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2008年 10月 12日 ( 2 )

day 6 or dangerous sandal

足指の状態は、楽になっているように感じます。
サンダル履きで東京へ来ていますが、さすがに都会、誰も気にする風も無く、こちらも、サンダルに慣れて、気にしていないというか。

でも、ぬれた路面とサンダルは矢張り危ないです。昨日も駅のホームでひやりとしました。
大丈夫な方の足を滑らせてしまいました。引きずるスタイルのかばんだったので、杖代わりになり、転倒を免れました。
田舎の人の少ないところで、ゆっくり歩く人たちの中で生活している方が安全ですね。

社会保障の話の中には介護の問題もあります。みんな苦労をしていて、制度論と個人的な事情をきちんと区別して議論すべきとわかっていても、自分の体験を言いたくなるのですね。
みんな自分が一番大変だと思う。
私も含めて、悲しいけど、それが素直な気持ちですね。少なくとも、普通の人の気持ちでしょう。

昨日の反省は、知らずに口をついた言葉が、他人を傷つけることが少なからずあるということです。
以前から、長い付き合いがあり、お互いの生活、性格、共有する経験や考え方があることがわかっているので、事が収まるのですね。
私の不用意な一言は、人生の先輩は黙って聞き流してくれ他のだと発言の後で気づきました。

ウェブ上だけでの知り合いでは、絶対に起こらないことでしょう。ウェブでやり取りするしかない状況にあるとしても、そのやり取りする相手の方たちと実際に会ってその人柄を知っている、逆にその方たちも人間としての私を知っているかどうかというのは、決定的な違いなのだと思います。

話は、変わって、日本は、この10年来、年間自殺者が3万人を超え、交通事故死亡者の数をはるかに上回る状況が続いています。これは、心ある精神科の医師ならずとも、一連の構造改革路線、市場原理主義的経済への急激な方向転換の結果でしょう。
それに今回進行中の事態が加わるとどうなるのか。
国別の自殺者の人口比率にしめる割合の上位、ワースト10の真ん中あたりに日本はいます。
日本の上にいるのは、旧ソ連邦のいくつかの国(ロシアを含む。)それと昔から自殺率の高い北欧のある福祉国家くらいです。

忘れないうちに、消費税や健康保険料、年金保険料の企業負担分というのは、実際には、人件費を課税標準とするわけで、それ自体は雇用抑制要因だと考えています。
この点に関して、10年ほど前までは、EU諸国における失業率と付加価値税率には正の相関関係が見られたのですが、現在それは消えています。
この矛盾は、おそらく、先進諸国の金融バブルを説明要因の一つとして理解できるのではと、考えています。詳しい検討はまだしていませんが。

昨日のルーズベルト連合の成立と崩壊について、検討する必要があることをもう一度書き留めておきます。

大恐慌とアメリカの大衆音楽の誕生などという見方を嫌う人もいるでしょうが、私は、つながらないものをつなげたくなる性分だから仕方が無い。逆に、音楽の方からアメリカの政治状況を見ることも可能かと。

前後するのですが、クルーグマンの大統領選後に対するくらい予想を引用しておきます。
October 10, 2008, 1:43 pm
Not about the financial crisis

The crisis isn’t the only scary thing going on. Something very ugly is taking shape on the political scene: as McCain’s chances fade, the crowds at his rallies are, by all accounts, increasingly gripped by insane rage. It’s not just a mob phenomenon — it’s visible in the right-wing media, and to some extent in the speeches of McCain and Palin.

We’ve seen this before. One thing that has been sort of written out of the mainstream history of politics is the sheer insanity of the attacks on the Clintons — they were drug smugglers, they murdered Vince Foster (and lots of other people), they were in league with foreign powers. And this stuff didn’t just show up in fringe publications — it was discussed in Congress, given props by the editorial page of the Wall Street Journal, and so on.

What it came down to was that a significant fraction of the American population, backed by a lot of money and political influence, simply does not consider government by liberals (even very moderate liberals) legitimate. Ronald Reagan was supposed to have settled that once and for all.

What happens when Obama is elected? It will be even worse than it was in the Clinton years. For sure there will be crazy accusations, and I wouldn’t be surprised to see some violence.

The next few years are going to be very, very tough.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2008/10/10/not-about-the-financial-crisis/
彼の予想と重なるかもしれませんが、民主党候補が大統領になり、下院の多数派は共和党が占めることになる確率が極めて高いのではないかと思います。
結果的に、いろいろな政策決定が協調的かつ迅速に行われる結果になればよいのですが。そして、その政策決定自体が世界にとって良いものであればいうことはないのですが。

反対のことが起こりそうな危惧を持っています。
太平洋のこちら側は、何がどうなるのか。

なぜ日経平均の下落率が一番大きいのか、単に外国人投資家の比率が多く、手仕舞いをせざるを得ない論だけで説明がつくのか。
仮にそれで説明がつくのだとしたら、そのために以下に多くの日本の国富が失われたことか。

法人税の構造的な問題が特定の企業群を利する結果を招くことについても、忘れないうちに書いておきます。

今週は、座っていられる時間がなさそうなので。
二日間長時間座っていなければいけない予定なのですが、その二日間は拘束されているというべき日なのです。

FZのギター・インスト・シリーズは二つありますが、全く違う印象を受けるのはなぜか。GZの怒りとの関連ありや。
忘れないうちに。
by nk24mdwst | 2008-10-12 08:15 | その他

nobody knows where's any net

もう日付が変わってしまいましたが、昨日の午後の研究会での話は、久しぶりに刺激を受けました。

日本の社会保障と医療制度について、普通の人よりは少しは知っているつもりでしたが、目から鱗でした。
部分的には知っていて全体がわかった気持ちになっていたのですが、日本の社会保障制度全般についてその歴史と国際比較をわかり易く説き起こしてもらえて糸口がわかったとはいいませんが、何となく基本的にどう考えるべきなのかという出発点がわかったような気がしました。

社会保障関係論を専門とされるある大学教授のお話を聞いたのです。その先生の書かれたものを少し読んで仕入れナイトと思いました。

アメリカの話は一切出なかったのは当然ですが、欠落していたアメリカの社会保障制度論のうち医療保障に関しては、クルーグマンの本を読んでいたので、辻褄が合いました。

その先生は、スティグマという言葉を用いて説明をされたのですが、私は、フィリップ・K・ディックの「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」のことをなぜか思い出しました。
ディックのこの小説は、筋立てだけ見ると下手な三流SFにも劣るようにも見えるのですが、ディックの多数の長編の中でもターニング・ポイントとなるものの一つだと思っています。

ディックの小説の主演を現在のカリフォルニア州知事が演じるなんていうのは、笑止千万と捉えるか、ぴったりなのだと捉えるか。ハリソン・フォードのおなじみのいつも何か不安そうな困ったような表情が相応しいのかどうかも良くわかりませんけれど。


クルーグマンが今回のバブルの戦犯を名指ししています。
October 11, 2008, 9:08 am
Greenspan’s bubbles

A chart from a project I’m working on. PE ratio for S&P 500, from Shiller (10-year moving average of earnings, on right scale.) Real house prices from Case-Shiller, left scale.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2008/10/11/greenspans-bubbles/
戦犯の名前自体は、別に驚くものではありません。

この記事に対する最初のレスですが、アメリカがなぜハイパー・インフレにならなかったか不思議だという疑問が呈されています。
この一般物価の上昇を伴わない資産価格の上昇、つまりバブルとその崩壊については、日本、日本人、大蔵省、日銀はいやというほど知っているはずです。
グリーンスパンだって知っているはずで、根拠なき熱狂などと口先だけ警告しながら実際の金融政策は反対のことをやって板のわけですね。
このグラフと私の数日前の書き込みに引用したクルーグマンのグラフを重ねてみるということですね。

おそらく、グリーンスパンは、資産インフレをコントロールできると考えていたのだと思います。日本の大蔵官僚も日本のバブルを生み出したこと自体は自覚していて、それは一般物価のインフレを招かず、かつ、コントロールが可能だと考えていたのです。
この点に関しては、当時の大蔵省首脳だった人が失敗をしてしまったことを認めたという発言したと聞いています。
信頼できる人から聞きましたし、その人がその大蔵省交換からそういう発言を聞きうる立場にある人だったことも事実です。
しかし、伝聞でしかありませんから、真偽のほどはわかりませんが、私は、本当だと思っています。

日本の失敗を充分学んでいて、日本の財務省も警告をしたはずなのに、なぜこんなことになったかというのが疑問として残るわけです。

この点に関しては、少なくとも日本の財務省の意見をグリーンスパンが聞き入れるということは、その意見の当否を問わずありえないはずだと思います。
私は、そもそも、アメリカの投資バブルの源泉は日本のゼロ金利政策だったと確信していますから、その意味で、日本の財務省には意見を言うどころか主導権は全く無かったと思います。
それがどのような結果に陥るかということは、橋本行革以来の構造改革路線、金融立国路線をとろうとしていたわけで、意識をしていた、あるいは、共謀剤が成立するかどうかは別にして、日本の金融当局にも責任があるのだと思います。

グリーンスパンは、非常に頭の切れる人だとは思いますが、アメリカで一番偉い人ではないわけですから、一番偉い人の言うことをやっぱり聞かざるを得なかったのだろうと思います。

アメリカで一番えらいのは、もちろん主権者である一般のアメリカ国民すべてであります。ということなら、話は簡単ですね。
大統領だということに一応しておきます。

クルーグマンのグラフは、株と不動産の二つのバブルが存在したことを示していますが、コメントの中に、時系列をもう少しさかのぼるべきだというものがあります。
1982年までさかのぼれというわけです。
レーガン政権下における、ドル高政策とその後のS&L危機が抜けているというわけです。そのとおりだと思います。
しかし、やはり、アメリカ人はドルがすべてだと思っているのでプラザ合意の意義も見落としがちのようです。

冷戦末期、米ソはどちらもガス切れ寸前だったわけです。底から荷物を背負って全力疾走を両方でやってみたら先に旧ソ連がこけたのは事実ですが、アメリカ経済事態も過酷な消耗をしてしまったというのも事実ですね。
それを解消するためにプラザ合意をやって、一度借金をチャラにしようとしたというか、借金をよその国に付け替えた。
そのあともアメリカは、時刻の経済が下降しそうになるとよそへ付回しをしてきたわけですね。

具体的には、アジア通貨危機だの日本の失われた10年というわけです。

もう一つ、グリーンスパンがFRB議長だった時代の大統領は、どちらも国内的に非常に脆弱な基盤の上に立っていて、それに対する攻撃をかわす必要があったのだと思います。

クリントン政権のスキャンダル、ブッシュ政権における大統領選挙そのものの正当性の問題ですね。そこへ、景気が下降局面に入りそうになったとしたら、何とか目を外にそらす必然が生まれるのだと思います。

今回の危機において、目を外にそらさせるということが可能かどうか。
最大のケインズ政策としての戦争の有効性という意味です。その意味で虚構としての冷戦は、違う評価をすることが可能であるのだと思います。

まあ、誰も同調しないでしょうが、今日に至るいわゆる新自由主義ないし市場主義経済論理が世界を制覇したという論理が、その後の好況をもたらしたという考え方は誤りなのでしょう。
誰も同調しないでしょうが、冷戦崩壊後の新たな体制を生み出したわけではなく、単に、冷戦終結後の新たな体制が生まれるまでの緩慢な現代文明、現代経済のパラダイムの転換を咲き伸ばしていただけではないかと思います。
ですから、結局、バブルが崩壊し、世界的な金融恐慌の瀬戸際にあるということです。
October 11, 2008, 3:12 pm
Memories of the late 90s
The current global crisis and the Asian/Russian/Latin American crisis of the late 90s have a lot in common, although there are also some big differences. Some of my more wonkish readers might be interested in an Asian-crisis-model paper I wrote in 1999, which stressed balance sheets and leverage. Because I had Indonesia on my mind, the foreign exchange market, rather than the mortgage-backed-securities market, was at the heart of the story. But there’s a clear family resemblance. The paper (pdf) is here.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2008/10/11/memories-of-the-late-90s/
90年代のアジア・ロシア金融危機と今回の危機の類似性について触れています。
October 11, 2008, 7:37 pm
Falling short
Wouldn’t it be nice if, just once, policy makers exceeded expectations instead of falling short? Actually, it would be more than nice: until that starts happening, policy will keep losing credibility.
But it’s apparently not to be. The IMF ministers have endorsed the G7.
http://krugman.blogs.nytimes.com/?scp=2&sq=paul%20krugman&st=cse
各国の財政首脳協議も明確な方針を出さないとクルーグマンは怒っています。
by nk24mdwst | 2008-10-12 01:37 | 租税論