ただでは、戦争はできません。イラク戦争では1兆ドルがかかったとされるのですが、アフガン増派もただでは、できない。アフガン増派是非については、少なくともアメリカでは決着がついたから?!
The puzzle for Congress: How to pay for plan今度は、War Tax が議論されているという状況です。 年収3万ドル以上の人に新たな税を課す。 戦争というのは、正義論を捨象すれば、経済的には最大の公共事業なのかもしれないのですけど、それをやっている最中にバブルがはじけたというのは象徴的ですね。 税金と戦争というのは、大昔から切っても切れない縁がありまして。あらゆる税金は戦費調達目的で発明されたというといい過ぎかな。 日本には税理士制度というのがあります。税理士の元となる税務代理士制度ができたのは、1942年2月で、2002年に制度60周年記念行事なんてのがありました。 昭和17年2月に徴税のための民間補助者として誕生したのですね。後段は、私の勝手な解釈ですが、昭和17年2月に意味はあります。要するに、昭和16年12月に真珠湾攻撃をやり日米開戦にいたったからです。 納税は銃後の鉄兜、なんて時代だったわけであります。 議会は、景気刺激策の第二段の準備に入っていると。 Report boosts Democrats' second U.S. stimulus bill目新しいものは無いけれど、春にやったやつをもう一回やるということですか。 二番底を警告するクルーグマン。 Things to come彼が今まで書いてきたことの延長線上です。 要するに春に景気刺激策が必要であり、それは打たれた。 その結果、最悪の金融危機は乗り越えたけれど、その後長い景気低迷期が続く。なぜなら、刺激策が不十分だったから。 そこへ、失業率の悪化が止まらず、政権に対する国民の信頼が失われて、政治が漂流している。 政治の漂流は、こちらも同じです。 というわけで、このまま黙ってみていると二番底が来る。 December 1, 2009, 11:30 am評論しているのは楽ですが、エブリデイピープルとしてはたまらんです。 来年の年央に、今年の刺激策の効果が切れて二番底だと。 そこから立ち直れるのか、アメリカ経済は。それにも増して、日本は、どうなっているのか。 日経の経済教室欄で日本の税制について昨日から連載が行われていますが、昨日の田近先生はいつもの論調でした。私とは肌が合いません。 今日の方(名前失念すいません)は、日本の法人、個人の所得課税が適正に行われていないことをきちんと指摘していて、消費税はそのあとだという正論でした。 税収というのは課税ベース×税率ですから、税率だけ論ずるのは意味が無いという指摘です。課税ベースの浸食をきちんと直さなければいけないと。 これが、この数年の世界の流れなんですが。 日本の直接税負担率が低いことをOECDの資料からちゃんと持ってきていました。 昨日の晩は、Captain Beefheart を聞いていました。寝る前にSandy Denny は、ちょっと辛いという気分なので。 Live London '74を聞いて、そのあと、Live At Bickershaw Festival を聞きました。この二つは、74年と72年のライブ音源ですけど、メンバーはまったく違うわけで、これを比べてはいけないのですが。 72年のライブは、オリジナル・マジック・バンドといっても色々変わってはいますが、74年の方は、渡英直前に、バンド・メンバーがボイコットしたので急ごしらえで行ったときの物ですね。 よくわからないんですが、なぜかどちらもとても楽しめました。リサイクルだから早起きしないといけないと思いつつ、寝床で聞きとおしてしまいました。 ビーフハートのアルバムで、どうしてもTrout Mask Replica だけがなかなか聞きとおせません。あれは、やっぱりザッパのアルバムです。 編集と録音の鬼のザッパにとってみれば、最悪の素材だったと思いますが。実に不幸な出会いだったと思いますね、あのアルバムは。 ビーフハートのバンドは、最初からずっとスライド・ギターを多用しているのは、当然です。最近、70年代のはやりものを聞き直すとスライド・ギターの多用が非常に気になります。冷たいです。 ディックが言う、機械の冷たさを感じます。より厳密に言うと冷たい人間、暖かい機械ということになるんですけど。冷たい人間の音に聞こえるわけです。 これにシンセサイザーが加わると、気持ちが悪くなるのです。 FMラジオで聞いている分には感じないのですが、アルバムを通して聞くと、虫唾が走る。誰が、どのバンドがということではない感覚です。 最後まで聞けないアルバムは、まあ、少なからずありますが、Art Bears などもよほど心して聞かないとだめです。 Drive-By Truckers をこのところ毎日聞いているのですが、60年代後半から40年間のアメリカ南部の音楽を全部思い出させるようなところがあって、ときどき、胸が詰まりそうになることがあります。 ウォーレン・へインズやデレク・トラックスには感じない感情です。 やっているのはシンプルなロックに聞こえますけど、ザッパと変わらないくらい引用とオマージュ、内省(これはザッパにはあまり無いように思えます)、批評精神に富んでいるように思います。 リチャード・トンプソンと共演すると面白いんじゃないかな。
by nk24mdwst
| 2009-12-02 15:26
| 租税法(アメリカ)
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