down shoes don't fake it

Grateful Dead を聞いています。Europe ’72 は、LP発売当時、三枚組のセットで出ました。発売と同時に買いました。
この時点で、デッドのライブ・アルバムは、Live/Dead, Grateful Dead の三種類となったわけです。
それ以前のアルバムにもライブ音源が部分的に用いられていましたが、完全ライブというのは、という意味です。

繰り返し聞いたのは、ライブ・デッドでした。72年のライブに関しては、いい演奏だと感じたのですが、当時のレコード、私が買ったのは国内盤だったからかも知れませんが、音が物足りないと感じたのです。
音がきれい過ぎる、やせていると感じたのですね。
ライブ・デッドの方が音が臨場感のある音がしたと感じていたわけです。
演奏も、後年に比較するとはるかに荒削りだと思いますが、ライブ・デッドのインパクト、というかメドレーで演奏されるナンバーにスリルを感じました。

CDになり、ボーナスも追加され、さらにデッドの72年の欧州ツアーのライブ・ヴァージョンは他にHundred Year Hal, lRockin' the Rhein with the Grateful Dead が後年出されたわけですね。
CDになってからは、この時代のデッドを一番、聞くようになりました。

あと、私がLPで買った History of the Grateful Dead Volume One (Bear's Choice) は、録音日時が戻るのですが、これもよく聞いていました。
これは、1970年2月のFillmore East ライブで、このときの前座がAllman Brothers Band だったということですね。
デッドのレーベルから出ていて私が探しているABBのフィルモア・ライブCDは、このときの録音だと思われます。

デッドについて語る資格は私にはないので、Midnight Riders と著者のScott Freeman にけちでもつけることにします。

有名アーティスト、評判のよい本にけちをつけ、アフィリエイトなんていうものと反対のことをしているつもりでも、世間は色々で、あいつがけちをつけているなら、逆に買った方がいいという人もいるかもしれません。

私の場合で言うと、Dave Marsh がけなしているものなら、一度くらい聞いてみる価値はあるのではと思うわけです。

この本がABBについて最初に書かれた伝記本としての価値は認めます。入手困難で最近、やっと手に入れて読んだのですが、色々と気になる点がありますね。1995年の出版だということは、考慮しているのですが、それでもというわけです。

もっとも、最近出たからといって、先に紹介したEC本のようにゴミはゴミですけれど。

書かれたときの状況がそうさせる、あるいは、インタヴュー対象の話に制約を受けることは認めますが、本来、もっと話を聞くべき人の話が欠落しているように思うのですね。

ジャム・バンド・スタイルは、オールマン・ブラザーズ・バンドが嚆矢であるというのは、言いすぎでしょうが。ウェスト・コースとでデッドなんかを見ていなかったらあんなスタイルがその時点でやれたかというと、疑問符をつけざるを得ません。
そりゃ、サザン・オリジン・バンドとしては画期的だったと思いますが。

映画のEasy Rider に出てくるアメリカの南部のイメージがありますね。ステロタイプのC&Wしか聞かない白人の社会と隔離された黒人コミュニティーという図式です。
それが半分ほど当たっているとして、そんなところに13歳からボンドを吸っているDuane のようなやつが生まれ育ったのも事実だし、彼らがBritish Invasion Band のコピーに熱中し、周囲の若者もそれを受け入れたというわけです。

Whippin’ Post の11/4 のイントロだって、デッドのEleven なしには考えられないってミドル・ティーンだった私でも気付きましたからね。
フリーマンの方は、オールマン・ブラザーズがドラッグをめぐるごたごたで空中分解し、Warren Haynes の加入によって再編された時点で書かれているので、ドラッグの話その他、タブロイド的ゴシップは満載ですが、肝心の音楽に関しては明らかな弱点があるように思えます。

デッドとオールマン・ブラザーズの関係についていうと、オールマンの契約をRick Hall から買い取ったPhill Walden が、当初、頭に描いていたのは、Cream,Jimi Hendrix Experience のようなパワー・トリオで売ろうということでした。
ベーシストがいなくてBerry Oakley を引き抜きに行ったところ、ギターとドラマー、Dickey Betts, Butch Trucks も一緒にきたというわけです。
これにGreg Allman が加わるのですが、このツイン・ギター+ツイン・ドラムのスタイルは、デッドと同じですね。

Filmore East ライブに収録されているMoutain Jam はおそらく最低のできのものだと思いますが、Ludlow Garage などでのベッツのギターは、明らかにJerry Garcia の影響下にありますね。

特に意味があって聞きなおしているわけじゃないのですが、初期のライブから順に聞いていると、ベッツが悪くないと再認識したのですね。

Dominos がLayla を出したとき、当初の評価は低く、その理由として、誰かの歌がパッとしないこと以上に、やたらとオーヴァー・ダブされたギターのパートについて、誰がどのパートを弾いているのかわからないという不満があったわけです。
ミックスしたTom Dowd のせいということもできますが、後年のリマスターを聞いてはっきりしたのは、参加していない曲以外では、スライドはもちろん、普通の弾き方のところでもメインは完全にオールマンなのですね。もう一人は、他人をなぞっているので区別がつかない。

オールマン自身は、ギブソンを弾く自分とフェンダーの相方だからわかるだろって言い方になるわけですが、ABBでは二人ともギブソンであっても誰がどれかって迷うことはないです。

伝記、それも最近の話であっても、あるいは最近の話であるからこそかもしれませんが、筆者の嗜好や識見、集めたデータやインタヴューの制限を受けるわけですね。
インタヴューは、いろんな人の話を聞かないと駄目でしょうね。特にまだ現役で、自らの利害が絡む人に話を聞いている場合は、特にそう感じます。

だから、古代の歴史とかという話になると、何が正しいのか。
利害関係者はいなくなっていると思ったら大間違いですし。

ブログをはじめてよかったことは、アマゾンをのぞいて余計な買い物をしなくなったことですか。それと、よそ様のおっしゃっていることに影響を受けて、知らなかった音源をめったやたらと追い求めることがなくなったことでしょうか。

Emily Dickinson の詩集を買ったこと、Oliver Wendell Holmes, Jr. の本を買ったこと、この二つは、自らまいた種だからしょうがない。

Chad Wackerman とScott Thunes を個人的にどう位置づけるかということについて結論が出せたのも良かったと思います。

機械のように正確なアンドロイド・プレイヤーだと考えていたのですが、FZのバンドで演奏しているときは、息がぴったり合っていて大したやつらだと最近思うようになりました。

70年代以後FZは、有能な若い才能を発掘し、彼らをバンドという楽器として駆使するようになります。若い才能にとっては非常に貴重な学習の機会であるというべきなのかもしれませんが、FZ Alumuni を見ていると、その後音楽の世界で成功した、ないし、独自の地位を確立できたというのはほんの数人ですね。
燃え尽きてしまうほど消耗するのかと思わざるを得ません。

何人かのドラマーが成功しただけですね。

最高のセッション・ドラマーであっても、というか、最高だと認識しているからこそ、独裁的なバンド・リーダーに徹底的に指図され、かつ、独創的即興性を求められた日にはたまったものではなかろうと思います。
まして、それがツアーとして毎日続くとしたら、です。

FZは、くすりも禁じていましたたし。
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by nk24mdwst | 2008-06-29 06:59 | 音楽


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