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angel and fuselage

曇っているけれど、まだ、暖かい。
きょうは、光回線の工事やら、PCが新しくなったせいで、ルーティン・ワークのやり方が変わったことなどで午後がつぶれ。
ファイルの繰越、殆ど全てに影響が出てくる可能性、とほほ

きのうは、Jack Bruceを夜、聞いてました。
Out Of The Storm です。1974年の録音。
このアルバムは、途中、中断を挟んでいます。ジャックのアメリカ公演中に録音されたからです。
レコード・プラントで基本的に録音されています。

Steve Hunterがギターです。
ヴォーカル、ベース、キーボードその他ドラム以外は全て、ジャック。
ドラマーは、セッションノ前半が、Jim Keltner, 後半がJim Gordonという豪華版。
曲と演奏自体は、シンプルな編成でジャックのブルーズでもジャズでもなく、余りバック・ビートも強調されないメロディーとハーモニーを重視したものというところですか。
全体に地味なのですね。
実は、ケルトナーが全部叩いていないのには訳があって、ジャックが嫌ったのですね。
それで、ZappaのApostrophe で一緒にやったジム・ゴードンを呼んだ。これは、正解だったと思います。
この時期のランクでいえば、ジム・ゴードンの方が上でしょうし、ケルトナーのスタイルは、まだ控え目な叩き方のころです。
ドラマーは、単にタイム・キープするだけではないだけの、余裕が与えられているのに、ケルトナーの抑制的なプレイは、確かにゴードンのライド・ベルの鳴らし方と聞き比べると、単調に聞こえます。
ケルトナーの技術の問題ではないのですね。このアルバムにおける相性、ジャック・ブルースの音楽スタイルとの相性が良くないということなんでしょう。
Jon Hisemanなんかも派手に叩きますし。逆に、John Marshallの方が、タイム・キープに徹する感じがあります。ただ、マーシャルの場合は、それほど相性が悪くないと。

全部、わき道、今から33年前、つまり、1977年10月20日にLynyrd Skynyrdの飛行機事故が起きているのです。
Ronnie Van Zant, Steve Gainesなど6人が亡くなりました。
22歳だった私は、スキナードの本質が解らないまま、また、同時期のABBにも興味を失っていたのですが、スキナード以後の世代の南部の若者たちにとっては、この事故は、非常に象徴的なものであったようです。

この事故のことをDrive-By Trucker は、Angels And Fuselage(天使と機体)という曲で歌っています。
Southern Rock Opera の最後に入ってます。というよりも、このアルバム自体が、レーナード・スキナードの成功から墜落(文字通りの)までに70年代におけるアメリカ南部社会の変化を重ね合わせたものですからね。
Angels and Fuselage

Looking out the window, the trees are getting closer it seems.
Thinking bout you Darling.
Adding up the cost of these dreams.
http://www.drivebytruckers.com/records.html
冒頭部分だけの引用ですが。

Scott Ward氏は、33年前のこの日のことを鮮明に覚えていると。7年生だったといってますから、13歳ですね。
新しい音楽にめぐり合うのに、ぴったりの年が13歳かな。

私が13歳のときにであったのは、ジャック・ブルースのSongs For A Tailorかな。
Dead, Mothers, Beefheartなんかを発見したのは、全部この年のようです。
by nk24mdwst | 2010-10-21 17:08 | 音楽


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