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2009年 09月 15日 ( 2 )

border adjustments

これメモです。クルーグマンが炭素税と付加価値税、自由貿易主義について述べています。
September 11, 2009, 4:32 am
Fetishizing free trade

Free trade is supposed to be about a principle: nondiscrimination between domestic and foreign goods. Sometimes following that principle requires taxes and subsidies at the border! Thus, “border adjustments” on VATs — taxes on imports, rebates on exports — are what’s needed so that the VAT is an overall tax on consumption, regardless of where the goods are produced.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2009/09/11/fetishizing-free-trade/
付加価値税においては、国境税調整、つまり、輸出時免税、輸入時課税を行うことにより、国外取引における中立性を保とうとするシステムが存在します。

二酸化炭素排出量を課税対象にするときも、一国主義では成り立たないのですね。

たくさんついたコメントは、クルーグマンを馬鹿呼ばわりするものから、かなり論理的に検討しているものまでさまざまです。いずれも、本音の議論かなと。

結局、炭素税も付加価値税も自由貿易市場もすべて観念上の産物なのに実際の人間の生活に大きな影響を及ぼすというところが共通項なんでしょう。だから、自分がおかれている立場によって評価が異なるのはしょうがない。

付加価値税を利用した環境税脱税の話が実に象徴的です。学者の考えと、娑婆の頭の良く回るやつとの違い。これって、金融恐慌のときも同じですよね。

日本の税制改革案であまり議論されていませんが、イギリスも富裕層の所得課税強化にシフトしてきています。
World's Wealthy Pay a Price In Crisis

By Anthony Faiola
Washington Post Foreign Service
Tuesday, September 15, 2009


LONDON -- In this land of inherited privilege and celebrity billionaires, it no longer pays as much to be rich.

Hobbled by soaring debt and ballooning public spending amid the global financial crisis, the British government is joining others around the globe in tapping the wealthy to cover massive shortfalls. As a result, the tax rate here for those making more than $250,000 a year is set to jump from 40 to 50 percent, leaving the likes of Charlie Mullins -- the self-made king of London plumbing -- fuming. He estimates that the new bill on his $2.5 million annual income, with exemptions, will jump by no less than $236,000.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/09/14/AR2009091403519.html
イギリスも最高税率を40%から50%に上げてきています。

日本は、依然として40%のままですね。住民税10%とあわせると50%ですが、この一律10%の住民税は、低所得層を直撃しているわけです。さらに、年金所得者からの地方税、つまり住民税の特別徴収も始まりましたし。
これを全部やったのは、阿部内閣です。

アメリカのガイトナー財務長官は所得増税を考えていないと。
U.S. Treasury Sec says tax increases not likely
Mon Sep 14, 2009 10:21pm EDT

WASHINGTON (Reuters) - U.S. Treasury Secretary Timothy Geithner said on Monday that he did not think future tax increases were inevitable to tame the massive budget deficit.
http://www.reuters.com/article/GCA-Economy/idUSTRE58E0LS20090915
まあ、財政赤字をどう消すかというのは問題ですが、下手に景気がそこ打ちしたからといって増税すると、日本の橋本内閣の二の舞になりますからね。
by nk24mdwst | 2009-09-15 17:08 | 租税法(日米以外)

hello, america

きょうは、雨です。

Jon Larsen の the Jimmy Carl Black Story を聞いています。4曲ほど、Tommy Mars がゲスト出演。ジミー・カール・ブラックは声で出演であります。
ジミー・カールのせりふが出てくるので、ジミー・カールのダイ・ハード・ファン向きでしょうか。
せりふは全部、テキストでついているし、ジミー・カールのセリフはいつもの調子であります。
FZの晩年のセリフいっぱいのものより楽しいかも。音楽は、ジャズ風のものからブギまで。ひねりをあまり聞かせていないので聞きやすい。
だんだん良くなる法華の太鼓じゃないですが、楽しいです。

これ、CD二枚組みなのですが、二枚目は、60年代の初期Mothers 時代の思い出をジミー・カール・ブラックが語っています。バンドができたときのときから始まっています。このインタヴューの一部は、FZのDVDにあったものと同じようです。いわく、ザッパは、リズム・ギタリストとしてはともかく、リード・ギタリストとしてはたいしたことなかった。だから、ヘンリー・ヴェスティーンを入れたんだって。ヴェスティーンはブルース・バンドだと思って入ったらそうじゃなかったので抜けたわけですが。
このインタヴューに価値を見出す人とそうでない人と。
16歳のMick Taylor に、出会ったときの話をしています。ジミヘンに初めてあったときの話とか。
ジミヘンがスターになって、自分が脇になったのがFZには我慢できなかったと。

昨日は、Matthews Southern Confortを聞いていました。
車の中では、the Band, Jimi Hendrix, the Byrds などという順番で音楽がかかるもので。ものぐさなので入れ替えしないからこういうことになる。

夜は、とにかく寝つきが良くて、Merry Go Round の1曲目で寝たようです。なぜか、今頃Emit Rhodes が、少し気に入っていたりして。なんかむちゃくちゃな取り合わせで。

リーマン・ショックから1年というわけでアメリカ大統領がニューヨークで演説。
On Wall St., Obama Pushes Stricter Finance Rules

By JEFF ZELENY
Published: September 14, 2009

President Obama came to Wall Street on Monday to tout how the nation’s economic outlook has improved from a year ago, but he called on Congress to pass stronger financial regulations this year, as he offered a sharp admonition that “there are some in the financial industry who are misreading this moment.”
http://www.nytimes.com/2009/09/15/business/15obama.html
ウォール街を発端とした金融危機からの回復途上にあるのに、すでに過去のものとしてそれを忘れている連中がいるとして、より強固な監督体制が必要だとしていますね。

スピーチの全文はホワイト・ハウスに。REMARKS BY THE PRESIDENT
ON FINANCIAL RESCUE AND REFORMです。
http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Remarks-by-the-President-on-Financial-Rescue-and-Reform-at-Federal-Hall/

9月23日の猶予期限を目前にして駆け込みです。
Tax evaders rush to beat amnesty deadline
Mon Sep 14, 2009 1:43pm EDT

By Kim Dixon

WASHINGTON (Reuters) - Rich Americans who have evaded taxes by hiding foreign holdings have about a week to turn themselves in to an Internal Revenue Service amnesty program or gamble they will not be caught.
http://www.reuters.com/article/topNews/idUSTRE58D3A920090914?sp=true
9月23日までに、自らの脱税を認めてI.R.S.に出頭したものに対しては刑事訴追はしないということで、1週間に400人も来たと。

昨年1年間の人数を1週間で上回った。Caplin & Drysdale で230件だということだそうです。
キャプラン&ドライズデールって強力な事務所なんですね。I.R.S.のOB、財務省のOBがたくさんいますし。

日本の場合、税制改正における最大のロビーストは経団連なのですが、アメリカの場合は、ワシントンの大手法律事務所の税務部門なのですね。あるいは、3大会計事務所の税務部門。

立法というような政策立案、訴訟が絡むので、会計事務所よりは法律事務所で税務に特化しているところが強いのだということを最近感じます。
by nk24mdwst | 2009-09-15 10:24 | 租税法(アメリカ)