人気ブログランキング |

debt deficit default 

アメリカで共和党の財政赤字非難攻撃を受けて、民主党も大統領もおたおたしているのをクルーグマンは批判しています。
Op-Ed Columnist
Fiscal Scare Tactics

By PAUL KRUGMAN
Published: February 4, 2010

These days it’s hard to pick up a newspaper or turn on a news program without encountering stern warnings about the federal budget deficit. The deficit threatens economic recovery, we’re told; it puts American economic stability at risk; it will undermine our influence in the world. These claims generally aren’t stated as opinions, as views held by some analysts but disputed by others. Instead, they’re reported as if they were facts, plain and simple.
http://www.nytimes.com/2010/02/05/opinion/05krugman.html
財政赤字ヒステリーでワシントンD.C.は、機能不全だと。エコノミストの大勢は現在の財政赤字規模も、長期利率も許容範囲だと考えているのにこのヒステリーの原因は何だと。

連邦政府の赤字の原因は、マスコミが騒いでいるような政府の景気刺激のための財政支出が原因なのではなく、不況に伴う税収減、危機回避のために行った金融機関等への税金投入の結果であり、長期金利もブッシュ政権の初めのころと変わらないというわけです。
財政赤字だからといってアメリカの国際的地位が低下するわけじゃないし、ドルや財務省証券に対する信認が落ちているわけでもないと。
そのとおりだと思いますね。輪転機を回せるアメリカはやっぱり、特別な地位を確保している(戸はクルーグマンは言いませんが)のは、事実でしょう。

学者だから気楽だといえばそれまでですが、景気が回復したら、税収確保をして財政を均衡させるべく政府が手を打てばよいのだと。
クルーグマンは、アメリカの財政赤字の規模は、今後10年は変わらないと見ているようです。

さて、問題は、太平洋のこちら側なんですが。

実感なき好況が続いていたのですね、日本でも。大企業や銀行等は空前の利益を上げていたにもかかわらず、なぜ、日本の財政赤字は拡大する一方であったのか。
所得税制と法人税制が儲かっている人、ところからとるスタイルを放棄していたからです。
応能負担の原則なんて言葉は、旧石器時代のものだといわれそうですが、企業、富裕層優遇税制をやって、日本は国際競争力をつけ、世界に誇れる国力をつけたんでしたっけ。

アメリカよりも日本のほうが大きな打撃を受け、都市部よりも地方の方が経済的な低迷が続いている中で、財政規律を守れ論を持ち出すのは、時期尚早なのだと思うんですが、懲りない人たちだから橋本行革路線の失敗を繰り返すのかなあ。

とはいうものの、クルーグマンのブログのグラフを見ると、日本は飛びぬけています。
February 5, 2010, 8:40 am
The Spanish Tragedy

As Europe is roiled by sovereign debt fears, it’s important to realize that the crisis in the largest of the PIIGS (Portugal, Ireland, Italy, Greece, Spain) has nothing to do with fiscal irresponsibility. On the eve of the crisis, Spain was running a budget surplus; its debts, as you can see in the figure above, were low relative to GDP.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/02/05/the-spanish-tragedy/
グラフを見る限り、何でスペインが問題視されるのか?!ですけど。
日本がグラフの一番右側、ぶっちぎりのトップを独走、財政赤字比率でですが、しているわけです。

ギリシャの財政危機が各国証券市場の株価下落要因となっているのですが。
Investors Fear Europe’s Woes May Extend Global Slump

By JAVIER C. HERNANDEZ and JACK EWING
Published: February 4, 2010

Just as America’s recession begins to ebb, trouble is brewing in Europe that may prolong a downturn on the Continent and ricochet through the global economy as it struggles toward a recovery.
http://www.nytimes.com/2010/02/05/business/05markets.html
タイトルの下の、株価の推移グラフが日経平均なので、一瞬どきりとします。
タブをクリックすると各国市場で株価が同様に下落していることがわかります。
例外がS & P 500 と NASDAQ ですね。

アメリカの議会は、政府にpay as you go ルールの長期適用を求める法案を提出する見通しのようです。
House votes to revive pay-as-you-go budget rules

By Lori Montgomery
Washington Post Staff Writer
Friday, February 5, 2010

Congress agreed Thursday to revive the pay-as-you-go budget rules that helped wipe out massive deficits and balance the budget during the Clinton administration, although the new version includes a long list of exceptions that would permit Democrats to add at least $1.5 trillion to the nation's tab over the next decade.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/04/AR2010020400354.html
ペイ・アズ・ユー・ゴー・ルールというのは、現金払いで行く、つまり無借金でいくということなんですね。

要するに既に膨大な財政赤字を抱えているわけですから、これからは、新たな財政赤字を作らない、つまり均衡財政主義で行くというわけです。
これ、一昨年のDPJの税制改正プログラムにもあった言葉なんですが、政権をとるためにマニフェストでは引っ込めていました。
これを、いまの日本で復活させるのは、やっぱり???ですね。

借金を子孫に残すな!!!って言葉ですね。
子孫に美田を残すなってのもありましたが。

週末は、このサイトの週代わりのお勧めで暇つぶしをするのも悪くないです。
http://www.wolfgangsvault.com/
登録すると、今週のお勧め、なんてメールが来ます。
by nk24mdwst | 2010-02-06 12:23 | 租税法(アメリカ)


<< to do on a sunday wind and snow, ... >>