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out of tune

桜が咲いてから、また、寒くなってしまい、例によって、花見どきの不調がやってきました。
眠い、集中力が途切れる、物忘れがひどい。

Jaga Jazzist というノルウェーのバンドの演奏が聞こえています。
達者なえんそうだと思いますし、気の効いたアレンジであります。
確かに、遠くにZappa やBeefheart がいるように聞こえないことも無い。でも、このバンド、現在活動しているバンドなのですよ。
とてもメロウで優しく聞こえる・・・これは、一応、私の場合、褒め言葉かな。

ちょっと、余裕ができたので、といっても気持ちにという意味ですが、色々、本やCDをこちらに運び込んできています。金に余裕が無いので、在庫を転がす。

ウォークマンの中の曲とか入れ替えればいいんですが、面倒くさいのですね。Gov't Mule とLeo Kottke は、ほとんどの曲を覚えてしまった。

一昨日、スカパーで見た、ジェット・リー主演の映画で、モンクのエピストロフィーの一節が流れて、無性にモンクが聞きたくなったのですが、モンクはかなり底の方にあるので、引っ張り出す元気がありません。
先入先出法でも後入先出法でもなく、普段、余り聞かずに奥に埋もれていたCDが、上にある状態なので、ある意味新鮮な気分で手持ちを聞いているという言い方もできます。
ただ、やっぱり一そろい全部、引っ張り出して、系統立てて聞けるようにしておかないと。

新聞の切り抜きは、見つけたときにやっておくと後で楽・・・というか、探すのが大変・・・結局、みつからずになるので。

アメリカの家庭の47%は、連邦所得税を負担していないのは事実だよと。
Yes, 47% of Households Owe No Taxes. Look Closer.

By DAVID LEONHARDT
Published: April 13, 2010

Forty-seven percent.

That’s the portion of American households that owe no income tax for 2009. The number is up from 38 percent in 2007, and it has become a popular talking point on cable television and talk radio. With Tax Day coming on Thursday, 47 percent has become shorthand for the notion that the wealthy face a much higher tax burden than they once did while growing numbers of Americans are effectively on the dole.
http://www.nytimes.com/2010/04/14/business/economy/14leonhardt.html
クルーグマンよりまともな議論をしています。
連邦個人所得税を負担していない家庭が47%あるのは事実だ、ただし、他の連邦税を負担していないわけではない。典型としては、ペイロール・タックスがあると。
連邦税を全く負担していない世帯は、結局、10%くらいだという話です。

売上税、州所得税は、別にあるので、それを一緒に議論はしていません。

ブッシュ時代に強力な富裕者減税が行われていたので、それに対して適切な措置が採られつつあるという立場ですね。アメリカのトーク・ラジオやテレビ・ショーでは、アメリカ人は税金を払っていないという一大キャンペーンが行われているようです。
つまり、税金を負担しているのは金持ちだけだと。これに対しては、痛烈にひと言、ショーをやっている連中自身がその金持ちに該当するからだと。

ヘッドラインは、かなり刺激的というか、共和党よりの人たちは、今の政権を社会主義者呼ばわりするのが最近の流れであるようなので、こんなものでしょう。1950年代のリベラルな南部出身の民主党上院議員はみな、人種差別主義を支持し、公民権運動に反対だったのですね。
Obama: A pragmatic moderate faces the 'socialist' smear

By Norman J. Ornstein
Wednesday, April 14, 2010

In the 1950s, Democratic senators from the solidly Democratic South uniformly supported segregation and opposed civil rights and voting rights bills. They dutifully spent long hours on the Senate floor filibustering such efforts. Legend has it that during one marathon filibuster, after Olin Johnston of South Carolina, a populist liberal on economic matters, handed off the baton to Strom Thurmond, Johnston went into the cloakroom where many of his colleagues were seated, gestured back toward the Senate floor, and said, "Old Strom, he really believes that [expletive]."
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/04/13/AR2010041303686.html
やっぱり、確定申告って大変であるみたいです。
確定深刻(変換ミスじゃないです)だって、日本でも仲間内では言っているんですが。
アメリカで実額控除を選択するというのは、やはり、かなり難しい判断を迫られるのですね。
Taxes: Are You Crossing the Line?

Entrepreneur.com
Tuesday, April 13, 2010; 12:00 AM

How aggressive do you get this time of year when final payments are due for your annual income tax returns? The benefit of lowering your effective tax rate to save money is very compelling. However, the consequences of the tax authorities swooping in to discredit (and even prosecute) questionable items can be quite severe.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/04/13/AR2010041304583.html
IRSからお尋ねが来たら、もう遅いというわけです。

IRSから文書が届いたら、ここがおかしいから直せ、違うというなら証拠を見せろという意味ですからね。
日本のように修正申告なんていい加減な行政指導をやらないので、納税者がきちんと立証しなければ、IRSは、更正処分を行うだけです。

この記事は、ある支出が所得税額計算上、控除できるかどうかの判断について書いています。
税法が認める控除項目に該当するか、支出の態様を満足し、かつ証憑や申告書の記載の仕方、添付書類等についても問題は無いか、最後のチェックをしろと。

クロヨン論議なんて下らん議論がありますが、あそこで問題になっているのは、『所得』の脱漏ということですね。
収入を誤魔化して過少に申告すれば、もちろん、所得脱漏ということになります。その年内に得た収入を収入として計上しなければという意味です。
ただ、この収入として計上するという言葉には会計上の概念が入っていて、所得計算も期間損益の考え方を取るので、ある収入が、2010年のものなのか2011年のものなのかということが必ずしも自明ではないことが、少なからずあります。
一年経ってみれば、はっきり解りますけれど、3月や4月の時点では確定していないということも実務的にはありえます。

それから、所得というのは差額概念ですから、収入から差し引く、あるいは控除するものが正しいかどうか。
これも控除対象支出かどうか、金額は適正か、控除時期は適正かというような問題があるので、税法の解釈論と事実認定の問題が関係します。
単純に架空経費を控除しているというようなことを考えていては駄目なのですね。

クロヨン論議において登場するサラリーマンの所得把握、所得捕捉率の高さ論というのは、一面真実ですが、給与所得として課税されるのは、給与収入の総額ではなく、そこから給与所得控除額という概算控除後の金額なのですね。
この給与所得控除額は、所得税法に定められているので、これを誤魔化すことはできないのですが、この金額自体、つまり法律に定められていることの正当性についての議論というのは別に存在するのです。

なぜか、Beach Boys を聞きながら。
by nk24mdwst | 2010-04-14 17:00 | 租税法(アメリカ)


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