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monday comes

昨日の夕方からまた、白いものがちらつきだして、寒いです。
いつもなら、1月4日から仕事なのですが、今年は、家にいることにします。宿題があったりして。

タイムズの社説は、非常に的確に日本の90年代のいわゆる「失われた10年」について実に的確な分析をしております。
もちろん、アメリカがその二の舞を踏むなと警告しているわけですが。
Avoiding a Japanese Decade

Published: January 2, 2010

Thankfully, 2009 ended better than it began. Economists talk about green shoots of recovery taking hold. Consumer confidence has improved. Equity markets have soared. But for all the progress, the American economy remains extremely vulnerable.
http://www.nytimes.com/2010/01/03/opinion/03sun1.html
まず、日本の失敗について、不動産バブルがはじけた後の景気刺激策等の対応が遅れたこと、景気対策が奏功し景気回復の兆しが出だしたところで増税、つまり消費税率を上げてしまったので、その芽を摘んでしまったことを指摘しています。
この頃、法人税の課税ベースを広げル事も実はおこなわれていました。
弥縫的に所得税減税を行ったため、結果的に膨大な財政赤字を作ってしまったこと、3兆円にも上る金融機関の不良債権問題に対して、その認識が遅れ、かつ、解決策を見出せなかったこと、さらに、その解決に対して積極的な行動をしなかったことを指摘し、結果的に、その後のアジア金融危機でさらなる不況に直面したと。
まあ、言われなくても、解っていることでありますし、後知恵だといえる部分もありますが。
それから、アメリカの景気浮揚のためにというか、結果的にアメリカのバブルを作る遠因が日本の為替金利政策にあったことや、日本における規制緩和という名のクローにー・キャピタリズムにまで踏み込んでなぞいるはずは無いのですが。

アメリカでも規制緩和というのは、政権や権力中枢に近い人たちがいかにして富を集中するためのシステムだったかという点は同じなんですが。

タイムズ曰く、政権は、今年、さらに小規模な景気対策を行うこと等について、日本の経験を学んでいるとしていますが、まだ足りないという立場ですね。
民主党も含めた議会と共和党が、もっと日本の経験を勉強しろと。

さて、日本は何を勉強すればいいんでしょうね。

失われた10年が始まった頃と現在とで、日本の権力中枢にいる人物は同じ人なのですね。それと、前回は、明らかに政府に統治能力が無く、その後の自民党政権も含めて漂流を続けたのは事実ですね。
昨年末から、同様の雰囲気が感じられるのですが、これを断ち切れるかどう課というのが論点でしょう。

このあたりは、税制改正大綱が要綱になり、さらに国会審議を経て法律になる過程を見極めるというところでしょうか。

方向転換ですが、Steeleye Span の創設メンバーだったティム・ハートが亡くなったのですね。
Tim Hart, Folk-Rock Musician, Dies at 61

By THE ASSOCIATED PRESS
Published: December 31, 2009

MADRID (AP) — Tim Hart, a founding member of Steeleye Span, one of the first British folk-rock groups, died Dec. 24 in La Gomera in the Canary Islands, where he had lived since retiring from music. He was 61.
http://www.nytimes.com/2009/12/31/arts/music/31hart.html
オリジナル・スティーライ・スパンはドラム・レスで、トラッド・ピュアリストというスタイルだったのですが、その後、Fairport よりもはるかにポップ路線に転向したわけです。

タイムズは、別の記事でいつまでも現役を続けているベビー・ブーマー・ミュージシャンが退屈だと。何度もリユニオン・バンドを作るな。
まあ、それはそうですけどね。
ミック、キース、ディラン、スプリングスティーン、タウンゼント、ドールトリーなどという名前が挙がっておりました。

いや、ベビー・ブーマーはしぶといのですよ。

私は、アメリカの定義でいうとブーマー世代ということになるのですが、日本の団塊の世代ははるかに班員が狭いわけでありまして。
by nk24mdwst | 2010-01-04 08:30 | economics


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