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lemme tell ya bout

初冬らしくなってきました。
早い年だと、そろそろタイヤ交換なんて考えるのですが、今年はまだまだ。
風呂じゃなくてシャワーで済ませてますからね、まだ。

Let Me Tell About The Bluesと言う3枚組みで7ポンド程のボックスがあるのですが、そのうちのChicagoのやつを聞いてます。
1925-1958年までの録音。

アコースティック・ブルーズが、大戦を境に電気化されるのがわかるという仕組み。
無名、有名色々取り混ぜているわけですが、75曲入って2000円しないのだから、安いのか高いのか。

Blind Blake の'Diddie Wa Diddie'なんてのもあります。
ブルーズなんていうのは、時代とともにあった大衆芸能だから、誰かのアルバムと言うよりは、こんな感じのごちゃ混ぜ、コンピ・スタイルで聞くのも悪くない。
まあ、ブルーズを好むかどうかと言う問題がありますが。
音楽学者的に聞く気もないし、気が向いたときに気楽に聞くというのが最近の私。

歌、ギター、ハープ、ピアノ、みな上手いです。2分半のスリルを楽しむ。
と書いたものの、ギターのチューニングが甘かったり、タイムはかなり揺れていたり。ブルーズと言うのは、そういうルーズなものだということでしょうね。
アフリカ・ルーツのポリ・リズム的なものともいえないし。シカゴものだから、一応、一番洗練されている部類ですが。

話は、ここでFrank Zappaの話になって、ザッパはジャズの曲を書くけれど、彼のギター・スタイルはブルーズ・ギターそのもので、ブルーズ色は、晩年になるほど強くなると言うのが私の感想。
今週は、ずっとMothers, Zappaを聞いてて、やっぱり、昔好きだったものがいいなと再確認。1969年くらいから1972年辺りのものが一番好きなのだと。
この時期は、Mothersを作ってからのいろいろな試みを一応総括していたじきだと言うのが私の認識。
それ以前のマザーズやザッパ名義のものは、アイディア、ネタとしては1966年の時点で全部あったものだと考えているということです。
歌物、ドゥーアップ、オーケストラ物の全部をひっくるめて、そう思っています。

だからBurnt Weeny SandwichからThe Grand Wazoo 辺りまでが一番、好みだと言うことです。
この後は、バンドの技術が上がり、ザッパのテクニックも洗練され、自己複製を高度に繰り返している・・・と酷評してもいいのですが、それを意識して、また違うことしているのも事実で。

うーん、Aynsley Dunbar がこの時期のMothers,Zappaのバンドのドラマーなのです。
Flo & Eddie と一緒のフィルモア・ライブ等では、そう感じないのですが、スタジオ演奏を聞いていると、エインズリー・ダンバーが上手いドラマーだなとは思いますが。いや、そうじゃなくて、タイムが不安定で落ち着いて聞いてられないのです。
Imaginary Diseasesでワズー・ツアーの音源が公表され、Jim Gordonと比べてしまうからでしょうね。
リーグが違うというか。

ツアーにゴードンを連れ出さずにレコーディングで使えばよかったのにと思うんですが、スケジュールかな。

それから、Apostrophe(’) のタイトルナンバーで、ザッパ、ゴードン、それにジャック・ブルースのトリオのジャムがあります。この録音がどのような経緯でなされたかが、私にはまだわかりません。
ジャック・ブルースの自伝にも記載がなかった。ザッパ本でも同様。
ジャック・ブルースのInto The Storm というアルバムがあって、アポストロフィと同様1974年のリリースです。このアルバムでは、最初、ドラマーがJim Keltner 名のですが、ジャックはケルトナーが気に入らなかった。途中、USツアーを挟んで後半の録音が行われたのですが、このときはドラムがジム・ゴードンになります。
このセッションにザッパがやってきて録音したのかなと思うわけです。
ザッパのところへゴードンとブルースが来たのかもしれませんが。

テリー・ボジオ以後の若いドラマーはハイテクですが、所詮ザッパの生徒さん。
この人たちは、実にみな正確で上手いと思いますが、グルーヴがない。
そういう意味では、Chester Thompsonのいるバンドが好きですね。
案外、ちゃんとしているのがJimmy Carl Blackだったりするのだなと最近思います。
だから'60年代Mothers を私は高く評価します。
金が最終的に誰のところに入ったかどうかは別にして、駄作がない。

最近、やたらとリマスター再発をやってますが、ザッパ、マザーズのアルバムにはボーナス・トラックの収録がないのは見識だと思いますね。今は時代が変わりましたが、ザッパは、アルバム単位、ステージ単位で音楽を考えていたわけですから。
ギター・ソロだけをつなげたシリーズが二種類あるのですが、あそこで聞けるザッパのブルーズ・ギターの良し悪しという判断もあるでしょうが、あのつなぎ方にこそ、ザッパの本質があるのではないか。
逆にYCDOSAMシリーズは、オーヴァー・ダブ無しのステージ録音そのままというのが売り物ですけど、単純に同じコンサートをだらだらやっているのではなくて、時代もバンドも異なるものを上手につなげているところに、ザッパのこだわりがあったのだと。

ハマースミス・オデオンのライブは確かに素晴らしい演奏で、それだけで価値のあるものだけど、Sheik の元ネタだとみなわかっているわけで、ネタ探しをしてファンの皆さん楽しんでくださいという提示が正しいのか。
by nk24mdwst | 2010-11-26 13:53 | 租税法(アメリカ)


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