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politically correct liars

本日も秋晴れ、きょうは、暖かいです。

PCの引越しは、USBケーブルでつないで終わりますが、本物の引越しは、そうは行かない。PCだって、完全に同じPCというのは2つないので、実際は色々不都合があるのですよね。
というか、同じPCでも、昨日と今日とでは、違う存在ですから。

引越ししようがしまいが、月末が来るし、色んな期限、締切りも来ます。最初の見込みではできるはずだったものが、途中で色々あると、そうはいかなくなる。まあ、全部私が怠惰で無能なせいです。
などといいつつ、ひたすら、人生の終点に向けて歩き続けているわけです。

ハーラン・エリソンでしたかね、生きるということは絶えざる死への挑戦だって。死んだら生き返りませんからね。

昨日は、1934年のワールド・シリーズ・チャンピオン、Gashouse Gang ことSt. Louis Cardinals の1934年のロースター眺めながら色々考えていました。
大恐慌のどん底の年、日本でもテロの季節でしたかね。

このときの、カーディナルズは、フリッシュ、ドローシャーという2人のニューヨークのブルックリン生まれの二遊間を投手ではディジー・ディーン兄弟、ペッパー・マーティン以下、ほとんどが南部ないし南西部出身の選手をそろえていて、アグレッシブな野球でワールド・シリーズを勝ち取ったのですね。

このころのメジャーって、色んな伝説があって、外野の芝を長くしてホーム・ティームが守るとき、そこにボールを隠していて、外野を抜かれたときにそれを使ったとか、ドローシャーは、ベルトのバックルを尖らせていて、ピッチャーにボールを返すとき、それで傷をつけて(いわゆるスカフ・ボール)いたとか。

ブランチ・リッキーがGMで、彼が、ファーム・システムを整備したのがこの黄金時代の基礎になっているのですね。ブランチ・リッキーは、後年、ブルックリン・ドジャーズに移り、最初のアフロ・アメリカン・メジャー・リーガーとしてジャッキー・ロビンソンと契約するにいたるわけです。ブルックリンの人種構成が変わったからです。

ファースト・タイム・ホーム・バイヤー・クレジットは効果がないと、タイムズもポストも断じているんですが。
Editorial
A Bad Way to Spend Money

Published: November 5, 2009

Congress threw good money after bad this week when it voted to extend and expand a wasteful home buyer’s tax credit set to expire at the end of the month.
http://www.nytimes.com/2009/11/06/opinion/06fri2.html
百害あって一利なしだと。
要するに、こんな制度があろうがなかろうが買う人は適正価格だと思えば買ったはずだと。
税額控除を目的にして不動産購入する人間はいない。
正論です。ただ、世の中、いろんな人がいるのも事実で、日本の住宅借入金等控除も実際にどれくらいの経済効果があるのかという検証がされないまま、年毎に、制度の微調整が行われつつ続いています。

突然、思い出しましたが、政府税調、つまり、今の政権の税調の議事録を読んでいて、財務副大臣が日本の消費税収が少ないとか、地方税、つまり住民税ですが、これは、会費と同じだから比例税率でいいなんていっているのを見て、馬鹿かと思いました。

民主党議員の方が、下手をするとバックグラウンドがサラリーマンだった人が多くて、経済の実質がわからないのじゃないかしらんという危惧も無きにしも非ずです。
つまり、財務省の主税局のデータを鵜呑みにし易い。

経団連が事前準備が周到で、ちゃんとおいしいところを持っていこうとしているのは相変わらずでしょうか。

民主党が貶した、前の政府税調の最後の仕事というべき、今年の初めの海外視察レポートは力作で一読の価値があるように思えます。
http://www.cao.go.jp/zeicho/gijiroku/sg.html

今の税調の資料は、http://www.cao.go.jp/zei-cho/index.html です。

気分が悪くなってきたので、Eddie Hinton の話でも。
昨日は、Playin Around を聞いていました。これも Dear Y'all と基本的に同じメンバーで同じころに録音されたものだと思います。
こちらの方が、バックもシャキッとしていて、エディー・ヒントンの声も明るいように感じたりします。

しかし、ローラ・ニーロのバックまでやってますからね、彼は。

60年代半ばのアメリカ南東部のクラブ・サーキットでヒントンがいたThe Five Minutesなどというのは、要するにブリティッシュ・インヴェイジョンのコピー・バンドでした。当時のライバルがEscorts で、これがAllman Joys になるというわけです。
彼らは、カレッジのダンス・パーティー等ではストーンズのカバーなんかをして稼ぐのですが、Jimmy Reed とかJohn Lee Hooker のナンバーもやっているのですね。

デュアン・オールマンとエディー・ヒントンは、その性格を比べると正反対なんでしょうね。典型的なホット・ドッグ野郎とシャイな南部の若者の違い。グレグ・オールマンは、どちらかというとヒントンと同じタイプの人間だったはずなんですが。
カプリコーンが破綻する直前に録音されたVery Extremely Dangerous がカプリコーンのロゴつきで再発されています。
1970年ごろに、ヒントンは年収100,000ドルだったいうことですから、同じ時期のオールマンズより稼いでいたのですね。
白いオーティスという言い方は、好きではありません。彼の歌を聞いていると、サム・クックの影響も感じます。
ギターとドラムの練習は、デュアンと同様、45回転のシングルをかけては、真似を繰り返していたのだそうです。

Gov't Mule を今日も聞いているのですが。Drive By Truckers のCDを引越し荷物の中から探さないと。

ここで、また方向転換、タイトルの所以。
November 5, 2009, 2:36 pm
The lost generation

Matthew Yglesias catches Eugene Fama making a strange assertion:
http://krugman.blogs.nytimes.com/2009/11/05/the-lost-generation/
クルーグマンが、データを示して「先進国は、80年代以後になって大きな成長木に入った」という議論に反駁しています。
80年代のアメリカの合言葉が、politically correct というわけですね。

アメリカの社会の右旋回です。これで、南部の保守的民主党支持層が共和党に鞍替えする。それに対抗するために、ゴア元副大統領のかみさんティッパー・ゴアが、青少年の教育によくない音楽といってザッパなんかを攻撃しだし、ザッパが議会で証言するなんてことになるのですね。

ザッパは、独学の才人ですが、とても俗っぽいというか人間らしいというか、中小企業の親父というか。どれも私は、否定的な意味では、使っているつもりはありません。
ビーフハートは、それに比べると独創の人なんでしょうね。生活道具一式とアルト・サックスを紙袋に入れて持ち歩いていたレコーディング・アーティストというのも他にいないでしょう。まわりは、大変ですが。

Trout Mask Replica で一番、金をもうけたのは、案外、ザッパなのではないかと思います。
by nk24mdwst | 2009-11-06 18:12 | 音楽


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