pitch

年のせいで、早く目が覚めると眠れない。
もう、1時間半ほどPentangle を聞いてます。Adrian Belew を聞いて二度寝しようとしたけど果たせず、方向転換。

Pentangleは、1967年ごろでは、イギリスで最高のフォーク・ブルース・ジャズ・ロック・バンドだったと思います。
このバンドのパワーの元はベースのDanny Thompsonですね。
Bert Jansch の昔からのファンですが、本当に上手いのはJohn Renbourneのほうだと最近、認識を完全に改めました。
お互いにスタイルが似ているのです。これは、手本が同じようなところあったからです。ただ、レンボーンの方がはるかに音楽的な関心の幅が広かったようですね。
John Dowland のマドリガルなどをすでに自家薬籠中のものにしていますし、モダン・ジャズ・ギターも軽々こなしています。
ボトル・ネック・スタイルでRollin' and Tumblin のリックもやるのもお茶の子。当時リリースされなかったジャムでやってますが。

Jansch の方は、彼の魅力だと私は認めていますが、歌でピッチが必ずしも正確ではない、声が割れることもある。フラットする癖があるのですね。
ギターは、上手いです。レンボーンに比べると、はるかに自由なインプロヴをするところが魅力でしょう。ただ、時々、突込み気味になったりして、タイムに若干問題があると感じるときがあります。
酒の飲みすぎでレコーディングしただけかもしれませんが。

Danny Thomson のすばらしいプレイはIncredible Strings Bandでも聞くことができます。

最近は、お洒落なシルクの真っ白なスーツを着て楽しそうにRichard Thompsonとやってますね。姓は同じだけど他人です。

Fairport Conventionは、ロックンロール・ナンバーやアメリカン・ウェスト・コースト・ポップのカヴァーなんかもやってたりするところが違います。これは、世代の違いだからしょうがないのでしょう。

ブリティッシュ・インヴェイジョンとアメリカにおける、新しいロックの誕生、具体的にはハリウッドの反撃とサザン・ロックだと思うのですが、これらについては語られることが多いと思います。
Beatles のアメリカ公演がなかったらRubber Soul は違ったものになったのではないかと思っているくらいで、ファブ・フォーについては異論があるかもしれませんが、フェアポート以後の世代には、ビートルズ等の影響を受けたアメリカのバンドの影響を受けているものが少なくないと思います。

まあ、良し悪しはともかく、The Band のMusic From Big Pink がまた大きな影響を与えて、イギリスのバンドが自分たちのアイデンティティを再確認しようとして、トラッド発掘へ方向転換したり、西洋古典音楽をひっくり返してみたりするようになったのかなとも思います。
いわゆるプログレの連中とブリット・フォーク・ロックの連中の出自が近いことは言うには及びませんし。

プログレ一派は、西洋古典音楽の前衛や、モダン・ジャズの前衛へ傾斜した連中もいますけどね。

King Crimson、もっといえばRobert Frippは、二周遅れくらいでジャズを発見、ロックを発見して、世間に追いついたのは、1980年代になってからでしょう。
周りが優秀だったので教えてもらった。賢いので、自分が作ったと思わせるのに成功した。
優秀な周りは、馬鹿とは付き合いきれないって順に去っていった。

クラプトンとフリップにやさしくないですね、いつもの私の常ですが。
[PR]
by nk24mdwst | 2010-08-19 06:12 | 音楽


<< krug on koo the sane is sane >>