今日は、朝から、雷と強風、雪の日です。
この国は、経済政策以前に船長不在で漂流していますが。減税か公共投資かという議論です。 新政権は減税優先策です。ハーバードのマンキューが擁護しています。 Economic View1ドルの財政支出が1.4ドルのGDP増加の効果があるのに対し、Christina D. Romer らの研究によれば、減税は、3ドルの効果があるというわけです。 例によって、流動性のわなにはまっている今、何を言っているんだとクルーグマン。 Ideas for Obamaクルーグマンが言っているのは、減税による景気刺激策は数年で効果がなくなる可能性が高い(減税分は、将来の増税につながる論は、しません。)、公共投資による刺激策が直ちに必要だということです。 さもないと、日本と同じ、流動性のわなにはまって身動き取れなくなるぞと。 マンキューは、ブッシュ政権の経済顧問でしたけどね。 クルーグマンがいっているとおりだと思います。世界的規模の流動性のわななんてものが生起しつつあるように感じられるのですけどね。 減税が景気対策として効果があるか。基本的に、減税が効果があること自体は誰も否定しないわけです。 減税と公共投資のどちらが効果があるかということになると、どのような減税を行うのか、あるいはどのような公共投資を行うのかという中身の問題をしないと意味が無いわけです。 しかし、日本の馬鹿げたばら撒きは論外ですが、アメリカの場合もどのような公共投資をするか、それがどこへどの程度かということはまだ明確ではありません。 それから、減税が効果がない・・・ブッシュ政権下で既に強力な高所得層に対する減税が行われてきているので、誰にどう減税するかということ自体が既に問題なのだと思いますね。 教科書的な総合所得に対する累進課税が行われているという前提のもとでは減税は景気刺激策として効果がある、乗数効果が高いといえるのでしょう。 このこと自体は、ブッシュ政権が証明したといえるかもしれません。つまり、キャピタル・ゲイン課税に対する大幅な減税等を行いましたからね。しかし、それがもたらしたのは、富の偏在とバブルの誕生と崩壊です。 翻ってこの国を見てみると、将来の消費税率アップを年頭において課税最低限の引き下げ、税源の地方委譲という隠れ蓑を使って、低所得層に対する課税強化が既に行われているわけです。 その一方で、金融性所得に対する分離課税による軽減税率適用による優遇策が既に採られています。 仮に、日本において減税をするとすればどうすべきか。 法人税収額から見ると、政府・財界の日本の高い法人税率が国際競争力をそぐ論とは裏腹に既に、法人税は日本の基幹税では無くなりつつあるように思えます。 企業は赤字が続くでしょうから、減税をしたところで意味が無い。 給与等の個人の収入、所得も減少するでしょうから減税の効果があるか。 やるとすれば、消費税率の引き下げなんでしょうが、行程表を作って増税スケジュール作っているときにそれはできないんでしょう。 だからといって、戦争という究極の公共投資策には絶対に賛成できませんが。 Dickey Betts の話になぜか戻ります。彼は、Duane Allman 没後、彼のスタイルを上手に取り込み、さらにギターのテクニックも磨きをかけ、クリアなトーンで弾くようになりました。 自身のカントリー・フレーバーが無くなり、コピーキャットとならざるを得なかったのだと思います。 スライド・ギター自体は、彼は、ABBに加わる前からドブロをやっていたので弾けたのは当然ですが、デュアンほどのものではありません。 Warren Haynes は、真摯な人柄でまじめに歌いプレイしますが、彼も亡霊に取り付かれているような気がします。ABBでは常に、一歩下がってプレイしているのはそのせいでしょうか。 ギター1本のライブで来日なら見に行きたいなと思う人ではあります。
by nk24mdwst
| 2009-01-12 14:46
| 租税法(アメリカ)
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