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raini, rain, pouring rain

きのう、ウォークマンの中身を少し入れ替え、充電したのはいいけれど、PCの前におきっぱなしにして忘れてしまい、睡眠導入財として使用不可。
自宅においてあった電池切れ寸税の調子の悪いもうひとつのウォークマンを恐る恐るいじりながら寝ました。
データは破損していないのですが、再生ボタンと選曲ボタン以外のどのボタンに触ってもリセットされてしまうのですね。ボタンに触らず、普通に机の上においただけで勝手に電源が入ってリセットする。
いい仕事していますね、この会社。

前も書きましたが、調子の優れないDVDドライブでビットレートを上げて読み込んだものは、高音が割れていて駄目です。

古いハード・ディスク・タイプのウォークマンで低いビットレートで変換したものを、安いシステムで聞いているのが一番楽です。部屋との相性もあるのでしょうが、マッキンのアンプなぞを通すと音がスカスカで聞けません。そのマッキンのアンプがまた死んでいるという状況で。

カリフォルニアの新しい事業税の話の続き。
Schwarzenegger wants fast action on tax overhaul

By DON THOMPSON
The Associated Press
Tuesday, September 29, 2009; 9:12 PM

SACRAMENTO, Calif. -- A proposal to dramatically reshape California's tax system drew criticism Tuesday from across the political landscape, even before the Legislature begins considering the plan.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/09/29/AR2009092900473.html
古いカリフォルニアの州税制を抜本改正する必要があるという話しです。

流れでいうと、本人たちは先端を行っているつもりかもしれませんが、議論としては30年以上古いものかなという感じです。
州個人所得税率を引き下げ、フラット化する。未だにレーガノミックスかい、です。
州法人所得税も縮小する。法人税の取り扱いは、不況下で世界的にどうしようか方向性がまだ出ていない。少なくとも増税という話は余り無い、ようです。

主たる財源である、州売上税を5年計画で段階的に縮減する。
こちらの理由は、法律が古いので、新たなサービス等で課税されないものがたくさんあるということです。日本の消費税スタイルの原則課税、例外非課税、免税という規定振りではないからですね。法制定時に無い商取引が出てきた場合、それに課税するかどうかは議会による新たな立法が必要となる。ここで、カリフォルニアの新税導入に対するハードルの高さが問題になるというわけです。
結果的に非常に不公平なものになっている。

そこで新たに、the 21st Century Economyが提示したbusiness net receipts tax(BNRT)を導入しようということです。
これらのリポート等についてはここで見られます。400ページ余りの報告書も落とせます。Commission on the 21st Century Economy
Report September 2009 というのも大げさなタイトル。

総売上高500万ドル以下の企業は課税されない、外形標準の事業税ですね。かつてミシガン州で実施されたも煮に似ているようです。
総収入-総支出を課税標準するタイプのようです。
日本の事業税と異なるのは連邦所得税計算上、これが控除不可であることでしょうか。

パネルのメンバーの中にミシガン州の実例等を知悉し、賛成票を投じなかった人物もいるのですが、多数決で負けちゃった。
外形標準課税の長所はもちろん、景気動向、つまり企業の業績に左右されない税収が確保されることですね。それから、この新しい税金を連邦所得税計算上控除できないということになると、講学上というかOECDの定義で言うと間接税にならなくなるわけですね。
外形標準じゃないにほんの法人事業税も定義上は間接税になるのです。所得計算上控除できるので。意味ないですけどね。
転嫁論は、神学論争ですから意味が無い。

ただ、このリポートを見ると、カリフォルニアの収財政は大きく個人所得税に依拠している上、上位10%の所得者が税収の50%以上を占めているというわけで、景気が悪くなると一度に財政状況が悪化する構造があるのですね。
景況にかかわらず税収確保できるのが消費税のような付加価値税を含む外形標準課税であるのは間違いないところではありますが。

リポートを詳しく見てみないとわかりませんが、人件費をどう取り扱うかという点を注意しなければならないのだと思います。人件費を控除できるのならいわゆる所得課税と違うのは減価償却をせず資産取得時にキャッシュフローで計算するだけということになります。人件費を控除できないのだとすると、雇用抑制要因になるのですけれど。

付加価値税が雇用抑制要因だって言っているのは、私の知る限り、私だけです。付加価値税率と失業率には正の相関関係が認められるのですけどね。誰もそれを言わない。

しかし、古めかしい税制を引っ張り出したものだなと思います。といいながら、日本でも大企業には外形標準課税の事業税がすでに導入されていますが。

地方税としての外形標準課税があるのは、あと、オーストラリアですね。これは、ほとんど日本で研究された形跡がないです。存在さえ知られていないのではないかと。

今日も、ビーチ・ボーイズ。雨の日には、ぴったり。昨日と全然違う聞こえ方がするから聞いているほうの耳が変なんでしょう。

ゆうべは、結局、IFなんていうのを聞いていました。その前に聞いていたのをさっき思い出したのですが、今、また忘れました。McDonald & Giles だったかな。
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by nk24mdwst | 2009-09-30 11:52 | 租税法(アメリカ)

sleepy afternoon

ゆうべは、雷と雨が凄かったそうですが、知らずに寝ていました。

この数週間続く不快な目覚めは変わらず。

これは、要するに外形標準課税をやるということですかね。
Calif. Tax Panel to Recommend New Business Tax

By THE ASSOCIATED PRESS
Published: September 28, 2009

Filed at 7:39 p.m. ET

SACRAMENTO, Calif. (AP) -- A commission charged with reforming California's tax structure will recommend repealing the state sales and corporate taxes, flattening the income tax rate and taxing businesses in a way that has never been tried on a wide scale in the U.S.
http://www.nytimes.com/aponline/2009/09/28/us/AP-US-California-Tax-Overhaul.html?scp=8&sq=tax&st=cse
カリフォルニア州は財政危機にあるわけですが、現在の税制は、基本的に1930年代に作られたものが基礎となっていて時代にそぐわないから変えようということで、諮問委員会が報告を出すというわけです。
かなりドラスティックな改革案であるようで、州の個人所得税は累進度を低め、二段階にして限界税率を下げる、さらに、段階的に法人所得税および州売上税も廃止に持っていく。
代わりに、外形標準課税を入れようということのようです。付加価値税を導入する。
ヨーロッパで用いられているようなとあるので、前段階税額控除方式の付加価値税にするように読めます。ただ、加算型付加価値税という手もあるわけですし、さらに、どの段階で課すのかも、まだ明らかではないですね。
製造段階で課税する蔵出し税を考えているのかとも思いますし。いずれにしろ、大規模な変革をしようとしているようです。
前提はカリフォルニアの置かれた経済状況が半世紀前とは異なっているから。

ほとぼりが冷めたからそっと戻った?!
Ex-AIG unit head Cassano back in U.S.
Mon Sep 28, 2009 10:36pm EDT

By Lilla Zuill and Grant McCool

WESTPORT, Conn./NEW YORK (Reuters) - Joseph Cassano has come home to face the music.

The former AIG executive closely associated with one of the most sensational collapses in corporate history, recently slipped back into the United States.
http://www.reuters.com/article/newsOne/idUSTRE58R4HP20090929?sp=true
サブ・プライム・ローンに端を発する今次の金融危機の不確実性と病根の深さを深めたのが、金融派生商品であることは議論の余地の無いところで。

今日は、ビーチ・ボーイズを聞いてます。イギリス物を入れているウォークマンがダウンしているのです。

きのう、医者へ行ったとき待合室でめくっていた週刊誌にビートルズ以後のロック名盤50を選んだ本がどうしたこうしたって書いてありました。書き手は、Love のForever Changes だけ知らなかったと書いていて、フーンって思ったわけですが。
ビートルズとディラン、だけが3枚、入っているって。
どうして、こんな風に選ぶのがすきなんでしょうね。

アマゾンで表紙を見ましたが、ジャケットが表紙なので中身はわかりました。しかし、ペット・サウンズを入れている人は、どういう気分でフリーク・アウトを入れるのか。ベルベット・アンダーグラウンドを入れるのか。きっと、トラウトマスク・レプリカも入っているんでしょうね。アンハーフ・ブリッキングもトミーもわかりました。

絶対的な評価基準が無い以上、個人の趣味の延長でしょ?あれやらこれやら、そのときの気分で買ったり、聞いたりするわけだし、同じものでも昔と今とでは、世間は関係なく、自分の評価も変わるでしょうに。

デーヴ・マーシュとかグレイル・マーカスなんて人たちのエリート主義には辟易だし。嵌ったことがあるから言うのです。ただ、いい加減な人でも、同じ尺度でいつも書いていてくれたら、褒めたら買わない、貶したら聞いてみるということができますが、いい加減なので、尺度が変わるのですね。
そもそも聞いているこっちの尺度が変わるから、人の尺度で判断なぞ、できるはずがない。

ただ、メディア、ネットも含めてそうですが、事実だけを伝えて欲しいです。知らない音楽がまだいっぱい存在すること、それは、いつ、誰が、どうやって演奏し、録音したものか。作者は誰か。
有名アルバム、アーティストでも肝心のこの事実の部分が、諸事情でベールの後ろ側だったりするから余計なことを考え、無駄な出費を迫られる。

これまで生きてきた時間より、これから生きる時間の方が絶対に短いのは確かなので、ごみを聞いている暇は、ないんです。

ビーチ・ボーイズってこんなバンドでしたっけ?ペット・サウンズ・ボックスともうひとつボックスを全部ぶち込んであるんですが、久しぶりに聞いたら全然、印象が違うもので。
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by nk24mdwst | 2009-09-29 13:44 | 租税法(アメリカ)

nothin' funny

9月も終わりだというのに、30度近くあるのでまいります。
寝冷えでもしたのか、朝から、頭が重い。

昨日は、何を聞いたか。Nashville West だったような気がします。

こんなのもたまに。Japan's
'Change' Agenda

By Fred Hiatt
Monday, September 28, 2009

Just as the health-care debate was showing how hard it is to translate the slogan of change into reality, newly inaugurated Prime Minister Yukio Hatoyama swept into New York, branding himself as the Barack Obama of Japan.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/09/27/AR2009092701442.html
個人的コメントは、なし。

アメリカや日本と違ってドイツ人は変化を望まなかったと。
Merkel aims for quick coalition deal with FDP
Mon Sep 28, 2009 5:23am EDT

By Madeline Chambers

BERLIN (Reuters) - Chancellor Angela Merkel's conservatives vowed on Monday to seal a coalition deal, including tax cuts, with the pro-business Free Democrats (FDP) within a month after winning Germany's election.
http://www.reuters.com/article/topNews/idUSLR3244020090928?sp=true
ドイツのFree Democrats(FDP)は、日本では自由民主党と訳されているようですが、日本の自由民主党はLiberal Democratic Party(LDP)とされています。
日本の民主党はDemocratic Party of Japan (DPJ)なんですって。

しかし、20数年前、The Economist を読んでいて、Japanese Self Defense Army という言葉に出くわしたときは衝撃でした。自分しか守らない軍隊かよって。いまは、Self-Defense Forces とするのが通例のようですね。

車の中は、Pentangle, ここではABBがながれています。

Layla のアルバムを聞きなおしてみると、つくづくDuane Allman がリード・ギタリストなのだと感じます。デュアンとジム・ゴードンを聞くためのアルバムですね。ライブのドミノーズは、ボビー・ウィットロックの歌がいいし。
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by nk24mdwst | 2009-09-28 18:54 | その他

frog with wings

からだが、秋仕様になっているからでしょう、28度もあると暑いと感じます。24度だと寒い。
温暖化も徐々になら人間、慣れるんじゃないですか。茹で蛙理論じゃなく、なんとかなる。

昨日の晩は、久しぶりにFZ を聞きました。最近は、彼のオーケストラものしか聞いていないのですが、原点回帰でMOFO/Project の方を。
最後のHelp I'm A Rock のジャムはともかく、それ以外では、ザッパがどの程度ギターを弾いているのかという点ですね。ほとんど弾いていない、弾いていてもリズム?
とても上手なギター・アンサンブルがストレートにこちらの方では聞けます。12弦もいいです。
キャロル・ケイ女史なんでしょう。

そのまま寝てしまい、今朝は、Frogwings なんてのを聞きました。Derek Trucks がいたりするのですが、Blues Travellers が聞きたくなりました。PCに落としてないので、家捜ししないと聞けません。

サザン・ジャム・バンドは、サザン・ロック、ブルース、ジャズ、カントリーにブルーグラスがごちゃ混ぜになっているというべきでしょうか。いわゆるフュージョンというのは受け付けない体質なのですが、この手のバンドは大丈夫のようです。

Bela Fleck 以下ブルー・グラス・ジャム・バンドも嫌いじゃないのですが、これもPCにないのです。

今は、’68/2/23, 24 のDead のライブを聞いていたりしまして。
Morning Dew から始まるのですが、Hourglass もこの曲やってます。というか、グレグ・オールマンが歌っているだけですが。

新たな犠牲者ですね。
More tax cases vs wealthy, US banks -US prosecutor
Sat Sep 26, 2009 6:47pm EDT

By Kim Dixon

CHICAGO, Sept 26 (Reuters) - The U.S. government is stepping up prosecutions of wealthy individuals dodging taxes through offshore accounts, with new cases expected to be made public "every couple of weeks," a top government attorney said on Saturday.
http://www.reuters.com/article/companyNewsAndPR/idUSN2654018620090926?sp=true
二週間ごとに数件ずつ立件する予定だと司法省の租税部門のトップが語っています。

2月にUBSから得た450余りの顧客口座を元に調査を進めているようです。200人ほど訴追するようですね。

I.R.S. は80%が悪いやつ(bad guys) で20%はそうじゃないというけれど、納税者から見ると反対だと元I.R.S.の弁護士が語っています。

一連の訴追では、アメリカの納税者とスイスの銀行の仲立ちをしたアメリカの銀行もターゲットとされることになり、こっちは資料が全部アメリカにあるから簡単だと。
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by nk24mdwst | 2009-09-27 12:50 | 租税法(アメリカ)

the fourth man

UBS関連で4人目です。有罪答弁をした人物がまた現れました。
New Jersey Businessman, a UBS Client, Pleads Guilty to Tax Evasion

By LYNNLEY BROWNING
Published: September 25, 2009

A wealthy UBS private banking client who owns a building material company in New Jersey pleaded guilty on Friday to tax evasion, the latest American caught in a widening investigation into the giant Swiss bank over its offshore services.
http://www.nytimes.com/2009/09/26/business/26ubs.html
ニュー・ジャージーに住むJuergen Homann氏は、アメリカとドイツの二重国籍を有しているのだそうですが、UBSおよび、スイスの法律事務所の援助を得てリヒテンシュタイン、香港のペーパー・カンパニーを通して500万ドルの在外資産を秘匿したということです。

Homann氏の名前は、I.R.S.が最初に入手した150余りの名簿にあったのだそうです。現在、I.R.S.は100名ほどのUBS顧客の脱税を追跡しているのだそうです。
この人たちは、先日のリストに乗っている人とは違うということでしょう。

ソーダに課税するというのは、いわゆるバッズ課税論ですが。
5 Myths We Need to Can About Soda Taxes

By Katherine Mangu-Ward
Sunday, September 27, 2009

Like bears to honey or zombies to brains, politicians find something irresistible about soda taxes. President Obama recently told Men's Health magazine that he thinks a "sin tax" on soda is "an idea that we should be exploring." San Francisco Mayor Gavin Newsom moved to impose a fee on stores for selling sugary drinks, only to admit that his plan was probably illegal. In December, New York Gov. David Paterson proposed a 18 percent tax on full-sugar soda to help cover a budget shortfall. After a public outcry, he claimed he was just raising awareness about childhood obesity. But he was also rehashing the same old myths about how taxing soda will save us all.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/09/25/AR2009092502015.html
ソーダというかコーラに課税するという議論の一方、マリファナを合法化し課税するという話があって。
Backers Begin Push to Get Pot Measure on Ballot

By THE ASSOCIATED PRESS
Published: September 26, 2009

Filed at 12:51 a.m. ET

SAN FRANCISCO (AP) -- Pot advocates started their push Friday to get a marijuana legalization measure on California's 2010 ballot with backing from a prominent state politician.
http://www.nytimes.com/aponline/2009/09/26/us/AP-US-Marijuana-Legalization.html?scp=8&sq=tax&st=cse
財政危機のカリフォルニア州でマリファナを合法化し、それに課税して財源にしようという話で、ソーダ・タックスとは論理的整合性が無いですね。

結局財源論なのだとわたしは、個人的に思っていますが、グリーン・タックス推進論者といえば、この人か。
It’s Easy Being Green

By PAUL KRUGMAN
Published: September 24, 2009

So, have you enjoyed the debate over health care reform? Have you been impressed by the civility of the discussion and the intellectual honesty of reform opponents?
http://www.nytimes.com/2009/09/25/opinion/25krugman.html
二酸化炭素排出規制、あるいはその手段としての租税の役割、排出規制がもたらす経済的効果、色々問題が複雑にかみ合っていて。

人間の経済活動が地球温暖化に影響を与えていないのかどうか、という点は専門外なので脇に置きます。人間が生まれる前から地球はあるし、人間が滅んでも地球はあり続けるということだけは事実でしょう。

二酸化炭素削減が経済活動を縮小させる、つまり企業に負担をかける、あるいは、企業はその負担を末端消費者に転嫁することにより消費が縮小する、かどうかは、自明ではないと思います。新たな技術や雇用を生み出すチャンスなのかもしれないという議論にも説得力があります。
先進諸国と後発国間の公平性の問題もありますが、これはあらゆる経済活動局面において複合的、複層的に絡み合っているので一言で結論を出せないでしょう。

温暖化の原因物質として二酸化炭素の排出があり、それを抑制することが人類全体のためになることを認め、そのためのコストは、排出規制を租税に求めるかどうかは別にして、応分に負担すべきであるという前提を認めるとします。そうすると、いわゆる炭素税は、バッズ課税ということになり、倫理的には認めてはいいのではないかという話になります。

でも、結局、財源論に帰すのじゃないかとわたしは思いますけどね。

しかし、ピグー税だのトービン税だのという財政学の教科書でしか出てこなかったものが、実際にその実現可能性が議論されるようになったのはなぜか。
温暖化のせいでしょうか?

各国政府が財政赤字で首が回らなくなり、まあ、行き過ぎた市場経済万能主義に歯止めをかけようというサイクルに入ったことを示すことであるのは間違いないでしょう。

これらの問題は国際協調が大前提です。ほんの一年ほど前は法人税率の引き下げ競争で、有害な租税競争なんて言葉がいわれ、最適課税論の変形にしか過ぎない二元的所得税論が幅を利かせていたなんてことは、みんな忘れているのでしょう。

いずれにしろ、税制の国際的標準化が行われるのだとすれば税務行政においても国際的標準化が行われる必要があるのでしょう。その意味で、日本の税務行政機構、課税システム全体、そして納税者をどのように定義しその権利を国際標準レベルで守るということはどういうことかという議論がなされることになるのでしょう。

権利憲章ができて権利が擁護されるということは、納税者にとって単純に喜ぶべきことという認識であってはなりません。それに伴い納税申告に関連する納税者の義務、義務懈怠に対する罰則も強化されることになるはずだからです。
ただし、それらの大前提として、情報公開法により、課税当局と納税者、あるいは税理士等の職業専門家が税務情報を共有化するということが必要なのですけどね。
このあたりの法制間の連携の必要性の認識を持たないと駄目です。
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by nk24mdwst | 2009-09-26 15:18 | 租税法(アメリカ)

movin', movin' movin'

曇り空、蒸し暑し。

引越しの契約を済ます。といっても、はんこ押しただけで、まだ金払ってないし、鍵ももらっていないけど。
来月は、大変だな、うんざり。

二つ並んで空いていた部屋のどちらにするかの決め手は、光のケーブル工事が前の借主がやっていたのとそうでない方の違い。トイレが洋式と和式とで違うというのもあったのですが、こっちはトイレに住むわけじゃないので。

きょうは、Talking With Strangers / Judy Dyble などというものを聞いています。ゲストがというかバックは、Ian McDonald、Robert Fripp、Simon Nicol、Pat Mastelotto という昔からのおなじみさん。
Trader Horne 時代のアルバムを前にこのブログで書いたことがあります。
長らく音楽から遠ざかっていたのがFaiport のCropredy Fes にゲストで呼ばれたあたりから音楽活動を再開しているようです。その前に、夫君を亡くしているのが理由なんでしょう。

声は、昔と変わりません。ピッチが正確だとはいえないし、昔ならミニ・スカートのかわいいお姉さんでしたが、今は、50代後半ですからね。それにしては、か細い歌い方で。
なんか、40年前にタイム・スリップしたような感じです。

このアルバム、フォーク風のものから、RFがサウンド・スケープとギターで参加したKCみたいな音まであって、知らない人が聞くと面食らうでしょう。McDonald & Giles のアルバムの中に突然、21世紀のKCガ登場する感じですか。

昨日の夕方、Paul Butterfield のRockpalast のライブDVDを見ました。7ポンド弱だったから。
1978年のライブでBuzzy Feiton が、ギターです。そりゃ、ブルームフィールドなんかとはリーグが違うのですけど、バタフィールドが歌って、ハープを吹くのを40分あまり見られるものは他にあまり無いかと。

ポール・バタフィールドの調子自体は悪くないと思いました。DVDは前半、バランスが悪くてリズム・ギター(18歳の無名のお兄さん)ばかり聞こえて、とほほ、でしたが、3曲目あたりからまともになりました。

ギター2人にベースとドラムにポールという編成です。バジー・フィートンは、思っていたより守備範囲が広いなとは思いましたが、そもそもわたしの守備範囲外のギタリストです。ちょっと、弾きすぎ。

やっているのは、ブルース・クラシック、R&Bファンク、AOR路線と三パターンでやっているのが、時代を反映していて、ポールも辛いなとおもいます。彼のハープはやはり凄い。あれだけ歌って、吹きまくってもそれほど汗もかいてないので。だから、ギタリストが弾きすぎるのが気に入らない。
まあ、若いから、抑えるってことが出来ないんでしょう。その後どんなスタイルになったのかよく知らないので。
このギタリストは、バタフィールド・バンドでの演奏しかまとも聞いたことが無いわけで、評価する資格がありません。
Joe Cocker あたりより歌はうまいし、声もいいなと再認識。ピッチが正確だし、ディクションもいい。

ベースとドラムは、まあ、ツアー・バンドだからあんなものでしょう。

ロックパラストのDVDでは、Little Feat とかRory Gallagher を見たことがありますが、ドイツ人はブルース好きなんですね。

新しく以前出たものを出しなおしているのかどうか確認しようと思ってウェブをうろついていたら、どこかで誰かが言いそうなコメントに出くわし、よくよく見てみると、大昔、わたしが書いたものでした。

Sierra Records からメールが来ました。7000人のメール・リストの人だけにお知らせしますって。
前に、100ドル買ったら、おまけでくれるという代物の詳細です。
予約注文したら安くするよってことが書いてあるのですね。HPをみると、ちゃんとその商品が載っていました。
先週は、載っていなかったのですが。
ただ、ボックス・セットとだけ書いてあって、説明なし。値段はちゃんと割引になっていました。
このレコード屋さんは、Byrds とその周辺、派生グループ、ブルーグラスの商品ばかりなので、当然このボックスセットもそういう中身なのです。

しかし、中身も書かず、ボックス・セットとだけ書いて予約しろというのも凄い。というか、数量限定なので、メールを顧客に出して、そこで全部売れると踏んでいるのでしょう。

GPのボックスです。
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by nk24mdwst | 2009-09-26 12:18 | 音楽

the toughest to say

昨日に続いて、今日も暑い、彼岸過ぎてからエアコンを入れる状態も変です。

周囲の田んぼはみな稲刈りが終わり、できは、まずまずだと新聞に。まずまずの出来というのはどう理解すればいいのか?

週末は、疲れが出ます。連休で休んでいたろといわれそうですが、そうもいかず、逆に連休の前後に無理をしているので。今年も4分の3が終わるのですよ。何にもしなかったような気がします。これから引越しが待っていて。
引越しモードに移行しなければいけないのですが、催促があちこちから。

きのう、Emit Rhodes なんてのをまた聞いていました。ソニック・ステージVは、確かに音がよくなったような気がします。楽曲については・・・飽きてきてDerek Trucks Band に代えたという次第で。ワン・マン・バンドなのだそうですが、ドラムは、全部が同一人物ではないように感じます。

UBS関連の猶予期間を年末まで延長することになったようです。議会は、医療制度改革で手一杯なので。
RS Extends Suspension of Tax Shelter Penalty

By THE ASSOCIATED PRESS
Published: September 24, 2009

Filed at 5:03 p.m. ET

WASHINGTON (AP) -- The IRS said Thursday it will extend a moratorium on collecting penalties from some small businesses that were hit with big fines for not disclosing the use of questionable tax shelters.
http://www.nytimes.com/aponline/2009/09/24/us/politics/AP-US-Tax-Penalties.html?scp=10&sq=tax&st=cse
一方スイスの方は、タックス・ヘイブン・リストから外して欲しいと。
Swiss eyes tax haven list exit as G20 starts
Thu Sep 24, 2009 11:21am EDT

By Lisa Jucca

ZURICH, Sept 24 (Reuters) - Switzerland is rushing to sign an additional tax information deal to secure its removal from a tax haven list later on Thursday, when a meeting of the Group of 20 nations starts.
http://www.reuters.com/article/euRegulatoryNews/idUSLO9537920090924?sp=true
G20をやっているわけです。オーストリアとルクセンブルクはすでにリストから外れたので、同じにしてほしいということです。

UBSとカナダ人の顧客の税務申告問題です。
UBS Canada clients volunteer tax information
Thu Sep 24, 2009 12:28pm EDT

TORONTO, Sept 24 (Reuters) - More than 50 Canadian clients of Swiss bank UBS (UBSN.VX) have come forward to disclose unpaid taxes, and investigations so far have found C$7 million ($6.4 million) in unreported income, Canada's tax authority said on Thursday.
http://www.reuters.com/article/euRegulatoryNews/idUSN2444988620090924?sp=true
カナダですでに50人以上が自主的に出頭してきたということです。
カナダの場合は、アメリカのように訴追の減免を公にしているわけではありませんが、これは、刑事訴追等の基準、遡及年限等に相違があるからです。
カナダでは、無申告の所得がある場合は、10年間遡及し、本税、加算税、延滞税を払う必要がある。

アメリカは、原則2年、Tax Fraud の場合は、期間制限なし。UBS事件はTax Evasion だという話になっていますからね。

このあたりの細かい手続法上の問題は、ちょっと、ここで詳しく検討している時間がありません。わたしに関係ないもの。

今日も、ABBです。
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by nk24mdwst | 2009-09-25 10:59 | 音楽

it's just another lost day

きょうは、暑かったです。
9月の連休は、邪魔なだけですね。

アメリカとスイスが新しい租税条約を結びました。
U.S., Swiss formally sign new tax treaty
Wed Sep 23, 2009 2:32pm EDT

WASHINGTON (Reuters) - The U.S. and Swiss governments on Wednesday formally signed a new tax treaty, which the Obama Administration said furthers its efforts to combat international tax evasion.
http://www.reuters.com/article/domesticNews/idUSTRE58M55S20090923?sp=true
国際金融取引の透明性確保と現実について、 "It's a catch-22."だと評されていますが、そうでしょうね。
Who's smarter? の世界だから。

リベラルなヴォランティア・グループACORNに対して、I.R.S. が申告書作成援助を止めるようにと。
IRS, ACORN Sever Ties Over Scandal

By THE ASSOCIATED PRESS
Published: September 23, 2009

Filed at 9:38 p.m. ET

WASHINGTON (AP) -- The IRS announced Wednesday it was severing ties with ACORN, joining a growing list of government agencies to end relationships with the community activist group.
http://www.nytimes.com/aponline/2009/09/23/us/politics/AP-US-Acorn-IRS.html?_r=1&scp=45&sq=tax&st=cse
アメリカの現職大統領もこのグループの活動に関与したことがあるのですが、保守派を中傷するような映像がYouTube に載ったのですね。
今年25,000件の申告書を作成したのだそうですが。

アメリカの個人所得税の申告期限は、原則、4月15日なのですが、例外的に小規模零細事業者に関して10月15日が認められています。その期限が近づいていることについて。
Small business angst rises as tax deadline nears

By JOYCE M. ROSENBERG
The Associated Press
Wednesday, September 23, 2009; 2:02 PM

NEW YORK -- These are anxious times for some small business owners who face an Oct. 15 due date for their 2008 income tax returns. These owners got extensions of the deadline for filing their returns back in April but aren't ready to file. Or, they can't pay the government the money they owe.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/09/23/AR2009092302678.html
要するに、自分でPCと会計ソフト、申告ソフトを使って申告のできない小規模事業者の話です。
この手の人たちを"shoebox clients"と呼ぶわけです。要するに一年分の請求書、領収書等を靴箱に入れて会計事務所や弁護士事務所へどさっと持ってくるというわけです。

くつ箱会計の話は、初めてアメリカに行ったときに聞きました。日本では、風呂敷っていいますが、同じです。

この人たちが問題だというのは洋の東西を問わないのですね。
帳簿、証憑等がきちんとそろっていればいいのですが、それも、そろっていない。事業者自身が自分の事業内容を把握していない。どこも同じです。それと、申告期限直前になってやってくる。これも同じ。

しかし、この人たちを相手に、会計士は帳簿整理その他に関して、時間300ドルで請求するというのです。高いか、安いか。払う立場の人は高いと思うでしょうね。
しかし、日本ではそれだけ請求できません。つまり、わたしは、高くないと考えているということです。

アメリカの課税実務というのは、金額の大小を問わないわけですが、基本的に給与所得を中心とする人々と、国際的に租税を十二分に意識して取引を行う大規模国際企業に対する対応に二極分化していて、これらを効率よく処理する、適正課税を行うということで手一杯なのですね。中小零細事業者にまで手が回らない。

ただ、手が回らないといってほったらかしにしておくと、ある日突然、I.R.S.から呼び出されてとんでもない税金を提示されるということになるのですね。

2008年の申告が終わっていない人もいるというのに、2009年の申告のための準備をという記事。
Now's the Time to Prepare for 2009 Taxes

By Michelle Singletary
Thursday, September 24, 2009

If you've been pounded by the recession, I imagine the last thing you want to think about is your tax situation.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/09/23/AR2009092304284.html
景気が悪くなって職を失い、日々の暮らしに精一杯の状況で、誰が税金のことなんか考えている余裕があるかという書き出しです。
そのとおりなのですね。失業して失業手当をもらっているから税金は関係ない、ということにアメリカの場合はいかないのですね。
日本では失業手当等は非課税とされていますが、アメリカでは違います。失業手当から源泉徴収されることもありませんから、納付になる可能性もあります。
事前に準備しておかないと、いきなり、I.R.S.からお手紙が来ますからね。あなたの税金は○○○です。異議があるなら、書類を持って出頭せよと。

アメリカは、連邦税レベルで年度ごとに税率が異なったり、控除基準額が異なったりする非常に複雑な税制です。同じ会社に勤めていて毎年同じ給料だとしても、去年と同じというわけには行かないのですね。
そして、すべてはウェブないし公刊物にて公表しているから違ったらすべて納税者が悪いということになるので大変です。
物価連動で控除額を決めるなんて税法に書いてありますからね。

日本のお気楽税理士ではとても怖くて商売できません。英語や簿記の知識以前です。

職業専門家が間違えれば損害賠償責任がついて回りますから。

相変わらず、ABBを聞いています。ウォーレン・へインズとデレク・トラックスのいるヴァージョンはモダンですね。タイトだし。Gov't Mule の方がもっとタイトなのですけど。
ゲストがいっぱい出てくると、ミュールのベネフィット・コンサートとどこが違うのかって感じます。
グレグ・オールマンの声がすると時計の針が逆回転したように感じるのも事実ですし。

しかし、ウォーレンが49歳、デレクが39歳ですからね。もう、みんなおっさんとおじいさんバンド。スーザン・テデスキは、姐さん女房だし。

恥ずかしながら、ウォーレン・へインズがギター1本で歌う、Wasted Time は、好きですね。これだけ取り出してもそれほど悪くないと思うのですが、Gov't Mule でヘビーなブルースの後に、これをやるのが気が利いている。その後が、Stella Blue だったりして。
へインズは苦労人なので、自分を抑えることを良く心得ています。見てくれとの落差が大きい。

ライブの映像を見ると、へインズもメーターでチューニングを非常に神経質にやっているのがわかるのですが、これまた、外見と大違い。
エディー・クレイマーが語っていましたが、ジミヘンはミスったら、パッと、ネックの真ん中辺りに手を持っていって得意のフレーズないしハウリングをぶちかましてごまかすのがうまかった、と。
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by nk24mdwst | 2009-09-24 18:21 | 租税法(アメリカ)

back in canada

今日は、秋分の日。蒸し暑く感じる曇り空、墓参り。

カナダの空は青かった。The Band は、カナダのバンドなのだと思います。アーカンソーに、ずっとだまされていたわけです。
もっとも、あのThe Last Waltz で、カナダ出身だからといってジョニ・ミッチェルが出て来たときの連中のぼんやり振りも見ものでしたが。

アメリカでもNational Sales Tax構想がちらほら出ているので、カナダの状況について、上手に解説した記事がNYTimes にありました。
September 22, 2009, 10:40 am
View from Canada: The National Sales Tax

By Ian Austen

Update | 2:57 p.m.

The decision by Canada’s Conservative government to introduce a national sales tax over 18 years ago was widely seen as a major factor in the party’s near-death experience in a subsequent election.

The Conservatives eventually recovered, and Canadians have apparently grown to accept, but not love, the Goods and Services Tax. But after several quiet years, the G.S.T., as it’s commonly known, has again become a source of political tension.
http://economix.blogs.nytimes.com/2009/09/22/view-from-canada-instituting-a-national-sales-tax/
OECD諸国の中で現在、国、連邦レベルでの付加価値税を有していない国はアメリカだけです。
カナダは、GSTという付加価値税を18年余り前に導入しています。
日本の消費税導入と同時期にカナダとオーストラリアで付加価値税が導入されているわけです。

引用部分にもありますが、この連邦付加価値税の導入はときの保守党政権への信任を失わせる結果となり、連邦議会選挙で1議席になるという惨敗をもたらしたわけです。

日本の消費税制度との比較の上で注意すべき点は、インボイスの存在を除くと二つでしょう。
カナダでは、GSTの導入前に既に連邦レベルの大型間接税が存在していました。現在のカナダのGSTの税率は5%ですが、それ以前は二桁税率の製造者売上税が連邦レベルであったわけです。
日本でいうと酒税がそうですが、いわゆる蔵出し税スタイルで、製造業者が製品を卸等に販売するときにこの税が課され、順に転嫁されるというものです。

もう一つは、アメリカとも共通するのですが、アルバータ州以外には、州レベルの売上税が存在します。これは基本的に単段階の小売売上税・使用税です。
現在論点となっているのは、Harmonized Sales Tax(HST)の導入をめぐる議論です。
1998年にカナダへ税制視察に行ったとき、このHSTというのが新たにできていて驚きました。

ニュー・ブランズウィックその他辺境の州では、徴税コストがかかるので州の売上税と連邦のGSTを一体化させて課税徴収し、一部を州に還元するやり方です。これに伴いカナダの課税機構自体の改編もおこなわれています。
効率化の側面から、このHSTを導入しようとする州が増えています。

唯一、これに反対しているのが最大の人口と経済規模を有するケベック州です。まあ、これは定期的にカナダからの独立を州民投票でおこなっている州で、フランス系住民が多く、カナダは英語とフランス語が公用語ですが、ほとんどフランス語しか通じない特殊な州の事情があるといえます。
これは具体的は、ケベック州においては、フランス系の伝統なのかどうか知りませんが、州レベルでQuebec Sales Tax(QST)という付加価値税を有しているわけです。ですから、HSTとの統合に関しては、他の州ほど単純には行かないのですね。

なお、カナダにはGST控除という連邦所得税における給付付税額控除が存在しますが、ケベック州ではQST控除という州所得税レベルの給付付税額控除も存在しています。

デレク・トラックスとウォーレン・ヘインズの違いの話をこの後に続けると、どうしようもなくなるので止めます。
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by nk24mdwst | 2009-09-23 13:17 | 租税法(日米以外)

re-form, re-structure, and goin' nowhere

銀行屋はぜんぜん変わってないぞ、馬鹿って。
Reform or Bust

By PAUL KRUGMAN
Published: September 20, 2009

In the grim period that followed Lehman’s failure, it seemed inconceivable that bankers would, just a few months later, be going right back to the practices that brought the world’s financial system to the edge of collapse. At the very least, one might have thought, they would show some restraint for fear of creating a public backlash.
http://www.nytimes.com/2009/09/21/opinion/21krugman.html
ウォール街は、大手が一社消えたから、残りは税金で輸血されれば、儲けを4等分じゃなくて3等分するようになっただけ。
結局、銀行幹部の巨額報酬が復活。

これに対する既成についてクルーグマンは辛口ですが、保守派からは規制緩和路線は間違っていない論ですね。

突然、思ったのですが、ボールの材質は変わったとしても野球の塁間距離や党首と打者の距離って変わってないわけで、これはすごいですね。いや、なに、上記の寄稿の中でクルーグマンがNFLの高給取りのことを比較に出しているので。

要するに、結局、ウォール街の金融機関の幹部は、短期的にリスクをとって失敗したら大きすぎたらつぶせない論で助けられ、儲かったら、長期的な損得は抜きにして巨額ボーナスを取る。
NFLのクウォーター・バックも高給取りですが、リスクをとって失敗したら首になるだけです。

給付付き税額控除の制度設計というのは、単に番号を入れればいいということではないです。当然所得に制限を設ける、いわゆるキャップを設ける必要があるのですね。メジャーやNFLも年俸にキャップを設けていますけど。

税務署に申告するのだから、当人の所得が把握されているから、所得制限を設けることは可能だとしましょう。
ところで、この所得制限というときの所得というのは何かという問題があります。

給与所得者の場合、給与所得控除後の金額が給与所得ですが、それをそのまま持ってきていいのか。
公的年金控除をどう取り扱うのか。
これらの控除の本質は何かなどと後知恵でいうのは簡単ですが。要するに、これらの控除に理論的な根拠なんて無いのです。
このブログのはるか前の方に、日本の給与所得者課税について私が書いた小論を英文にしたものがありますが、日本の給与所得課税をどう考えるか。

これは、給与所得者を羊にするために実に上手に機能しているのです。だから、みなが確定申告をして、自らの税額をきちんと把握するようにするべきであり、それにより納税者の権利論も成り立つのだと建前ではいえます。

役所の味方をするつもりはさらさらないのですが、年末調整を廃止ないし選択性にして確定申告を原則とする制度に移行するコストというのは莫大なものになるでしょう。

わたしは、小論で、それは民主主義のコストだから甘んじて受け入れるべきだって書いたんですが、少しは実務も知っているので、そんなに簡単な話じゃないです。

所得概念論に戻りますけど、分離課税されている所得をどうするかという問題があります。日本では現在、土地建物等の不動産、株式、商品先物取引等の所得が分離課税されていますし、さらに、利子所得が分離課税されていて、はっきり言って総合課税の体をなしていません。
この状況で、何を持って、所得制限に用いる所得とするのかです。

社会保険料と国税の徴収を歳入庁として一体化させる構想もありますが、社会保険の世界では所得という概念を用いないで収入概念を使うのですね。
番号振って一元管理なんて簡単にできるわけじゃないです。

すべて一元化して一目ですべてがわかるようにするシステムというのは全体主義に通じるから反対だというのが建前論。現実論としては一元化すると検証システムがなくなるのですね。
帳簿組織などをすべてコンピュータ化すると便利なようですが、複数のコンピュータシステムにして、不一致が生じ、それがどこから生じるのか検証できるシステムでないとだめです。
すべて、ブラック・ボックスの中では危なくてしょうがない。
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by nk24mdwst | 2009-09-22 16:53 | 租税法(日本)