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how could i be such a stool

今朝は、一月振りくらいで雨が降り、涼しくなりました。おかげで二時間余りの墓参りもそれほどきつくは、ありませんでした。
もっとも、帰宅するころには、気温が34度くらいになっていましたけれど。午前10時半でした。

昨日は、All Or Nothing が8連発で出てきて驚きました。18歳~39歳までのSteve Marriott の歌声を聞いたことになります。
晩年、バーやパブ、クラブくらいでしか演奏していなかったのですが、ずっと若いときのままの熱気を持ち続けていて。
金には結局、あまり縁が無く、火事で不慮の死を遂げたのが残念です。

パンク、ニュー・ウェーブと時代が変わっても結局、1966,67年ごろの基本スタンスが変わっていない。ああいう生き方をすれば、長生きできないはずです。

Kenny McLagan は、ミドル・クラス出身でカレッジへ通ったという出自ですが、彼にいわせると、マリオットとKeith Moon の二人が、一番、ぶっ飛んだ連中だったと。
どちらも小柄ですが、自らの人間的能力以上のことをいつもやろうとしていたと。背伸びをしていたといってもいいし、一日に二日分の人生を生きようとするタイプの人間だったと。Duane Allmanについても、フロリダ時代の友人が同様のことをいわれていますね。30歳までは生きられないだろうと。

マリオットとRonnie Lane は、二人でMagic Migits のレコーディングをしますが、レコード会社に干されていたにもかかわらず、プロデューサーのところへ行ってこの録音渡さないぞと。

マリオット最晩年のクラブでのライブは、フォー・レター・ワーズを連発して昔のヒット曲矢ブルース・ナンバーをやっています。ハンサムなもとYardbirds のモッズ・スターとは全く違う環境で、です。

いわゆるモッズ・バンド出身で案外、一番成功したのは、名前が売れ出すのは、Jeff Beck Group 加入後くらいかもしれませんが、Faces , Rolling Stones とだんだん出世したというか、実力を発揮したというべきでしょうか、Ron Wood なのではないかと。
アメリカで成功するかどうかということがキーなんでしょうね。

スティーヴ・マリオットが1960年に中心メンバーだった、The Small Faces, Humble Pie は、当時在籍していたレコード会社のImmediate が、破綻したので、ディスコグラフィーも混乱しています。US盤とUK盤が違うのは、まあ、当時としては別に珍しくない話ですが、ロイヤリティなんていうのはどうなったんでしょうね。

マリオットもレーンも自作していますし、歌って演奏もしているわけですが、この時代の仕事の金が結局、入らなかったのでしょうね。契約自体がどうだったかという問題がありますけれど。

未だにAllman Brothers Band が亡霊バンドとして演奏を続けているのはファンがいるからということだけではなく、1970年代の薬がらみのトラブル、その後のCapricorne の破綻と無縁では無いように思います。カプリコーン社長のPhill Waldenは、ABBのマネージャーを兼ねていて、その意味で利益相反が生ずる立場にあったことをよいことに、破綻する前からきちんとロイヤリティを払っていませんでした。
版権を持つ会社が破綻した場合には、版権自体は、債権法の論理で行けば債権者に移るはずですが、ロイヤリティを受け取るという契約自体は有効なのかどうか。
連邦破産法と知的所有権関連法、契約法と当該契約の中身がわからないと答えは出ませんが。

マリオットはさすがに晩年は、高い声が出なくなり野太い声になりますが、声と歌い方の魅力は変わらないと感じます。ギターもなかせます。マリオット・フリークの私の評価なので話半分ということですけれど。

20代前半のマリオットは無理にアフロ・アメリカンのイントネーションをまねようとしていたように感じますが、パブ周り時代には、コックニー丸出しで、いんちきパンク・バンドやいんちきコックニーを操る転がる石バンドよりはるかに、個人的には気に入っています。

だいたい、London School Of Economics へ奨学金へ入るやつがコックニー使うはずが無いだろって。しかし、John Mayall なんかも60年代後半以後、Laurel Canyon を拠点としているわけで、イギリスのバンド連中にはロスは天国であったようではあります。

どうしてこう話があちこちへ飛ぶのでしょうね。マリオットの話をずっと続ければいいのに。

マリオット・メモリアル・コンサートのDVDを持ってますが、それこそ知らない人ばっかり出てきて盛り上がっているので、感無量です。知っている人で出てくるのは、マクレイガンのほか、Jerry Shirley, Dave Clempson, Greg Ridley、Peter Frampton というもとのバンド仲間以外では、Paul Weller くらいで。

ポール・ウェラーがこれまた、控えめな出方で、渋く決めているのです。彼がもう少し生年が早ければ、ファンになってもいいのですが同世代なので嫌いです。嫉妬してどうするという話ですが。

しかし、1960年半ばにロンドンを訪れたときからFZは、イギリスの音楽シーンが単なるファッションだと喝破していましたが、インチキをプロが作る本場のハリウッドの三流以下出身者の観察眼は鋭かったと思います。
by nk24mdwst | 2008-08-14 15:45 | 音楽


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