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legal ectopia, again

昨日から、ちょっとマグレブ商人と地中海貿易のことが気になっています。

要するに、資本主義の勃興、契約概念、金融センターの勃興と変遷というようなことに興味を持っているわけです。

シュンペーターの資本主義とプロテスタンティズムの議論にも関連するというか、その本質につながるのではないかと勝手に考えているのであります。

それと、十字軍が経済的に果たした役割というか。

寝ぼけて、思いつくまま化いてるのですが、ローランド・ヨーロッパ、つまり、ベルギー、オランダが果たした役割ですかね。

ユグノー革命って何だったのか。チューリップ・バブルはなぜ、オランダで起きたか。

ニューヨークは、ニュー・アムステルダムと最初呼ばれていたこととか。

江戸初期に日本にやってきた二人、つまり、ウィリアム・アダムズとヤン・ヨーステンはそれぞれイギリスとオランダの人で、徳川幕府はオランダ東インド会社と契約することにしたということですね。

東インド会社については、いろんな意味で興味があります。
だから、リカードには非常に関心があります。リカードウと書くべきでしょうね。Ricardoですから。

Institutions and the Path to the Modern Economy : Lessons from Medieval trade (Political Economy of Institutions and Decisions) - Avner Greifを一応、アマゾンのカートには入れてあるんですが。
邦訳も出ているようですけど。

マグレブ商人と契約概念の成立の重要性をこの本を根拠の解く人が多いわけですが、契約が守られたかどうかを検証するためのツールとして複式簿記の成立という観点があるはずなんですね。一応、帳簿屋なので、複式簿記の起源には興味があって、ルカ・パチオリが・・・という説には、簡単には納得できないのです。

貨幣経済が出現したときに、複式簿記がないと困ったんじゃないかと思うわけで、ローマ以前、バビロニアの時代から簿記はあったけれども、単式だったというのは本当なんだろうかと。

チェロ・ソナタを聞きながら、仕事をしていると頭はあらぬ方向へとばかり走るというわけです。

A. E. Van Vogt の「ナルA」シリーズは、彼らしいぶっ飛び活劇SF といえばそれまでですが、第1作にでてくるゲーム・マシンというのは、要するにアメリカの大統領選挙システムのことだし、ナルA人が宇宙へ散り散りになるというのは、要するに、ナチの迫害とディアスポラの話なのだということに気がついたのは、ディックの「高い城」を読んだときだったと記憶してます。

第二次大戦中から、この連中は変わらないことをやっているんですが。
Tax data thefts abroad help US evasion effort
Fri Mar 5, 2010 1:16pm EST

By Kim Dixon

WASHINGTON, March 5 (Reuters) - Tax data thefts at HSBC in Switzerland and other offshore banks are leading more whistleblowers to come forward to U.S. tax authorities, a top Department of Justice prosecutor said on Friday.
http://www.reuters.com/article/swissMktRpt/idUSN0523294620100305
UBSに続いて、HSBCその他の銀行のデータが元従業員によって、IRS等へ提供されているようですね。

これは、合法的な行為なのかはわかりませんが、当該元従業員が訴追される可能性がないとしたら報奨金がもらえるんでしょう。

クレディ・スイスの日本人関係者がストック・オプション行使益を申告しないでいたというのも、このようなルートから出てきた情報だという報道がありました。

ストック・オプションと課税の問題については、一応、日本では決着がついた形になっていますが、一度、振り返ってみるのも必要でしょう。
by nk24mdwst | 2010-03-06 18:54 | 租税法(日本)


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