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半世紀生きてきて、たった一度だけなのですが歌を歌って、景品をもらったことがあります。

歌ったのは、Neil Young の‘Helpless’ です。ニール・ヤングは、好きなタイプには属さない人なのですけれど、歌った場所が場所だったので。
10年程前のことですが、カナダへ行ったことがあります。トロント郊外の何とかという有名な庭職人養成施設併設の植物園で観光バスが泊まりました。トイレ休憩を兼ねてというわけですが、そこで、あるカナダのアイスクリーム・メーカーが宣伝をしていました。
木箱をひっくり返した台の上に見物客を上げてマイクを持たせて何か叫べとか何とか言っていました。

ツアー・ガイドが、行ってみればというのでお調子者の私は、台に上がりマイクを持ちました。何か歌おうと思ったのですが、なぜか最初に頭の浮かんだのは、Jefferson Airplane のSomebody To Love だったのです。何も考えずに歌いだそうとしたとき、ここはカナダだと気付き、カナダ人の歌をと考えました。

最初に浮かんだのは、Ian & Sylvia のFour Strong Winds で、これは、中学一年のときに覚えました。宣伝のお兄ちゃんとお姉ちゃんは大学生のアルバイト風だったので、これはだめだなと。
カナダといえば、まあ、The Band の歌がありますが、彼らのレパートリーの過半はアメリカの南部の話なので考えるのが面倒くさくなったときに思い浮かんだのが「ヘルプレス」というわけです。
歌がうまかったなどとは言いませんが、喜んでくれて、シロクマのアイスクリーム・メーカーのロゴ入りのティー・シャツをもらいました。抜けるように青いカナダの大空の下、地平線を見ながら歌うという貴重な体験をしました。

      Helpless by Neil Young

There is a town in north Ontario,
With dream comfort memory to spare,
And in my mind I still need a place to go,
All my changes were there.

私が歌を歌わされた公園というのは、トロント郊外にありました。オンタリオ州北部とはいえませんが、オンタリオ湖の北ではありました。
オーストラリアもそうでしたが、どこまでも何もないというのは、つまり地平成と青空だけの世界というのは日本人には、余り体験のできないものです。
このときは、アルバータ州都のエドモントンまで成田から直行便でいきました。アルバータは本当に何も無いところで、Ian & Sylvia の Four Strong Winds じゃないですが、四方が地平線、長い、長い、貨物列車がゆっくり走るのを眺めました。
トロントの方へは列車で移動しました。

Blue, blue windows behind the stars,
Yellow moon on the rise,
Big birds flying across the sky,
Throwing shadows on our eyes.
Leave us

高い空をジェット機が飛んで行く。それを黙って見つめ、どこへも行けない自分か。
若いときの感傷感があふれすぎ?!
飛行機の影といえば、カナダは知りませんが、私の家の上が着陸コースなので実感できます。もっとも、高高度飛行の飛行機の影というのはどんなのでしょうね。
夕方、太陽の近くに動く小さな光をみつけ、見つめ続けていたら、それが高高度を飛行する飛行機だと気がついた経験はありますけれど。

Helpless, helpless, helpless
Baby can you hear me now?
The chains are locked and tied across the door,
Baby, sing with me somehow.

このヴァースにおけるドアを開けることを敵わなくする鎖は、何を意味しているのでしょう。

Blue, blue windows behind the stars,
Yellow moon on the rise,
Big birds flying across the sky,
Throwing shadows on our eyes.
Leave us

Helpless, helpless, helpless.

Neil Young の声やギターは、好きではないというのが正直なところではありますが。

カナダ旅行記は、またいつの日か。

田舎者の私が、helpless だと感じたときの最初は、大学生として東京に出てきたときですね。
大学の学生数が、私の郷里の町より多かったにもかかわらず、周囲には知る人は誰もいない。
孤独でした。
映画と読書、野球観戦、あと、ギターをかき鳴らすだけの日々でした。
図書館と映画館が安息の場所でした。

大手町とか東京駅というもの自体が砂漠のように見えました。

オールマン兄弟もロスで同様に感じたようです。
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by nk24mdwst | 2007-11-27 15:11 | その他


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