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2007年 12月 08日 ( 1 )

Original Mothers MK 1

Mothers of Invention の最初のアルバムである、Freak Out! が録音されたときの、メンバーをOriginal Mothers MK1、オリジナル・マザーズ・マーク1と呼ぶことにすると、前述のとおりギター、ヴォーカル:Frank Zappa、リード・ヴォーカル:Ray Collins、ベース、ヴォーカル:Roy Estrada、ドラムス:Jimmy Carl Black、ギター:Elliot Ingberということになります。
録音及びステージでは、それに、サックス兼ローディーとしてJim Sherwoodが加わっていました。それと、Susie Creamcheese を加わるわけです。スージー・クリームチーズについてもいずれ触れることにします。

ジム・シャーウッドは、フランク・ザッパの弟のBobby Zappaとハイ・スクールで同級で、フランクとは、ハイ・スクール・バンド時代からのバンド仲間です。

なお、周知の通り、フランク・ザッパは、ハイ・スクール時代におなじ学校に通うCaptain Beefheart、 a.k.a. 、Don Van VlietとR&Bやブルースのファンであるということで知り合います。
ビーフハートは、ザッパのアルバムに参加もしますが、二枚組みLPのTrout Mask ReplicaMagic Bandを伴って、ザッパのローレル・キャニオンの自宅で録音することになるわけです。

LUNAR Notes: Zoot Horn Rollo's Captain Beefheart Experience は、トラウト・マスク・レプリカ時代のマジック・バンドで鋭いスライド・ギターを聞かせたズート・ホーン・ロロことBill Harkleroad がビーフハートとマジック・バンド時代について語った本です。
ザッパやビーフハートのように日の当たった人の影にいた人間の悲哀が出ているというか、恨み節になってはいますが、なかなか面白い本です。

今週は、Trader Horne から音楽の話を書いてますが、これを無理やりリンクさせることができるか、です。

トレイダー・ホーンのデュオの女性のほうの片割れであるJudy Dyble は、先に書いたようにGiles、Giles、Frippにいました。後年のKing Crimson のプロト・タイプの性格を持っているこの売れなかったバンドに彼女を紹介したのは、King Crimson MK1 の中心人物となる マルティ・インストゥルメンタリストの Ian McDonald です。ジャイルズ、ジャイルズ、フリップに参加する前に彼女がいたのが、Fairport Convention ということになります。

Fairport Convention は、35年以上のキャリアを持つバンドですが、同じメンバーで続けてアルバムを録音したことがありません。フェアポートは、ベースのAshley Hutchings、ギターのSimon Nicol に同じくギターのRichard Thompsonとヴォーカルのダイブル、ドラムの Martin Lamble が加わって1966年の終わりごろに産声を上げます。
Joe Boyd は、著書White Bicycle で彼らについて、イギリスで初めて会ったGrammer School Boysだと述べています。ジョー・ボイドと「ホワイト・バイシクル」については、また詳しく触れるつもりです。
*ボイドは、フェポート・コンヴェンションのメンバーに会う前にUFOクラブでPink Floyd のプロデュースをしています。Syd Barrett がまだ在籍しているオリジナル・メンバーのころです。ピンク・フロイドのメンバーは、パブリック・スクール組、Incredible String Bandの方は、ワーキング・クラスということでしょう。

フェアポート・コンヴェンションには、デヴュー・アルバム製作中に元フット・ボール選手のIain Stewart(当時は、Ian McDonld という本名を使っていたようですが、前出のKCのIan McDonald と紛らわしいので、姓を母方の姓に変えたということです。)がヴォーカルで参加します。その後、ダイブルが抜け、Sandy Denny が加わり全盛期を迎えることになりますが、移動中の自動車事故によりドラムのマーティン・ランブルとリチャード・トンプソンのガール・フレンドが亡くなってしまいます。
このリチャード・トンプソンのガール・フレンドというのがアメリカ人で、イギリスへ渡る前、ビーフハート&マジック・バンドのステージ衣装のデザインをやっていたのです。

というわけで、ジュディ・ダイブル→フェアポート→リチャード・トンプソン→マジック・バンド→ザッパと無理やり補助線を引きました。
ちなみに、ズート・ホーン・ロロとフェアポート・コンヴェンションは、Jethro Tull Ian Anderson を通じて補助線を引けます。

話をFreak Out!に戻しますが、このアルバムの録音、特にその演奏に関しては、Tommy TedescoCarol Kaye その他の当時のハリウッドの一流セッション・プレーヤーが勢ぞろいしています。ベースで有名なキャロル・ケイですが、フリーク・アウト!では、12弦ギターを弾いています。もともと、彼女はジャズ・ギタリストだったわけですけれど。Wrecking Crew が参加していたというのは、当時のハリウッドの音楽業界では当然のことでポット出のバー・バンドなんかに高価なスタジオで録音させるなんてことはしないのが常識だったわけで、Mothers も、例外ではありませんでした。

*このあたりの事情に関してはこんな簡単な話ではないと考え直しています。

結果的にはこのようなハリウッドの常識に対してアントレプレーナーでもあったザッパは反旗を翻そうとしたわけですが、それがよかったのかどうかについては、評価の難しいところです。

フランク・ザッパの神格化を目指すつもりは毛頭ありませんが、Ahead of their Time であったことだけは認めざるを得ません。

*それがどうしたって気もしてますが。
by nk24mdwst | 2007-12-08 17:37 | 音楽