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this is it

小雪が時折強風を伴ってちらつき、寒さが足元を伝わる感じです。

微熱のせいか、いつもにも増してぼんやりしています。

John French の本は、一日、数頁ずつ、読むようにしています。字が小さくて辛いので。
いや、読み出すと止まらないのです。
色々な思いがやたらと出てくるのは私の悪い癖ですが、そういうことではなく、非常によく書けていると思います。
ジョン・フレンチが非常に、知性にあふれた人物であることがよくわかりました。
下手な音楽評論家風情や、研究家よりはるかにましです。
それから、自身がシーンの中心にいたにもかかわらず、独善に走らないようにという配慮でしょう、当時の関係者、要するにザッパ、ビーフハート周辺にいたほとんどの人にその生い立ちから問いかけをしているというスタンスは、研究者的な視点ですね。

Denny Walley が公式にザッパやビーフハートのディスコグラフィに登場するのは70年代になってからですが、50年代に砂漠の町、ランカスターにいたのですね、彼も。

'40年代後半から’50年代にかけてのアメリカの普通の人たちの生活の中から、若者文化というかロックンロールやブルーズ、R&Bに関する青少年の関心が高まっていく背景まで視野に入れていて、ハルバースタムの50年代を描いたノンフィクションよりも、面白いです。

ジョン・フレンチは1948年生まれですが、ベビー・ブーマー以前の世代、つまり1940年生まれのザッパとかビーフハートたちと戦後生まれのベビー・ブーマーとの世代間の意識の違い、さらに、同じベビー・ブーマーでも50年代以後に生まれた世代の違いなどもきちんと意識していて、ビーハートやザッパのファンのための本に終わっていないように、感じます。

要するに、1989年のベルリンの壁崩壊以後、冷戦体制化の西欧社会も緩慢な崩壊の過程をたどっているように感じるのですが、第二次大戦後のアメリカの世界制覇を成し遂げたという時代をみなが謳歌していたことを振り返るのにちょうどよいような感覚を読みながら感じています。

GMに勤めるブルーカラーの人たちがダウ平均株価を気にしていたという時代があったのです。

例によって突然の方向転換なんですが、シューベルトの弦楽四重奏、それもNHKのFMでライブをカセットにエア・チェックしたやつをいつも車の中で聞いていた時期があったのです。ほとんど、そらんじているくらいなんですが、いま、のんびり聞いていると、ヘンリー・マンシーニなんかのラウンジ・ミュージックの方がはるかにスリルがあるなと。

西洋古典音楽は、やはりライブで聞かないと駄目ですね。いいライブだと目が覚めるし、中途半端な出来だと眠くなる、退屈だったら席を立てばいいんですが。
指揮者、演奏者によっていいグルーヴを感じる演奏があるということだけは、何度か経験しました。必ずしも楽曲に左右されるわけでもないようですし。
ただ、私がいい演奏だと思うものと、周囲にいる普通のクラシックの聴衆がよいと感じているものは、なんとなく違うものであるようだということも気づいたのですが。

ゆうべは、久しぶりにPentangle などを聞いていてJohn Renbourne がダウランドのマドリガルなんかやっているので、そういえば、学生時代、オープン・チューニングでない方のギターでリュートのための曲を弾いて遊んでいたなって思い出しました。
譜面どおりに弾くのはそんなに難しくないのですが、どんな風に弾けばいいかが解りませんでした。ダンス・チューンだということが理解できなかったわけです。
by nk24mdwst | 2010-02-05 16:28 | 音楽の本


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