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tax law killed one and will more

昨日の晩から、雪がちらつき、寒いです。

日本も税金の季節というわけで、一応、私も繁忙期というやつですが、仕事をやっていてやるせない気分になることも少なくないのですが。
具体的なことは職業上の秘密というやつですかね。
まあ、何というか大状況と目の前の小さな出来事を比較しながら、些細なことであっても金が絡み、国家権力が強制力を有するというわけで、緊張するといえば緊張する。

まあ、愚痴をいっても仕方がない。単に、馬齢を重ね、仕事の効率が落ち、めまぐるしく変わる世の中についていけなくなった繰言だということにしておきます。

しかし、アメリカはテキサスで小型飛行機をIRSの建物にぶつけたソフトウェア・エンジニアが現れました。
Man Crashes Plane Into Texas I.R.S. Office

By MICHAEL BRICK
Published: February 18, 2010

AUSTIN, Tex. — Leaving behind a rant against the government, big business and particularly the tax system, a computer engineer smashed a small aircraft into an office building where nearly 200 employees of the Internal Revenue Service were starting their workday Thursday morning, the authorities said.
http://www.nytimes.com/2010/02/19/us/19crash.html
IRSに対して恨みを持ったということですが、その背景には、1986年の改正税法があるのだと。
Tax Law Was Cited in Software Engineer’s Suicide Note

By DAVID CAY JOHNSTON
Published: February 18, 2010

In his suicide note, the computer software engineer who flew a small plane into a building with Internal Revenue Service offices in Texas on Thursday cited a 1986 tax law as a major motivation for his action.
http://www.nytimes.com/2010/02/19/us/19tax.html
1986年税制改正法1706条が、情報処理関係技術者が独立して起業することを非常に難しくする内容になっているというのが問題だとしています。
この立法自体は、当時のダニエル・モイニハン上院議員が中心となって行ったもので、IBMの強力なロビーイングの成果だということのようです。優秀な技術者が請負い事業者として独立・起業する道を閉ざし、企業と雇用関係を結ばせることがその趣旨だったそうです。
その後、この法律を廃止しようという動きが、超党派で何度も行われているのですが、大きな税収減になるという理由で廃止されず、今日に至っているということです。
ここへ、先日、このブログでも引用しましたが、いまの大統領が、請負事業者に対する課税強化姿勢を明らかにしたというのも遠因となっているようです。

頭に血の上った納税者がIRSないしその職員に対して暴力的な行為、脅迫を行うというのも急増しているのですね。
Attacks on IRS and its employees are all to common

By Ed O'Keefe
Washington Post Staff Writer
Friday, February 19, 2010

Attacks on the Internal Revenue Service and its employees similar to Thursday's small plane crash in Texas are common, according to federal records and investigations.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/18/AR2010021805631.html
IRSの納税者に対する税務調査あるいは財産差し押さえといった権限行使姿勢が税収不足を背景にしてかなり高圧的になってきているということは事実のようです。
ヒット・マンを雇ってIRS職員を殺ろうとしたところを、連邦司法省の囮捜査に引っ掛かって捕まった人物がいるのですね。TIGTA(財務省税務首席監察官)は、IRS職員に身辺警戒をさせることも少なからずあると語っています。

ウェズリー・スナイプスが脱税で現在収監中ですが、ニコラス・ケイジなども税金問題でIRSとトラぶっています。
*2月20日訂正
ウェズリー・スナイプスは、現在上訴中で、保釈されているようです。
Spotted: Actor Wesley Snipes -- who remains free on bail while he appeals a 2008 conviction for not filing income tax returns -- dining Thursday night at Ben's Next Door on U Street. The actor (black turtleneck, black wool cap) was in town for a screening of his latest, "Brooklyn's Finest," at the nearby Lincoln Theatre. He ordered the sweet potato fries.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/19/AR2010021904822.html
スイート・ポテト・フライを食べているところを目撃されたとか。

日本の場合、大多数の人々、つまり、給与所得者は税務署の職員と接する機会はありません。原則として、確定申告をする義務がないからです。個人事業者や会社の経営者は別としてですが。
アメリカでは、それに比べると年末調整がないので、一般納税者、つまり、給与所得者であってもIRSと接触する機会は日本に比べると圧倒的に多いのですね。
ただし、その接触というのは、いきなり自宅にIRS職員がやってくるなどというのは犯則調査とかサモンズの執行によるものでなければないわけで、通常は、まず、書面によるやり取りから始まります。
ところが、一般のの納税者の場合、IRS職員と直接向き合う羽目になるのは、最終段階の財産差押えのときであったりするから余計わけが悪いのですね。

アメリカでは、手続法が整備されているので、事前通知のない調査などはなく、当初は、書面等で疑問点の照会、ないし、IRSが把握している情報にもとづく税額決定等の通知をしてくるというのが一般的であるわけです。
このようなこと自体は、非常に難解な内国歳入法典のもと、年に一度、素人ないし素人に毛が生えた程度の申告書作成代理業者による申告を行っている人が多いので日常的に起こります。

このような文書照会、文書通知の段階で適切に対処していれば大概、大事には至らずにすむのです。
しかし、アメリカの税法における手続原則ではこれらの文書の送達を、IRSが、その納税者の最後にいたと場所として把握しているところに送付すれば足りるとしているので、住所地の移動性の高い、アメリカでは、実際に納税者の手元に当該文書が届いていなくても文書の法的効力が発してしまうというような問題が起きることは、珍しくありません。
そして、ある日、納税者が気がつくと銀行口座が差し押さえられているので驚くというようなことになるのです。
連邦政府には、あり余る時間がありますからね。
アメリカの納税者権利憲章制定のきっかけとなったロジェスキー事件も、合算申告した相手が滞納している税金を徴収するために財産を差し押さえられたという事件です。
日本における、納税者権利憲章制定というのは、いつも書いてますが、調査の事前通知レベルではなく、最終的には徴収レベルの問題としてトラブルが頻発してから行われるなんてことにならないように願っているのです。

日本では、適正手続原則が充足されているなんていう状況にはないと確信しますが、適正手続原則の充足というのも、手続規定の規定次第でどうにでもなるのですね。

Pentangle を聞いてます。

こんばんは、Jack Bruce がJim Gordon, Jim Keltner をバックにしたOut of the Stormでも聞きましょう。
ジャック・ブルースとFZの共演については、ここにコメントがあります。
ザッパがいうとおり、ジャック・ブルースは本来ベーシストがすべきことをするつもりが全くないわけですね。
そりゃ、やりにくいでしょう。
しかし、共通の友人がジム・ゴードンだったというわけです。

ジャック・ブルースのオフィシャル・HPは、データがちゃんとしていて好感が持てます。ジャック・ブルースに興味がない?
失礼しました。

えーっと、昨日、書いた、2007年のアメリカの納税者の納税申告についてのデータはIRSのHPにありました。
Tax Statistics - Produced by the Statistics of Income Division and Other Areas of the Internal Revenue Service
データは、
Individual Income Tax Returns, 2007
http://www.irs.gov/pub/irs-soi/09fallbulindincomeret.pdf
です。
by nk24mdwst | 2010-02-19 16:27 | 租税法(アメリカ)


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