it was never right

今朝、The Pretty Thingsなどを聞いていて、色々思うところもあったのですが、クルーグマンの議論を。

ワシントンポストが大きく取り上げている共和党の緊縮財政プランについて、クルーグマンが、ウーン、罵倒しているというべきか。
The Flimflam Man
By PAUL KRUGMAN
Published: August 5, 2010

One depressing aspect of American politics is the susceptibility of the political and media establishment to charlatans. You might have thought, given past experience, that D.C. insiders would be on their guard against conservatives with grandiose plans. But no: as long as someone on the right claims to have bold new proposals, he’s hailed as an innovative thinker. And nobody checks his arithmetic.
http://www.nytimes.com/2010/08/06/opinion/06krugman.html
これに続いて、ブログで怒りをぶちまけている、いや持論を展開している。
議会予算局(Congressional Budget Office、CBO)が出している数字の読み方は。
August 6, 2010, 9:20 am
How To Read A CBO Report

One thing that has been overwhelmingly obvious in the discussion of Paul Ryan’s roadmap is that lots of people who should know better — including, alas, reporters at the Washington Post — don’t know how to read a CBO report.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/08/06/how-to-read-a-cbo-report/
減税(増税)と貯蓄(消費)性向をめぐる古くて新しい(新しいと私は、思いませんが)議論。この議論は党派性があるものなのか、学問として成立するものなのか、よく解りません。
経済学者は、常に自分の論理に都合の良いように数字を解釈、解説しているだけのように見えます。私は、基本的に、クルーグマンのような考え方ですが、数式、データで実証しろといわれると、困ります。ただ、租税実務を20年やっている経験が、といいたいのですが、個人的な好み、思想、信条によるといわれると否定しきれないような気もします。

政権が緊縮に舵を切り始めたのが、Christy Romerの辞任の理由だと。
August 6, 2010, 1:49 pm
The Defining Moment

I have no insight into Christy Romer’s departure from the administration.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/08/06/the-defining-moment-2/
政権の通奏低音が変わってしまった。しかし、それは、現状認識に関する政権の誤りのせいだというところでしょうか。
選挙が目前、世論を気にして、腰の据わらない政権与党、赤字の元を作ったくせに攻撃する側に回って似非理論を振りかざす共和党か。
似非理論という言葉は、私が使っていますし、似非かどうかという判断には、私の個人的判断基準が入っています。

景気後退時に政府ができることといえば減税か歳出拡大、あるいはその両方と一般にされるわけです。どちらが有効化と言う議論も重要ですね。アメリカで現在問題となっているのは、ブッシュ政権時代になされた大幅な減税策を継続すべきかどうかという議論です。クルーグマンも景気が順調な拡大局面にあるなどとは全く考えていないわけで、単なる増税論には賛成する立場には無いのです。ただし、ブッシュ減税をやめることの本質について検討しています。
August 7, 2010, 9:49 am
Tax Cuts And Spending (Very Wonkish)

Why would a temporary extension of the high-end Bush tax cuts be a highly ineffective form of stimulus? Coming into this economic crisis, I thought every macroeconomist understood why temporary tax cuts do little to boost demand, especially if those tax cuts are for people with high incomes.
http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/08/07/tax-cuts-and-spending-very-wonkish/
要するにブッシュ減税は、本質的に富裕層減税であってそれは、決して景気刺激策にならないということを再論しています。だから、富裕層(上位2~3%所得階層)に対する減税をやめるべきだと。

アメリカも政府が上手く法案を議会を通せない、中間選挙が迫っている等々、身動きが取れないのです。
正論だと思います。
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by nk24mdwst | 2010-08-08 15:05 | 租税法(アメリカ)


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