Jimi Hendrix の三枚のスタジオ・アルバムは捨曲がないですね、やっぱり。
彼は、やっぱりイギリスの渡ったから成功したのでしょう。1966年にアメリカにそのまま残っていたら、うまくはまるところがなかったでしょうね。 1970年前後のアメリカ南部の青少年が好きだったのは、Rolling Stones, The Who, Led Zeppelin、そこに南部のバンドが台頭してくるということで、余りジミ・ヘンドリクスに対する言及が見られないように感じます。 昨日の晩、1968年の日活映画「縄張はもらった」を見ました。 長谷部安春監督作品、小林旭、宍戸錠、二谷英明、川地民夫、大田雅子(梶芽衣子)他の出演。 長谷部アクション映画は、昔から好きです。 映画のストーリーや映像について語るのは私の守備範囲を超えているので。 1968年、Cream の解散した年、ヒッピーや学生運動の年、そんなこともどうでもよくて、少なくとも私が記憶している1968年の日本の風景がありました。東京の空気は淀んでいて、水田を踏み潰すブルトーザーの映像が目に焼きつきました。 中学、高校時代に映画を見に行くというのは、当時、特別な儀式であったように今は思えます。 二番館三番館を、連日はしごしていた大学時代には失くしてしまった感覚です。 映画評論を読み、友達と映画について語る、背伸びした知ったかぶり以前の映画館自体が特別な場所であった懐かしい時代を思い出しました。 当時の東京と地方の差は今より大きくて、それが縮小する時代があったというのも事実です。 日本でもアメリカのように大圧縮の時代があったのでしょう。 転機はやはり、消費税の導入の頃なのでしょう。 1970年ごろのアメリカ南部のワーキング・クラスの話を読んでいると繊維産業の崩壊による失業の話が出てきます。日米繊維交渉、田中通産大臣による解決、などという言葉を思い出します。 人間は賢くないから、振り子のように触れるのですね。 先週から、耳について離れないのがVan Morrison のこの歌です。 Ordinary People Ordinary people just don't comprehend Ordinary people just don't seem to comprehend The thing you feel they don't even know about Cut yourself, that never did you no good You cut yourself, that never did you no good Nobody watching you, you gotta take care of yourself Real thing.... When I came down your avenue Blew you every Blew you every which way When I came down your avenue Bloo hoo hoo you ever which way Nobody watching you, you gotta take care of yourself Ordinary people they just don't seem to comprehend No they don't Ordinary, everyday people just don't, just don't seem to comprehend No they don't Then you feel they don't, they don't, they don't even Even, even know, even know about.. さて、問題は、だれがordinary でだれがそうではないか。 自分がordinary だと思っていたらそうなのか。逆に、自分は違うと思っているのが普通なのか。 左利きは、ordinary かどうか。 south paw には、ある意味では差別的なニュアンスがあるときもありますし、自分に対して用いるときは、居直るというと変ですが、俺は違うんだというニュアンスを感じることがあります。 Tug McGraw の自伝'Screw Ball'を読んでそう感じたのを思い出しました。 クルーグマンは、FDRと新政権の経済政策について、より正確にいえば、彼はいわゆるニュー・ディールとは何で、FDRの真意はどこにあり、結果的に大恐慌を救ったのは何かについて書いています。 Franklin Delano Obama?要するに、経済状況を一変させることになった、あるいはニュー・ディール政策をすくうことになったのは、第二次世界大戦と呼ばれる一大公共事業であったという結論ですね。 個人的には得心の行くところです。ただし、人間の命は、経済学的にはどう計測するのでしょうか。あの戦争で、あるいは数多の戦争で失われた命、失われた命のせいで生まれることのなかったの命の価値をどう考えるのでしょう。 キリスト教原理主義的な考え方の下、アメリカでは人工妊娠中絶に対する賛否が大きな政治的論点として存在します。生まれる前の対峙にも人権を認めること事態に関しては、やぶさかではありませんが、勝手に無差別攻撃をして人命を奪うこと自体が認められていいはずはありません。 冷戦は、その意味で虚構として存在したのだと思います。ディックはその本質を見抜いていた。虚構としての冷戦自体は、世界的な公共事業としての経済的役割を果たしたのだと以前にも書いた記憶があります。 1960年代のアメリカの指導層において、虚構としての冷戦の他に熱い戦争の方もやるかどうかという議論はあったのかもしれませんが。熱い戦争もやって失敗したのですけどね。 FDRは、ニュー・ディール政策を採ったといわれるけれど、実際には財政均衡政策が必要だと考えていたこと、あるいは、FDRの前のフーバー時代の増税の効果がFDR次代になって出てきたこと、連邦レベルの減税政策自体は州等の地方政府レベルにおける増税で減殺されたこと等、いずれも説得力のある説明です。 東部のリベラル(金持ちです。)、労働組合、南部の連合は、FDR連合と呼ばれる民主党の支持基盤になったのです。 ニクソン以後、カーター時代を除き、南部票は共和党に流れました。この潮流の元は、公民権法の成立だと考えられます。FDR連合においては、南部諸州のジム・クロウ政策に対する暗黙の了解が存在したのですが、公民権運動とそれに続く公民権法の成立はその約束を反故にしたわけです。 それから、南部には基本的に1930年代に強力な弾圧があって以後労働組合は存在しないという事実があります。 いわゆるサザン・ロックの登場とその変容の背景をFDRにまで勝手に遡ってみてみているわけです。
by nk24mdwst
| 2008-11-10 12:14
| その他
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