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something missing

今日から6月、衣替えですが。

ユーロ圏におけるデフレの可能性に対する懸念は、日本の経験からすると、納得のいくものといいたいのですが、ちょっと、どこか、おかしい気もします。
中央銀行が大量に紙幣を刷って、財政赤字の国の国債を買い支える、つまり、市場には大量のマネーが供給されている状況において、コア物価指数の下落が見られる(少なくとも、上昇の兆しがない)というのは、なぜなんでしょう。

日本の失われた10年において、超低金利でばら撒かれた円は、意図的なアメリカのドル安政策に対抗できず、結果的に世界中に過剰流動性を生んだ。
金融緩和政策、つまりゼロ金利と日銀の当座準備高を増やしたわけで、市場に円があふれるはずだたわけです。つまり、円ベースで見たらインフレを起こそうとした。
しかし、金利の差が反映して円安になるはずのところが、円高になったので、巨額のドル売り介入をした。結果としてドルの過剰流動性が生まれた。

恐らく、今、中国の通貨当局は同じことをやっているのではないかと思われます。

ドル・ベースで見ると、ヨーロッパの各国通貨の価値は下落しているわけです。自国通貨の下落は、インフレ要因です。そこへ、さらに大量の通貨供給がなされている。にも拘らず、デフレが来るという。
少なくともインフレは起きていない。
大量に供給された通貨はどこへ向かっているのか。

アメリカ自身が、過剰に資金供給をしているにも拘らずインフレが起きないのはなぜか。
アメリカの場合は、連邦政府の拡張的財政策の反対側に地方政府の緊縮財政が存在しているので、自国内ではバランスが取れているという言い方もできるし、逆に、国内における連邦政府の財政出動は、地方政府の赤字を埋めるのに使われるだけなのか。

きのう、欧州のデフレ懸念についての記事を読んだ後に、マイク・デイヴィスの本と一緒に買ったもう一冊の本を読んでいて、なんだか、変だなと感じ出したのです。
もう一冊の本は、この10数年来、ずっと、著作を追いかけている人の書いたものなのですが。書名を出せって?
その本の中に、母の女学校時代の先輩の名前が出てきて驚いたのですね。色々、調べてみて納得しましたが、相変わらず、近くの偉い人のことを知らないものだなと。

オールマン兄弟の父親、叔父たちは、朝鮮戦争に従軍しています。職業軍人だったようです。
Drive-By Truckers の場合は、戦争というのは、中東のやつということになるのですかね。
オルタナ・カントリーなのかどうかというときには、メイン・ストリーム・カントリーとオルタナティヴの違いを定義して、それから、トラッカーズの音楽性を考える必要があるのかな。
睡眠導入剤にはなりませんが、車で移動中に聞いていると、悪くないです。まあ、歌詞も暗けりゃ、演奏も明るくないんですが。
しかし、ウォーレン・へインズよりもパターソン・フッドの方が若いので、暗い声で暗い歌を歌っていても、声が若いということは感じます。
聞いているときのこちらの気分、環境とかその日によって聞こえ方が違うのです。
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by nk24mdwst | 2010-06-01 16:18 |

beautifully broken

昨日、ウォークマンを仕事場に忘れてきたので、PCで音楽聞きながら書いています。
当たり前かもしれませんが、同じビットレートでも、PCから直接、ヘッドフォンで聞いているほうが音がいいと、今頃、再認識するお粗末。

仕事場のPCを入れ替えた後、スピーカーをつないでいないのですが、スピーカーをつなごうと思いました。
前のソニーのバイオ専用スピーカーは、電源が取れないので、新しいのを買わないと、というところで躊躇していました。
別に、高いものを求めるつもりは、全くなかったのですけど。

昨日、必要があって、何冊か国際税務関係の本をアマゾンで買ったのが届きました。
やっぱり本屋で見ないと駄目ですね。前から持っている本の改訂版以外は、中身がない。少なくとも私の求めているものでは、ありませんでした。「国際租税法」(増井 良啓, 宮崎 裕子)、「移転価格税制詳解―理論と実践ケース・スタディ〈平成21年版〉 」(羽床 正秀, 古賀 陽子)ですが、少なくとも私が求めているものではありませんでした。赤松 晃先生の「国際課税の実務と理論―グローバル・エコノミーと租税法」 は、やはりないと困る本ですね。

この税法関係の本というのは、一年で陳腐化するのですね。

それと一緒に、名前とタイトルだけで買ってしまったのですが、一万円でおつりがちょっとという値段だったと届いて気がつきました。「多国籍企業とアメリカ租税政策 」は、中村雅秀先生の長年の研究の成果なのですね。アメリカの国際租税政策について、判例研究にまで踏み込んだもので、先年の租税理論学会での先生の報告を思い出しました。アメリカの租税政策について、ここまで書かれたものは、そうないと思います。
数が出ているといえば本庄先生がいくつか出されていますが。
ストーンズが好きじゃない以上に、本庄先生は好きじゃないので。いや、ミックに失礼ですね。
中村先生とは、10数年前にお会いしたことがあるのですが、覚えていらっしゃらないでしょう。

同じ国際租税問題関連の本でも仕事と称するものに関係がないところについて書かれていますが、読んでみようという気になりました。ちゃんとした研究の成果で、ここまでのものを他の研究者は、出していないと思います。

移転価格税制についての判例は、日本では余り公表されていないのですが、アメリカにはかなり先行判例があるのです。アドビ事件くらいでしょうね、日本で納税者の言い分が通ったのは。

まあ、日本の国際課税制度なんてアメリカの尻尾を追いかけているので、アメリカの制度と判例研究が必要なんですけどね。
だって、各国の国際課税制度の網目を潜り抜けようとしているのは、国際化した他国正規企業群であるわけですから。この無国籍資本企業の思惑で、各国政府は、課税機会を逸するだけではなく、これらの企業がグローバル展開をするのを保護するために、戦争なんていう公共事業をやっているのが事実なんですが。

緊縮財政なので、とにかくCDと本は、必要なものだけを買うというスタイルに方向転換です。必要な本と読んでみたい本、聞いてみたいCDは違いますから。

洋書は、どこにもないから仕方がないのですが、和書は、図書館でコピー・サービスしてもらいPDFで取り込むスタイルですね。

何冊かかった本がなぜ私の必要とするものでなかったか。

最近、やたらと大学の先生が税法の本を出しているのですが、これはその多くがロースクールの学生向けにかかれたものなのですね。タイトルは立派だけど。
この手の本が必要なのはわかるけど、もう少し体系的な研究書、論文を集めたものならいいのだけど、需要と供給なんでしょう。

Nutshell の本は、ロースクールの学生向けのアンチョコだって昔言われましたが、アンチョコから入るしかないですよね、だって、日本でアメリカの税法をかじろうというんだから。
ハードカヴァーとアンチョコの違いは、判例を引用して分析している部分の違いですね。そして、アメリカでもアンチョコは30ドル前後、ハードカヴァーは、100㌦超えますからね。
特定の論点については、やっぱり論文そのものを当たらないと駄目なようです。

何で田舎の実務家がこんなことをしているか。

現実逃避のためです。

日本の判例の世界は、必ずしも現実逃避にならなくなってきていたりして、面白くない。

アメリカの医療保険がどうなろうと直接的には関係ない・・・長期的には大きな関係があるはずなんですが・・・だけど、日本の最高裁の判例は、静かにわれわれの生活の根幹に影響を与えているのですね。
それを誰も説明しない。

学者は、税法理論、財政学の見地から判断するだけ。役所は、裁判所をだますのが上手。
裁判所はだまされていて満足している。
つけを回されるのは、普通のこの国に住む人たち。

Sepaate your body from your mind か。心なら分離してもいいけど、頭を体から切り離したら死んじゃう。
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by nk24mdwst | 2010-03-28 07:59 |

summer games there were

北風が吹く小雨の一日ですが、梅がほとんど満開に近くなっているのに気づきました。

ウィリー・メイズは、私が非常に興味、関心を持っているメジャー・リーガーですが、評伝が出たのですね。
Willie Mays, the Say Hey Kid

By PETE HAMILL
Published: February 25, 2010

A long time ago in America, there was a beautiful game called baseball. This was before 30 major-league teams were scattered in a blurry variety of divisions; before 162-game seasons and extended playoffs and fans who watched World Series games in thick down jackets; before the D.H. came to the American League; before AstroTurf on baseball fields and aluminum bats on sandlots; before complete games by pitchers were a rarity; before ballparks were named for corporations instead of individuals; and long, long before the innocence of the game was permanently stained by the filthy deception of steroids.
http://www.nytimes.com/2010/02/28/books/review/Hamill-t.html
評者のピート・ハミルが言うように、古き良きメジャー・リーグの日々を思い出させてくれる本であるようです。
メジャーのシーズンの試合数は、156試合(6試合×26週)で、DHもなければ、人工芝も無い時代です。
ステロイドの話などもなく。
ただ、南部出身の選手が多い中でのアフロ・アメリカン・メジャー・リーガーの地位というのは実に微妙なものでした。

1970年代半ばでさえ、ボストン・レッドソックスには、アフロ・アメリカンの選手は一人しかいませんでした。
アフロ・アメリカン選手が一様に語っていたのは、スーパー・スターでなければメジャーにいられない。控え選手だったらお払い箱だと。
3割、30本塁打、30盗塁しないとだめだというわけです。

ウィリー・メイズとかハンク・アーロンというのは、これをやった人たちなのですね。

この本の出版にあたり、ウィリー・メイズが昔語りをしています。
Willie Mays, at 78, Decides to Tell His Story

By BRUCE WEBER
Published: January 30, 2010

On the night of April 29, 1961, at dinner in Milwaukee, Willie Mays ate some bad barbecue. He was up all night, sick to his stomach, and so wobbly the next afternoon he told Alvin Dark, the manager of the San Francisco Giants, to erase his name from the lineup. Lew Burdette was scheduled to pitch for the Braves.
http://www.nytimes.com/2010/01/31/sports/baseball/31mays.html
差別を最初に乗り越えさせてくれるのは、いわゆる工業の世界ですね。
野球とかボクシングといったスポーツ、映画や音楽といった芸能の世界です。
日本でも恐らく同じなんでしょう。

きょうは、Bobby Whitlock のソロを引っ張り出してきて聞いています。
ゆうべは、Eddie Hinton を聞いていたような気がしますが。

風呂に入りながら考えたのは、Robert Johnson の直系といえるのは誰かという疑問。
非常にひねくれた考え方なのですが、一人は、Duane Allman、もう一人は、Leo Kottke かと。

Tonny McPhee 他のイギリスのブルーズ・ピュアリストは一応除くことにして。

Rober Jr. Lockwood を直系だと捉えると仮定すると、また全く違う流れが見えてきそうですけど。
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by nk24mdwst | 2010-02-27 13:38 |

born to bones

きょうも、晴天、暑い、です。

最近読んだ本で面白かったのは、永倉新八『新選組顛末記』などという本です。小学生時代に栗塚旭が土方歳三を演ずる「新撰組血風録」を見たのが新撰組の存在を知った最初だと思います。
まあ、この血風録は、司馬遷の名前を頂戴した人の原作と後で知り、まあ、なるほどね、と思いましが。

永倉新八さんは、大正まで生きているわけです。これは、伝七親分なんかもそうなのですね。
明治は、45年しかないわけで、そう思うとあの19世紀半ばの日本の動乱というのあっという間の出来事だったのだなと。

まあ、一般に新撰組について書かれた本で、誰が強かったという話になるとたいてい沖田、永倉と来るわけです。その通りだということは、よくわかります。

この本、「顛末記」の特徴は、近藤という人をあまり評価していないこと、それと、土方という人については、隊にいた人という程度の記述しかなく、何をしたとかいうようなこともほとんど出てこないのですね。
まあ、あの新撰組というのもいわば当時のテロ対策特攻部隊だから、内部抗争があるだけじゃなく、派閥もあったのだとは推測しますが。

幕末明治のどたばたは、西南戦争あたりで終わるということなのでしょうか。

私が子供の頃は、姿三四郎なんて人が登場するドラマを良くやっていました。黒澤作品にもあります。
黒澤作品は製作時期の関係でそんな話は出てきませんが、この物語の背景には、自由民権運動の話なんかがありました。世間が右旋回したので、やめたのでしょうかね。

国定忠治の話も、お上に逆らう話だから駄目なんでしょう。

幕末の歴史というのは、教科書に書いてあることを読んでも理解できませんね。整合性がない。
尊皇攘夷がなぜ勤皇倒幕に変わったかが理解できない。勤皇倒幕はともかく、攘夷派が開国派に衣替するのがあまりにすばやくてわからない。ここは、もう政治の話なので、それも明治政府の正当性に関る問題なので本当は何があったかってかけないのでしょう。

同じように整合性が無い話というのは、壬申の乱あたりもそうですね。

歴史というのは、後から勝ったほうが書き換えるから本当はどうだったのかってなかなかわからない。

幕末というか1860年ごろというのは、大きな変動が世界的にあった時代なのだと思います。アメリカでは南北戦争がありました。南北戦争後、軍が払い下げた銃を安く仕入れて日本政府に売った人物もいます。
その銃のおかげで西南戦争はああなったのかもしれません。

大戦争と50年周期の景気変動について、今朝の日経の私の履歴書の中で篠原三代平氏が相関関係があるのではないかと、先行する研究者の名前を挙げて述べています。
そして、第二次大戦後のアメリカについて、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争をあげ、この期間の長さが50年と合わないと最後に書いています。不思議だと。

まあ、覇権論などともつながってくる話かとも思うのですが、「冷戦」を捨象してしまうと、物事が見えなくなるのではないかと個人的には思ったわけです。

1985年のプラザ合意とソ連圏の崩壊はセットで考える必要があるのではないかなと、個人的には思うのですが。
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by nk24mdwst | 2009-06-24 11:36 |

eddie, are you a pianist?

税金がテーマとなっている、あるいは、その中に税に関連する事柄が出てくる詩は、たくさんあって、それぞれ、非常に興味深いわけです。

もちろん、税金を払うのが好きなんて人はいないわけで、昨日、紹介したもののように申告書作成自体の難しさという日常的なところから始まり、最後は、滞納処分が関わってくるような悲惨な事態について語ったものもあります。

さらに、いつも書いてますが租税国家ですから、租税政策、財政政策を問う内容を持つものも少なくないわけです。
これについては、重税感は、みな個人によって違うのですが、重税感を訴える、それと、金持ちや大企業、特定業種が優遇されていることに対する不満というのもそれぞれここの人の価値観によって、批判の対象は異なりますが、大きなテーマであるようです。

最近CO₂ と環境問題について世間が騒がしいわけですが、環境税に対して相反する意見を表明するものも少なからずあります。

最近読んで非常に興味深く思った本があります。『1491-先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見』(チャールズ・C ・マン著他、NHK出版)です。
コロンブスによる新大陸発見以前のアメリカ大陸がいかに豊かな社会であったか、それがどうして滅びたのかについて書かれています。

前掲書234頁には、
「十九世紀の詩人であり医学者であったオリヴァー・ウェンデル・ホームズ・シニアは、先住民を『赤いクレヨンでスケッチした原始人』に過ぎないと見なした。そして、『白人との関係にまつわる問題』を解決する手段として、'根絶やし’にすることを提案した。」
とあります。

Oliver Wendell Holmes, Sr. の詩は、以前紹介しています。
この詩人の息子がオリヴァー・ウェンデル・ホームズ・ジュニア連邦最高裁判事です。ホームズ・ジュニアの
「租税は、文明の対価である」
という言葉は、金子租税法に引用されていることも以前、書きました。
この引用が必ずしも原判決の文言に対する正確な訳ではないことも指摘しましたが、the Civilzation の意義について、私は、多元論に基づくあらゆる文明を意味するのではなく「彼らの文明」を意味するのだと考えると書きました。

有名な'Common Law'というホームズ・ジュニアの本もアマゾンから届いているのですが、雑事に追われていて。

夕べは、Gram Parsons を聞いていました。Byrds, Burritos, それ以前、それ以後と聞かずにいられませんでした。おかげで完全に睡眠不足です。
バーズのYounger Than Yesterday, Gene Clark with Gosdin Brothers などを参照までしてしまいました。
バックは共通するのにと感じましたね。
晩年のジーンの歌声です。
ゴスディン・ブラザーズのVern Gosdinの方が成功しました。Emmylou Harris とデュエットしています。

GPは、確かに別の次元から、忽然と登場した歌手ですね。
オリジナルも好いですが、Dan Penn の曲も泣かせます。

昼間、GPの伝記を流し読みしたのです。'Twenty Thousand Roads' というDavid N. Meyer が書いた今年出た本です。Amazon.Comの読者評が言うほどよい本とは感じませんでしたけど。
読みやすいかもしれませんが、孫引きがおおすぎるような気がしたのです。

オレンジで一家が財をなした点は、GP と Nick Drake の共通点ですけど。

ジョージア出身のGPは、ジョージ・ジョーンズなどのカントリー・カヴァーの他に、Dan Penn の手によるR&Bクラシックの採り上げています。
ダン・ペンは、1960年代半ばからSpooner Oldham とのコンビ、あるいは単独でサザン・ソウル・ヒットを送り出しています。GPが採り上げた . 'The Dark End Of The Street ’、.' Do Right Woman (Do Right Man )’もそういったヒット曲です。
彼のソロ・アルバムというと'Do Right Man’があり、オールダムと二人でやっているライブが、'Moments from This Theater ’です。
さすがにYouTube にも歌っている映像はなさそうですが、歌だけはありました。上記は、Aretha Franklinが歌っています。MCは、James Brown です。

無人島へ持って行くCDなんていう発想の本があるのです。まあ、お気に入りを選ぶという趣旨はわかりますが、その無人島って電気があるんでしょうか。

三食昼寝つき、空調完備の無人島へもって行く10枚のお気に入りアルバムということでしょうか。本をもって行くというのはわかりますが、電化製品は、無人島には合わない・・・どうでもいいですね。
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by nk24mdwst | 2008-05-17 13:06 |