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no one's ruling nothing

皆が違う方向へ向かう結果、最悪にいたる。あの国を統治しているの誰だ。それも誰が誰のために。
Right Flank Puts Pressure on G.O.P. on Tax-Cut Bill
By JENNIFER STEINHAUER
Published: December 14, 2010

WASHINGTON — Republicans are under pressure from the Tea Party movement and some other conservatives to reject the compromise tax bill, potentially complicating its passage and highlighting how the Republican Party is likely to face a persistent rightward push when it takes control of the House next month.
http://www.nytimes.com/2010/12/15/us/politics/15cong.html
当初、選択肢は三つだったわけです。
民主党の主張する高所得層に対するブッシュ減税を廃止し中低所得層の減税は維持する。
共和党の主張するブッシュ減税の恒久化。
そして最後が最悪の選択、つまり、どちらの政党も両院で多数派を占めているわけではないのでどちらの法案も通らない結果、ブッシュ減税が期限切れになり、この不況下に、以前の高率課税が完全復活する。

大統領は、本性を現して共和党抱きつき作戦で共和党の主張を丸呑み、低所得者に対する税額控除、失業給付延長という自分の主張も一緒に妥協策を下院で可決させた。
基本的に上院もこれを議決するという流れなのですが、一番右側のティーパーティーないしその系統の議員からの反対意見が出てきているのです。
つまり、民主党の言い分を呑んだ部分が許せないというわけです。失業給付、税額控除、期間制限等ですね。だから、妥協案にも賛成するなと。
まあ、勝手にすればよいのですが、そうなると最悪の結果が待ち受けるだけですね。クリントン時代の税制が復活する。
完全にどうかしています。誰も、まともに物を考えていない。
それから、ティーパーティーを本当に主導しているのが誰なのかはわかりませんが、全米的にこの運動に共鳴している人たちは、この運動の主張するところで本当に利益を受ける人たちではないはずなのに、上手に議論をすりかえて頭の中に刷り込むことに成功しているのですね。
街頭インタヴューで、財政赤字削減のためには消費税増税も仕方ないと答える三越の袋個を下げたどこの誰だかわからないおばさんと同じ。
実際には、実在しないけれど、存在する人。

分断されたアメリカ。レッテルを貼られるとお終い。
December 12, 2010, 7:52 am
Orwellian Centrism

I don’t usually bother looking at the Washington Post. But I’m inside the Beltway right now, so I spared a peek — and for my sins ended up reading Dana Milbank, who praises Obama for punching the hippies.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/12/12/orwellian-centrism/
現代アメリカで社会主義者のレッテルを貼られたら命取りですが、今の物差しだとニクソンは貼られる事になるでしょう。

格差、という言葉はマルクス主義を嫌うから使われるのですね。階級論をするとマルキストだといわれるから。
December 14, 2010, 8:52 am
The SPECTRE of Inequality

I’m still a couch potato, box of tissues close at hand. So I’m watching stuff my Tivo thought I might want to see, which happened to include the old Bond film Thunderball.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/12/14/the-spectre-of-inequality/
アメリカに現在でもアメリカン・ドリームが存在するのは事実でしょう。
それから、欧州やアジアのように世襲貴族が存在しないも事実です。しかし、所得格差は、建国以来存在しているのであり、その格差は広がる一方で、広がる速度は拡大の一途を辿っている。昔の教科書なら、この格差のことを階級と呼び、アメリカには、労働者階級がずっと存在してるのだということ、現代の問題は、労働者階級と資本家の対立なのではなく、労働者階級自体の没落にあるのだということは、みなが目をつぶって言わないことです。
変わりに、無人機で中央アジアで戦争をしている。
あれは、スカイネットそのものですよ。

機械が人間を殺す時代に生きている私たち。それになんらの感慨も持たずに生きているような人間をディックはアンドロイドと呼んだ。
by nk24mdwst | 2010-12-15 17:57 | 租税法(アメリカ)


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