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who needs the peace corp or war?

今日は、さすがに少し肌寒い曇りの日です。

Lumpy Money を聞いています。1968年にFrank Zappa が録音したものです。本来セットとして出されるべきだったLumpy Gravy とWe're Only In It For Money は、契約上のトラブルもあり、別個に出されました。
また、歌詞その他に関して編集が加えられてしまったのですが、それをオリジナルに戻したスタイルというわけです。
ただ、分けて出された二枚もCD化されていますから、ハードコアFZファン向きですね。ミックスの違い、コーラスが加わっているとかという違いがあるだけといってしまえばそれまでです。

ただ、二枚に別れたアルバムとして出されたものが一体として構成されていたということがよくわかります。もちろん音もよくなっていますし。ジャケットにはTommy Tedesco がスタジオでにっこり笑っている写真が三枚もありますし、Ray Pohlmanの姿も見えます。

オリジナルのLPスリーヴがそのまま縮小されてジャケットに用いられているのですが、きちんとオーケストラやセッション・メンバーが元のLPではクレジットされていました。しかし、それが、CDサイズに縮小されたら小さな名前が全く読めません。きちんとブックレットにくじレットを載せるべきだと思うのですが、Gail Zappa にはそんなことは思いつかなかったのでしょうね。
著作権にやたらとこだわるくせに、肝心なところで抜けているというか、不誠実としか言いようがないと断じておきます。

ジャズ・ギタリストとしてのザッパを評価する向きもあったわけですが、こんなのをみつけました。いわく、FZは、ジャズ・ギタリストの範疇に入らないブルース・ロック・ギタリストだと。
Joe Pass, Tommy Tedesco and Frank Zappa

My favorite Joe Pass story is the Frank Zappa saga. I had read in many publications about Frank Zappa that said he was a gifted jazz guitarist, one of the best in the world. I had a problem with this propaganda because on his recordings he played very lack luster rock and roll solos.

Joe and Tommy Tedesco were doing a NAMM show in Anaheim California in the early 1980s. For the folks who do not know who Tommy Tedesco was, most of all the TV themes and movie scores, with guitar, Tommy Tedesco played them all from the 1950s through the 1970s. He was the busiest session guitarist in Hollywood at this time always getting "First Call." Aside from these accomplishments, Tommy was a great jazz guitarist also.

The story goes like this according to Joe Pass and I'm paraphrasing: "Tommy and I were both very excited to hear the Frank Zappa would be gracing our small stage that day at the NAMM show." Joe went on to say "In fact I was nervous, my palms were sweating, I had read and heard that this man was one of the greatest guitarists and composers of all time, like a modern day Mozart."

"We played a set, we waited, no Zappa, we played another set, still no Zappa. By this time, the suspense was killing both Tedesco and myself," (myself meaning Joe Pass.)

"At last, we see a dark haired man wearing a black long cape surrounded by a flock of worshipers coming toward our stage. We had to stop playing because there was complete chaos around our booth as Zappa was signing autographs and his fans were trying to touch his garment."

"After an hour of worship and autographs, he picks up a guitar and bangs out a couple of loud bar chords. Zappa turns to Tommy and asks, 'What do you guys what to play?'" Joe Pass started to rattle off tunes like Giant Steps, a John Coltrane classic, hey, Joe said, "we figured this Zappa guy is the best, lets play the most demanding music possible."

"After requesting more then two dozen standards, we realized this guy couldn't play any standards, not one. We ended up playing a TOO loud 12 bar blues, that's all Frank could play. It was pathetic."

Both Tommy Tedesco and Joe Pass decided to take a very long break and escape, outside at least until Zappa left.

It just goes to show you that you can never believe what you read. Until you, the listener actually hear the musician play, only then can you make your own judgment. Remember magazine articles are written by non musician journalist and in many cases can be pure propaganda.

God bless Joe Pass and Tommy Tedesco.
http://www.stevelaury.com/html/s_zappa.html
1980年代前半、ジャズ・ギタリストのジョー・パスとハリウッドのナンバーワン・セッション・ギタリストのトミー・テデスコのショーへFZが現れ、一緒に演奏したときのことが語られています。
ジャズ・ギタリストのSteve Lauryが、師と仰ぐジョー・パスから聞いた話という体裁です。伝聞なので真偽のほどは定かではありませんが、充分に納得できる話ではあります。
要するにFZは、ジャズ・スタンダードを全く知らず、故に演奏できなかった、弾けたのは12小節ブルースだけだと。

音楽ジャーナリズムがFZを天才ジャズ・ギタリストと持ち上げるのは神話の創造だと決め付けています。何をもってジャズ・ギタリストというかという問題がありますが、FZは、ジャズ・スタンダードに関する知識が全くなかったとは思えませんが、弾けなかったのなら興味がなかったのでしょう。

本質的にブルース・ギタリストだというのは、彼のギター・ソロを集めたアルバムを聞いていて私が最近感じていることと同じですね。ただ、Freak Out!, Lumpy Gravy でFZと仕事をしているトミー・テデスコの見解も聞いてみたいところですね。無理ですけれど。

トミーは初見でどんな曲、どんなスタイルでも弾けた人というか60年代のハリウッドのヒット曲のほとんどでギターを弾いている人です。ベンチャーズも含め。

FZの本質がブルース・ギタリストだというのは事実だと思いますが、Mystery Disc などを聞くとオーソドックスなジャズ・ギターを弾いてみせていますけどね。それから、Joe's Domage はGrand Wazoo のセッションの様子の断片の寄集めですが、そこで、FZは、自作の曲の各パートを歌ったり、ギターで弾いてみせてホーン・セクションに指図をしています。

このあたりの事情は、Lumpy Gravy における作曲家、コンダクターとしてのレコーディングときのFZの様子をEmil Richardsが回想していて、これが、Lumpy Money のライナーにあるのですね。曰く「バスーン奏者やバス・クラリネット奏者がこんなものを演奏するのは不可能だ、というので、FZが、じゃ、俺がちょっとやってみるから聞いてみてくれといい、ギターで弾いてみせたら、バスーン奏者たちも本気で練習しだした」というわけです。
トミー・テデスコが、全編でギターを弾いていますが、FZとは意気投合したのだそうです。
Lumpy Money には、未公表のセッション・テイク、オーヴァー・ダブ・ミックス前のベーシック・トラック等が入っている三枚組みです。

冒頭に出てくるLumpy Gravyサーフ・ギター風のところは、トミー・テデスコだと前から確信していました。それはともかく、今回初めて私が聞いたディスク3の一曲目How Did That Get In Here (25分プラス)は、1967年2月13日キャピトル・レコーディング・スタジオでの録音だというのですが、1967年だとすれば相当アヴァンギャルド・ジャズ風のギター・ソロがあります。
ソニー・シャロック風でバックはフォー・ビート。エミール・リチャーズのヴィブラフォンがフィーチャーされているシークエンスがあるのですが。
FZの手癖とはちょっと違う感じがするのですが、ギターの音色は当時の彼の音かな。ただ、このセッションでFZは基本的にコンダクターなので、トミー・テデスコなのか。
インプロブ風ですけど譜面があるのは間違いないと思います。

FZのギター・ソロは、インプロヴが全てではないのではないかというのが、最近の私の疑念です。つまり、事前に譜面に起こして暗譜して演奏したものがある可能性を排除できないのではないかということです。1970年代後半にスタジオに籠もりきりになる時期がありますが、そのころ、全く違う場所で違う曲の演奏におけるドラム、ベースのパートにこれまた違う曲のギター・ソロ(これらは、いずれもライブ音源です。)を重ねてひとつのきょくにしたてあげるなんてことをしてましたから。それにどんな意味があるのかというのは、別の問題でしょうが。

非常に逆説的なのですが、初期というかずっと金・・・つまりレコーディングにかかる時間、練習等の問題にFZは、悩まされ続けていて、セクションごとに録音するとか、基本トラックにオーケストラをかぶせるということを余儀なくされていたという経験を逆手に取ったといえないでもないですね。

いずれにしろ、ゲイル・ザッパの不見識について、恥を知れと断じておきます。私の知る限り、アルバムにコントラクターの名前を入れたのは1966年のFreak Out!が最初であると思っているのです。

いずれにしろ、このセット、円高のおかげで割安のいい買い物だったと思います。今年になって私の買ったのは、Clarence White、次いでこれ。

クレジットは、元のアルバム引っ張り出したり文献を探せばわからないことはないのですが、それができる人間にしか売らないつもりだから構わなかったのかな。

エーと、ジャズの方がロックより上なんていうのは馬鹿げているし、FZの西洋古典アヴァンギャルド音楽コンプレックスもちょっと悲しいですが、このセットは飽きないというか。
27歳にしては大したものをやったというか。まあ、人間の創造力というのは若いときの方があると相場は決まっているわけで、年を重ねて経験を積んで、創造力の欠落を補う術を身につけるのでしょう。

こんなのが、つまり、オフィシャル・リリースされていなかったディスク3の冒頭の曲があるのを知っていたら、Sleep Dirt が、一番、なんて馬鹿なことは言わずに済んだのに。

FZがジャズを知らないから可愛そうなんていうのは、変な思い上がり。ハリウッドの映画音楽を充分に栄養としているのがFZだって知らないんでしょう。もちろん、FZのスタイルを好むかどうかは、個人の主観ですけどね。

久しぶりにFZについて書いたような気がします。

ちょっと旧聞なのですが、かつては、I.R.S.の調査権限が非常に政治的な思惑で用いられていた時代があり、それに対して当時のニクソン大統領の意向に沿わなかったことで有名だったドナルド・A・アレグザンダー元I.R.S. 長官の死亡記事です。
Donald C. Alexander, 87, Who Resisted Nixon at I.R.S., Is Dead

By DAVID CAY JOHNSTON
Published: February 8, 2009
Donald C. Alexander, a former Internal Revenue Service commissioner who said that President Richard M. Nixon tried several times to fire him because he would not use the tax agency for political purposes, died last Monday at his home in Washington. He was 87.
http://www.nytimes.com/2009/02/09/us/09alexander.html?partner=permalink&exprod=permalink
戦争と大恐慌についてクルーグマンの見解、いつもと同じではありますが。
February 15, 2009, 11:03 am
Debt in wartime

It also shows something I haven’t seen emphasized: the role of WWII in cleaning up private-sector balance sheets. During the war years there was very little private borrowing, thanks at least in part to wartime restrictions; meanwhile there was both strong economic growth and a lot of inflation. The result by the war’s end was a very low private debt level relative to GDP.

How big a role did these improved balance sheets play in the fact that the postwar economy didn’t fall back into depression?
http://krugman.blogs.nytimes.com/2009/02/15/debt-in-wartime/
このグラフは説得力があると思いますね。
by nk24mdwst | 2009-02-16 13:10 | 音楽


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