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mountain of love

今朝は、朝から、Bird On A Wire が3連発でかかりました。
Joe Cocker のスタジオ・ヴァージョンとMad Dogs & The Englishmen のヴァージョン、残りは、Faiport Convention(Iain Matthews & Sandy Denny)のBBCライブでした。
Tim Hardin, Judy Collins のヴァージョンもうちにあったので聞いてしまいました。

Leonard Cohen の代表曲だということは、中学校のときから知っていたような気がしますが、レナード・コーエンなんていうのインテリ受けを狙った、偽者だなどと生意気なことを考えている中学生でした。 Michael Walker の 'Laurel Canyon: The Inside Story of Rock-and-Roll's Legendary Neighborhood’ によると1967-8年ごろ、ハリウッドでいつも一番の美人を連れ歩いていたのがコーエンなのだそうです。それも、いつも違う女性だったと。
そんなことは、田舎の中学生の知ったことではありませんでしたが。

フェアポート・コンヴェンションのヴァージョンは、このバンドが1968年ごろ、正統派フォーク・ロック・バンドだったという証のように聞こえます。ここでフォーク・ロックという意味は、いわゆるByrdsに代表され、初期のJefferson Airplane にもほのかに香るハリウッドの音楽という意味です。

前も書いていますが、フェアポート・コンヴェンションは、ロバート・ジョンソンからジャンゴ・ラインハルトまで何でもこなす18歳のRichard Thompson が典型ですが、非常に幅広い音楽嗜好を持っていて、所期は特に、アメリカの音楽の影響を強く受けています。

Cajun なんかやっています。Swarb 加入前で、ヴァイオリンを弾いているのはRick Grech だったりします。当時、彼はFamily にいたわけですが、私は、どうしてもChapman の声を受け付けなくてファミリーが聞けません。

Beatles や Stones がアメリカの青少年の大きな影響を与え、それに影響を受けバーズ、Buffalo Springfield が出てきたのだと思いますが、バーズやエアプレーンの影響の下にフェアポートがあったのは間違いないと思います。

日本ではあまり話題にならなかったと思いますが、ティム・ハーディンとかTim Buckley 当たりも非常に良く研究しているように思えます。そして、やっぱり、レナード・コーエンをやる。Suzanne もやってますからね。

コーエン、ケーハン、ケーガン、キーガン、カーン、ハーンなどというのは基本的に同じ名前で東欧のユダヤ系の典型的な名前ですね。コーチャンなんて人もいましたっけ。
*Randy Newman のデヴュー・アルバムの写真を見てWoody Allen だと思ってしまったのは、余談です。

フェアポートのヴァージョンでは珍しく、イアン・マシューズがピッチを外さずに歌っていますが、逆に、サンディ・デニーの方はどこか居心地が悪そうな感じの歌い方です。

歌詞は、ネットに転がっています。

ジュディ・コリンズのヴァージョンは、バックを除くと、例によって端正すぎるのですね。

しかし、1968年あたりのフェアポート・コンヴェンションはBBCライブ等を聞いているとかなりの演奏力の高さをもっています。同世代のバーズやバッファロー・スプリングフィールドと違うところですね。セッション・メンを使っているかという疑念ですが、最初期の二、三曲の出来が今ひとつなので、上手くなったのだと思います。
あるいは、最初以外は全部、プロのセッションの連中がやったか。
Jimmy Winstonがオルガンやっている頃のSmall Faces は、どたばたしてましたが、その後、彼をクビにした後はしゃんとしますからね。

ジョー・コッカーは、解釈が全然違いますが、バックは豪華版ですから。

ウォークマンで曲名順に聞いていていると、アルバム一枚だと耐えられなくなるアーティストの曲でも、口直しという感じに聞こえます。ただ、ドラムとベースが駄目だと目立ちますね。
Van Morrison 時代のThem は、基本的にはセッション・メンがやっているはずですが、何だこいつらって演奏が混じっています。下手な演奏+なぜかヴァン以外の声がしたりするのですね。

ネット・ウォークマンにいれるとき、今回はイギリス物、今度はアメリカ物ってやるのですが、この区別、どうやればよいのかって簡単そうで難しいです。
フェアポートだって、アメリカ人とオーストラリア人が過半を占めていたことがありますし。

一番悩むのが、Jimi Hendrix Experience は、アメリカかイギリスか。リズム・セクションはイギリス人ですし、人気が出たのもイギリスから。
Derek & The Dominos は、ECだけイギリス人だし、ジョー・コッカーもバックはアメリカ勢。
ヴァン・モリソンにしても、Bang 以後、ずっとアメリカでやっています。

Ronnie Lane の晩年もテキサスに腰を据えていたりしまして。

イギリス人ヴァージョンのジョー・コッカー&The Grease Band というのは、BBCライブくらいでしか聞けません。'On Air'というアルバムですが、最初の二曲(うち一曲は、With A Little Help From My Friend )では、Chris Stainton はベースをやっています。キーボードは、Tommy Eyre です。

昨日の晩は、Leon Russell と Mark Benno のAsylum Choir の二つのアルバムを聞いてました。これらのアルバムが以後の二人の経歴とどう連なるのかということもありますけど、これらのアルバムを作った意図が良くわかりません。
AMGがGarage Rock に分類していたのには笑いました。
Joe's Garage にストリングスはやって来ないだろって。

もちろん、ジョーのガレージにはストリングスもホーン・セクションも来ないわけです。逆に、ガレージ・バンドは存在していて、その中からプロになった人ももちろんいるわけです.でも、ガレージ・バンドとして売られていた人たちの演奏のほとんどはハリウッドのプロの手によるものだということくらいFZは理解しているはずで、そう考えるとFrank Zappa の'Joe's Garage'のガレージとは何か、となりのおばさんは誰か、Central Scrutinizer は誰かというのは、従来より明確に理解できるような気がしてきました。

G-men のことを書こうと思っていたのでありますが・・・
by nk24mdwst | 2008-08-21 18:06 | 音楽


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