今週は、週末の疲れが出てしまいました。
土曜は、仲間内の勉強会。日曜は、最近、何もしないことにしているのですが、運転手兼ガイド、たまにギター弾くなんてやったものですから。 FBで一昨年、知り合ったジョージアの人の奥さんが隣県の出身なのです。今月の初めから、その人は仕事の関係でタイへ行き、帰りに奥さんの実家へ息子を連れて寄ったという次第。近くだから、こっちへ来たら、顔見たいなんてやり取りしてたら、こっちへお越しになったという次第。お昼前に落ち合い、私の車でご一行をご案内。お昼を一緒にとり、ちょっと紅葉見物に参りました。あいにくの雨でありましたが。 ギターのチューニングしとけなんて指示があったので、ギターを持っていったのです。食事のあと、ジョージア氏が、ギター抱えて歌いだしたのが、Shake Your Money Makerでありました。自作も、歌ってくれましたが。 "Baby, Please Don't Go"を歌いだしたので、思わず私も一緒に歌ってしまいました。私は、この曲、最初に聞いたのはゼム時代のヴァン・モリソンなので、そう言ったらキョトンとされました。ビッグ・ビル・ブルーンジーで覚えたって。ヴァンは知ってるけど、ゼムは、知らない。私より5歳年下のアメリカ南部生まれなので、ブリティッシュ・インヴェイジョンのバンド、つまり、ストーンズとかヤードバーズでブルースの洗礼を受けた世代とは違うのですね。1940年代半ば生まれの南部の連中は、カントリーはともかく、ブルースは、ノー、ノーだったわけで。 Dixie Lullabyを書いたRick Kempと同世代だから、なるほどなって思いました。 ニューポート・フォーク・フェスティヴァルは、いわゆる東海岸のリベラルないしニュー・レフトのみなさんが始めてて、当時の公民権運動と表裏一体のところがあったのですね。だから、彼らは、シカゴ・ブルースのモダン・アーバン・ブルースじゃなくて、レコードからカントリー・ブルースを「発見」し、南部へサン・ハウスとかロバート・ジョンソンを探しに行ったわけです。当時、ハーバードの学生で、後にエレクトラのイギリス駐在としてプロデュースを始めるジョー・ボイドは、サン・ハウスを探しに行った中にいたそうです。 ジョー・ボイドがプロデュースしたバンドというとインクレディブル・ストリング・バンド、フェアポート・コンヴェンションというあたりですが、最初にプロデュースしたのがWhat's Shakin' というコンピレーションですね。 ジョージア氏の話がジョー・ボイドの話になってきました。ボイドの話はまた今度。いや、要するにブリティッシュ・ブルース・ブーム、フォーク・リヴァイヴァルとアメリカとの関係の話というのは、私の関心のあるところなので。 ビッグ・ビル・ブルーンジーは、プロだからイギリスへ渡ったとき、カントリー・ブルース風に生ギターでプレイしましたし、彼の後に渡ったソニー・テリーたちもそうです。だけど、当時、彼らはアメリカの自分たちのサーキットではエレキでプレイしていたモダンな人だったなんて話はいずれまた。 日曜のお昼、私もちょっとだけギター、弾いてみました。ヘナチョコ・ロバート・ジョンソン風・・・ しかし、年をとったのだなって思いました。12年前に、セントルイスのワシントン大学でとてもお世話になった大学教授が来日し、北海道と四国を見たいという話になり、運転手兼通訳がいないから来いといわれ、北海道で4日、四国で4日、レンタカー借りて運転手をしたときのことを思うと、昔は若かった。全然知らない、北海道と四国の道をカタコト英語しゃべりながら運転してたのだから。 日曜の場合は、かって知ったる地元を自分の車で半日、移動しただけで疲れるというのも。 エーット、ホントは、南部の共和党支持者と民主党支持者、南部人と北部人の違いとかって、勝手な感想書こうと思ったのだけど、力が尽きてきました。 ジョージア氏(ジョージアという名前じゃなくてジョージアから来たからですよ)は、中小企業の経営者です。まあ、家族企業ですが。ビジネスが解ってるのはロムニーだからロムニーに投票したって言ってました。彼の説明を聞くとなるほどと思うところも少なからずあり。私が感じたのは、何だ、私がいつもお付き合いしている地元の中小企業の親父連中とちっとも変わらないじゃないかってことでしたね。リスクを冒してでも、自分のアイディアで勝負する。でないと大企業に負ける。 アメリカの南部は、低賃金労働の供給地であった、繊維産業があったけれど日本からの輸出品で繊維産業が壊滅した。壊滅させた繊維産業は当地辺りが中心だったのだけど、当地の繊維産業も中国、ベトナムにやられてしまってる。原発が身近にあるとか、考えると、キリスト教を除くと共通点、多いのだと最近感じてます。 当地も、浄土真宗が盛ん(でした)から、田舎の地縁、血縁社会というのもよく解る。 車の中では、サザン・ロック、サザン・ソウルにカントリー、ブルーグラスをかけてました。私の音楽嗜好については、知ってたはずですが、やっぱり変わってるなって言われました。 最大の発見は、白人男性でも酒に弱い人がいるということを知ったことですかね。
by nk24mdwst
| 2012-11-22 18:17
| 音楽
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