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the bigger the tree, the deeper the roots

アメリカものを入れてある方のウォークマンもアルファベット・オーダーの曲順で聞き始めました。
アーティストが変わっても基本的に全体に同じ音がする傾向は、イギリスものより強いと感じます。Dead, ABB, Beefheart が、かなりの部分を占めてはいるのですが。

結局、録音された場所の違いが出るだけですね。ナッシュヴィル、マスル・ショールズもありますが、ほとんどがハリウッドのスタジオで録音されているというわけで、歌手だけが入れ替わり立ち代り歌っているように聞こえます。
土台がしっかりしているので、駄目な人は、いい曲でも駄目だとわかります。特別な人は特別だということもすぐにわかります。

ジャンルを飛び越えるほどの才気がある人は、自分で知らずに、自身の意に沿わないにもかかわらず特定のジャンルに押し込まれて商品として売られている人にとっては憧れだったのでしょう。押し込まれた方は、史上最高の何とかなどと死んでから言われたってあいません。

選挙のためには景気浮揚策が必要、自身ないし内政にぼろが続出しているのだとしたら国民の目を国外にそらす必要がある。戦争という非常事態は、ひとつの選択肢として存在しうる。
ということは、以前から考えていたことですが、この8月にいくつかの具体例を知ることができました。

具体例だと自分で思っているだけなのですけれど。

コーデル・ハルの議員時代の仕事に行き着いたのは収穫です。アメリカの国務長官と財務長官というのは、おそらく大統領以上の存在であるはずなので、誰が来年の1月、そのいすに座っているのか。
ホワイト・ハウスの主が誰かより、興味があります。

1998年法改革法において、弁護士以外の租税専門家に対してattorney-client privilegeが付与されることになったのですが・・・・・・。
U.S. to Ease Pressure Tactic Over Legal Help for Employees - NY Times.Com
By ERIC LICHTBLAU Published: August 27, 2008
The Justice Department on Thursday will roll back a controversial set of rules that penalized companies if they insisted on paying employees’ legal fees or protecting their confidential communications with corporate lawyers.
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In the most significant case that grew out of the policy, Judge Lewis A. Kaplan of the United States District Court in Manhattan dismissed criminal charges in 2006 against 13 of the defendants in a major tax-shelter prosecution against KPMG, saying that prosecutors had violated their constitutional rights by pressuring KPMG to cut off their legal fees.
http://www.nytimes.com/2008/08/28/business/28justice.html?_r=1&th&emc=th&oref=slogin

attorney-client privilegeの放棄を目的とする法案の放棄への方向性というわけですが、きっかけとなっているのがKPMGのタックス・シェルターがらみの訴訟だというところが興味を引きます。

KPMGの訴訟がらみの記事です。
Prosecutors in KPMG Case Appeal Dismissal of Charges  NY Times.Com
By LYNNLEY BROWNING
Published: July 19, 2007
Federal prosecutors have appealed a judge’s dismissal of tax fraud charges against 13 defendants from the KPMG accounting firm, but prosecutors may face a higher hurdle as they fight to get the faltering case back on track.
http://www.nytimes.com/2007/07/19/business/19kpmg.html
今日もなぜか、仕事場であります。月末なので。
FindLaw のHPから判決文を落とせました。

Richard Thompson を聞いています。Fairport Convention 時代以来ですから、中学生以来の付き合いで現役の歌手のうちの一人です。
リチャード・トンプソンは、1949年生まれでSteve Winwood と同い年かな。まあ、だれでも知っているかもしれませんが、Muswell Hill にあったFairport と呼ばれたSimon Nichol の家でフェアポート・コンヴェンションは誕生したわけです。
Ray Davies 兄弟の家は、サイモン・ニコルの家と道路を挟んだ向側の並びにあったなんてどうでもよいことですが。

リチャード・トンプソンは、同世代のイギリスのギタリスト・シンガーの中がいかにして黒っぽい音を出すか腐心していいたときに、白いことを当然のこととして受け入れていて、その姿勢は今日にいたるまで貫かれていると感じさせます。

本質は、当時の平均的ブラック・ミュージシャンとは全く違っているのに、イギリスでブルース・ギターの王様に祭り上げられたJime Hendrix は、その意味で不幸だったと思います。ジミヘンはイギリスに渡って直ぐ、Cream とジャムっていますが、彼が何より楽しみにしていたのは、ウィンウッドとのセッションでした。

ABBは、Dimples をやっていますが、リード・ヴォーカルはDuane Allman です。Joe Boyd がプロデュースしたWhat's Shakin' は、アメリカのブリティッシュ・インヴェイジョン・コピー・バンドにも多大な影響を与えたようです。

アルバムをばらして曲を聞くと台無しになるのがFZのアルバムですね。彼はLPからCDになるときにも編集を変えているくらい気を使っていることがよくわかります。
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by nk24mdwst | 2008-08-31 07:22 | 租税法(アメリカ)

who knows where's bombs?

Linda Ronstadt を聞きながらの仕事になりそうです。
Hand Sown ... Home Grown(1969)、Silk Purse(1970)、Linda Ronstadt(1972)と聞いています。
アリゾナ出身らしく、テックス・メックス・カントリー風味で声が若いのが気持ちがよいです。テキサスのカントリーはメキシコとドイツ民謡の影響を受けています。ちなみに、バーベキューは、ドイツ移民が持ち込んだものです。
音楽的にいうと、ロンシュタットの発声の仕方、裏声(ヨーデル)、ポルカの影響というところでしょうか。
バックもしっかりしていて、安心です。Clarence White のギターも聞こえるし。

この三枚をもう一周させ、その後は、Emmylou Harris かDolly Parton か、というところですが、もちろん、Jackie DeShannon 特集で行きます。

FZの1984年7-12月のツアー・バンドは、FZ, Ike Willis, Ray White, Scott Thunes, Chad Wackerman, Alan Zavod, Bobby Martin, Napoleon Murphy Brock (July 17 - August 1)です。ブロックはクスリのせいで途中でクビになりました。
Does Homor Belong In Music?のDVD、CDのショーをやっているのはこのメンバーです。
歌唱力では、Ray Collins が去ったあと、最高のレベルになったと思います。

ラスト・ツアー1988年2-6月のメンバーは、FZ, Ike Willis, Mike Keneally, Scott Thunes, Chad Wackerman, Ed Mann, Bobby Martin, Bruce Fowler, Walt Fowler, Paul Carman, Albert Wing, Kurt McGettrick です。こちらは、ファウラー兄弟他のホーン・セクションが復活し、アイク・ウィリス、マイク・ケネリーを擁し、歌唱力も1984年のバンドに劣りません。
総合力では、やはり一番のバンドですね。

FZの仕事を分析する手順としては、ライブでオーヴァー・ダブのないものから、スタジオ盤を検討するというやり方もあるのでしょう。

ライブ・アルバムは、特定のコンサートでの演奏を中心に構成されたものと複数の時期の異なるバンドの演奏を切れ目なく繋いだスタイルのもの(YCDTSAMのかなりの部分)がありますが、最近は、後者に魅力を感じます。

前も書きましたが、Trout Mask Replica をFZのカタログの中にどうはめ込むかということですね。Bong Fury は、Don Van Bliet とTerry Bazzio のアルバムというべきなのでしょう。

Ry Cooder のInto The Purple Valley 収録のカリプソF.D.R. In Trnidad の歌詞です。

When Roosevelt came to the land of the hummingbird
shouts of welcome were heard
Roosevelt came to the land of the hummingbird
shouts of welcome were heard
His visit to their island is bound to be an epoch in local history
Definitely marking the new era,
keeping Trinidad in America

For this great man jubilation,
was evinced by the entire population
Friendship for the U.S.A. was shown
and from his house to stars and the stripes were flown
For the state to open the gate to the president of these United States
In fact everybody was glad to welcome Roosevelt to Trinidad

We are privileged to see the democratic
president of the great republic
With his charming and genial personality
and his wonderful urbanity
We were struck by his modest style
and we were intrigued by the famous Roosevelt smile
No wonder why everybody was glad to welcome Roosevelt to Trinidad

Now we understand that the president has just been
on a visit to Brazil and the Argentine
Mr. Cordell Hull in attendance
they took part in a peace conference
To stop war and atrocity and make the world safe for democracy
The greatest event in the century in the interest of suffering humanity

FDRの下で、国務長官だったコーデル・ハルに注目しておくことでしょう。
真珠湾攻撃による日米開戦直前、かのハル・ノートを送った人物です。
租税法を学ぶものとしては、下院議員時代に連邦個人所得税と遺産税の起草者であったことを記憶にとどめておくべきでしょう。

米西戦争に、従軍しています。カリブ海諸国、中南米諸国は、ロシアにおけるグルジア同様、裏庭であるわけです。

この歌自体は、カリプソ特有の皮肉が感じられるかというと微妙ですね。1936年の曲です。

第二次大戦を起こし、連合国(国際連合と誤訳してもいいのですが)創設に寄与したとして、ハルは、ノーベル平和賞を受賞しています。

火をつけなければ、火消しもいらないんですけどね。

点火にも消火にも税金が必要だということでしょう。
人命は、大義の前では軽いのでしょうね。損益計算書には計上されませんから。
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by nk24mdwst | 2008-08-30 11:13 | その他

fear and rage

昨日は、昼過ぎに、バケツをひっくり返したような雨が降り、市内を流れる川の水位がみるみる上がり、また冠水、浸水の被害が出るのではという日でした。
夕方は、小雨の中で、素晴らしい夕焼けと虹を見ることができました。

昨日の午後、Oliver Wendell Holmes, Jr.判事のかの文明と租税の話についてブログに書いたこととを思い出し眠れなくなりました。
租税と戦争、アメリカで免税団体である教会、それをなじるFZの言葉、戦時国債と日本への無差別空爆、新型爆弾の人体実験と思い起こし、ここからが例によって私の常なのですが、突然違うテーマに行き着いて、既に怒りで眠れなくなっている状態に収拾がつかなくなりました。

裁判員制度です。
先日、新聞で裁判員制度の問題点を取り上げていました。その記事によると、最高裁は否定するものの裁判員候補者から裁判員を選任するときの想定問答集がHPの中にあり、そこから説き起こして問題点を指摘していました。
想定問題集はまだ見つけられないのです。なにせ、膨大な広報データばかりあって時間をかける余裕もないものですから。ただ、代わりに既に、各地で行われている裁判員制度の予行演習の様子は広報として大きく取り上げられているのをいくつも読むことができましたけれど。

想定問答集にあるとされた質問は、私が予想したものと同様のものでしたので、自分で他にどんな質問があるか考えてみたのです。別にひねり出す必要性はなく、アメリカの陪審員選任のときの質問を思い浮かべ、日本の事情を加味しただけですけれど。
こんなことを考えているだけで眠れなくなるのは当然ですが、結局、裁判員制度の是非そのものについて考えてしまうことになります。

現在予定されている裁判員制度は、特定の刑事訴訟においてだけがその対象です。そのあり方について、以前から、そして今も色んな問題点が指摘されています。

個人的怒りが治まらなくなったのは、裁判員制度に関し、具体的な制度設計自体が現在のものでよいと考えていないこと、おそらく行われるであろう実際の制度運用が引き起こすであろう問題に対する危惧のせいではありません。
制度運用自体は、現実に運用してみると、案外、最高裁や政府・法務省が考えているようにはならず、私の危惧しているような事態にならない可能性が案外高いのかもしれません。

公平な裁判を行うことのできる裁判員制度というものが存在するという前提をおかないと政府も最高裁も嘘をついていることになるので、私は彼らを嘘つきだと思いますが、嘘に騙されたことにした上で、裁判員制度の適用対象が一定の刑事裁判だけに限定されていることを考えてみました。

公平な裁判が求められ、それも一般の国民の常識的判断が求められ、裁判員制度が、公平な裁判を担保することに一定の有効性があるのだとしたら、いつも国民が負ける行政訴訟において、なぜ、裁判員制度を導入しないのかという問題が頭に浮かび、眠れなくなりました。

ここで、いかんと思い、音楽を聞きだし、それに集中したら1時間近く、細部までよく聞こえ色々考えたのは事実ですが、眠ることができました。

現行の裁判員制度は、法解釈をせず事実認定をするだけという大前提があるので、法解釈をすることがほとんどの場合、最大の論点である租税訴訟を含む行政訴訟において現行制度のままの導入は不可能であること自体は当然のことです。
しかし、行政訴訟において、その当事者である国民の参加の道を開くという考え方がこの国において出てくるのは、百年河清を待つのと同じでしょうか。

行政訴訟においては、行政が行った行為が法的に正しいかどうか問題となるわけです。行政が行う行為、つまり行政処分等を行うための資金は国民の税金ですしその行政処分等は国民のために行われるものであるはずです。
また、行政処分等の対象となるのはこれまた国民なのです。

非常に難しい法律判断が必要だということが適用除外の理由とされることは充分に認識していますし、日本の現行の法体系、裁判体系において無理があることも認識しています。しかし、同様の矛盾は、今回の裁判員制度においてもあるのではないでしょうか。

誤解を招くといけないので、あるいは、誤解をさらに深めるかもしれませんが補足です。

上では行政訴訟というのを明確に定義せずに用いていると自分でも感じますが、行政が行った、行う、行おうとしている行為に関して起こされる訴訟全体、つまり、原告ないし、被告として行政機関が登場する訴訟全般において提起すべき問題点があるのではないかということです。

行政不服審査法の改正も行われようとしていますが、こちらは、訴訟ではなく、審査請求一が対象ですね。税大論叢においても税務行政と行政不服審査法の抜本改正についての論文が掲載されています。神川 和久 税務大学校研究部教育官による
「行政不服審査法の抜本改正に伴う税務行政への影響等について 」
です。

導入されようとしている裁判員制度の是非とは別の問題として、仮に、司法に対する市民参加、国民参加ということが望ましいという立場に立つのであれば、行政の関わる訴訟においても一部に市民参加、国民参加の余地があるのではないかという論点です。
この点に関し、特定の行政訴訟に関しては、租税訴訟、知財訴訟等に代表されるような専門性、特殊性、技術性が高いものが存在することは充分に認識していますが、全てを一律に除外すべきという結論にはならないと考えます。

ドイツにおいては財政裁判所において租税訴訟を取扱い、市民裁判官が任用されているというような海外事情については、背景が異なるので、日本における導入の是非論にまでは簡単に踏み込めませんが、それぞれの国において色々な制度があるということは、事実です。

それから、アメリカの陪審制度において、陪審員が量刑判断する場合があるということも最近、知りました。

昨日の晩、聞いたのはFZのYCDOSAM Vol.5です。デジタル向きに作り変えてありますね。
細部がよくわかる、演奏、言葉、双方です。

アナログのLPというのは、原音をそのままレコード盤に刻んであるわけではなくて、RIAAカーブにより変換されて刻まれた音を、針で拾い、さらにプリ・アンプでもとの音に変換しパワー・アンプで拡大し、スピーカーを鳴らして聞くということになるのですね。

そもそも録音に用いられたオープン・リールのテープ自体も録音開始と終了時ではリール径が異なるのでスピードを変えながら録音したのですね。

かつてのオーディオ・ブームの時代には、このような複雑な過程を経ていて、それぞれの段階で各種ノイズ、歪みが生じるのをいかにして解消して再生できるシステムを作るかというのがマニアの課題だったように思います。
さらに、カートリッジやターンテーブル、アーム、アンプ、スピーカー、コード、聞く部屋の環境、かけるレコードの音楽の種類、メーカー、日本版か英盤、米盤科など、無数の順列組み合わせがあって、さらに同じアンプやスピーカーがいつも同じ音でなるわけではないというのも事実でした。

高価な機器をそろえているかどうかは別にして、メーカーによってそれぞれ固有の音を持っていましたし、聞くほうの好みもあったわけです。
いずれにしろ、デジタルよりもはるかに臨場感があるように聞こえる瞬間があったのも事実です。臨場感として心地よいものだとここの人間が錯覚するといったほうが正確かもしれませんが、よい録音のレコードは良い音がしました。SP も、馬鹿でかい装置で聞くと大した音がします。

真空管なんて歪みの極みなのかもしれませんが、管球アンプ独特の音がするのも事実です。
ただ、今のCDをマッキントッシュの管球アンプ+JBLのパラゴンで聞いたらどんな音がするか。

友人が10数年前からパラゴンを持っているので聞いたことがありますが、ちゃんと発売されたときの音がします。つまり1950年代のAMラジオの音なのですね。細部が明確に見えるとか、臨場感などというものとは無縁な音作りが設計思想に反映されているように思えます。

自宅にあるヤマハの1000Mは、25年以上前に片方100,000円しました。当然、二本ありますが。今、仕事場では、MP3に圧縮した音源を、ヤマハのスピーカー1本以下の値段のシステムで聞いてますが、それなりに良い音がします。
居住まいを正して聞くなんて事はしませんけれど、ちゃんとベース・ラインもバスドラも聞こえますからね。畳の部屋では低音がどんなにいいスピーカーがあっても低音が駄目でした。

でも、なにか、雰囲気、錯覚として頭の中で膨らむものはデジタル化で消えたように感じます。

ボンヤリしているほうが良いものも、世の中にはあるはずなのですけれど。
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by nk24mdwst | 2008-08-29 07:29 | その他

one nine seven eight

8月も終わりです。この数日、急に涼しくなってきました。7.8年前に8月末に39度ほどあったとしは、秋のお彼岸まで夏日が続いていましたが。

30年前を思い起こすと、アメリカは、カーター政権が再選を狙っているところへ、1979年のイラン革命、テヘランのアメリカ大使館占領、同じく旧ソ連邦によるアフガン侵攻がありました。
カーター政権に代わり登場したレーガン政権が本格的に規制破壊に乗り出すということですね。
スター・ウォーズなんて本気で叫んでいましたからね、レーガンは。FZは、Star Wars, Now! なんて歌っていましたっけ。結局、冷戦が終わってしまい、職にあぶれたロケット工学者が金融工学を編み出したなんて俗説が本当かどうかは、あずかり知りませんが。

しかし、Nicky Hopkins もチャーチ・オヴ・サイエントロジー信者だったとは知りませんでした。まあ、難病だったから仕方が無いのかなとも思いますが。
Tax the churches, tax the businesses owned by the churches. というのがFZの決め台詞でした。チャーチ・オヴ・サイエントロジーのカリフォルニアの教会は、連邦最高裁で免税団体ではないという判決を受けています。免税となる宗教団体該当性の判断はIRSが行うことになっています。

昨日の晩も床についてすぐに寝てしまいました。ちょっと涼しくなったのが効くのですね。

1週間、小学3年生の女の子がいたのですが、その間、いつもの老人家庭献立が、若干子供向きに振れ、気がつけば、体重が増えていました。彼女は背が伸び、こちらは胴回りか。

Love Heals: the Complete Recordings というCDを入手しました。Colours というバンドの1968年の二枚のLP+ボーナストラックです。
Jack Dalton とGary Montgomery という知らない二人が作詞・作曲し歌っています。曲の雰囲気、歌い方は、Sgt. Peppers 時代のLennon & McCartney そっくり。本物の方が上ですけど。
このバンドのギタリストは、Rob Edwards という人でライナーには、ex-Challengersなんて書いてあって実に怪しげであります。
ベースとドラムがCarl RadleとChuck Blackwell なのですね。
要するに、このバンドは、ビートルズのSgt.Peppers に対するDot (パッと・ブーンの会社)の答えだったようです。もちろん、当たらず、消えてしまうのですが、Asylum Choir のファーストと同じような位置づけだったのでしょう。

かの二人が本当に作者なのかどうかはわかりませんが、楽曲はそんなに悪くなく、編曲、演奏こコーラスはハリウッド・オールスターズの手によるものだと直ぐにわかります。ちゃんとフルオケもバックにいるし、ドラム、ベース、ギター、ホーン、キーボード、どれも文句なし。

楽曲自体の魅力がそれほどないというか、ビートルズに似すぎ、リード・ヴォーカルの魅力が不足ということで駄目だったのだと思います。

David Axelrod は、そう思うといい仕事をしたのだと思います。

同じ頃、大西洋の反対側では、Fairport Conventionが生まれるわけですが、膨大なカタログでドラか一枚といわれたら、eponymous ファースト、僅差でWhat We Did On Our Holidays?を私は選びます。
ファーストは、ドラムやギターにセッション・プレーヤーがかなり関わっていると思いますが、Byrds とAirplane を足して二で割って、独特のポップセンスを振り掛けられていて、まだ、トラッド指向が見られないのが魅力です。Martin Lamble は、若くしてなくなっちゃうので比べようがないのですが、このファーストでのドラマーがもし19歳の彼だったとしたら大変な損失だったのだと思います。
Aynsley Dunbar その他幾人か思い当たる人がいますけれど。思い当たる連中も20代前半だから、ランブルがやっている曲もあるのでしょう。
ギターは、元鶏バンドの二人あたりが参加している可能性を否定しませんが、Jimmy Page がJorma Kaukonen やMcGuinn のコピー・スタイルでやるというのもちょっと変かな?!

だれが演奏していようと、Judy Dyble とIain Matthews のいるファーストはいつも新しい発見をするアルバムなのです。
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by nk24mdwst | 2008-08-28 12:35 | 音楽

ankle beat

Delmore Schwartz の詩は、初めてでしょうか。

     For The One Who Would Take Man's Life In His Hands

Tiger Christ unsheathed his sword,
Threw it down, became a lamb.
Swift spat upon the species, but
Took two women to his heart.
Samson who was strong as death
Paid his strength to kiss a slut.
Othello that stiff warrior
Was broken by a woman's heart.
Troy burned for a sea-tax, also for
Possession of a charming whore.
What do all examples show?
What must the finished murderer know?

You cannot sit on bayonets,
Nor can you eat among the dead.
When all are killed, you are alone,
A vacuum comes where hate has fed.
Murder's fruit is silent stone,
The gun increases poverty.
With what do these examples shine?
The soldier turned to girls and wine.
Love is the tact of every good,
The only warmth, the only peace.

"What have I said?" asked Socrates.
"Affirmed extremes, cried yes and no,
Taken all parts, denied myself,
Praised the caress, extolled the blow,
Soldier and lover quite deranged
Until their motions are exchanged.
-What do all examples show?
What can any actor know?
The contradiction in every act,
The infinite task of the human heart."

戦争は、金がかかります。税金が先か、戦争が先か。

税金が文明の対価であるという言い方をする場合は、その文明とはなんでしょう。
Oliver Wendell Holmes, Jr. が我らが文明を維持するために租税が支払われるものなりといったときのアメリカは、福祉国家であったか。裸の資本主義精神を体現する資本家が南北アメリカの権益を手にし、さらに、カリブ海やフィリピンにまで手を伸ばしていたのではないですか?
カリブ海に住む人たちの文明という概念、フィリピンに住む人の文明なんて概念を持っていたはずがありません。

税金は自分たちの文明を維持するための対価であるなら、文明の対立(この概念に与するわけではないですが)があるとしたら、異文明が自己の文明の妨げになるのであれば、当然、排除されるべき、あるいは、収奪の対象であるはずで、そのためには金がかかり、その元手は戦時国債を経由するかどうかはともかく、最終的には租税ですね。
戦時国債の金利を払うのも租税でしかできません。

戦時国債で思い出しましたが、クリント・イーストウッドの日本の硫黄島映画がありました。アメリカが舞台の方は、硫黄島の戦士として戦時国債を売るためのお人形にされた人たちの話でしたね。硫黄島は、三月に陥落、そのあと、東京大空襲その他日本各地の諸都市への無差別空爆、そしてヒロシマ、ナガサキへと続くわけでね。オキナワもあります。
あの時点で戦時国債により調達されたお金は、形を変えて私たちの父母、祖父母たちの頭の上に降ってきたということではないですか。

そういう意味でホームズ判事の言葉を捉えなおしてみる必要がありそうです。

文明と戦争が不可分であるという前提に立ち、人類全体を一つの文明のもとの運命共同体という事実が存在しない以上、租税は、文明、すなわち戦争の対価なのでしょう。

人類みな家族なんて考え方は、少なくとも私は真っ平御免であります。

アメリカの連邦制を考えた場合において、アメリカ合衆国の利害と個別の州、ないし市、郡、学校区その他雑多な地方自治的組織との利害自体も一致しないはずですし、アメリカ文明としてくくられる平均的なものは存在すると仮定しても、それは、100人、100通りなのではないでしょうか。

ただ、マス・メディアは、多元的な価値観を単一化する方向に働いてきたようには思えますが、そのサイクルも終わろうとしているのか、また同じサイクルを違う形で始めようとしているのか。

金子宏「租税法」は、田中二郎ではあまりに露骨に見える官学としての租税法学を上手にオブラートに包んだものであって、非常に洗練されて入るものの、その本質は官学そのものであると個人的には考えています。

ところで、平和憲法を持っている日本は、今、税金で何をしているのでしょうか。アフガンでボランティアの青年が殺されたニュースのあとに、なぜ、某国営放送は、インド洋のガソリンスタンド法の話との関連に触れないのですか。
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by nk24mdwst | 2008-08-27 18:47 | Tax Poems

stuff up the shacks

眠れなかったのはTim Hardin のせいではありませんでした。昨晩は、CDの2枚目からスタートしたのですが、ドラムが鳴っているなと思ったところで記憶がありません。
早起きしたから、その反動、といえば反動です。もう一つはアルコールです。小さなグラスでワインを一口飲んだのが効きました。

BSに回したら、アキラのビッグ・ショー、きっと30年近く前だと思われますが、やってたものでそれを見て寝ました。

昔の日活映画の挿入歌の中に、ヒット曲に勝るとも劣らない、というか、絶対にレコード出したら売れるのにと思われる曲が沢山あります。

何か協定でもあったのでしょうかね。レコード会社から、歌手を借りて歌謡映画を作る見返りに、年間、シングル発売するレコードを制限していたとか。

五社協定なんて懐かしい言葉もあったくらいですからね。自主規制というやつです。

この30年は、規制派から規制緩和派へ大きく振り子が揺れたわけです。アメリカの規制緩和は、カーター政権時代に始まっています。
今度は、反対に触れていくような雲行きも見えます。

規制派を批判する規制緩和派の論理は、世界を人間の力でコントロールすることは不可能だ、市場の原理こそが神だ。市場原理を機能させるための競技場を整備すればよいのだ。あとは、審判がいればよい。

しかし、自由な市場というシステムもシステムが意思をもって動き出すようで結局、コントロールできないようですね。

規制派(大きな政府論者)、規制緩和派(小さな政府論者)どちらのいうことにも真理はあるのだと思いますが、いずれにしろ、どちらのスタンスに立とうとシステムは自立性を持ち、それを制御することは、システムの部分である、個人、企業、政府には不可能なのではないかと感じます。

大企業や政府は、それ自体がシステムとして自立性を持ち、システム自体が自己生存本能を最優先するように思えますし。

至高の喜びを感じさせてくれる三分間の楽曲の背後には、その楽曲の作詞、作曲、編曲、演奏、録音、編集にかかった時間だけでも膨大なものだと思いますが、さらにそれらの背景にあったはずの、歴史や社会を考えると気が遠くなるような気がします。

機械で計算して打ち込んでできるものではないように感じます。

James Blood Ulmer を昨日、そっと、数曲かけてみましたが、やっぱり、昔からヘナチョコでした。ハーモロディクスとやらを今聞くと、どうということもなく、アンサンブルがバラバラに感じました。意図してバラバラにしたのだとしたら、Mirror Man Sessions の方がはるかに刺激的だと思いました。
ドラムが二人、ベースにギターに最大3人のホーンが加わる編成です。ベーシストのタイムが一番正しいとすると、ドラムの二人、ギター、ホーンの順に遅れるという感じで、カタルシスのかけらも感じませんでした。
歌っている曲が二曲あって、この二曲がよいと1981年には思ったのですが、今のブルーズ・スタイルが駄目なわけがわかりました。下手です。
私の精神状態は、余程おかしかったのでしょう。やっぱり、私には音楽を聞くセンスがないようです。

上の二つの文章は、矛盾していることはわかってますけど。
今は、精神が安定し、かつ、音楽を聞くセンスがあるという前提にたち、かつ、やっぱり以後は、「センスがなかった」と書かないと論理が矛盾します。

今も精神は安定せず、なれど、音楽を聞くセンスがないと判断するだけのセンスはある。こんなことを書き連ねるほどセンスのない人間でもあります。

最近は、FZの最後のツアー・バンドが最高のブルース・ロック・バンドだと感じるようになってきているわけでして。
'Louie, Louie'のイントロからストレートに'Trouble Every Day'になることが象徴しているように、FZが早くから音楽のコラージュをしていたのは知っていますが、1960年代前半までに彼が聞いていたものに追いつけるはずもないわけで、親切にやって見せてもらわないとわかりません。なにせ、センスがないものですから。

買ってはいけないCD リストを作ろうかなと思って考えてみると、私の持っているものの大半がそうなのだという結論に達しました。だからちょっと大変です。

パッと思いつくところでは、Skip Spence のソロ・アルバム'Oar'は、曲も歌も本当に凄いです。圧巻は、初代Jefferson Airplane ドラマーの真骨頂ともいうべきドラムでしょうか。ロック史上に残る悪夢の瞬間かと。

'Jamming with Edwards’も、悪夢ではないですが、期待外れ度ナンバー・ワンでしょうか、個人的には。
Ry Cooder: Guitar、Mick Jagger: Vocals、Charlie Watts: Drums、Nicky Hopkins: Keyboards、Bill Wyman: Bass というメンバーで’Let It Bleed'のセッション中のジャムです。
ライ・クーダーがギター・リックを盗まれたとごねた代物です。エドワーズは、ニッキー・ホプキンズのことです。
退屈の極致、誰も何もしない、何でこれがチャートに上ったのかわかりません。

ニッキー・ホプキンズの'Revolutionary Piano’ 、'The Tin Man Was a Dreamer' なども買ってはいけないリスト行きです。ただ、1966年に彼がオーケストラと一緒に「ゴールド・フィンガー」をやっているのを聞いてみたければ、前者を。
私の中のニッキー・ホプキンズは、中学生のときラジオから聞こえてきたStones のShe's A Rainbow のイントロが全てです。その割りに買ってはいけないものばかりもっているように思いますが。

もう一人、イギリスのキーボード・プレーヤーというとTommy Eyre でしょうか。彼が参加したレコーディングは膨大です。彼のソロなぞも、買ってはいけない部類です。
ここには、基本的に彼がメンバーとしてクレジットされているものしかありませんが、セッション・マンとしての仕事はあるは、あるは。

なお、上記のサイトでドラマやベーシストをランキングしていますが、私は一切関知いたしません。私とは全く違う評価基準でありましす。
有名どころがそろっているので、納得する人もきっと多いのでしょう。
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by nk24mdwst | 2008-08-26 10:56 | その他

pop, o, paw, hat top paw, paw

The Torture Never Stop がSmokestack Lightnin' がネタだと昨日、気づきました。

昨日の晩は、今日の朝、早く起きられるようにと思って、Tim Hardin のベスト・コンピを聞き出したら眠れなくなりました。

お盆が過ぎてから、急に朝晩、涼しくなりました。今年は梅雨に雨が降らず、真夏にセミが鳴かず、秋風が吹こうかという頃になってもトンボの姿も見えず、変な年です。
以前は、旧盆で墓参りに行くと、市営墓地に沢山、赤とんぼが飛んでいたものでしたが。

6月の終わりに今年も半分終わったと思う間もなく、8月も終わりそうです。
夏休みなので、親戚の小学3年生の女の子が泊まりに来ています。彼女の好きなCDを持ってきていて聞いているのですが、私には何を歌っているのかさっぱりわかりません。
歌詞カードもコピーして持ってきているのですが、字が小さくてとてもじゃないけど読めません。
若い女性歌手が歌っているのですが、誰なのかわかりません。
どの曲も同じに聞こえます。
この小学3年生は、50才を過ぎても、この歌を覚えているのでしょうか。

仕事場で流している音楽が全部同じに聞こえるという気持ちがよくわかります。軽快なビートですが、無機質で、昔の録音に比べるとスピーカーで聞くと低音が強調されているように聞こえるのは、ヘッドフォンないし小型スピーカーでの再生を予定しているからでしょうか。

私の小学3年生のときの記憶というと、ケネディ暗殺のニュースをテレビで見たことくらいです。ローマ・オリンピックは、幼稚園のテレビで見たのだろうなと思いますが記憶がありません。
小学3年生のときに、親の職場の慰安旅行に連れて行ってもらったことを思い出しました。夜行列車に初めて乗ったと思います。鈍行(普通列車)だったか、準急だったか。
夜の駅で長い停車時間があったので、鈍行だったのでしょう。

酔っ払った親の同僚の男の人に、鶏と卵とどっちが先かと訊かれたのを思い出しました。卵、と答えると、卵は何から生まれた?鶏と答えると、鶏は何から生まれた?卵と答えると、じゃ卵は何から?
延々と一晩中これを続けていたようにも思えます。

正解はなんなのでしょうね。

進化の本質は何かという根源的な問いともいえるし、答えられないということは進化論は、欠陥があるということにつながるのでしょうか。

生きるということは絶えざる死への挑戦だと言ったのは、ハーラン・エリソンだったかな。
息を吸って、吐いてを繰り返しエネルギーを作り出し、黙々と歩き続ける。眠っている間も、死への挑戦は続く。

去年の夏は、Bluegrass ばかり聞いていたような記憶があります。一昨年の夏の夜は、暑くて寝苦しく、Free をよく聞いていたと思います。あと、Fleetwood Mac でしょうか。1960年代のやつです。

学生時代にWoodstock を見直したとき、最後の長いエンディング・ロールを眺めていてカメラ・マンの名前の中にジョージ・ルーカスをみつけました。ディア・ハンターの前だったので、監督の名前は記憶に残らなかったのです。

ミュージカルのキャッツを引っ張ってきて成功したことを新聞に書いている人がいました。Catsのロング・ランというのは、ブロードウェイ・ミュージカルにとって良いことだったのでしょうか。

1978年ごろを振り返ってみる必要があるような気がしてきました。

Judey Dyble は、昨年、CDを二枚出してました。

今晩は、早めに帰宅して、小学3年生の女の子にLPを聞かせてやろうかな。レコードというものを聞いた事がないはずです、少なくとも彼女が物心ついてから。
この前聞いたら、幼稚園時代のこともあまり覚えていないようですね。子供は沢山、沢山、覚えることがあって、小さいときの記憶は農の奥底にしまわれていくようです。

昔、立ち歩きをするくらいの頃、私の車の助手席で、Jimi Hendrix に合わせて腰を振ってました。
まさか、James Blood Ulmer でもあるまいし。インストなら、FZのSleep Dirt かな。
「モンキーズ・ゴールデン・ヒット曲集」で反応を見ましょう。「プレゼント・ヴァレー・サンデー」聞いてみたいなとも思うし。それとも、バーズのベスト盤にするか。
彼女が昔、腰を振ったジミヘンの「エレクトリック・レディ・ランド」は、例の女性がいっぱい写っているジャケットで、彼女はきっと気にしないだろうけど、私が恥ずかしい。
もちろん、大人が余計なお節介をして、これを聞け、なんていうのは愚の骨頂ですね。

私だったら、大人に薦められたということだけで拒否反応起こしていたでしょうから。
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by nk24mdwst | 2008-08-25 17:00 | その他

are you glad to be in japan?

アマゾンで、James Blood Ulmer の「アー・ユー・グラッド・トゥ・ビー・インアメリカ」をみつけました。きっと、また、Amazon.Comで中古品に高値がつくだろうなと思いましたが、クリックするのは躊躇しています。

このジミヘンと同世代のギタリストは、Ornette Coleman 門下で、かの「ハーモロディクス」理論の実践者、後継者として登場しました。このアルバムは、Pop Group などを出していたラフ・トレード・レーベルから出ました。

ポップ・グループもSlits もなぜか買いました。後者は、ジャケットのせいです。スリッツは、あれだけ下手くそにやるのは、よほど練習しないと無理だろうなってくらいでしたが。

’Are You Glad To Be In America?'出た当時の評価は、ファンクとジャズの新時代を切り開き、軟弱なフュージョンと一線を画す大傑作というものと、ギターのチューニングもできない下手くそとの両極がありました。この違いは、音楽ジャーナリズムの常なのでしょうが、自分の解らないものをどう評価するかというスタンスの違いでしょうね。
レコード会社のお先棒を担ぐかどうかは別にして、解らないもの=傑作、解らない、あるいは、聞いていて楽しくないもの=駄作という二項対立的評価軸が基準なのでしょう。
対象がアメリカやイギリスの音楽である場合、さらにブラック・ミュージックやジャズにおいては特に、評者のイデオロギー的な立場、言葉を変えていうと、文字通りのコンプレックスが背後にあったのだと思います。

このアルバムに関しては、レーガン登場の年に出たということ、その後、アメリカもジャズも本当にどうしようもなくなってしまったということに意義があるのでしょう。アメリカにおけるジャズの黒人社会における非正当性という文脈が成り立つのではないかということです。

この30年来、日本の音楽雑誌とは無縁なのですが、状況は変わっていないでしょう。アメリカの音楽関係本も結局、評者それぞれのコンプレックス(複合感情)に左右されているように思います。

自分が物差しだと言っているRSみたいな存在や、耳が不自由なことを強みにしているAMG もありますが。

私が書いている駄文も、私的コンプレックスの延長線上にしかありません。

さて、かのアルバムですが、私は自分のコンプレックスに基づく判断により試聴することなく、迷わず発売当時、このLPを買いました。そして、へヴィー・ローテーション、大音量で連日かけていました。

私は、30年近く前のコンプレックスを違うものに変えようとしているのですが、プラスとマイナスを入れ替えたところで結局同じです。自分が掘った穴からは出られるわけもなく、結果としては、さらに穴を深くしているだけのようです。

穴を掘り続けることを気付かずにいるうちに、知らずに多くの人を傷つけてしまうことも最近、わかってきました。穴を掘るときには、土を外にばら撒いてしまいますから。

冒頭で紹介したアルバムは、私が、CDを聞き始めた8年前からずっと探していました。CDというメディアで音楽を聞き始めてからは新参者なのです。同時代の音楽を聞かなくなってから20数年ほどの時間があり、その間にレコードからCDへの転換が起こったというわけです。

予断ですが、CDへ全面的に移行するというアナウンスがされる前に大量のLPが復刻ないし、発表当時本邦発売が無かったものの発売があったように記憶しています。そのころ、地方でも大量にカット・アウトの輸入盤が出回ってました。海外でも同様の状況だったのではないでしょうか。

JBU氏にもどります。彼の冒頭のアルバムを繰り返し聞いたのは、傑作だとか音楽理論とかファンクとジャズの融合とかいう問題ではなく、単に、当時、あのような音楽を心地よいと感じるような精神状態に私があっただけです。そのような精神状態にある人、人たちにはある種のカタルシスをもたらす音楽でした。
もちろん、これは、日本での話で、本家のアメリカでは、エリート評論家に受けたのでしょうね。

アメリカで日常生活の鬱憤晴らしを音楽に求める人たちは違う音楽を聞いたのでしょうし、その手の音楽は、背景が違うので、私の嗜好とは一致しなかったし、一致もしていません。

クリックしない理由は、JBU氏のその後のCDをいくつも買い求めて、出来損ないブルースぶりに心底、がっかりしているからです。
ブルースは、その意味でやはり伝統芸能で頭でやるものではないようです。

三つ子のたましい、百までとはよく言ったものです。

知らない人の一言に傷つくことがありますが、知らずに人を傷つけていることの方が多いのでしょうね。

私は複合感情の塊で、出してはいけないところでそれを出してしまうことがあります。心底気が弱いので、心の奥底に隠しているのですが、知らずに誰かが私の心の中の一線を踏み越えると、強烈に反発してしまいます。

このような性向というのは、私だけのものではないのだということも年の功で少しわかってきたような気がします。理解をして理性的な行動がいつもできるということではありませんが。

実際には、年のせいで瞬間湯沸し性が増し、突然、爆発、爆発後はエネルギー切れになって沈没という感じですけれど。

ちょっとしたことで沸騰し、すぐに沈没、浮上できないというあたりが10年前と違うところですね。
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by nk24mdwst | 2008-08-24 07:17 | その他

who knows where the wind blows

エキサイトもYoutubeを記事に貼れるようになったと投稿画面の横に赤字で大書してあります。
以前でも、リンクは可能だったわけですが、他のブログのように画面が貼れなかったので、苦情が多かったのでしょう。それが理由でエキサイト・ブログから抜ける人もいたんでしょうね。

7,8年前に都内の某大学で行われた電子取引と国際課税に関するセミナーに参加したときのことを考えると世の中は常に先を行きますね。

電子取引を想定しない場合における国際課税に関しては、各国の税法、あるいは租税条約によって基本的に規定がなされています。まあ、いろんな国、抜け道、抜け道を売ることを商売にしている租税専門家や投資会社等が数多いるので、これで問題が解決しているわけでは全く無いのですけれど。

予断ですが、昨年、IRS勤務経験のあるアメリカの租税法を専門とする弁護士の話を聞く機会があり、サモンズについて質問が出ました。その弁護士の言葉によると、基本的には極めて例外的に用いられるという返答でしたが、自身のIRS勤務時代においては、いつも懐に忍ばせていたと。ボストンの勤務で、バハマやケイマンのタックス・ヘイブンを使うごろつきを相手にしていたからねということでした。
racketeers という言葉はハードボイルド小説や、アクション映画ではおなじみですが、実際に聞いたのは初めてでした。

わき道から戻ると、国際課税におけるルールの基本は、居住者に該当するか否か、あるいは、恒久的施設を国内に有するか否かによって課税権をどの国が持つかということになります。永遠の旅人の話は、脇に起きます。
さらに付加価値税の課税の場合においては仕向地主義原産地主義のいずれを採るかという論点が加わります。この論点は、すべての国が付加価値税を有しているわけではないという意味において有意なのですが、これも、脇におきます。

電子的取引についてですが、代金決済が電磁的方法により行われる(行政手続オンライン化三法的表現を使ってみました。)ということと、取引対象物自体が電磁的取引がされるということの二つを含んでいるとします。

前者に関しては、個人的な見解ですが、電磁的記録に対する質問検査権の問題が一番重要なのであろうと思うわけですが、一般的にそのようなことに関する指摘は、この国では無いように思われます。

問題は、後者ですね。セミナー当時は、ソフトウェアのような知的財産権をネットを通じて取引した場合における所得課税、付加価値課税の課税権はどこにあるのかということが問題視されていました。

所得課税においては、恒久的施設をどう捉えるかという論点があるわけです。ネットワークのサーバーを恒久的施設と捉えうるかというようなことです。アメリカの業者・個人からフランスの個人・業者等に対してオンラインでソフトウェアの提供がされた場合、ウェブでは現実にはどこを通っているのか解らないわけですね。アメリカの業者が売っているとしても、そのサーバーがアメリカにあるかどうかという問題もありますし。
いずれにしろ、ウェブ上の取引において、サーバーを恒久的施設として理解しうるかどうかということが論点となります。

アメリカの業者→インドのサーバー→フランスの個人と流れたと仮定した場合において、インド政府に課税権ありやなしやということです。付加価値税については、これに、原産国と消費国のどちらで課税するかという問題が加わります。
アメリカには連邦レベルの付加価値税が無いですからね。

脇道ですが、アメリカには基本的に州レベルの売上税(Sales Tax, Use Tax)がありますが、アマゾン・ドット・コムから日本で買い物をしても州税は課税されません。
もっともアマゾンの一番不思議なところは、日本は別ですが、Amazon.ComでもAmazon.UKでも、商品を購入するとフランクフルトにあるらしい商品センターから送ってくるということですが。
ネットで注文するというのも電子取引の範疇に入れるべきなんでしょうね。

電磁的方法により、無体財産を取引しその決済も同様の方法により行われた場合、課税権、調査権等は、どこの国が持つことになるのであろうかということですね。

ソフトウェアに関しては海外のサイトから有償ダウンロードできますが、今のところ、音楽ソフト等に関しては少なくともアメリカからはダウンロードできないように思います。

数年前に思ったことは、知財を電子取引により引渡し、その決済も電子取引よった場合においては、知的所有権を所轄する役所と課税当局がネットを電子的にパトロールというか監視するというのが将来像かなと。
まあ、監視は、最初から行われているとは思いますけれど、監視者が誰かは別にして。

しかし、こんな議論、もう無意味ですね。著作権、課税権云々は、ネットでシェアという考え方の前では旧石器時代の遺物。
正しくは、ネットでシェアという考え方が旧石器時代の考え方に近いというべきなのかもしれませんが。

昨日のAsylum Choir に関する書き込みは、どちらについてどう述べているか判別しがたい書き方になっているのは承知しています。

昨日の晩も、もう一度聞いていて、また、最初の疑念が頭をもたげてきました。特にⅡについて、です。

Look Inside の方は、おそらくJim GordonでⅡの方は、Jim Keltner +ドラム・ボックスかなとは思いますが。
アサイラム・クワイアⅡの方は、Leon Russell のeponymous アルバムあたりのデモ・テープ的要素が強いように思いました。

誰がやっているかということより、歌詞が面白いと思って昨晩は、聞いてました。
この三日間、頭の中では’Welcome To Hollywood'がなり続けているのです。

それから、Indian hippie という言葉が出てくるのですが、FZのflower punk を思い出してしまいました。リオンとFZの二人は同い年です。

しかし、Gary Lewis & The Playboys の方がAsylum Choir なぞに比べるとはるかに完成度が高くて良いですけどね。
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by nk24mdwst | 2008-08-23 07:44 | 租税論

"go. go. go."

昨日の晩も、Leon Russell と Mark Benno のAsylum Choir の二つのアルバム、Look Inside the Asylum Choir、Asylum Choir IIです。リオンの自宅スタジオで演奏クレジットは、二人だけです。Carl Radle が撮影者でクレジットされていますが。

契約の関係があったのかもしれませんが、カール・レイドルがベースだけ写真だけ撮って帰ったなんて考えられないわけでドラム・ストゥールに座っている人の想像はつきます。
リオンがほとんどの楽器をやったワン・マン・バンドであるとは到底思えません。彼自身がダビングしている部分はあるでしょうが、複数のギタリスト、キーボード奏者、ドラム、パーカッション等々がいるのは明らかでしょう。

これらのアルバムの製作意図について、昨日は全く見当違いな考え方をしていたのに気づきました。前者をAMGがガレージ・ロックとしているのは、大した見識で、これに引っ掛かりを覚えていたのです。

David Axelrod の仕事を思い出したわけです。ホーンやストリングス、タイム・チェンジ、複数のギター、プロのドラム、さらに編曲、編集も凝っているアルバムなのですが、いわゆるガレージ・ロックと称されているもので同様のものが他にもあるなと。

個人的には、リオン・ラッセルの経歴のターニング・ポイントだったのでしょう。Ⅱの方は、デモ・プラスの位置づけかもしれませんが、前者は色々考えさせられました。リオンのこのあとの、Beatles や Stones との仕事を参照しないとと思いました。
あと、ところどころ振りかけられているカントリー・フレイバーですね。ハリウッド・カントリー・フレイバーです。

CDは、シングル用のモノ・ミックスがおまけですが、内容はともかく、シングルで売ろうという意図があったということだけは事実でしょう。

ポップ・サイケ・バンド路線で売り出すためには、コンサートで演奏してみせる「表紙」が必要だったけれど、調達できなかった?当時のハリウッドにおいて不可能なことではなかったはずで、アルバムの内容自体のせいかどうかはともかく、会社がプロモートする気がなかったのだけは事実でしょう。
要するに失敗したプロジェクトだったということでしょうね。でも、リオンの後年の元ネタは、全部、この二枚にあるような気もします。

ポップ(ロック)をアメリカ物とイギリス物に分けるというのは、難しいです。基準を何にするかということですね。表紙になっているアーティストの国籍なのか。
国籍論で言うとThe Band は全員カナダ人です。これは本当の話ですが、本論ではありません。バックのミュージシャンやアレンジャー化、はたまた、レコーディング・スタジオの所在地か。
Rolling Stones は早くからアメリカで録音していますしね。

イギリス人でアメリカに渡ってセッション・メンになったというのも沢山います。Aynsley Dunbar, Nickey Hopkins, Ian Wallace, Pete Sears, Albert Lee 切りがないです。
Victor Feldman などという人もいます。

アメリカ人でイギリスへ渡ってという連中もいてJuicy Lucy の中心メンバーがそうですし、Gary Wright などもSpooky Tooth に参加しますがアメリカの大学卒業後渡英しています。

Paul Simon も渡英していてそのギター奏法はBert Jansch を真似た、ということは、もとはDavey Graham となるわけです。ここで問題は、ジャンチやグレアムが手本にしたのはBig Bill Broonzy ですからね。
それから、ブルーンジーは、1950年代から1960年代のフォーク・リヴァイヴァルの中で、カントリー・フォークの代表選手的な扱われ方をしてというか、そう振舞うことを強制されたかどうかは別にして、そう振舞うことを望まれていることを充分認識して、1940年代のシカゴで彼がやっていたアーバン・ブルースないしはR&Bの原型的なものを、白人聴衆の前でやらなくなったのは事実です。
彼はニュー・ポートでの成功をもとに渡英するのですが、後に続いたSonny Terry and Brownie McGhee も商売ですから、聴衆の聞きたいスタイルでやったわけです。

R&B ないしR&Rの誕生により、音楽から完全に足を洗ってしまったのがRobert Johnson の義理の息子で、シングル・トーンによるブルース・ギターの創始者というべきRobert Jr. Lockwood だったというのは非常に皮肉な話です。

しかし、60年代のアメリカではみんなLSDやったり葉っぱを吸ったりしていたのに、その30年前までは、禁酒法(Prohibition)があったわけです。あの国の触れ方というのはわかりません。

Clarence A. Graham, Jr.が密造酒(Moonshine)と題した詩を書いています。飲用アルコールの製造、運送が全て連邦法によって禁じられていたわけですから酒を造れば、全部密造ということですが。

     Moonshine


During the days of Prohibition, there were Government Men
Who searched the woods for moonshine stills

When they found them, they would destroy them
The G-men destroyed the filled moonshine bottles

Then, the men were rounded up and taken to prison
To serve time for what they did

Sometimes, moonshine was needed as a medicine
So, only by doctor's perscription could you obtain some

医者の処方箋があればアルコール入手可能だったということですね。60年代の違法ドラッグの供給源も薬局だったりしたことを思い出します。

ここで the G-men と言われているのは、連邦政府の差し回しですね。地元の地域警察や保安官事務所とは話がついても、Fed には逆らえない。

ここから地方分権論に話を持っていくのは非常に強引ですが、現在でも地域によっては禁酒法が施行されているところもないことはないわけです。

ところでRy Cooder のInto The Purple Valley の最後の曲です。スライド・ギターの弾き語りでWoody Guthrie の曲をライがやっています。Vigilante Manです。Nazareth もやってるし、最近Mick Abrahams がやっているのも見ましたが、他にもたくさんの人がやっていますね。
基本的には、ライの歌詞でやっているようですが、ガスリーの詞を紹介します。ガスリーもヴァージョンにより若干違いがあります。

     Vigilante Man

Have you seen that vigilante man?
Have you seen that vigilante man?
Have you seen that vigilante man?
I been hearin' his name all over the land.

Well, what is a vigilante man?
Tell me, what is a vigilante man?
Has he got a gun and a club in his hand?
Is that is a vigilante man?

Rainy night down in the engine house,
Sleepin' just as still as a mouse,
Man come along an' he chased us out in the rain.
Was that a vigilante man?

Stormy days we passed the time away,
Sleepin' in some good warm place.
Man come along an' we give him a little race.
Was that a vigilante man?

Preacher Casey was just a workin' man,
And he said, "Unite all you working men."
Killed him in the river some strange man.
Was that a vigilante man?

Oh, why does a vigilante man,
Why does a vigilante man
Carry that sawed-off shot-gun in his hand?
Would he shoot his brother and sister down?

I rambled 'round from town to town,
I rambled 'round from town to town,
And they herded us around like a wild herd of cattle.
Was that the vigilante men?

Have you seen that vigilante man?
Have you seen that vigilante man?
I've heard his name all over this land.

Preacher Casey のくだりがライや他のアーティストのヴァージョンではないようです。Grape Of Wrath に登場する人物で、ガスリーのTom Joed にも登場します。

vigilante の意義について、LDOCEは、someone who illegally punishes criminals and tries to prevent crime, usually because they think the police are not doing this effectively としています。これからすると、確かに自警という考え方が出てきますが、歌に出てくるのはちがいます。
ケイシー牧師のくだりを読めば自明ですが、スト破りの連中ですね。

ハリウッドでのスト破りの様子なんかもハード・ボイルド小説に登場します。
ダシール・ハメットの小説の主人公、コンティネンタル・オプは、ハメット自身のピンカートン探偵社勤務時代の体験をモデルにしたとされていますが、ピンカートン社の大きな仕事としてスト破りもありました。

sawed-off shot-gun というとサム・ペキンパー監督の映画「ゲッタウェイ」でのスティーヴ・マックィーンの荒物屋でのシーンを思い出します。銃砲店ではなくてhard ware store だと記憶しているのですが、違っているかもしれません。
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by nk24mdwst | 2008-08-22 12:20 | 音楽