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let's make the people turn black

昨日の晩は、少し早く帰ったのでスカパーの吹き替えでMI:3を初めて見ました。
家人は無邪気に「これ、昔の『スパイ大作戦』」と同じなのだなと。テーマ音楽を聞いて思い出したって。ラロ・シフリンですからね。

映画はというと、ハリウッドも本当のアイディアが枯渇しているのか、昔の映画やテレビ映画のリメイクもいい加減にしてねという感じです。上海を舞台にしたアクションは失敗でしょう?
いくら上手にやったって、ジャッキー・チェンには敵いません。
まあ、ジャッキー・チェンみたいにコミック・リリーフ入れる映画ではないかもしれないけど。

音楽は、昔のテレビ・シリーズの方が格段に上ですね。緊張感が違う。

「スパイ大作戦」のテレビ・シリーズは要するに冷戦体制下におけるCIAの下請けが、アメリカの意に沿わない他国の勢力を排除し、「民主主義」を信奉する、つまり、アメリカ政府の言いなりになる「人物」ないし勢力と入れ替えるというのが基本ストーリーでした。
あんなのお話だと思っていたんですけどね。舞台はいつも、東欧、東南アジア、中南米ないし南米の某国という設定でしたね。バナナ共和国なんて言葉を思い出します。

日本が出てこなくてよかったです、本当に。

コスタリカという国が中米にあります。日本と同じように戦争を放棄する平和憲法を持つ国だと紹介されます。
コスタリカはクーデターによらず民主的な選挙によって政権が交代してきた国であるとも。
ニカラグアのサンディニスタを攻撃するための基地としての機能を果たしてきたのはコスタリカです。要するに北の方の国が勝手に振舞うことを許す、それも自国ではなく他国に対してという点が重要ですが、それを許スことにより時刻の安定を得られるという道を選択したのですね。

これは、言い換えるとアメリカの言いなりになる代わりに、アメリカの言いなりになる政治家、政党がずっとその地位を保つことが出来るという暗黙の了解を前提としているわけです。その了解の前提のおかげで自国が分断国家として戦場になったりすることは決してないというわけですね。

北の国の植民地とどこが違うのかとも思いますが、極東の某国との相似性がありますね。その某国には菊が象徴ですけど、バナナ共和国ならぬ菊王国というべきなのでしょう。
ノーベル平和賞受賞者も出したくらいですから。

スパイ大作戦のドラマの背景で聞こえるドラムがリアルに緊張感を描写していたように、あのテレビ・シリーズが描いたことがかなりリアルなものだったことというのは単なる私の妄想でしょう。
あの映画でよく出ていたコンピュータ技術の延長上に現在のウェブの技術はあるのでしょうが、逆に、変装の天才が敵の要人に完全に成り代わることの非現実性や、様々な非現実的なトリックが、結果的には、話の背景の現実性を上手に消していたのでしょう。
見ていた一般大衆は、隠されたメッセージを潜在的に理解していたのだと思います。

話は元に戻りますが、スパイ大作戦やコンバットのテーマ音楽、もっといえば劇中に効果的に使われていた音楽は忘れられません。ドラムやベース・プラス・アルファですばらしい緊張感を生んでいました。
昨日見た映画では、その緊張感が欠けていました。

Jeremy Spencer の歌声を聴いています。

Incredible String Band の再結成バージョンですが、昔の歌を聞いてそらで歌えるのを思い出してしまいました。
1967、68年ごろのアルバムを私が聞いて、ギター弾きながら歌っていたのはヒッピー・ブームが終わろうとしていた1970年代の初めでした。この時差は、音楽的には、辺境にすんでいたので仕方がないのですね。
日本のフォークには全く郷愁を覚えないのですが、レコード買わないし、見てないから当然ですが、Chines White なんて曲が、私に高校1年のときの夏を思い出させるというのも変な話です。私が聞いていた時点では、すでにあのいんちきなヒッピー時代なんて終わっていたわけですから。

オリジナル・ヴァージョンでは彼ら自身が弾く上手くないフィドルや当時の流行だったシタールなんかが登場したのですが、新バージョンはフィドルは上手い人です。
逆にDanny Thompson のベースがいないのがさびしい。

Peter Green は、やっぱりよくHの音を落とすなぁ・・・、典型的なコックニーだからでしょうか。
ブルー・ホライゾンのオーナーでプロデューサーのマイク・ヴァーノンが駄目を出し、何でだと怒鳴り返します。

次のテイクでは、全く違うリックで始めます。典型的なギブソン・レスポールの音ですね。

今日は、新盆ということで、母方の墓参りに行ってきました。暑かった。

だんだん墓参りに来る人の数が減っているのは気のせいでしょうか。
私の墓参りには誰が来てくれるんでしょうか。
少なくとも、ちゃんと火葬して、骨壷にいれご先祖様と同じお墓に入れてくれさえすれば満足なのですが。
by nk24mdwst | 2008-07-13 06:34 | その他


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