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slow hand of the god

Monkees なんてリアル・タイムではハリウッドのテレビがBeatles の対抗馬にすべくでっち上げたバンドだと思って馬鹿にしてほとんど聞いてませんでした。単に馬鹿で生意気な田舎者だったわけで、その点は、今も変わっていないので。
Goffin&King Another Present Valley Sunday は好きな曲でしたね。ミュージック・ライフなんて雑誌が昔あって、そこでモンキーズに触れていて、Hal Blaine とかLeon Russell が関係しているって書いてあったような記憶があります。
昔は、何のことかさっぱりわかりませんでしたが、いまは一応ハリウッドのスタジオ・システムについても多少知識も出来ましたので。

最近、Pisces, Aquarius, Capricorn & Jones Ltd. とかHeadquarters の再発を入手してちゃんと聞きなおしてみると、立派な音楽だと感心します。大人がちゃんと真面目に作ってますからね。

セッション・プロのきちんとしたお仕事だと良くわかります。
バンドのメンバーは、オーディションで寄せ集め、されど、メンバーの個性も出ている。こういうことが、がきのときにはわからなかった。
ガキにわかっちゃ困ったでしょうし。

Byrds と同じ音がします。Peter Tork にオーディションを受けるよう勧めたのは友人で自分は落ちたのがSteve Stills ですが、Buuffalo Springfied も同じ音がしますね。
リオンはバーズについて、Roger McGuinn 以外は、ギターも碌に弾けないやつだって言ってますが、お説ごもっとも、であります。
Preflyte Sessions とか In The Beginnings を聞いていて、バンドの音がだんだんちゃんとしていくのが良くわかります。
十二弦ギターの絡みがだんだん良くなっていくのですね。リードの12弦ではなくてバックでリズムを刻んでいる複数のギターの味わいです。

Glenn Campbell のライブなんてのを持っていてMr. Tambourine Man をやっているのですが、強烈なエレキの12弦を聞かせてます。もろバーズであります。

1972年のClarence White のいるバーズの「ミスター・タンブリン・マン」です。この頃は、バーズは立派なロックバンドだったと思っていますけど。世間的には、ハリウッドの落ちこぼれ扱いでしたね。

Byrds、Buffallo Springfield それに Beach Boysの三つがウェスト・コースの3Bs。特に、深い意味はないです。
ライブでもレコードとおなじ音なのは、素晴らしい。テープだろうとナンであろうが元の曲が良いのは確かなので。


もっとも、バッファロー・スプリングフィールドは、ビーチ・ボーイズと一緒にライブをやっていることが多いようです。

スティルズが、Neil Young とバンドで演奏していたかどうかも定かではないドラマーがカナダ・ナンバーの車に乗っているのに偶然出くわしたなんて話、案外本当かもしれませんが、作り話っぽいですね。バッファロー・スプリングフィールドのボックス・セットを聞いていると、弾き語りでRicie Furay, ヤング、スティルズがデモをやっているやつ以外で連中がギターを弾いているのはどれくらいあるのかなと感じます。
フィード・バックが効いていてニール・ヤングだろうなとか、この左手の指使いはスティルズだろうなってのも数えるほどありますが。

基本的に、3Bsは、同じような人たちがやっていたと思えばすとんと落ちます。
Blue Bird でバンジョー弾いてるのは、Doug Dillard ですね。

晩年のダグですが、The Doug Dillard Band/ Doug's Tuneです。

The Birds ってバンドが60年代半ばにイギリスにありまして、Ronnie Wood がギターを弾いていました。Jeff Beck Group でベース、Faces, Stones でスライド・ギターを聞かせるあのロン・ウッドです。
The Action などと並んでいわゆるブリット・モッズのバンドであります。

頭のてっぺんから足先までモッズで決めていたので驚いたとIan McLagan が評したのがEric Clapton さんです。
60年代のブリティッシュ・ブルース・ブームの中の連中の曲をたくさん聞いたところでどこへたどり着くものでは、ありませんが、ナンバー・ワンがECでなかったことだけは確かです。

勢いに乗って書いちゃいますが、もう一人過大評価されているギタリストは、Robert Fripp だと思います。Andy Summers の後輩なんだからおとなしくしていろっていいたいところですが、King Crimson も全部持っていたりするので、馬鹿に言われる筋合いはないか。

でも、21世紀スキゾイド・バンドの演奏の方が、いまのKCよりずっと良いのですから。

ECとFZの関わり方、Frank Zappa のバンドとKing Crimson の両方に関わっているやつについていつか検討してみないとといいながら、ギタリストについて思うこと。

歌わない、あるいは歌えないギタリスト、あるいは、ギター、他の学期でもいいのですが、楽器を弾きながら歌わないシンガーというのは今ひとつ信用できないとわけのわからない偏見を述べておきます。特に歌えないギタリストというのは問題ありでしょう。
というわけで、ここで、フリップはアウトとなるわけです。

Warren Haynes と Derek Trucks のどっちがすきかというとウォーレン・へインズになるというのはその辺りに原因があるのか。

映像でギターを弾く様子を見て驚いたのは、ザッパのピックの持ち方、Richard Thompson が、フラット・ピックをもちながらフィンガリングするときに、右手の小指を使うこと。そしてウォーレン・へインズの右手と左手。
フラット・ピックとフィンガリングを織り交ぜて弾いてますが、早業でピックをでかい右手の手のひらにいれてしまうところ、フィンガリングも親指を使ったり、人差し指のつめではじいたり口を開けてみてるだけ。
薬指にスライダーをはめているのは、Duane Allmanと同じですね。

スライドとフィンガリングも混ぜて弾くのは他にも沢山いますが、左手の薬指にスライダーをはめて、残りの三本指ではや引きするのは凄いです。デレク・トラックスは、小指にスライダーでフィンガリングをします。
Dickey Betts は、中指スライダーなので、フィンガリングができないのでしょう。

ザッパとクリムゾンの両方でやっているギタリストといえば、Adrian Belew ですね。彼は、スライダーを左手の人差し指にはめてネックの上からスライドさせるやり方です。ナッシュ・ビルあたりの出らしく、スティール・ギターっぽいやり方かなと。Jimi Hendrix も同じようなやり方をしているのを見たことがあります。

サム・ピックを使って、サム・ピッキング、フィンガー・ピッキング、スライド奏法と色々見せてくれて、こんなのもありかと思わせるのが、Doobie Brothers Pat Simmons です。

Lowell GeorgeEasy to Slip は、ドゥービーズに歌わせて一発あてようとしたのか、デモ用に、リズム・マシーンだけをバックにしているのがあり、これが悪くないのです。

Slow Hand の話は、まだ出てきませんけれど。
by nk24mdwst | 2007-12-25 13:04 | 音楽


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