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just another wednesday

今日で、2008年も終わりです。天気予報は見事に外れ、雪など降りそうな気配もありません。

昨年のこの日の書き込みを見てみると、昨年9月のアメリカでの税務行政視察の報告書を1月の半ばに出すために原稿をまとめていたことが書いてありました。忘れていました。

Duane Allman の自伝を読んでいた頃なのですね。Eddie Hinton にも触れています。

今年はというと、やっぱり、また宿題があって正月はそれに当てることになりそうです。

2008年の金融危機は、偶然、Paul Krugman の本に回帰し、彼のブログを読み出したときに起きました。以前、ある原稿でクルーグマンは所得課税に関して累進課税に積極的ないと書いたことがあるのですが、そうではないとはっきり主張しだしているので見直したというわけです。バブルの生成過程についていです。
December 30, 2008, 12:14 pm
Stages of the bubble

The latest Case-Shiller housing price numbers are out, and they’re as grim as you might expect. I’ve combined them with BLS data to produce price-rent ratios, normalized so that January 2000=100:
http://krugman.blogs.nytimes.com/2008/12/30/stages-of-the-bubble/
それよりも問題は、各国の財政金融当局がはまりつつある流動性のわなに関してどうするか。検討用のメモだとしていますが。
December 29, 2008, 8:27 pm
Optimal fiscal policy in a liquidity trap (ultra-wonkish)

One thing that’s been bothering me about the discussion over fiscal stimulus is the virtual absence of fully worked-out models, with all their t’s dotted and eyes crossed, or something.

But here’s what the model says: when monetary policy is up against the zero bound, the optimal fiscal policy is to expand government purchases enough to maintain full employment.

Unreadable little paper here. You have been warned.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2008/12/29/optimal-fiscal-policy-in-a-liquidity-trap-ultra-wonkish/
新ケインズ派経済学を学んだことのない人には理解不能だろうし、学んだ人ほとんどもわからないだろうといっています。
結論とすると、マネタリー・ポリシーが効果を発揮できない状況下においても政府による需要創出により完全雇用の実現は可能であるということをいいたいようです。
そうであったらいいのですが。

今年、どんな音楽を聞いて生きたかは、過去ログを探ればよいのですが、最近は、カントリー、ブルー・グラスとそこから派生したロックを中心に聞いています。
あと、ブリティッシュ・フォーク・ロック。
参照のために両者を比較しつつ聞いているというところでしょうか。

エディー・ヒントンのミッシング・リンクはみつけたので、まずは、満足。

1970年代以後のFZとCaptain Beefheart は、どちらも普通のブルース・ロックに聞こえるようになって来ました。Safe As Milk がやっぱり一番かな。Trout Mask は矢張り苦手です。

昨日は、Poco をずっと聞いていました。Richie Furay は、いつまで経ってもBuffalo Springfield を引きずっていること、かつて横並びだった連中がみな成功したことに対する不満がそこはかとなく漂ってくるのは、気のせいでしょうか。

Crazy Eyes なんかを聞いていると特にそう思います。フュ-レイは、ロスに出てくる前からGPを知っていたわけですが。
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by nk24mdwst | 2008-12-31 13:05 | その他

who's a con man?

きょうは、月末の火曜日です。午前中に、正月の飾り付けをしました。
といっても、神棚周辺を掃除し、正月の飾りつけをし、玄関にも飾りをつけたくらいですが。

昔は、お鏡なんてものがありましたが、この数年、偽物を使っています。

アメリカのMaddof の詐欺は、所得から控除可能になるようですね。
December 29, 2008, 1:37 pm
The Madoff Tax Advantage
By Stephen J. Dubner

I just received the following e-mail from my accountants, who have several clients invested with Bernard Madoff. They are passing along some year-end tax advice that contains at least a sliver of good news:

Taxpayers who invested in Bernard L. Madoff Investment Securities LLC directly, or through a fund of funds, have a loss that is most probably categorized as a theft loss for tax purposes. This loss has a more favorable tax treatment than theft losses of personal non-business property. Theft loss is determined and applied to get you back taxes for the current year of loss and the three years prior. These losses remain available beyond that four year period, and they can be carried forward for 20 years…
http://freakonomics.blogs.nytimes.com/2008/12/29/the-madoff-tax-advantage/
今年を含めて4年間の損失について、過去三年分は繰戻し還付、さらに引ききれない分に関しては、20年の損失の繰延べができることになりそうです。

と書いてくると、やっぱり、日本のあの不動産譲渡所得をめぐる税制改正の異常さが際立ちますね。

アメリカ連邦政府が財政拡大を行おうとしている一方、均衡財政を州憲法により義務付けられ、歳入不足に苦しむ州以下の自治体レベルにおいては歳出削減の動きが急なようです。
Fifty Herbert Hoovers

By PAUL KRUGMAN
Published: December 28, 2008

No modern American president would repeat the fiscal mistake of 1932, in which the federal government tried to balance its budget in the face of a severe recession. The Obama administration will put deficit concerns on hold while it fights the economic crisis.

But even as Washington tries to rescue the economy, the nation will be reeling from the actions of 50 Herbert Hoovers — state governors who are slashing spending in a time of recession, often at the expense both of their most vulnerable constituents and of the nation’s economic future.
・・・・・
And once the crisis is behind us, we should rethink the way we pay for key public services.

As a nation, we don’t believe that our fellow citizens should go without essential health care. Why, then, does a large share of funding for Medicaid come from state governments, which are forced to cut the program precisely when it’s needed most?

An educated population is a national resource. Why, then, is basic education mainly paid for by local governments, which are forced to neglect the next generation every time the economy hits a rough patch?

And why should investments in infrastructure, which will serve the nation for decades, be at the mercy of short-run fluctuations in local budgets?

That’s for later. The priority right now is to fight off the attack of the 50 Herbert Hoovers, and make sure that the fiscal problems of the states don’t make the economic crisis even worse.
http://www.nytimes.com/2008/12/29/opinion/29krugman.html?partner=permalink&exprod=permalink
いつものクルーグマンの主張です。

全米納税者連盟のHPにアメリカの新政権における税制に対するまとめがありました。
New Year, New Fears: Ten Tax-Hike Threats in the 111th Congress
NTU Issue Brief #170
by Kristina Rasmussen

Dec 17, 2008

With the arrival of President Barack Obama on Pennsylvania Avenue and strengthened Democratic majorities in the House and Senate, taxpayers will soon be facing a sea of change -- some would say a tidal wave -- in tax policy. The following is a must-read list of tax hikes that have a strong likelihood of being considered during the 111th Congress (2009-2010).
http://www.ntu.org/main/press_issuebriefs.php?PressID=1079&org_name=NTU
原価の経済情勢では、減税をするというのが基本方針であるはずです。
それから、NTUの基本的なスタンスも減税重視です。
いくつかの増税策を列挙しています。
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by nk24mdwst | 2008-12-30 14:38 | 租税法(アメリカ)

just another monday

週末とはうって変わって快晴の月曜日。月末の週が始まったというわけです。
今朝は、山がきれいでした。朝日に輝いていて。

先週末に東京へ行ったとき、当地は朝、雪があったのでブーツを履いていきました。新品だったので靴擦れができてしまいました。相変わらず、左の足の小指に痛みは感じます。靴擦れができたのは、左足なのでやはり歩き方に問題があるのでしょう。

しかし、東京というのはなぜにあんなに坂が多いのか。クルマで移動の田舎者にはきついのですね。
それと、地下鉄、JR、京浜急行と乗り継いで羽田の出発ロビーまで階段を上るのもきついです。なにせ、いつも書籍という名の紙の塊とPCが道ずれなので。

この夏から、めっきり飛行機の搭乗率が落ちているのがわかります。

大学のキャンパスが私が学生だった30年以上前とは全く違いますね。装甲車に機動隊なんてのがいたのですが。

しかし、私が大学へ入る前の時代に大学紛争などというお祭りをした団塊の世代は、物を知りませんね。正月飾りの意味もわかっていない。
ちゃんと儀式は伝えないと途絶えます。儀式は、文化です。
法律だって文化です。

法律用語の読み方は、法律村、行政村の方言ですがそれが読めないと国は回りません。四文字熟語の読み間違えレベルとは違います。

法律の条文を作るというのも職人技なのだと思います。日本語として意味が通じるかどうかは当然ですが、法律、政令、省令の整合性、さらに他の法令との整合性がとれているかどうかと言うのは基本の基本だと思うのですが。

今年になってから統一されたようですが、法人税では寄附金、所得税では寄付金と書いてありました。寄付金に統一されたようです。
売上、仕入ですが、これも消費税法だけ売上げ、仕入れと送り仮名を入れます。法律を作るときに何を考えていたのでしょう。

昔、直間比率の是正などという言葉が合ったのを覚えている人はいるのでしょうか。
曰く、日本は所得課税の比率が高く、所得税の高い累進税率は勤労意欲をそぐので最高税率を引き下げるべし。財源は水平的に公平な消費税が相応しい。
あるいは、日本の法人税の実効税率は諸外国に比して高すぎる。これは産業の空洞化を招く。よって法人税率を引き下げるべし。財源は、水平的に公平な消費税が相応しい。

失われた10年の間に日本の財政赤字は拡大し、その原因究明に関して充分な努力がなされたというか明確な説明がなされたようには思われませんが、いずれにしろ増税が必要だ。消費税率の二桁への引上げが社会保障財源としても必要だ。
というストーリーの元、消費税率引上げの前に所得税、住民税といった所得課税の増税が行われつつある途中において近時の金融危機が生起して、財政当局は思考停止に陥った、のでしょう。

KPMG の二人ともう一人高名な租税法弁護士がタックス・シェルター事案において有罪となりました。
3 Convicted in KPMG Tax Shelter Case

By LYNNLEY BROWNING
Published: December 17, 2008

A federal jury on Wednesday found three white-collar defendants guilty in a tax-shelter trial once billed as the largest ever.

The jury, whose decision ends one of the most closely watched tax cases in recent years, convicted Robert Pfaff and John Larson, two former employees at the accounting firm KPMG, and a former top tax lawyer, Raymond J. Ruble, but acquitted a third former KPMG partner, David Greenberg.
http://www.nytimes.com/2008/12/18/business/18kpmg.html?partner=permalink&exprod=permalink
紆余曲折があったわけですが。

さて、不動産譲渡損の損益通算に関する訴求効が違憲かどうかについて、福岡高裁に次いで東京高裁でも判決が出ました。
東京高等裁判所平成20年(行コ)第236号通知処分取消請求控訴事件(棄却)
TAINS Z888-1387
【遡及適用の合憲性/譲渡損失の損益通算を不可とする税制改正】

本文

         判  決(平成20年12月4日言渡)
           控 訴 人     ■■■■■■■
           被 控 訴 人   国
           同代表者法務大臣  森   英 介
           処分行政庁     千葉西税務署長
                        〇 〇 〇 〇 
           同指定代理人   〇 〇 〇 〇
           同          〇 〇 〇 〇
           同           〇 〇 〇 〇
           同          〇 〇 〇 〇
           同          〇 〇 〇 〇
           同          〇 〇 〇 〇
         主  文
1 本件控訴を棄却する。
2 控訴費用は控訴人の負担とする。
         事 実 及 び 理 由
第1 控訴の趣旨
 1 原判決を取り消す。
 2 処分行政庁が控訴人に対して平成18年2月17日付けでした平成16年分所得税の更正請求に係る更正をすべき理由がない旨の通知処分を取り消す。
 3 訴訟費用は、第1、2審とも、被控訴人の負担とする。
第2 事案の概要
 1 本件は、控訴人が、平成16年1月30日にした長期譲渡所得の課税対象となる土地の譲渡(売却)について、その譲渡によって生じた損失2500万円余を控訴人の平成16年分の給与所得等の他の所得と損益通算すると平成16年分の所得税について還付されるべき税金136万9400円が存在するとして、その旨の更正請求書を提出したが、処分行政庁が、平成16年4月1日に施行された改正後の租税特別措置法31条1項後段の規定(それまで認められていた土地建物等の譲渡損失を他の各種所得の金額から控除することを廃止する旨の規定)は平成16年法律第14号(所得税法等の一部を改正する法律)附則27条1項によって同年1月1日以後に行う土地建物等の譲渡にもさかのぼって適用されているとして、控訴人の上記更正請求には更正すべき理由がない旨の通知処分をしたため、控訴人が、上記の平成16年法律第14号附則27条1項の規定は憲法84条が原則として禁止する遡及立法にあたり、したがって、上記の更正請求に理由がない旨の通知処分は違法であるとして、その取消しを求めた事案である。
 原判決は、上記の附則27条1項は憲法84条に違反せず、上記の通知処分は適法であるとして、控訴人の請求を棄却した。そこで、控訴人が控訴した。
 2 関係法令の定め等、前提事実、争点及び争点に関する当事者の主張は、原判決の「事実及び理由」欄の「第2 事案の概要」の1ないし4に記載(原判決2頁14行目から8頁15行目まで)のとおりであるから(ただし、更正決定による更正後のもの)、これを引用する。
第3 当裁判所の判断
 1 当裁判所も、本件改正附則は憲法84条に違反せず、本件通知処分は適法であり、控訴人の本件請求は理由がないものと判断する。
   その理由は、下記2に当裁判所の補充の判断を示すほかは、原判決の「事実及び理由」欄の「第3 当裁判所の判断」の1及び2に記載(原判決8頁17行目から21頁5行目まで)のとおりであるから(ただし、更正決定による更正後のもの)、これを引用する。ただし、次のとおり、付加、訂正又は削除する。
  (1) 原判決9頁16行目の「損益通算の廃止・繰越控除等」を「損益通算及び純損失・雑損失の繰越控除の各廃止」と改め、同頁24行目の「株式」を「譲渡損失について他の所得との損益通算が認められていない株式の譲渡所得」と改め、10頁8行目の「上記与党」を「後記与党」と改め、同頁19行目の「乙20」の次に「、弁論の全趣旨」を加える。
  (2) 原判決14頁3行目の「課税義務」を「納税義務」と改め、同頁20行目の「遡及適用」を「遡及立法」と改め、15頁17行目の「株式」を「株式の譲渡所得」と改め、17頁1行目の「37条の15」を「37条の14」と改め、18頁25行目の「多額の」を削り、19頁13行目の「譲渡時を基準とすると、」を「譲渡について改正措置法を適用するものとすると、そのことを知り得る状態となってから改正措置法が適用されない譲渡をすることができる期間の終期までは年末の約2週間しかなく、」と改め、20頁18行目の「提案」の次に「(同族会社や身内への売却しかないと指摘するものなど)」を加える。
 2 当裁判所の補充の判断
  (1) 憲法84条の定める租税法律主義の内容の一つとしての課税要件法定主義は、課税要件(それが充足されることによって納税義務が成立するための要件)と租税の賦課・徴収の手続は法律によって規定されなければならないとする原則であるが、遡及立法は、納税義務が成立した時点では存在しなかった法規をさかのぼって適用して、過去の事実や取引を課税要件とする新たな租税を創設し、あるいは、既に成立した納税義務の内容を納税者に不利益に変更する立法であり、法律の根拠なくして租税を課することと同視し得ることから、租税法律主義に反するものとされる。
  (2) 所得税は、いわゆる期間税であり、暦年の終了の時に納税義務が成立するものと規定されている(国税通則法15条2項1号)。したがって、暦年の途中においては、納税義務は未だ成立していないのであり、そうとすれば、その暦年の途中において納税者に不利益な内容の租税法規の改正がなされ、その改正規定が暦年の開始時(1月1日)にさかのぼって適用されることとされたとしても(以下、これを「暦年当初への遡及適用」という。)、このような改正(立法)は、厳密な意味では、遡及立法ではない。
  (3) しかし、厳密な意味では遡及立法とはいえないとしても、本件のように暦年当初への遡及適用(改正措置法31条1項の暦年当初への遡及適用)によって納税者に不利益を与える場合には、憲法84条の趣旨からして、その暦年当初への遡及適用について合理的な理由のあることが必要であると解するのが相当である。
  ただ、暦年当初への遡及適用に合理的な理由があるか否かについては、「租税は、今日では、国家の財政需要を充足するという本来の機能に加え、所得の再配分、資源の適正配分、景気の調整等の諸機能をも有しており、国民の租税負担を定めるについて、財政・経済・社会政策等の国政全般からの総合的な政策判断を必要とするばかりでなく、課税要件等を定めるについて、極めて専門技術的な判断を必要とすることも明らかである。したがって、租税法の定立については、国家財政、社会経済、国民所得、国民生活等の実態についての正確な資料を基礎とする立法府の政策的、技術的な判断にゆだねるほかはなく、裁判所は、基本的にはその裁量的判断を尊重せざるを得ないものというべきである。」(最高裁昭和60年3月27日大法廷判決・民集39巻2号247頁参照)と解される。すなわち、本件においても、立法府の判断がその合理的裁量の範囲を超えると認められる場合に初めて暦年当初への遡及適用が憲法84条の趣旨に反するものということができるものというべきである。
  (4) そこで、本件における暦年当初への遡及適用(改正措置法31条1項の暦年当初への遡及適用)に合理的な理由があるか否か、すなわち、暦年当初への遡及適用を行うものとしたことが立法府の合理的裁量の範囲を超えると認められるか否かについて検討するに、①そもそも、分離課税の対象となる土地建物等の長期譲渡所得に対する課税については、利益(他の所得と損益通算するなどした後の利益)が生じた場合には税率20%の分離課税とされながら、損失が生じた場合には総合課税の対象となる事業所得や給与所得などの他の所得と損益通算して他の所得の額を減額することができること(改正前措置法31条1項、所得税法69条)については、かねてから不均衡であるとの批判が強く、長期譲渡所得について損益通算の制度を廃止すべきことが指摘されていたこと、②平成16年1月1日以降の土地建物等の長期譲渡所得について損益通算を廃止することは、自由民主党の「平成16年度税制改正大綱」の中に盛り込まれており、そして、この「平成16年度税制改正大綱」は平成15年12月18日の日本経済新聞に掲載されて、納税者においても、平成16年1月1日以降の土地建物等の譲渡について損益通算が廃止されることを事前に予測することはできたこと、③また、改正措置法31条1項と同様に暦年の途中から施行されながらその適用が1月1日にさかのぼるものとされた改正規定は少なからず存し、これによると、本件の暦年当初への遡及適用についても、納税者において、暦年の途中から改正規定が施行されてもその適用が1月1日にさかのぼるものとされることは予め十分に認識し得たといえること、④そして、もし、本件改正附則を設けないものとして、改正措置法31条1項を1月1日にさかのぼって適用せず、1月1日から3月31日までの長期譲渡(複数の譲渡があればそれらの損益を通算したもの)と4月1日から12月31日までの長期譲渡(複数の譲渡があればそれらの損益を通算したもの)とに区別し、前者については改正前措置法31条1項を、後者については改正措置法31条1項を適用して、別異に取り扱うものとすると、仮に前者の譲渡について損失が生じた場合、その損失をどのように損益通算するのか(例えば、他の所得が事業所得のみである場合に、その所得の1月1日から3月31日までの間の利益と通算するのかそれとも1月1日から12月31日までの間の利益と通算するのか)、仮に前者の譲渡について利益が生じた場合、その利益をどのように損益通算するのか(例えば、他の所得が事業所得のみである場合に、その所得の1月1日から3月31日までの間の損失と通算するのかそれとも1月1日から12月31日までの間の損失と通算するのか)、また、特別控除額100万円はその全額を1月1日から3月31日までの間の譲渡所得から控除していいのか、等 の問題を生じるのであり、さらに、1月1日から3月31日までの譲渡と4月1日から12月31日までの譲渡に区分すると、納税者においても所得税確定申告の手続がそれだけ煩雑となり、申告を受けた課税庁においても正しく区分されているか等を調べるために付加的な労力を要することとなること、⑤加えて、1月1日から3月31日までの譲渡についてその損失を他の各種所得と通算できるものとすると、その間に譲渡損失を出すことのみを目的とした駆け込み的な不当に廉価な土地建物等の売却を許すことになり(現に、自由民主党の「平成16年度税制改正大綱」が日本経済新聞に掲載された直後から、年内の駆け込みの土地売却を勧める税理士等の提案がインターネットのホームページに掲載されるなどしていた。)、公正な取引を行う他の納税者との間に不平等が生じ、不動産市場に対しても悪影響を及ぼしかねないこと、⑥本件において、暦年当初への遡及適用の期間は1月1日から3月31日までの3か月にとどまるものであること、⑦一方、居住用財産を譲渡した場合の譲渡損失の一部については、なお一定の要件の下に損益通算が認められていること(改正措置法41条の5第1項)、等の事情を総合考慮すると、本件における暦年当初への遡及適用(改正措置法31条1項の暦年当初への遡及適用)には合理的な理由があり、暦年当初への遡及適用を行うものとしたことに立法府の合理的裁量の 範囲を超えるところはないというべきである。
  (5) したがって、暦年当初への遡及適用(改正措置法31条1項の暦年当初への遡及適用)を定める本件改正附則が憲法84条の趣旨に反するものということはできないから、控訴人の主張は採用することができない。
 3 よって、原判決は相当であり、本件控訴は理由がないから、これを棄却することとして、主文のとおり判決する。
(口頭弁論終結日 平成20年9月4日)
(東京高等裁判所第8民事部 裁判長裁判官 原田敏章 裁判官 加藤謙一 裁判官 小出邦夫)
この判決文は、判例集等には、現時点で未搭載です。
税理士情報ネットワーク(TAINS)に収録されているものです。

判決は、平成15年12月18日の自民党の税制改正大綱に突然登場したこの損益通算を不可とする税法改正に関し、16年1月1日前であるから、国民に周知されていたとする理屈のつけ方は、国民を馬鹿にするにもほどがあります。

誰もが欲しがる汎用品を売るのではなく、高額な不動産の売却交渉が、二週間やそこらで決定できるはずが無いじゃないですか。裁判官なんて人は不動産の購入なんてしないのでしょう。
それと、いずれにしろ、不動産業者ならともかく通常の人間にとって不動産の購入や売却などという行為は一生に一度あるかないかなのです。それを、通常の取引と同様に考えるのは間違いです。
この点に関しては、単純に所得税は期間税だから一般的にその年の一月に遡る遡及立法は認められるという立場は採っていません。しかし、限定的に遡及効が認められる場合に当たる場合とした上で、合理的な理由があるかについて判断をしているわけですが、その理由は、通常の人の常識に合致する理論とは思えませんけどね。

さらに、不動産譲渡所得の分離課税が日本の所得課税の体系の中で問題があるということと、この改正とは直接的には結びつきません。
分離課税が問題であるのだとしたらそれは、総合課税するべきなのではないかという論点が一つ。もう一つは、分離課税の税率が適正なのかどうかという論点が一つ、それぞれ出てくるだけでしょう。

確かに、分離課税のものを他の総合課税所得と損益通算できるということ自体に不合理性を認めることは可能ですが、それは、もっと以前に議論がなされているべきことです。

損益通算と同時に青色申告の場合の不動産譲渡損失の繰越控除も認められなくなりましたが、株式譲渡損失や、博打そのものである先物取引における損失の繰越控除を認めていることと比べると明らかに均衡を失しています。

TAINSは、基本的に税理士及び所定の要件を満たした特別会員しか利用できません。念のため申し添えておきます。

この判決を引用する場合には、出典としてTAINS Z888-1387をしてください。
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by nk24mdwst | 2008-12-29 13:13 | 租税法(日本)

back in home

日曜なので、例によって近くのショッピング・モールへ。
一応、正月用に備蓄用の食材、飾り付け等を求めて。年末へ向け、今年最後の日曜なのに、普段の日曜日よりも客足が鈍いように感じました。

しかし、あのうろつく男性配偶者は、何とかならないものでしょうかね。「うろつくシャム人」などという小説もありましたが、買い物をする夫人に捨て去られ、一人ショッピング・モールの食品売り場をふらついている60歳位の男性の多いのに驚きます。

ジャージーを着ていながら、ずっと腕組みをして、見下す視線でうろついている人は、役所の管理職だったのでしょうか。目つきの鋭さが、役所を想像させますが。

めっきり減ったのが、同じ男性でも、数人、ないし一人買い物籠を下げ、品定めをしている中年の人たちです。私の家の近くにトヨタ系の車両関連工場があります。隣町には、ソニー、東芝といった電器メーカーの工場もあって、景気がよくなったこの数年は、単身でそれらの工場で働いていると思しき人たちが増え、その買い物姿を見るのが常でしたが。

来年は、本当に厳しい年になるのでしょう。

1968年の12月の最終週、Fleetwood Mac はアメリカ・ツアーをやっていました。
12月6,7日がニュー・ヨークのFilmore East、13日テキサス州オースチン、14日ダラス、15日ヒューストン、21日ボストン、26,27日デトロイト、28日マイアミ・ポップ・フェス、29,30日フィラデルフィア。よい演奏をしていたようですが、夜は飲み続け、このスケジュールだから大変です。

マイアミ・ポップ・フェスティヴァルの出演メンバーが時代を反映しています。
三日間のこのフェスティヴァルには10万人の観衆が集またということですが、土曜の28日の出演者です。

Jose Felicano, Country Joe & the Fish(Jack Cassidy on bass),Buffy St.Marie, Chuck Berry, The Infinite McCoys, Wayne Cochrane, Dino Valente, Fleetwood Mac, Pacific Gas & Electric, Terry Reid という面々です。

残りの日の出演者は、Procol Harum, Three Dog Night, Steppen Wolf, Marvin Gaye, Grateful Dead, Hugh Masakela, Flatt & Scruggs, The Paul Butterfield Blues Band, Joni Mitchell, James Cotton Blues Band, Richie Havens, The Box Tops, Irion Butterfly, The Turtles, Canned Heat, The Grass Roots, Junior Walker & the All-Stars, Sweetwater, Joe Tex, Ian & Sylvia, The Charles Lloyd Quartetという具合です。

フロリダだけど、まだサザン・ロック・バンドの時代が来ていないことが明らかです。Allmans は、ロスでくすぶっていました。
しかし、1967年のモンタレー・ポップから始まる野外フェスティヴァルの時代は1969年オルタモントで終わることになるのですが、まあ、何でもぶち込んであったものですね。

しかし、1968年のフロリダでの野外コンサートでブルーグラスのフラット&スクラッグズはともかく、マーヴィン・ゲイ、ジュニア・ウォーカー、ジョー・テックスなどが出演していたということが恐らく重要だったのかもしれません。
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by nk24mdwst | 2008-12-28 15:05 | 音楽

on the road again,

東京は晴天です。しかし、風が冷たい。
朝一番に起きて出てきたときは、うっすら雪化粧していました。午前6時半でもまだ暗く、ライトを点灯。
シャーベット状の雪のある高速は、怖いです。富士山が実にきれいでした。

昔、ある国家試験の受験校で受験指導をアルバイトでしていたことがあります。
不況になると国家公務員を目指す人がまた増えるのでしょうね。それから、国家資格等の資格を取って自立を目指す人も増えるのでしょうか。

誰がいったのか知りませんが、こんな言葉がありました。
曰く「〇〇資格というのは、足の裏についたご飯粒と同じだ。取らないと食えない。取ったからといって食えるものではない。」
弁護士等の資格がないと弁護士は、できません。しかし、司法試験に合格し、司法修習所を経て弁護士登録したところで、それで飯を食えるということが保障されているわけではないというのはそのとおりなのですね。

これは、あらゆる資格を要件とする職業についていえることでしょう。ただし、法が、特定の業務に関して一定の資格を持つものにしかその業務を行うことを規制している仕事というのは少なくありません。
しかし、その法に触れない範囲というと変ですが、資格がなくてもその特定の業務に隣接した範囲の職域において営業的に成功する人というのはいるものです。
いわゆる業法と業法違反の線引き、つまり無資格者の問題については深く言及しないことにします。

さて、受験校で講師をしていた頃の話に戻ります。
当たり前の話ですが、ある日、みなは思い立ち、その資格を取ろうと思い受験校の門をたたくわけですね。当然、半年とか一年分の受講料と教材費を納め、受講初日に臨みます。

受講生が一番多いのは受講初日です。期間の半分を過ぎたあたりで受講生は半分になります、といいたいのですが、三分の一になりますね。最初の一ヶ月で半分になります。
講師が悪かったからということは別にして、教材を手にし授業が始まって、自分が向いていない、あるいは、ついていけない、勉強する時間が無い等のことに気づくのでしょう。

とにかく、最初の講義の日が全てなので風呂敷を広げます。

みなさん、これから私が合格三原則をお教えします。これさえできれば、合格、絶対間違いありません、などというのです。
必要充分条件としての合格三原則なのですがね。

合格三原則その一は、まず、受験の願書を出すことです。

ここでたいてい大きな笑いが起きます。何を馬鹿なことをいうのだというわけですね。いわゆる「つかみ」としてはべたですが。
しかし、一年間以上も一所懸命、勉強してきていたにもかかわらず、うっかりして願書を出し忘れたという話は現実にあるのですね。それも少なからず。願書には当然締切日がありますし。
いずれにしろ、願書を出さなければ試験は受けられない。

原則、その二は、試験日に会場へ行って受験することです。
また、たいてい笑いが起きます。
受講初日ですから当然ですが、現実には次回の講義以後来なくなる人もたくさんいるはずです。もちろん、自学自習で受験すればよいのでそれはよいのですが、この受験しないというのもあるのですね。
合格レベルに達していても、当日何が起こるかわかりません。遅刻すれば受験できません。

いずれにしろ、上記の二つは試験に合格するための必要充分条件であるのは間違いないのです。そして、それができない人が少なからずいるのも間違いない話です。

さて、合格絶対三条件、その三は、試験で「合格答案を書くことです。」と締めくくるのです。まあ、サービスでその合格答案の書き方はこれから試験までに私がみなさんに伝授します、くらいのほらは吹きますが。

合格答案の書き方の伝授を私ができるかどうかは別の話ですが、合格答案が書ければ、合格します。

受験までの時間や受験者の能力にはみな限界がありますから、できるだけ効率的に合格答案を書けるようになりませんが、その合格答案がなにかということがわからなければ書けるはずがありません。

問題は、合格答案とは何かということです。

答えは簡単でそのときのその試験で合格点を超える点数を獲得する答案です。笑う人半分、白ける人半分ですね。当然でしょう。

ただ、合格答案は、循環論法ですが合格する答案としかいえません。試験委員をやったことがないので本当のことはわかりませんが、いくつか確実に指摘できることがあります。

まず、受験者が無意識に目標としているであろう満点答案と合格答案は違うということです。点数でいうなら、不合格者で最高点の人より1点多い答案が合格答案です。

運転免許試験のように受験者の答案を採点し一定の点数を超えた人を合格するような試験もあります。しかし、試験の目的が受験者の能力を見ることだけではなく、合格者の数はあらかじめ決まっており、選別をする、つまり上位10%を採る試験だとしたら合格答案の意味は違ってきます。

上位10%に入る答案が合格答案です。もちろん、満点は入るでしょうが、私が受験指導をしていた資格試験は満点はおろか、時間内に全ての回答をすることも不可能であるような試験でした。

逆説的ですが、この場合の合格答案では、誰も解けない難しい問題に正解することに大きな意味はなくなります。
時間的に解ける問題を取捨選択し、棄てる問題を作る必要があります。出題者も意地が悪いので、従来出たことのない問題を必ず出してきたりしますが、これは満点者を出さないためくらいに割り切ることが必要です。

要するに合格レベルにあると思われる人が正解を書くであろう問題を速やかにみつけだし、それら全てに関しては時間内に正解を書くということが必要になります。

受験技術論ですね。ただ、少なくとも、どの問題は誰でもでき、どの問題はほとんどの人ができるか、そしてどの問題が合格レベルの人が必ずできる問題家ということすばやく判断し、時間配分を決め答案作成にかかる必要があります。

受験者のレベルは毎年、変わるはずなのですが、合格率がある一定率であるという結果から見ると採点がどのように行われるかの想像はつきます。

問題のレベルを見極めることは自分でそれなりに勉強しないと当然できませんけれど。

税理士試験とその試験は呼ばれています。

この試験の受験者の中にはかなり多くの税理士事務所勤務者が含まれています。経験者も含みます。
この人たちは、実務と試験は違うという切り替えが必要です。実務でやっていることと試験の正解が違うということが往々にしてあります。それ以前に、実務では問題とされない枝葉末節が試験では重要になってきます。
逆に実務では金額の桁間違いなどすれば致命的ですが、試験はそんなことありません。

税理士試験は、思考力を問うというよりは、暗記力と短時間の計算能力、判断能力、筆記能力が問われます。
ここでいう判断能力というのはどの問題を棄てるか、それから、文意をどうすばやく読み取るかということです。税法科目の計算問題であれば、どの通達が問題となっているのかということをすばやく判断する能力です。
どの通達かということまで知っている必要があるかどうかも不要かもしれません。受験テキストのどのパターンか、自分はそれが解けるか、解くのにどれくらい時間がかかるか、他の人は解けるか、どれくらい時間がかかるか、棄てるかどうか、という判断です。

この税理士試験のシステムは非常によくできていて、受験生の思考能力を奪う試験問題スタイルです。とにかく分量が多いので、計算問題を解きながら、論文問題という名の条文の丸写し問題の構成を考える必要があるくらいですから。

日本の試験問題一般にいえることですが、基本的に正解があります。少なくとも出題者が想定している正解はあり、通常、受験者にもそれはわかります。つまり、法令や通達の条件のどれに当てはまるかの判断をすればよいのかというレベルだからです。

しかし、現実の社会は全く違います。法令、通達を全てそらんじていたとしてもそれで現実に全て対処できるわけではありません。
試験においては事実は明示されていてそれに関してどのような処理が必要かという判断ができるどうかを試されているだけだからです。それに対し、現実社会においては、行われた、あるいは行われようとしている一定の経済的取引が法令等の要件に適合しているかどうか自体が判断の対象となるからです。
さらに、法令等の条文自体の解釈の問題も生じます。
試験では、条文を知っているかどうかを問われるだけです。

常に正解がどこかにあるはずだという考え方で受験し、合格したとしても現実はそうではないのですね。そのときに、自分で判断する能力があるかどうかということですが、税理士試験を通り抜けてくるときにその能力を一度棄て去る必要があるのですね。
自分でその能力を捨て去ったという意識がないとどうなるかというと、権威のある人、役所に質問をする、あるいは、とまれの線の100メートル手前で止まるというようなことが起きないわけではないのですね。

いわゆるセンター試験スタイル導入以後、社会全体に正解をどこかから探してくるという風潮が強まったように思います。

このような空気は、小学校において既に充満していて、結果的にそれが不登校やいじめにつながっているような気がするのですけれど。

最後のところは、途中省略で飛躍くしているのですけれど。
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by nk24mdwst | 2008-12-27 15:06 | 租税論

tax the snow

今日は、小雪がちらついています。山麓へいってきましたが、今年は山雪ですね。

砂糖は太りすぎに悪いから、一定以上の糖分を含んだ飲料に対する売上げ税率を引き上げようとするニュー・ヨーク州知事の提案があったりしまして。
December 24, 2008, 9:17 am
Tax Millionaires, Not Sodas, Poll Concludes
By Sewell Chan

New York State voters oppose the so-called “obesity tax” on nondiet soft drinks by a resounding margin of 60 percent to 37 percent, but support, by an even more overwhelming margin of 84 percent to 13 percent, raising the state income tax on people who make more than $1 million per year, according to results of a Quinnipiac University poll released on Wednesday.
そんなことしないで、金持ちの所得税率を上げろという調査結果が出たというわけです。
“Voters aren’t swallowing the proposal to tax nondiet soft drinks, the so-called fat tax,” said Maurice Carroll, director of the Quinnipiac University Polling Institute and a former reporter for The Times. “But Gov. David Paterson has won the bigger argument: Almost everyone agrees the state is in lousy shape. Overwhelmingly, they buy the governor’s characterization: We’re in a ‘crisis.’”

Mr. Carroll added: “Remember that verse? ‘Don’t tax you; don’t tax me; tax the guy behind the tree.’ Particularly if the guy behind the tree has a lot of money, we say, ‘Go for it.’”
http://cityroom.blogs.nytimes.com/2008/12/24/tax-millionaires-not-sodas-poll-concludes/
どこかで金を隠しているやつから税金を取れ・・・確かにその通りではあります。

Roger McGuinn が参加していなかったらThe Byrds じゃないと思うのですが。
12/23/08

Ever wondered why some Byrds songs on Ballad Of Easy Rider, Untitled, Byrdmaniax and Farther Along didn't sound like Byrds songs at all ?
No wonder, as Roger McGuinn did NOT participate in the recording of:

GUNGA DIN (Clarence White, Glen D. Hardin, Gene Parsons, John York)
THERE MUST BE SOMEONE (Clarence White, Gene Parsons, John York)
YESTERDAY'S TRAIN (Sneaky Pete Kleinow, Gene Parsons, Skip Battin)
BRISTOL STEAM CONVENTION BLUES (Clarence White, Skip Battin, Gene Parsons)
B.B. CLASS ROAD (Clarence White, Skip Battin, Gene Parsons)
http://users.skynet.be/byrdsflyght/news2.htm
どれも、私の好きな曲だったりしまして。

Chris Hillman によると、この時期ではバーズのロイヤリティ・メンバーは、マギンだけのはずなので、マギンは演奏に参加していなくてもロイヤリティ貰えたのかな。

私のバーズ・モードは、マギン・モードだったり、Gene Clark モードだったり気分次第で変わってしまうのですが。

マギン、ヒルマン、GP、スニーキー・ピート、Kevin Kelly のヴァージョンでライブでやったことが一度だけあるのだそうです。
このラインナップなら一度、見てみたかった。
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by nk24mdwst | 2008-12-26 13:30 | 租税法(アメリカ)

lightning, snow's comin'?

Chinese White by Mike Heron (The 5000 Spirits or the Layers of the Onion:1967 The Incredible String Band )

The bent twig of darkness
Grows the petals of the morning;
It shows to them the birds singing
just behind the dawning.
Come dip into the cloud cream lapping;
I can't keep my hand on the plough
Because it's dying.

But I will lay me down with my arms
round a rainbow,
And I will lay me down to dream.
Oh, will your magic Christmas tree be shining
Gently all around?

Climbing up these figures
The sun is tugging at my shoulder.
And, every step I take,
I think my feet are getting older.
I see the crystal dreams unfolding,
I can't keep my eyes on the book because it's mouldring.

But I will lay me down with my arms
round a rainbow,
And I will lay me down to dream.
Oh, will your magic Christmas tree be shining
Gently all around?

40年前の曲で、私がこれを聞いて歌っていたのも、37、8年前のようです。
諳んじているのに気づきました。

ISBの2人のどちらが好きだったかというと、マイク・へロンの方ですね。

このアルバムから10数年後に、James Blood Ulmer は、ジミヘンと同い年ですが、40歳くらいで登場してきます。オーネット・コールマン門下でハーモロディックス理論を応用したギタリストということでした。
チューニングが狂っている、ちゃんとギターが弾けないと酷評する評論家と、天才だと持ち上げる人の両極端でした。
パンク・ジャズ・ファンクというのは最大の賛辞でしょうね。これを聞いたときの私の精神状態はこれを受け入れたのですね。

しかし、近年のどうしようもない出来損ないブルース・アルバムを聞いていると、やっぱり、チューニングの狂った人でしかなかったのかなって。1930年代のバレル・ハウスに出たら、一曲終わらせてもらえなかったでしょう。
最晩年のチャーリー・パットンのつめの垢でも煎じて飲めといいたいくらいです。

浄土真宗なのでクリスマス・ツリーには縁がありませんが、ヴァースの最後で繰り返されるフレーズが示すイメージはどこか仏教的な雰囲気無きにしも非ずというのは牽強付会が過ぎますか。

ISBのこのアルバムは、Danny Thompson のスタンダップ・ベースとデンデン太鼓みたいなパーカッションが好対照です。
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by nk24mdwst | 2008-12-25 16:43 | 音楽

there you go

きょうは、クリスマス・イブなのですね。スーパーが午後5時を過ぎても安くしていない。
需要と供給の法則でしょう。

電子取引に対する課税の問題です。電磁的方法による知的財産に課税をいかにするか。
具体的には、アマゾンやアップルが行っている音楽ソフトのダウンロードに課税しようというものです。
December 18, 2008, 3:18 pm
The ‘Amazon Tax’ and the ‘iTunes Tax,’ Compared
By Sewell Chan
iPodA 4 percent sales tax would apply to digital downloads to devices like Apple’s iPod under a proposal by Gov. David A. Paterson.

First Amazon, now Apple?

In April, the State Legislature approved a measure that requires out-of-state online retailers to collect state sales tax and remit it to New York State, a move projected to raise about $50 million a year from retailers like Amazon.
http://cityroom.blogs.nytimes.com/2008/12/18/the-amazon-tax-and-the-itunes-tax-compared/
アメリカには連邦レベルの大型間接税はありません。しかし、州以下の自治体レベルにおいては、Sales Tax, Use Tax つまり、小売売上税(サービスにも課税されます)があります。

にゅうー・ヨーク州知事が、アマゾンやiPodによる音楽ダウンロードに対して4%の売上税というか、まあ、わかりやすくいえば消費税の課税をしようという提案をしているようです。

ニュー・ジャージー州は既に2006年に7%の税率でソフトのダウンロードに課税をしているようです。
法律的あるいは実務的には色々難しい問題があると思いますが。
誰がいつどこで何に対して課税することができるかということですけれど。州を越える取引が存在するわけですから複雑になるわけです。

しかし、ネットをうろつくと、音楽や画像が無料で転がっているわけで、何を今さら問い浮きが品でもありません。
しかし、年間5,000万ドル、50億円弱の税収というわけですからね。

タグは付加価値税とつけましたが、Sales Tax は付加価値税ではないので念のため。

クリスマス・イヴに相応しくないバンドといえば、MC5でしょうか。1968年のデトロイト・サウンドであるのは間違いないです。Kick Out the Jams は、スタジオ録音に歓声をかぶせたもののように聞こえますけどね。ブート音源の当時のライブはあんなへなちょこじゃないです。
そんなのが、今も好きかというと、困るのですが。

James Blood Ulmerはへなちょこブルース・マンに成り下がりましが、彼のAre You Glad To Be In America?を連日聞いていたこともあるのです。
日本にいてもちっとも楽しく無かったですからね。

ただ、今思うと、その頃の日本の方が今よりずっとましでした。
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by nk24mdwst | 2008-12-24 18:14 | 租税法(アメリカ)

in bed with flu

今日も冷たい雨が。
経済の先行きはというと
Life Without Bubbles

By PAUL KRUGMAN
Published: December 22, 2008

Whatever the new administration does, we’re in for months, perhaps even a year, of economic hell. After that, things should get better, as President Obama’s stimulus plan — O.K., I’m told that the politically correct term is now “economic recovery plan” — begins to gain traction. Late next year the economy should begin to stabilize, and I’m fairly optimistic about 2010.
来年の後半には経済活動は安定するだろうし、2010年に関しては楽観的だとクルーグマンは言っています。しかしその後はというと。

これまでのアメリカが享受し、世界がその分け前を受け取っていたようなブームは来ないだろうと。バブル待望論をいさめています。そして
A more plausible route to sustained recovery would be a drastic reduction in the U.S. trade deficit, which soared at the same time the housing bubble was inflating. By selling more to other countries and spending more of our own income on U.S.-produced goods, we could get to full employment without a boom in either consumption or investment spending.
アメリカの内需拡大が結局最善の手段であり、アメリカ人が自ら生産する以上に消費することをやめるべきだろうと。つまり、財政赤字と貿易赤字の双子の赤字の内、貿易収支を改善すべきだというのですね。
たしかに、保護主義論に見えます。

しかし、問題点を二つ指摘していて、一つは、アメリカの製造業がこの20数年の間に国際競争力を失ってしまっていることです。いかにして、国際競争力をつけ、付加価値のあるものを国外に輸出することが可能か。
さらにもう一つの問題は、このよう方向にアメリカが舵を切ることは、中国を筆頭とするアメリカへの輸出に頼っている国にとっては受け入れがたいものであろうとも述べています。

個人的には、FDRが、1937年に犯した失敗を引用している次の部分が一番気になるところです。
But once the economy has perked up a bit, there will be a lot of pressure on the new administration to pull back, to throw away the economy’s crutches. And if the administration gives in to that pressure too soon, the result could be a repeat of the mistake F.D.R. made in 1937 — the year he slashed spending,
raised taxes and helped plunge the United States into a serious recession.
http://www.nytimes.com/2008/12/22/opinion/22krugman.html?partner=permalink&exprod=permalink
何度もクルーグマンが指摘していることですが、1937年にまだアメリカ経済が完全に回復していないにもかかわらず、FDRが財政均衡論者に負け、金融引き締め際政策に転じ、さらに、租税負担の引上げを行ったことが、結果的にアメリカ経済が二度と立ち上がれないほどの恐慌を招いたのだという事実の指摘です。

この本当の恐慌の襲来から脱出するための方策は結局一つしかなかったのだと思います。第二次世界大戦と呼ばれている公共事業ですね。
第二次世界大戦は、まず欧州で始まりますが、不思議な始まり方ですよね。独ソ不可侵条約が電撃的に結ばれた後、独ソの二ヶ国によりポーランドに対する侵攻が行われ、分割されてしまいます。
イギリスはポーランドと協定を結んでいたのでドイツに対して宣戦布告するのですが、ソ連に対しては何もしません。この点は、その後の冷戦という虚構の戦争を考える上で重要な視点かと思います。

いずれにしろ、この英仏独伊による欧州大陸における戦争開始に際し、アメリカは参戦の理由が見つからず苦労していたのですね。本当に戦争による需要喚起を一番必要としていたのは何処の国かという話です。

まあ、第二次大戦を陰謀論的な史観で見直してみてももう余り意味がないのかもしれないので、このあたりにしておきます。

アフガン、イラクへの侵攻という形で戦争を行ってみたもののアメリカの景気はそれほど回復の兆しを見せず、中間選挙を前にして、どうしても景気を浮揚させる必然がブッシュ政権があったのでしょうね。
戦争とバブルの両方をやったつけは巨大で世界中の政府や大企業の貸借対照表を毀損したわけです。

クルーグマンが示唆するようにアメリカ人が身の丈にあった消費を始めるという方向転換をした場合においては、膨大な過剰設備が世界中に残るだけです。この過剰設備の調整は、BRICS諸国においては、かなり大きな痛みを伴う調整になるように思われます。

景気の底が見えないのに、そして日本経済の成長の長期的な方向性も見えないのに、つまり、景気回復したときの自然増収の仕組を作りもしないで、3年後の税率引上げを譲らない財務省筋は、どうかしています。
どうして経済をスタティックにしか見られないのか、私には理解できません。おそらく、財務省キャリアのみなさんは自分で、アパートの契約をしたり、教育ローンを申し込んだりといったレベルの通常の社会経済的な行動をとった経験がないのでしょうね。

クルーグマンはブログで、アメリカ南東部諸州の失業率の急激な上昇を指摘しています。
December 22, 2008, 9:28 am
Southern discomfort
Why is this happening? The Slump Belt does sort of look like the “auto corridor”; maybe what we’re seeing is the geographical location of cyclically sensitive manufacturing industries.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2008/12/22/southern-discomfort/
クルーグマンがここで問題にしているのは、自動車回廊における失業率です。これらの州が、共和党の基盤であったわけですが、同様にデトロイトの自動車産業の後背地としての役割を果たしていたことの重要性を指摘しています。
アメリカの雇用統計については、Local Area Unemployment Statisticsで見られます。

日本のトヨタが70年ぶりの赤字決算を予想するというのは、New York Times のトップ記事になりました。トヨタにとって良き事は、日本にとって良き事なり、という時代も終わるだけならいいのですが、大きな後遺症を残しそうです。

雇用や医療を崩壊させたのは、非正規雇用につかざるを得なかった人や、医療現場に働く人が悪いのではありません。
そのような状況が生まれることがわかっていてそれを許す法律を作った官僚システムと財界(経済財政諮問会議とも呼ばれます。)と、その法律を圧倒的多数の議席数で通すことを可能にした国会です。
もちろんその国会議員を選んだのは、今の日本人なのですけれど。

Help Yourself なんてバンドがありますが。イギリスのバンドですが、アメリカのあれに似ているこれに似ているという不思議なバンドです。演奏も歌も達者なのですが、正体不明です。
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by nk24mdwst | 2008-12-23 13:43 | economics

cold and rain

今日は、冷たい雨の日です。
ブッシュ政権は、意図したかどうかは別にしてバブルを認識していたとしても止める気はなかったとWhite House Philosophy Stoked Mortgage Bonfireは、結論付けています。
Lawrence B. Lindsay, Mr. Bush’s first chief economics adviser, said there was little impetus to raise alarms about the proliferation of easy credit that was helping Mr. Bush meet housing goals.

“No one wanted to stop that bubble,” Mr. Lindsay said. “It would have conflicted with the president’s own policies.”
だったということですから。
要するに、住宅バブルだとわかっていたけど、2002年の秋の時点においてそのバブルを潰すのは大統領の方針に反したというわけですね。
2002年が中間選挙の年だというところがポイントでしょう。

それにしても、ちっとも楽しくない年の瀬です。

ウォークマンからJimi Hendrix のライブ物を全部抜いて、ボックス・セットも抜いて、ブルー・グラスと入れ替えました。
Albert Hall、Woodstock, Filmore East, Berkley U., L.A.Forum, Isle of Wite等々、やたらとあるのですね。玉石混交です。

ブルー・グラスは、The Dillards, Kentuckey Colonels あたりからスタートするというのは邪道ではありますが、入り口がそこなのでしょうがありません。ディラーズというのは、50年代終わりごろからテレビ・シリーズに出演して人気を博したバンドですが、いわゆる「カントリー・ロック」というものが存在するに当たってかなり大きな役割を果たしたと感じます。
まあ、Doug Dillard, Gene Clark の二人が外れて、二人で飲んだくれていましたが。

1968年ごろ、いわゆるカントリー・ロックが誕生するのだとしたら、それと同じ頃にDelaney & Bonnie も活動を本格化させるわけですね。後者をスワンプ・ロックと呼ぶことに私はためらいを感じるのですが、これらの二つの企画の背景にいた中心的ミュージシャンは、当然のことながら共通しているわけです。
Stones がこの頃、方向転換を図り、The Beatles の影から本格的に脱却してくるというのもこの大きな流れの中の動きとしてとらえるべきなのかもしれません。

現在のメイン・ストリーム・カントリーを聞いているとデビュー時代のEagles よりもロックよりに聞こえます。

アメリカでは相変わらずブルー・グラス・ブームのようですが、この動きというのは南部におけるキリスト教保守主義の台頭ときびすを接しているように私には感じられます。ホワイト・ゴスペルなどというジャンルがあるくらいで。
Poco のRichie Furay は自分で教会作っちゃいましたしね。神様礼賛の曲は、ちょっと浄土真宗の私にはきついのです。

アフロ・アメリカンにおける正装した音楽がゴスペルなのだとしたら、本音というか悪魔の音楽がブルーズということになるのでしょう。スティール・ギターというと、カントリーやウェスタン・スウィング、ハワイアンを連想するのですが、Sacred Steel といって、アフロ・アメリカン教会音楽としてのスティール・ギターの歴史というのもあるのですね。
来年の課題です。

Pure Prairie League などという、Craig Fullar(後、Little Feat)のいたバンドの演奏が悪くないと感じたりしました。ブルー・グラスというよりは、ポップなカントリー・ロックですけど。
こういうのを聞いた後に、FZのGuitar なんてものを聞くと何とオーソドックスなブルース・ギターだと思うわけです。元がどの歌のインプロブかというのもわかりますし。

1970年代の半ばに、イーグルスがJoe Walsh たちを加えて(Bernie Leadon が抜けて。)、ハード・ロック路線にハンドルを切ります。これを右旋回と呼ぶべきなのか左旋回と呼ぶべきなのかはわかりませんが、先頭ランナーが方向転換したので、後続のPoco などもそれについていかざるを得なくなるのですね。

この時期、Doobies とSteely Dan との間でメンバーのシャッフルがあり、イーグルス、Tower of Power それにLowell George がやる気をなくしたLittle Feat の他のメンバーが同じような方向へ一斉に向くのですね。

ジョージア州メイコンを拠点とするカプリコーンは傘下のサザン・ロック・バンドをそれぞれ風味を変えて提供しだすようになるわけです。R&B色の強いWet Willie, カントリーっぽいCharlie Daniels Band, ジャズ風味をまぶしたMarshall Tucker Band というあたりでしょうか。

ちなみに、Little Richard はメイコン出身なのだそうですね。

しかし、ディラーズとFairport Convention が同じ曲をカヴァーしていたりするのが面白いです。Pentangle は、トラッドを採り上げているところでは、フェアポートと重なるのですが、アメリカの同時代の曲を採り上げていないところにその特質があるように思われます。
1968年ごろのフェアポートは、Takes Off の頃のJefferson Airplane に私には聞こえるのです。Byrds 風味の強い。
それに対してペンタングルの方は、Cream に聞こえますね。仲が悪いところもそっくりです。

サザン・ロック・ブームが去った後、彼らは原点回帰ということでナッシュヴィルへ仕事を求めるようになったのだと思います。Eddie Hinton は、一度も売れたことがありませんでしたが、この時期にTuscaloosa All Stars と称するバンドを組んで、サザン・カントリー・ロックをやろうとしたようです。

最近、1970年前後のLeon Russell のスタイルは、Dr. John の真似なのではないかという30数年来の疑問が強くなってきました。真似だから駄目だとかどうという問題ではないのですが。
逆に、近年のDr. John は、丸くなったというか洗練されたというか。

風邪で頭ががんがん痛むので支離滅裂書いて憂さ晴らしです。普段、大勢の人のいるところに出ないものですから、人ごみへ出ると一発です。
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by nk24mdwst | 2008-12-22 13:50 | 音楽