Fairport Family Tree

Fairport Convention は、イギリス版の Grateful Dead だというと、数多のお叱りを受けそうではありますが、共通点があるのも事実です。

どちらも30年以上のキャリアを持つバンドであること、Sandy Denny 時代のフェアポートを除くと、ともに強力なリード・シンガーを持っていないことが同じだと。デッドは、リード・シンガーもいないのに長続きしたのはヒッピーのバンドだからなどと馬鹿なことを言ったのは、私ではなく、Dave Marsh です。

フェアポートとデッドは、バンド歴が長いということを除くと、決定的に大きな違いがあります。デッドは、メンバーが亡くなって抜けたということ以外においてメンバーが固定していたのに対して、フェアポートの方は、オリジナル・フェアポートのドラマーMartin Lamble が自動車事故で亡くなるということがありましたが、同じライン・ナップで同じアルバムを二度出したことがないのです。

25年ほど前のマーシュの記事を覚えているということは、マーシュに影響されていた時代が私にあるということではありますけれど。
逆にマーシュがけなしたものを探すといいのかと最近は思っています。

Amazon.Com のThe Rolling Stone Record Guide(1979)の読者レヴューですが、私も同じ体験をしました。
The only record guide at the time (unfortunately), February 27, 2007, By G. Bower
Back when I was growing up and discovering music, all "serious" music fans read The Rolling Stone Record Guide (and later the "blue" edition from 1983).
There was lots of information about a lot of records in these books. Unfortunately, there was way too much Dave Marsh. Dave Marsh's reviews are the weakest (and most prevalent) of anyone's in these books. He was so wrong about so much music (and so self-righteously smug about it) that he ticked a lot of people off, myself and all my music fan circle included. It really was poor analysis, often quite lazy and shallowly dismissive of anything he didn't "get," and overly praising of many critical flavor-of-the-month acts that went commercially (and critically) nowhere after the fact.
http://www.amazon.com/Rolling-Stone-Record-Guide-Currently/dp/0394410963/ref=sr_1_26?ie=UTF8&s=books&qid=1214811608&sr=1-26


Django Reinhardt がギタリストしてのRichard ThompsonJerry Garcia に与えている影響云々とClarence White の話は、今回はよします。

デッドのも膨大な音源がありますが、フェアポート一派も伊達に長くやってないわけで沢山アルバムがあります。フェアポートないしブリティッシュ・フォーク系のアーティストのボックス・セットについて若干というところです。

Fairport Unconventional [Box set] ~ Fairport Conventio
1966年のラジオ録音から90年代のCropedyあたりまで網羅しています。音は、ばらつきあり、メンバーはみんなが集まっている。いわゆるベスト盤を期待するとちょっと違うかなという感じです。あえて「普通じゃない」といってるわけで。ブック・レットその他盛り沢山。

Cropredy Capers: 25 Years of Fairport Convention and Friends at Cropredy Festival [Box set] [Live] ~ Fairport Convention
Jethro Tull のIan Anderson、オリジナル・メンバーのJudy Dyble まで登場。楽しいと感じられればいいのでしょう。
これも、ブックレット充実、おまけもいっぱい。

Live at the BBC [Live] [Box set] ~ Fairport Convention
貴重な音源、良い演奏多し。シリアスでクロペディの対極ですね。
マーティン・ランブル時代の演奏が貴重です。

A Boxful of Treasures [Box set] [Live] ~ Sandy Denny
フェアポートを出たり入ったりしたサンディ・デニーのボックス。最初期の飲んだくれ看護学生時代の歌声もあります。Fotheringay 時代のも入ってます。必死になってFotheringay の唯一のアルバムを探していたこともありましたっけ。
ブックレット充実、おまけいっぱい。

Live At The BBC [Live] [CD+DVD] [Box set] ~ Sandy Denny
これも良い演奏多し。貴重な音源。

RT - The Life and Music of Richard Thompson [Box set] ~ Richard Thompson
リチャード・トンプソンのボックスも他とかぶりがなくていい演奏ぞろい。サンディ・デニーのボックスに「最近は、Nick Drake なんてやつがもてはやされて、サンディが忘れられてる」と怒りの一言を載せてました。
ブックレット充実、おまけいっぱい。

Swarb: Forty Five Years of Folk's Finest Fiddler [Box set] ~ Dave Swarbrick
スウォーブリック・ファンでもコアな人向けですね。いわゆるベスト盤的な編集ではないので。
Ian Campbell やBert Lloyd の歌声が聴けるのは貴重かな。ブリティッシュ・フォーク・リヴァイヴァルは、この二人あたりから始まるわけですから。
これまた、ブックレット充実、おまけいっぱい。

A Box of Pegg's [Box set] ~ Dave Pegg
デイヴ・ペグがジェスロ・タルに加入したりするものだから、クロペディにイアン・アンダーソンがが出てくるというほど話は単純ではないようで。Ashley Hutchigs が抜け、ペグがベーシストとして加入するわけです。Robert Plant なんかとバンドやってたりするのでロック系の人かと思ってしまうのですが、八チングズの方が、ジャズ、ロック系で、ペグはフォーク畑。

実は、このボックスが大穴です。音、演奏がいい、これでしか現在聞けないものがほとんどす。それと、ベーシストのコンピなのでビート・グループ時代の音からBob Dylan Projectまであって、共演アーティストが実に多彩。
それと、フェアポートと名乗ってやっているものが、他では入手が難しいこと、さらに、フェアポート・コンヴェンションというバンド自体が、常にライン・ナップが変動しているということで、演奏の幅がフェアポートのボックス以上に広くて、フェアポートを俯瞰するには、こっちがいいのじゃないかなどと思ったりします。
ただし、条件があって、オリジナル・フェアポートのメンバーじゃなかったペグのアンソロジーですから、オリジナル・フェアポート時代の欠落は致し方なし。その代わり、なぜ、フェアポートが今に続くバンドなのかという点において大事かなという感じです。

The Carthy Chronicles [Box set] ~ Martin Carthy
Steeleeye Spanの創設メンバーというよりは、ブリティッシュ・フォーク・リヴァイヴァルの中心人物ですね。スウォーブリックのボックスのコンパニオンという感じでしょうか。
ブック・レット充実、おまけいっぱい。

Mighty River of Song [4CD + DVD] [Box set] [Enhanced] [CD+DVD] ~ Watersons
マーティン・カーシーは、フォーク・ソング一家のウォータソン家のNorma Watersonと結婚し、その間に生まれたのがEliza Carthyですね。

The Time Has Come: 1967-1973 [Box set] ~ Pentangle
オーソドックスなベスト盤コンピですね。逆説的ですが、なるがゆえにコンプリースト向きか。自嘲気味です。Bert JanschやJohn Renbourne のソロ、それも個別のCDで入手可能なものが入っていたりしますが、BBCライブ音源は貴重かな。

Pentangling: the Collection [Box set] ~ Pentangle
こっちは、以前CD"On Air”で出ていたBBCセッションの拡大版というところですが、On Air にしかない演奏もあります。これはいい演奏だと思います。

Always [Box set] ~ June Tabor
The Journey [Box set] ~ Ralph McTell
Try for the Sun: The Journey Of Donovan [Box set] [Enhanced] ~ Donovan
なんてのもありますが、息切れしてきました。


Fruit Tree: +DVD [Box set] [CD+DVD] ~ Nick Drake
ニック・ドレイクは項を改めてということでしょう。

*ブリティッシュ・フォーク・リヴァイヴァルとブリティッシュ・ブルース・ブーム、さらにはいわゆるイギリスのプログレッシブ系の連中との関わり、Class の問題と、源流であるアメリカのフォーク・リヴァイヴァル、アメリカ東海岸の60年代初頭のインテリ左翼によるフーテナニー(フェイクの極致だと思いますが。)との関連等々を遡る必要があります。「Folk Blues」というこれまた厄介なフェイクを片付けないといけないし。

John Fahey は、Folk Blues がフェイクだと解っていて、フェイクのフォーク・ブルースのフェイクをやっていたりするのですね。フェイクのフェイクだから本物か・・・架空のブルース・マンなんか作っていたりするのですね。

Bert Jansch は、Big Bill Broonzy に影響を受けたフォーク・ブルースからスタートするわけですが、ブルージー自身は、イギリスに渡った頃フォーク・ブルース・シンガーでないわけで。

イギリスでは60年代初頭の結節点にいたのは、Alexis Korner とかLong John Baldry だったりして。
ロング・ジョン・ボールドリーは、二流のブルース歌手だと思いますが、It Ain't Easy(1971)は、同時期のRod Stewart のアルバムが好きな人は気にいるかもしれません。
バックが基本的に同じでロッドとElton John がプロデュースしています。
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by nk24mdwst | 2008-01-25 19:01 | 音楽


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