたのだそうです。半信半疑で。
このセッションは、ハモンドの歌以外は、リラックスしたウォーム・アップの後、気持ちが乗ってきたときのマスル・ショールズのレギュラー・セッション陣のよいところが出ていると思います。
デュアンは、数曲しかやっていないので、彼を目当てにして入手する価値があるかどうかはわかりません。わからなかったから入手してしまったのですが、Eddie Hinton のギターとピアノがいいなと思いました。
Roger Hawkins の出来がよいと感じました。

ロスでタジ・マハールのバンドでJesse Ed Davis が、スライド・ギターを弾くのを見て、デュアンはボトル・ネックを始めます。Hourglass は、会社の方針で、ライブはなし、なぜってバンドのイメージが壊れるから。レコーディングは、ハリウッドのセッション・プロ。
要するに、バンドのメンバーはみんな暇だったわけですね。
南部出身のブロンドのGreg Allman をグラム・パーソンズの線で売り込もうという筋書きだったわけです。
GPファンの方には申し訳ないのですが、少なくともプロデューサーのダラス・スミスはそう考えていたということです。

マスル・ショールズで、親父譲りのブルースお宅のジョン・ハモンドとあったデュアンは、オープン・チューニングを習うのですね。

まあ、コネがあると違うというのがジョン・ポール・ハモンドの強みでしょうか。このアルバムの前は、Robbie Robertson, Garth Hudson, Levon Helm といったザ・バンドを名乗る前の連中をバックにアルバムを作ったりしています。マイク・ブルームフィールドまで呼んでいます。

It's Too Late のアレンジが気に入りました。ギター・レスでピアノ、ハモンド、ベースにドラム。グロッケンシュピルがいいアクセントとなっています。。実力を伴わない感情過多が災いするジョン・ハモンドが抑え気味で、Dominos のEC の力みより好ましいという感じ。

今朝は、Roger McGuinn のソロを続けて聞いていて、あの70年代になってからのLAサウンドが、気になってしょうがないというか、気に入らない。
だって、あのスタイルでやれば、イーグルスに敵わないわけです。なまじ、ドラムがジム・ゴードンで悪くないプレイをしているのが逆に、演奏全体の無味乾燥度合を強めてしまっているように感じるのです。
Byrds 時代のマギンについては、オリジナル・メンバーが彼だけになってからのあの鼻にかかったような歌声が嫌いじゃないのですけど。

ボーナスで素晴らしい12弦ギター・ソロが入っていて、終わると大拍手が起きるのでライブだとわかります。Limited Editon の最後の曲です。やんやの喝采が、却って寒々しい。
これだけ弾ける人に、ソロ・アルバムでほとんどギターを弾かせないというプロデューサーは、偉いです。よほど、耳の肥えた人なのでしょう
というか、要するに、イーグルスがヒットした、それもヒットさせるべくしてヒットしたというあたりからおかしくなるんでしょう。

ビーフハートを聞きながら書いてますが、こんなにビーフハートの音楽が暖かいと感じたことはないです。

交換留学生に聞くべきは、君は、イーグルスを知っているか、という問いだったのでしょうね。

イーグルスの路線転換は、ナッシュビルが方向転換してきたからしょうがなかっただけでしょう。
by nk24mdwst | 2009-11-28 08:27 | 音楽