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Ton-Ton Macoute!

本当は、Lowell George と Little Feat に触れ、その後で、Duane Allman の話にしようと思ったのですが、歌詞なんて相手にするもんじゃないですね。ちょっとやそっとで終わらない。

というわけで、Ton-Ton Macoute! にします。

Duane Allman がほとんどの曲に参加していますが、控えめ、かつ、余裕のある演奏で気に入りました。Johnny Jenkins のブルース・アルバムとして素直に楽しめます。

Layla Sessions のときよりもはるかに、デュエインの演奏がいい、いいかえると調子がいい。逆に、レイラでの彼の演奏は、かなり出来が悪いものだと私は考えています。

Allman Brothers with Duane のライブです。曲は、'Don't Keep Me Wonderin"。Thom Doucette のハープがいます。Fillmore Live のような気がしますが。
デュエインの特質が歌伴奏ギタリストであることが良くわかります。


ECにスライドを教えるので疲れちゃったんでしょう。
この話は、いずれレイラ;セッションでも取り上げるときがあったら、ですね。

Johnny Sandlin によるとこのアルバムの原型は、1968年Rick HallFame Studio B、MUSCLE Shoals にあったわけですが、で録音が始まりました。デュエイン・オールマンのソロ・アルバムという企画だったわけです。Duane がギター、ヴォーカル、Berry Oakleyがベース、Paul Hornsbyがピアノとリズム・ギター、サンドリンがドラムです。
このとき録音されたのは、Down Along the Cave、Going Down Slow, No Money Down, Neighbor Neighbor, Happily Married Manです。これらの録音が完成する前にPhill Waldenがデュエインの契約をリック・ホールから買い取り、Allman Brothers Bandの結成となるわけです。

フィル・ウォルデンは、ジョニー・ジェンキンズをJimi Hendrix風に売ろうと考え、先に録音されていたデュエインがリード・ヴォーカルのテープの歌だけジェンキンズに入れ替えてみたのですが、結果的に残ったのは、アンソロジーにも入っているDown On the Caveだけでした。

そこで、MaconのCapricornのスタジオ・バンドの登場となるわけです。ギターがPete Carr(Hourglassのベーシストでした。)、ベースがRobert Powell、それにホーンズビーとサンドリンがキーボードとドラム、それに、オールマンズから何人かが加わったのです。

曲目紹介です。

1.I Walked Guilded Splinters, 2.Leaving Trunk, 3.Blind Bats and Swamp Rats, 4. Rollin’ Stone, 5. Sick and Tired, 6. Down Along the Cove, 7. Bad News, 8. Dimples, 9. Voodoo in You , 10. I Don’t Want No Woman, 11. My Love Will Never Die

演奏メンバーは下記のとおり。

ジョニー・ジェンキンズが全てのヴォーカル、2・6~8でハーモニカ、4でギター、10・11でリード・ギターです。ドラムスは、1・9が、ブッチ・トラックス、それ以外は、サンドリン、ベースは、4・6・7がベリー・オークリー、それ以外は、ロバート・パウェル、4と10を除きピート・カーがギター、4~6・8を除きポール・ホーンズビーがキーボードです。デュエインは、8を除き参加しています。

ところで、Eddie Hintonが9にCowbell で参加してます。

エディー・ヒントンがなぜ、70年代初頭のサザン・ロック・ブームのときに波に乗り遅れたかということが、個人的な疑問なのです。かれは、インタヴューでもわかるように、非常にシャイな田舎の好青年、ちゃんとセッション・プレイヤー、ライター、シンガーとして仕事をしてきていたのに、忘れられた存在になったのはなぜか。

Lynyrd Skynyrd が売れてなぜ、エディ・ヒントンは駄目だったか。Charlie Daniels を聞きながら自問しています。
by nk24mdwst | 2008-01-19 16:03 | 音楽


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