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a lot to be done

先の書き込みの中で、議会における法案の事前審査システムの必要性に関する議論は、ベントレーの著書の見解に沿ったものです。
本を読んでいるときには、気がつかなかったことについて、というか、日本の場合はと考えてみる機会を今朝の新聞記事が与えてくれたというとこです。

司法、官僚システムの無謬論も配さなければなりませんが、使える資源としては有効利用すべきです。
廃すべきは、御用学者ないし、何も勉強していないマスコミ論調でしょう。

中立的な立場を採る振りをやめればいいのですけどね。

もうひとつ、スウェーデンの話で今朝思い出したことです。かの国の国会議員の数は、わが国のというか、わたしの住んでいる当時、人口5万人余りだった市の市議会議員の数よりも少なかったと。
有能な議員を選んで、しっかり仕事をさせているというべきか。

資質の評価は、外国人の私にはできません。ただ、スウェーデンは地方分権が非常に進んでいるのでその意味で国会議員の数が少なくてもいいという議論はありえるでしょうね。それと、社会福祉国家体制は、強力な官僚機構を擁しているのだということも念頭においておくべきでしょう。

アメリカの立法については、1998年のIRS組織再編法制定のころから、色々見てきていたのですが、ジョージ・ウォーカー・ブッシュが大統領になってから、手抜きをして観察をしてこなかった不明を恥じています。
昨年来の経済金融危機とそれに対する政府、議会の対処の仕方を毎日新聞記事を追いかけていることにより、非常に複層的なシステムで法律が制定されていくのだということが良くわかりました
大前提として、官民学それと議会を含めた中における、非常に頻繁な人事交流の階段を上ることによってキャリアを積んでいくシステムなのだということもわかってきました。

民主党、共和党という二大政党のどちらにつくかということを除くと、かなり限定された形で選抜されたエリート統治機構が存在するようです。

さて、UBS事件は、これからは、刑事告発という形で痛い目にあう人が出てくるんでしょう。
Editorial
Oh, That Account

Published: October 18, 2009

There is some good news for law-abiding taxpayers and the United State Treasury. The Obama administration is smoking wealthy tax cheats out of their offshore hiding places. More than 7,500 Americans rushed to take advantage of a voluntary disclosure program that ended last Thursday, telling the I.R.S. about offshore accounts with up to $100 million in undeclared funds.
http://www.nytimes.com/2009/10/19/opinion/19mon2.html
ワシントン・ポストとニューヨーク・タイムズのスタンスの違いもなんとなく判ってきたような気がします。

銀行危機は去っていないと。
The Banks Are Not Alright

By PAUL KRUGMAN
Published: October 18, 2009

It was the best of times, it was the worst of times. O.K., maybe not literally the worst, but definitely bad. And the contrast between the immense good fortune of a few and the continuing suffering of all too many boded ill for the future.
http://www.nytimes.com/2009/10/19/opinion/19krugman.html
これも、日本の失われた10年を考えれば当然ですよね。

失われた10年は、どこかの誰かが仕組んだなどという陰謀論には余り加担したくは無いのですが、陰謀論の立場からすると、嵌めたやつらが嵌ったということは、どう解釈するんでしょうか。
もうひとつ上のランクでチェスのこまを動かしているやつがいるってこと?

ブルーグラスとFZのオーケストラ作品を交互に聞いている人間は、変ですね。
ザッパの管弦楽曲は、聞いていると、かなり心地よい部類です。
20世紀初頭にラヴェルやストラヴィンスキーがやったことを当時の人が聴いたときの衝撃?!に比較すると、われわれは、ストラヴィンスキーからウェーベルン、シュトックハウゼンだって知っているわけで、それほど衝撃的なものでもなんでもないですね。
19世紀末の西洋古典音楽の行き詰まり的音楽に比べると、はるかに聴きやすい。

ストラヴィンスキーは、ドゥーアップやディスコを知らなかったということを考えると、ね。

ザッパは、ハリウッド映画音楽や、ブルース、ドぅーアップ、ディスコにホワイト・ブルース・ブーム、ビッグ・バンド・ジャズまで全部しっているわけで、聴く方も肩肘張るのではなくて、パスティーシュだという位の気持ちで聴けばいいんじゃないかなと最近思う次第です。

80年代のザッパのバンドの演奏は、ヴォーカルも含めて完成度が高いとおもうのですが、淵源はほとんど60年台のMOIにあり、同時代批評性に関しては、ザッパがずっと個人的に抱いているものなのだと思います。
ディスコとレゲェをヴィークルにしているのが、今聞いていると、かなり辛い部分もあるのですね。Hotel California のリフを入れたり、Puple Haze、Sunshine Of Your Love なんかを引用するのは、逆に、彼の音楽を後年の世代の人が聴く場合には、却って、障害になるのではないかと思わないでもないのですが。
それと、リズム・ギタリストとしてのザッパとソロでインプロヴをやるリード・ギタリストとしてのザッパは別人ですね。15歳のときにはわかりませんでしたが、マイク・ブルームフィールドなんかよりはるかにストレート・ブルースに聞こえる私は、耳が変なのかもしれません。

ブルース・ギターが弾けないロバート・フリップとブルース・ギタリストから抜け出さないザッパという位置づけ。
この2人の下で下働きをした(している)アメリカ人ギタリストの意見を聞いていみたいです。

そう考えると、ザッパとドン・ヴァン・ブリートは、ジョニー・フランクリンと同じ高校にいて同じような音楽を聴いていたかもしれませんが、たっているところが決定的に違うのだと思います。
問題は、1970年代のマジック・バンドにマザーズOBが加わって、洗練された音楽を持ち込んだことをどう考えるかというあたりでしょうか。

ファウラー三兄弟のファンなのです。

ローウェル・ジョージを含めて、3人のハリウッドの落ちこぼれ。ただし、金銭的にはFZは、かみさんのおかげで成功したし、晩年、時間の無い中でやりたいことをとことんやりつくそうとしたことは認めます。

80年代のザッパの書いた歌は、当時のアメリカの世相批判でしたが、それは結局、今度のバブルの崩壊の底に流れているものに対する、嫌悪、批判だったのでしょう。
たたき上げの中小企業の親父にとって、アイビー・リーグ出身の秀才なんてのが一番、はらの立つ人種であるはずなので。
by nk24mdwst | 2009-10-19 16:45 | 租税法(アメリカ)


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