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stuff up the shacks

眠れなかったのはTim Hardin のせいではありませんでした。昨晩は、CDの2枚目からスタートしたのですが、ドラムが鳴っているなと思ったところで記憶がありません。
早起きしたから、その反動、といえば反動です。もう一つはアルコールです。小さなグラスでワインを一口飲んだのが効きました。

BSに回したら、アキラのビッグ・ショー、きっと30年近く前だと思われますが、やってたものでそれを見て寝ました。

昔の日活映画の挿入歌の中に、ヒット曲に勝るとも劣らない、というか、絶対にレコード出したら売れるのにと思われる曲が沢山あります。

何か協定でもあったのでしょうかね。レコード会社から、歌手を借りて歌謡映画を作る見返りに、年間、シングル発売するレコードを制限していたとか。

五社協定なんて懐かしい言葉もあったくらいですからね。自主規制というやつです。

この30年は、規制派から規制緩和派へ大きく振り子が揺れたわけです。アメリカの規制緩和は、カーター政権時代に始まっています。
今度は、反対に触れていくような雲行きも見えます。

規制派を批判する規制緩和派の論理は、世界を人間の力でコントロールすることは不可能だ、市場の原理こそが神だ。市場原理を機能させるための競技場を整備すればよいのだ。あとは、審判がいればよい。

しかし、自由な市場というシステムもシステムが意思をもって動き出すようで結局、コントロールできないようですね。

規制派(大きな政府論者)、規制緩和派(小さな政府論者)どちらのいうことにも真理はあるのだと思いますが、いずれにしろ、どちらのスタンスに立とうとシステムは自立性を持ち、それを制御することは、システムの部分である、個人、企業、政府には不可能なのではないかと感じます。

大企業や政府は、それ自体がシステムとして自立性を持ち、システム自体が自己生存本能を最優先するように思えますし。

至高の喜びを感じさせてくれる三分間の楽曲の背後には、その楽曲の作詞、作曲、編曲、演奏、録音、編集にかかった時間だけでも膨大なものだと思いますが、さらにそれらの背景にあったはずの、歴史や社会を考えると気が遠くなるような気がします。

機械で計算して打ち込んでできるものではないように感じます。

James Blood Ulmer を昨日、そっと、数曲かけてみましたが、やっぱり、昔からヘナチョコでした。ハーモロディクスとやらを今聞くと、どうということもなく、アンサンブルがバラバラに感じました。意図してバラバラにしたのだとしたら、Mirror Man Sessions の方がはるかに刺激的だと思いました。
ドラムが二人、ベースにギターに最大3人のホーンが加わる編成です。ベーシストのタイムが一番正しいとすると、ドラムの二人、ギター、ホーンの順に遅れるという感じで、カタルシスのかけらも感じませんでした。
歌っている曲が二曲あって、この二曲がよいと1981年には思ったのですが、今のブルーズ・スタイルが駄目なわけがわかりました。下手です。
私の精神状態は、余程おかしかったのでしょう。やっぱり、私には音楽を聞くセンスがないようです。

上の二つの文章は、矛盾していることはわかってますけど。
今は、精神が安定し、かつ、音楽を聞くセンスがあるという前提にたち、かつ、やっぱり以後は、「センスがなかった」と書かないと論理が矛盾します。

今も精神は安定せず、なれど、音楽を聞くセンスがないと判断するだけのセンスはある。こんなことを書き連ねるほどセンスのない人間でもあります。

最近は、FZの最後のツアー・バンドが最高のブルース・ロック・バンドだと感じるようになってきているわけでして。
'Louie, Louie'のイントロからストレートに'Trouble Every Day'になることが象徴しているように、FZが早くから音楽のコラージュをしていたのは知っていますが、1960年代前半までに彼が聞いていたものに追いつけるはずもないわけで、親切にやって見せてもらわないとわかりません。なにせ、センスがないものですから。

買ってはいけないCD リストを作ろうかなと思って考えてみると、私の持っているものの大半がそうなのだという結論に達しました。だからちょっと大変です。

パッと思いつくところでは、Skip Spence のソロ・アルバム'Oar'は、曲も歌も本当に凄いです。圧巻は、初代Jefferson Airplane ドラマーの真骨頂ともいうべきドラムでしょうか。ロック史上に残る悪夢の瞬間かと。

'Jamming with Edwards’も、悪夢ではないですが、期待外れ度ナンバー・ワンでしょうか、個人的には。
Ry Cooder: Guitar、Mick Jagger: Vocals、Charlie Watts: Drums、Nicky Hopkins: Keyboards、Bill Wyman: Bass というメンバーで’Let It Bleed'のセッション中のジャムです。
ライ・クーダーがギター・リックを盗まれたとごねた代物です。エドワーズは、ニッキー・ホプキンズのことです。
退屈の極致、誰も何もしない、何でこれがチャートに上ったのかわかりません。

ニッキー・ホプキンズの'Revolutionary Piano’ 、'The Tin Man Was a Dreamer' なども買ってはいけないリスト行きです。ただ、1966年に彼がオーケストラと一緒に「ゴールド・フィンガー」をやっているのを聞いてみたければ、前者を。
私の中のニッキー・ホプキンズは、中学生のときラジオから聞こえてきたStones のShe's A Rainbow のイントロが全てです。その割りに買ってはいけないものばかりもっているように思いますが。

もう一人、イギリスのキーボード・プレーヤーというとTommy Eyre でしょうか。彼が参加したレコーディングは膨大です。彼のソロなぞも、買ってはいけない部類です。
ここには、基本的に彼がメンバーとしてクレジットされているものしかありませんが、セッション・マンとしての仕事はあるは、あるは。

なお、上記のサイトでドラマやベーシストをランキングしていますが、私は一切関知いたしません。私とは全く違う評価基準でありましす。
有名どころがそろっているので、納得する人もきっと多いのでしょう。
by nk24mdwst | 2008-08-26 10:56 | その他


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