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should've known

今朝の日経の経済教室欄についてです。
松島斉東京大学教授が「ヘッジファンドの統治」と題して、譲渡益課税活用で改善へという内容で書いています。

先に結論、馬鹿ですね。

ヘッジファンド・マネージャーがインチキをやって、仮にファンドが損失を出すようなことをしても自分たちが利益を上げられるという指摘は正しい。だけど、その後は、何にもわかっていない。

「ヘッジファンド・マネジャーの報酬ルールでは、マネジャーはファンドの損失を一切負担しない。彼らは自己資金をファンドに組み入れるなどして資金提供者とリスクを共有していると主張するが、実際にはわずかしかリスクにさらされていないと疑われている」としています。
だから、インチキ(フェイク)も出現して架空の利益を横取りすることがあると。儲かったと見せかけるというのすね。これは、そのとおりだと思います。そして、「現行ルールをいくら変更してもフェイクは防げない」と。これも、納得ですね。
そこで、ヘッジファンド・マネジャーの自己資金を組み込ませることによってリスクを負わせろというのですね。
レバレッジに対する規制を強めろ(どうやってやるかは疑問ですが)というのも一応理屈は通っている。

でも、この人、Carried Interest の話を知っているんでしょうか。そもそも、報酬であるにも拘らず、ファンドに対するマネジャーの貸付金があるとして、その利息として、ファンドから収入を得、それは、キャピタル・ゲイン課税されているわけです。少なくともアメリカでは。
ヘッジファンドが勝手にバブルを作り出す過程と、砂上の楼閣であるバブルの生成によってマネジャーだけが利益を得られるということも良くわかりますが、キャピタルゲイン課税でそれが防げるという議論は、根っこから馬鹿です。

ぎゃくに、ブッシュ税制改正を昨年になって勉強しなおして、ヘッジファンド・マネジャーに対する課税システム、つまり、受取利息をキャピタル・ゲイン課税とする立法がバブルを増幅させるのに少なからざる影響を与えたのだという、私の確信が強まりました。

朝、一読して馬鹿だなと思い、この一文を書くためにもう一度読み直したら、何を言わんとしているのか現状認識も含めて理解不能でありました。

Lowell George の歌声が聞こえてきました。久しぶり。
by nk24mdwst | 2010-06-28 19:15 | 租税法(日本)


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