go to the hall

昨日は、飛行機で、とんぼ返り。
パックで一泊した方が身体も楽だし、安上がりなんですが、今日は、予定があるので仕方がなかったのです。
当地へ帰ってくると、雪は降っていませんでしたが、気温は、氷点下で、駐車場においてあった車のフロントガラスは、霜で真っ白に覆われていました。放射冷却気味だったんでしょう。
空を見上げると、星空がきれいでオリオンをはじめ、冬の星座が満天に広がっていて、久しく、空なぞ、見上げたことがないことに気づいた次第。

今日は、地元の小さなホールで隣の市にある小編成オーケストラの演奏を聞きに行くことになっています。演目は、ベートーベンの交響曲第九番です。このオーケストラはこの数年、長足の進歩を遂げていて、いい演奏をするのです。ただ、第九をやるのに適しているのかは不明ですが。
行く理由は、簡単で、合唱が当然付いているわけですけど、その合唱団に義母が参加しているから。88歳の義母が参加しているのですよ。歌詞が覚えられないって言ってましたが、声も出るのかな。

まあ、第九は、第四楽章は別の曲だと思って聞けばいいので、合唱が始まったら寝るかもしれません。

数日前の日経に、故五味康祐氏のオーディオと音楽鑑賞に対する姿勢について、ステレオ・サウンドの編集長氏が書いていました。
五味氏は、レコードは百枚に絞るべきだというのが持論で、所蔵のレコードは八百枚だとありました。
没後、三十年くらいだと思いますが、思った以上に所蔵レコードが少ないのに驚きました。聞いてつまらないものを手元に残さなかったのでしょうね。
当然、西洋古典音楽が中心のはずで、その録音の隅々まで聞くという姿勢だったのは、かつて、氏の書いたものを読んだことがあるので想像するに難くありません。

コンクリート・ホーンとか、タンノイなどという言葉が出てきて、古き良きオーディオ・ブームの頃を思い出したのも事実です。我が家のヤマハNS1000モニターは、20代後半に購入したものなので、もう少しで四半世紀になるのだなとか。
プリ・メインのマッキントッシュMA6400がダウンしているので、半年ほど、音を出していませんが。

疑問が一つ沸いてきたのは、ライブの一発どりならともかく、西洋古典音楽のレコーディングでもテープの切り貼りが行われていたことをどう考えるか、同氏はどう考えていたか、そもそも知っていたか、知っていた上で聞いていたか、などということです。全部、余計なお世話ですけど。

しかし、前も書いたことがありますが、西洋古典音楽こそ、録音されて商品化されているものと、ライブで聞くものとを区別しなければならないのじゃないかという疑問です。
例えライブ録音と称していても、いくらでも補正が効きますし、スタジオ録音ならいいところだけ切り貼りすればいいわけです。そのやり方を否定はしません。録音された音楽ってそういうものですから。

それから、オーディオに凝るってどういうことだったんだろうとか思うのですね。
ボーズなんて、所詮拡声器の親玉だと思いますが、置き場所を選ばないし、広い空間でそれなりの音を出しますからね。音の広がりだの、繊細さなんて、所詮、錯覚でしょうし。
ケーブルを変えると音が変わるなんて話がありますが、昔は、アンプは重いといいとか、スピーカーの上に重石をおくといいとか、色んな神話がありました。

真空管は温まらないと駄目ですが、トランジスタの時代も過ぎ、ちっぽけなメモリー・チップが強大な力を発揮する時代になっているわけで、それでも、新たな神話が生まれているんでしょう。

番号制度万能神話というのは、昔からあって、消えないものの一つですね。なぜ、神話が生まれ、それを信じるかという理由は簡単で、現実、実務、経済活動の実際、人間の本性、なんと呼んでもいいですが、これらをちゃんと知らない人が頭の中で考えたものだということでしょう。
制度を構築した、あるいは、そのための立法をした人たちはそれがどう機能するかなんて、結局、わからないんだから。

ただ、少なくとも十九世紀までの作曲家はこんなこと前提にしていなかったはずではあります。

ただ一言、クラシックは、ライブのそのときの演奏に敵うものはないと最近感じるというだけです。
一定以上の水準の演奏だという前提ですが、一定水準というのは、そんなに高く設定していません。ただ、技術が高いから、個人的に満足するということではないですけどね。

クラシックのライブを見て感じたのは、楽団の音がそれぞれ違うこと、指揮者によって楽団の良い特性を引き出せる人とそうでない人が入るということでしょうか。後者は、楽団と指揮者の相性だという言い方は、指揮者に対する過大評価なのではないかと思います。逆に、指揮者が楽団の潜在能力を引き出すという例もあるのだろうとは感じますが。

私が見た最高のヘビメタ・バンドは、レニングラード・フィルですね。
あの大音量と重戦車のような演奏は、ヘビメタ、ロシアの重工業偏重時代の象徴のように思えました。

ベルリン・フィルなんて見たことはないですが、いくつか北ドイツのオーケストラを見ましたが、こちらは、非常に機能的、効率的なドイツの高級乗用車というかフォーミュラ・カーといか、そんな肌合いです。
BMWは、バイエルンなので味が違いますが。
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by nk24mdwst | 2010-02-14 07:40 | 音楽


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