2008年 07月 30日 ( 1 )

at the bus station

世間が、ディケンズが描いた19世紀末のイギリス的様相を呈しているように思われてなりません。
今考えると、あのディケンズの世界の裏には、イギリスの世界進出による資本主義の発達というのがあったわけですね。その先端は、一つは、インド(アフガンで戦争したりしていますが)、もう一つが、南北戦争後の北米への資本進出だったわけでしょう。

さて、私の好きなDorothy Parkerが Charles Dickens というタイトルの詩を書いています。

      Charles Dickens

Who call him spurious and shoddy
Shall do it o’er my lifeless body.
I heartily invite such birds
To come outside and say those words!

例によってきつい一発。Ogden Nash もディケンズに触れています。

     Just Keep Quiet and Nobody Will Notice

There is one thing that ought to be taught in all the colleges,
Which is that people ought to be taught not to go around always making apologies.
I don't mean the kind of apologies people make when they run over you or borrow five dollars or step on your feet,
Because I think that is sort of sweet;
No, I object to one kind of apology alone,
Which is when people spend their time and yours apologizing for everything they own.
You go to their house for a meal,
And they apologize because the anchovies aren't caviar or the partridge is veal;
They apologize privately for the crudeness of the other guests,
And they apologize publicly for their wife's housekeeping or their husband's jests;
If they give you a book by Dickens they apologize because it isn't by Scott,
And if they take you to the theater, they apologize for the acting and the dialogue and the plot;
They contain more milk of human kindness than the most capacious diary can,
But if you are from out of town they apologize for everything local and if you are a foreigner they apologize for everything American.
I dread these apologizers even as I am depicting them,
I shudder as I think of the hours that must be spend in contradicting them,
Because you are very rude if you let them emerge from an argument victorious,
And when they say something of theirs is awful, it is your duty to convince them politely that it is magnificent and glorious,
And what particularly bores me with them,
Is that half the time you have to politely contradict them when you rudely agree with them,
So I think there is one rule every host and hostess ought to keep with the comb and nail file and bicarbonate and aromatic spirits on a handy shelf,
Which is don't spoil the denouement by telling the guests everything is terrible, but let them have the thrill of finding it out for themselves.

さて、回覧板を仕上げないと。

Fairport Convention 三日目に突入。半分終わったかどうか。
このバンドはとにかくめまぐるしくメンバー・チェンジしていて、初期はともかく後半は評価の分かれるところかもしれませんが、ぶっ続けで聞いていると、悪くないじゃないかと。
いたずらに馬齢を重ねている自分に比べれば、いつまでも若々しい演奏をしているかと。ドラムとベースがちゃんとしていればやっぱりいい演奏になるわけでしょう。

フェアポート・コンヴェンションは、キャリアが長いので当然たくさんアルバムを出しているわけですが、ファアポート自体のボックス・セットが通常のヒット曲、名演奏集というスタイルではなくて、アルバム収録されていないものが主体というアンコンヴェンショナルなスタイルなので同じ曲のヴァージョンが増えます。

これに、Sandy Denny, Richard Thompson, Dave Pegg, Dave Swarbrick, Ashley HutchingsさらにCropredy Boxとかが加わると膨大な音源になるわけです。

こういうボックスの編集の仕方をするというのは、ターゲットになる馬鹿がいるということなんでしょうね。
録音の良し悪しは仕方がないとして、レアなライブ音源を聞いているとこのバンドもメンバーがどう変わろうと水準の高い演奏力と歌唱力を持っている歴史があると感じます。

いま、昔、つまり、1960年代後半のファアポート・コンヴェンションの位置づけを考えてみると、同時期の日本の「はっぴいえんど」とか「はちみつぱい」のイギリス版だったのだと思います。

いわゆるブリティッシュ・ビート・グループ、ブルース・ブーム、マージー・ビートなんかとは無縁というと変ですが、The Byrds やJefferson Airplane の影響下にあるグループとして誕生し、おそらくThe Band のMusic From Big Pink にかなり大きな衝撃を受けたのだと思われます。

ただ、ロスでヘロヘロになりながらザ・バンドみたいな音楽やりたいって愚痴ったECとは全然違う反応というか結果を生み出すことになるわけですけれど。

良し悪し評価は別にして、ザ・バンドは、ロカビリー、ロックンロールをやるバー・バンドだったのがカントリーをやりだした。原点回帰・・・連中みんなカナダ人なのにカントリーに原点回帰というところが笑いますが・・・をした。
フェアポートも原点回帰ということで、ブリティッシュ・ブルース・ブームの別働隊としてのブリティッシュ・トラッド回帰へ舵を切るわけですね。
この舵を切らせたのが、サンディ・デニーなのですが、当の本人はそれには飽き足らず、バンドを抜け、八チングスも抜け(こちらは、トラッド原理主義者になります。)、さらに融通無碍なリチャード・トンプソンも抜けるということになります。

バーズやバンドの他、Joni Mitchel, Leonard Cohenなんかのカヴァーも少なからずやっています。ロカビリーまでやりますからね。

通して聞いていて思ったのは、昔は、フラット・マンドリン、フィドル、それと音階のせいでトラッド色が強いと思っていたのですが、一貫して強力なロック・ビートを維持していることです。
まあ、リチャード・トンプソンがいるのでジャンゴ・ラインハルトみたいな曲やケイジャン風の曲もやりますけど。

Steeleye Span とは根本的に違いますし、フォーク・ブルース・ジャズのPentangle とも全く違います。Pretty Things とかBarkley James Harvest などというバンドは、音楽の志向性が違うので比べるのは変なのですが、これらのバンドに感じる独特のにおいがしないバンドです。

Steve Marriott やRonnie Lane からときどき香る匂いです。Rod Stewart はこの匂いを微妙にすり抜けることに成功したように感じます。
化粧回しみたいにこの匂いをさせているのがRolling Stones とかってバンドかな。もともと匂いとは無縁なのに香水のように振り掛けているという意味です、化粧回しが意味するところは。

日本酒の大吟醸と称するものも化粧回しが多くて困ります。米だけで作るから純米酒と名乗っていいものでもないし。

悪貨は良貨を駆逐しますからね。

ウォークマンの電池が切れたので、さっきからFZを聞いてます。Terry Bozzio は凄いな、やっぱり。
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by nk24mdwst | 2008-07-30 10:17 | Poetry