Waka/Jawaka

今日は、Theodore Roethkeの詩です。

今月になってから、アメリカ現代詩を引っ張っています。もともとこのブログでこんなことをするつもりは無かったのですが。
音楽と税制のことを中心にするつもりでしたし、それは基本的には変わっていません。ただ、雑事に忙殺される時期にさしかかり詩に逃避しています。

特に雑事に関係する税制の話なぞしたくないです。音楽も身を入れて聞く体勢には無くというわけです。

詩は、昔、読んで良かった思う詩を取り上げています。再読してみて、30年前とは違う感慨を持っています。
違うというよりは、新たな発見、感動があったというべきですかね。

シオドア・レトキ(RET-key、レットキーと発音するのが正しいようです。)は、ミシガン生まれ、ミシガン大学、ハーバード・ロー・スクールにも進んだようですが、経済的理由でミシガンに戻って大学で教鞭をとるようになったようです。

こんな経歴は、ずっと興味が無く、名前が変わっていて、Ms. Phillips も発音に苦労していたので記憶に残っています。
ドイツ移民の子ですが、ポーランド系なのではないかなと思います。

以下で取り上げる詩が、有名な詩だとは、後年知りました。

      The Waking

I wake to sleep, and take my waking slow.
I feel my fate in what I cannot fear.
I learn by going where I have to go.

We think by feeling. What is there to know?
I hear my being dance from ear to ear.
I wake to sleep, and take my waking slow.

Of those so close beside me, which are you?
God bless the Ground! I shall walk softly there,
And learn by going where I have to go.

Light takes the Tree; but who can tell us how?
The lowly worm climbs up a winding stair;
I wake to sleep, and take my waking slow.

Great Nature has another thing to do
To you and me, so take the lively air,
And, lovely, learn by going where to go.

This shaking keeps me steady. I should know.
What falls away is always. And is near.
I wake to sleep, and take my waking slow.
I learn by going where I have to go.


説明の要はあまりないと思います。読み返して、読み返して、これも覚えられます。

This shaking keeps me steady. I should know.
What falls away is always. And is near.
I wake to sleep, and take my waking slow.
I learn by going where I have to go.

最後のこのスタンザが心に沁みます。

Kurt Vonnegut, Jr.もレットキーに触れていましたね。


William Carlos Williams もまた、ハーバード出身の医者で詩人です。
日本の俳句等に影響を受けた詩を書いています。

John Lennon なんかも七五調で歌詞を書いていたりしますけどね。


     The Red Wheelbarrow

so much depends
upon
a red wheel
barrow

glazed with rain
water

beside the white
chickens.


完全に俳句の世界です。

   This Is Just To Say

I have eaten
the plums
that were in
the icebox

and which
you were probably
saving
for breakfast

Forgive me
they were delicious
so sweet
and so cold


これも俳句っぽいです。プラムを食べたからどうしたのだという気にならないこともありませんが。
1960年代じゃないので、プラムがドラッグの比喩だとも思えないし。

アメリカで売っているあの小さいリンゴって、日本のやつとは全然別物で、確かに丸かじりすると美味いです。

Leo Kottke というギタリストがいます。Roethke がレットキーなら、コットキーと発音するのでしょうね。12弦ギターの名手、超絶技巧の持ち主です。
私は、コットキーの30年来のファンです。
コットキーは、オープン・チューニングの鬼でした。
12弦ギターであれだけの速弾きをやり、スライドも駆使するのですが、どうやっているのかさっぱり解りませんでした。速く弾けるからいいという意味でいってるのではありません、念のため。

指から血を流すような独特のフィンガリングのせいで右手の腱を痛め、オーソドックスな奏法に変えることを強いられたという人物です。本人はガチョウみたいな声といいますが、独特のバリトン・ボイスの歌も味があります。

John Fahey のTacoma Record でデヴューしたギタリストでPeter Lang などと同様、主流のカントリー、フォーク、ブルー・グラスなどとは異なるポジションにいるわけです。

いわゆるこのタコマ・ギタリストたちについては、書いてみたいと思ってはいます。


Help Yourself などというイギリスのフォーク・ロック・バンドを聞いてました。
Beatles なんかの影響で、アメリカのフォーキーがByrds , とか Buffalo Springfield なんてバンドを作るわけです。
もっとも、バーズやバッファロー・スプリングフィールドのレコーディングで演奏していたのは、基本的にはハリウッドのプロ・セッション軍団ですけれど。

この手のアメリカのフォーク・ロックといわれるものの影響を受けて Fairport Convention、Help Yourself などというアメリカの匂いのするバンドが誕生するわけです。

Bert Jansch にいたる、British Folk Revival 自体もそのもとは、アメリカのフォーク・ブーム、フォーク・ブルース・ブームなのですが、Pentangle に至るこの一派は、blues やJazz の影響が明らかです。それに対して、フェアポートあたりは、そうではないのですね。

逆に、ファ江ポート一派がブリティッシュ・トラッドに傾斜するのは Sandy Denny 参加が大きな要因です。サンディ・デニーは、Danny Thompson といつも飲み歩いていたなんてどうでも良い話ではありますが。

Eternity Children なんてバンドもあってHelp Yourself 見たいにイギリスのバンドかと思っていたのですが、音がハリウッドの音。案の定、ロスのバンドでClrarence White におなじみリズム・セクション+ストリングス。

逆に、Help Yourself は、Man なんかと関わりを持つようになるとされているのですが、どう聞いてもアメリカの音なんですけどね。

Pacific Gas & Electric のデラックス・バージョン二枚組みを新たに買って聞いてみたのですが、実に立派なリズム・セクション、リード・ギターは上手なブルース・ギター。これほどの演奏ができた人たちがその後埋もれてしまうなんてことはあるはずが無いので、これもやっぱり、おなじみさんたちのお仕事なんでしょう。
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by nk24mdwst | 2008-02-15 12:30 | Poetry


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