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Spring?

今日は、Emily Dickinson はお休みで Gary Snyder です。

      Hiking in the Totsugawa Gorge

pissing

watching

a waterfall

日本へやってきたわけです。

      The Snow on Saddle Mountain

The only thing that can be relied on
is the snow on Kurakake Mountain.
fields and woods
thawing, freezing, and thawing,
totally untrustworthy.
it's true, a great fuzzy windstorm
like yeast up there today, still
the only faint source of hope
is the snow on Kurakake mountain.

鞍掛山というのは、日本にいくつかあります。

スナイダーの詩と関係があるかどうかは感知しませんが、ある鞍掛山の麓で明示の地租改正のあとに起きた事件の話です。
明治4年(1871)11月に起きた大一揆(みの虫一揆)の首謀者として、その全責任を負い捕らわれ、翌5年71歳で牢死した新家理与門の碑である。廃藩置県の直後、旧藩の財政は窮迫し、銀納は例年の十倍以上にもなった。
庶民の怒りは爆発し、この年11月24日夜、多数の農民が集まり、まず中島村の郷長・中谷宇平宅を打ち壊し、続いて菅波村の善助宅を焼いた。その後、約千名に膨れ上がった大集団が大聖寺に向かった。まず、麻畠の租税係・倉地嘉平宅を焼き、魚町の豪商・林清一宅を襲った。
この時に至り、大聖寺県は軍隊を出動させ、同月25日夜の鍛冶町附近の揉み合いで発砲し、死傷者が出た結果、農民は徐々に引き上げていった。
県では、首謀者の摘発で多数の人を取り調べたが、大分校村の新家理与門が一身に全責任を負って獄に繋がれた。翌5年6月27日、獄内で死去。胴みのを着て参加した姿が「みの虫」に似ていたことから「みの虫一揆」とも呼ばれる。
理与門は、悪政に立ち向かった庶民的英雄として語り継がれ、明治28年旧・江沼郡町村長等・が発起人となり、その偉業を顕彰するために街道脇に墓碑を建てたのである。(加賀市観光情報センターKAGA旅・まちネットHPより。)
http://www.tabimati.net/db_view.php?id=430

鞍掛山を仰ぎ見る土地での出来事です。

明らかに、昔の名主、郷長の中谷宇平というのは悪代官役ですね。新家理与門は、たいした人物ですね。
この地は、かつては、徳川時代は大聖寺藩で、加賀の前田の分家の領地でありました。前田藩は、一向一揆の地へやってきて徹底的に一揆勢を弾圧し、つまり、民族浄化したのですね。
NHKの大河ドラマは嘘ばっかり。

中谷宇平という人物については、
「(略)地域ブランドと地域ブレンド」(中谷 健太郎)という文章の中にも出てきます。「宇吉郎伯父は北海道から東京を中心に、巳次郎は別府から由布院へ。その巳次郎の末弟・直吉の家系が同じ由布院で旅館「玉の湯」を拓き、療養していた治宇二郎の次女・山下恭子も由布院に住んでおります。むろんこの地・片山津には中谷宇平様ご一統や多くの親戚、ご縁の方が居られ、宇吉郎の家系はアメリカと東京に分かれ住み(略)」http://www.city.kaga.ishikawa.jp/yuki/comm/pdf/kantushin/no12.pdf
とあるわけで、要するに中やけの当主が継ぐ名前なのだとわかります。
宇吉郎というのは、雪の研究で有名な中谷宇吉郎博士のことです。

ということで、昔、寺田寅彦なんかと一緒に国語の教科書にその随筆が出てきた中谷宇吉郎というのは中谷宇平一族、分家筋だとわかります。

まあ、戦後の農地解放によってこの手の、いわゆる地方の地主層の解体が行われたわけですが、それが文化、社会的に本当に日本のためによかったのかどうかというのは60年前といまとでは異なる評価をすることが必要なのかもしれません。

もう一度、ギャリー・スナイダーに登場してもらいます。

           December at Yase

You said, that October,
In the tall dry grass by the orchard
When you chose to be free,
"Again someday, maybe ten years."
After college I saw you
One time. You were strange.
And I was obsessed with a plan.
Now ten years and more have
Gone by: I've always known
where you were --
I might have gone to you
Hoping to win your love back.
You still are single.
I didn't.
I thought I must make it alone. I
Have done that.
Only in dream, like this dawn,
Does the grave, awed intensity
Of our young love
Return to my mind, to my flesh.
We had what the others
All crave and seek for
We left it behind at nineteen
I feel ancient, as though I had
Lived many lives.
And may never now know
If I am a fool
Or have done what my
karma demands.

季節を失していることは承知しておりますが。

スナイダーは、簡潔率直な語り口が好きになりました。
by nk24mdwst | 2008-03-19 13:55 | Poetry


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