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Strange Brew

本当なら、FZとオリジナル・マザーズに戻って、つまり振り出しに戻って出直しが必要だと思うのですが、聞こえてくるのはZombies・・・いいバンドです・・・ね。

Strange Brew: Eric Clapton and the British Blues Boom: 1965-1970 by Christopher Hjort (Author) という本があります。

取り上げられているのは、John Mayall & Bluesbreakers とその卒業生が中心となってできたグループの詳細なレコーディング、セッション、テレビやフェスティヴァル出演データです。
Graham Bond Organization などとはオミットされています。グレアム・ボンドなんてつまらないですけどね。

1965年2月にクラプトンがYardbirds を抜けブルーズブレーカーズに参加することを決意というところから、Derek & Dominos あたりまで押えています。この演奏では、ギターの人は余り上手くないですが、歌は一応破綻なく収めてます。バックは素晴らしい。
Johnny Cash とCarl Parkins が出てくると結構辛そうです。

ジョニー・キャッシュはアーカンソー出身ですが、このテレビ・ショーで、ECの変わりにDatona, Florida出身で毎年夏休みに Nashville へ子供の頃行っていた、肩まで髪を伸ばしたサザン・アクセントの火星人ギタリストがいたら面白かったのに。

バンドとすると、CreamPeter Green's Fleetwood Mac、Mick Taylor なんてあたりから始まるわけです。
Peter Green は、余裕たっぷりというか、わらってますね。こっちは18番なんですが。
Jeremy Spencerは持ち歌じゃないときはサボってますが、ここでは本気かな。

要するに、1970年のECがあの程度なのですよ。Peter Green 時代のFleetwood Mac の方がはるかに良いと。
もちろん、ドミノーズは、リズム・セクションが抜群ですからそれは別にしてという意味ですけれど。

ピーター・グリーンをギタリスト、シンガーとして私は評価してますが、Hard Road は、メイオールの歌声が我慢できなくて、終わりまで聞き続けられなかったりします。

1965年以後ということなので、当然、Jimi Hendrix もきちんと取り上げています。

1965年にシカゴではPaul Butterfield 、Michael Bloomfield あたりがwhite boys' blues 、それもエレクトリック・ブルースをやりだしているわけですが、なぜ、1965年ごろにそれが起こったかということは、つまり、アメリカとイギリスで起こったかということについては、この本を読んでもわかりません。

ニュー・ポート・フォーク・フェス、もっと言えば、アメリカにおけるフォーク・ブーム、それに触発されたように起こるブリティッシュ・フォーク・リヴァイヴァルを眺めないと駄目かなと思います。

1965年以前のベスト・ブリティッシュ・ブルース・ギタリストは、Bert Jansch とかTonny McPhee (クラプトンのブレーカーズの前任者)だったはずで、それは、その後も余り変わらないのではないかなと。
最近のトニー・マクフィーです。


あと、なぜか、サザン・カリフォルニアの砂漠の町の高校生だったFrank Zappa とDon Van Vliet は、1960年ごろにブルースにはまっているのですね。

昨日の晩は、Danny O'Keef なんて余り知らない人、名前は35年前から知ってますけど、聞いたのは初めてということなんですが、彼のデヴュー作を聞いてました。勝手に、なぜ買ったのかは忘れましたが、勝手に南部録音だと思っていたのですが、ロスの音だなと。確認したら、やっぱりハリウッドものですね。Clarence White のギターが聞こえるような気がしたのですが、再確認要ということです。

ダニー・オキーフのデヴューを買った理由は、Eddie Hinton がセッションに参加しているからだったと記憶しているわけです。だけど、聞いてみると、ハリウッドの音だったのですね。
ただ、冒頭の曲ともう一曲、マスル・ショールズ辺りのギターの音がするのも事実ですけど、セッション・データを見るとはっきりしない。
あと、スライド・ギターは聞いたことがある感じなんだけど。Jesse Ed Davis みたいなそうでないような。Ry Cooder やAllmannじゃないのは確か。クラレンス・ホワイトは恐らくそうだと思うのですが、スティール・ギターはおなじみさんかな。

*1月11日追記

Sneaky Pete Kleinow でしょうね、スティールは。Covered Wagon 、Bottle up and Go 2 の二曲は、Eddie Hinton,Jimmy Johnson, Barry Becket, David Hood, Roger Hawkins のマスル・ショールズ組がバックですね。
Sneaky Pete Kleinow のFlying Burrito Brothers 時代です。

変な声で変な歌詞で変なメロディの曲を歌う変なやつだなと。カントリー風味、ジャズ風味、サザン・ブルーズ風味+James TaylorとDylanの中途半端な折衷かな・・・
by nk24mdwst | 2008-01-10 19:03 | 音楽の本


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