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soyy john, sorry john, i'm savvy

隙間風の入る事務所は、心地が良いです。
嘘です。

街並みの木々もやっと色づき始め、3週間遅れの秋というべきでしょうか。しかし、降る雨は、冬の雨ですから、秋はやっぱりなかった。

Joe's GarageⅠ、Ⅱ&Ⅲを聞いてます。事務所で聞いているの不思議な感じ。

1970年後半からザッパの経済状況は好転し始めます。
このアルバムを出した頃は、ワーナーとの訴訟の真っ最中でしたっけ。
ドラマーとしてのTerry Bozzioの登場、ギタリストAdrian Belewの発掘、1980年代バンドの下地ができた時代ですね。
Arhur Barrow は、コンセルヴァトワールでピアノを習ったけれど、ラウンジ・ピアニストの職しか見つからないから、ザッパのバンドのベースのオーディションを受けたなんていってました。
この頃のボジオは、悪くないと思います。

税金ニュース、アトランダム。
Charities Wrestle With Tax Uncertainty
By DAVID CAY JOHNSTON
Published: November 10, 2010

A GROWING number of charities are persuading donors to create a little-known kind of endowment as the troubled economy and this year’s hiatus from the estate tax create problems for charities that depend on major lifetime gifts and on bequests.
http://www.nytimes.com/2010/11/11/giving/11TAX.html
議会と政府が馬鹿だから、2010年、アメリカでは相続税(遺産税)がないなんて馬鹿な話が現実になっているわけです。
来年以後は、ブッシュ改革以前に戻るはずなのですが、それも議会でどう議論が行われるか次第。
相続税がないから、税金逃れのための寄付も減ったのが今年。来年以後、これがはっきりしないというのは、やっぱりまずい。
増税、減税、どっちがいいかという議論も大事だけど、どうなるかわからないというのが一番駄目。

ニューヨーク・タイムズの論説は、大統領の財政赤字削減委員会の報告をこき下ろしています。
Editorial
Some Fiscal Reality
Published: November 10, 2010

The draft proposal by the chairmen of President Obama’s deficit-reduction commission was a welcome antidote to the low-minded debate that dominated the midterm elections, in which politicians all vowed to reduce the deficit but offered no credible plans.
http://www.nytimes.com/2010/11/11/opinion/11thu1.html
ワシントン・ポストのエズラ・クラインと同じことを言ってますね。
実際に財政赤字削減につながる具体策の提示は、ないに等しいと。
アメリカの政府と議会も漂流していくのです。

金ぴか時代への言及。
Op-Ed Columnist
What Everything Means
By GAIL COLLINS
Published: November 10, 2010

I can’t stop thinking about the elections. Last weekend I saw “127 Hours,” and all I could think about was that this was a metaphor for the lame-duck session of Congress.
http://www.nytimes.com/2010/11/11/opinion/11collins.html
共和党が多数派を占めるようになった下院を既にレイム・ダックと呼ぶのが当たり前になっているのですね。
つまり、議会は何も決められない。
民主党と大統領の提案は全部否決され、共和党の提案は、大統領が拒否権を発動する。超党派で妥協案を積極的に最初から練っていくなんて状況には、無いわけです。
それが上手くいったら、今の大統領が再選されますからね。共和党にそれをするインセンティヴはない。

Gilded Ageつまり、南北戦争の後1890年ごろまでの金ぴか時代とブッシュ時代を比べる言い方をしています。Kevin Phillipsもそうですが。
モーガンやロックフェラーが財をなした時代であります。
不正競争と寡占化が進んだアメリカの産業革命勃興の時代。
この後、恐慌に見舞われ、財政難に悩んだ連邦政府は、連邦個人所得課税を立法するのですが、連邦最高裁で違憲判決が出され、憲法改正後、連邦個人所得課税が始まるという流れです。
思い出すと、この19世紀の終わりに米西戦争をやってフィリピンとかをアメリカは乗っ取るわけです。マッカーサーの親父がこれを仕切った。

アメリカがB級なら、日本は、ルーキー・リーグ?
November 10, 2010, 9:12 am
B-Rating America

OK, actually A+ rating America. Via Calculated Risk, China has created a new, independent rating agency — and it has now sharply downgraded the United States:
http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/11/10/b-rating-america/
財政赤字削減委員会の無責任さ加減についてクルーグマンも悪態ついてます。
November 10, 2010, 1:43 pm
Unserious People

OK, let’s say goodbye to the deficit commission. If you’re sincerely worried about the US fiscal future — and there’s good reason to be — you don’t propose a plan that involves large cuts in income taxes.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/11/10/unserious-people-2/
アメリカは、昨年、もっと大規模な財政支援を州政府に対して行うべきだったのだと思います。
GM支援や、医療保険制度改革は、中長期的には正しかったと思うけれど、短期的には地方政府に対する連邦の支援が不足していた。
なんて日本の田舎ものがそんなことを言うのかっていわれそうですが。
そして、昨年5月、財務省が公表したグリーン・ブックにあるような税制改正を既にやっておくべきだったのです。
もう、今や全部、遅い。

誰も、何もできない状況になり、経済情勢自体は、自由落下し始めるんじゃないでしょうかね。
破綻せずにまだ住宅ローンを払い続けている家計もたくさんあるのですが、これらの家計が抱えている負債総額と不動産の時価総額を比べると負債総額のほうが大きい。
つまり、アメリカの家計全体では債務超過が続いている。
これでは、貸借対照表デフレが進行するだけです。
by nk24mdwst | 2010-11-11 18:39 | 租税法(アメリカ)


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