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the wind is strong and it's snowing

低く垂れ込めた空、稲光と雷、強い風に小雪が舞う。

今年は、暖冬じゃないなんて予報は言っていますが、まあ、当てにはなりません。年に一度、12月中にこんな日が必ずあるのですが、そのあと正月まで暖かい日がまたやってくるというのがこの10数年来の年末の天気です。

暖房のスイッチを入れました。外が2度を切っているので、やはり、暖房を入れようと。
何枚も重ね着をしているのですが、暖房は、やはり偉大です。暖かい。
しかし、ちょっと風が吹くと電車が遅れるのです。こんなところで新幹線、ちゃんと走るんでしょうか。

Drive-By Truckers とInsect Trust が決定的に違うのは、間にLynyrd Skynyrd の存在があることでしょうね。
ロバート・パーマーはHourglass 時代のDuane Allman を知っていると書いていましたが、Allmans とスキナードは、やっぱり決定的に違う。
まあ、暗いといえば暗い雰囲気の歌が多いのですが、パターソン・フッドは、真摯なミュージシャンなのだと、不真面目な私などは思うのです。
カーターが大統領になったころ、サザン・ロックが盛り上がったのは事実だし、その当時、政治的にも利用されたということもあります。フィル・ウォルデンはカーターの有力な支援者でした。

その後、レーガン時代になり、サザン・デモクラットがみな、共和党に宗旨替えをし、さらに、宗教右翼というか、バプティスト系の宗派が勢いを強める中で、閉塞感を感じた人々がいたわけです。この人たちの感情を歌っていると感じるのですね、トラッカーズは。

反面、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ政権時代になって顕在化してくるのですが、南部における大きな所得格差、バブルの醸成の下地が作られていく。

みんなリーマンの話で忘れてしまったでしょうが、その前にエンロンの破綻なんていうのがあったわけです。これに、ブッシュ政権が如何に深く関与していたのかというあたりに既に、先のバブルの淵源があるのだと感じています。

Alternative Minimum Tax(代替ミニマム税)についての修正というのが、今年のアメリカの税制改革の大きな柱であり、さらに今後の税制改正の柱でもあるのです。
一言で言ってしまえば、高所得の納税者が色んな制度を利用して課税所得を圧縮できることを制限しようとするシステムで、非常に複雑なものです。
一般に、新聞論調などで出てくるのは、個人所得課税においてなのですが、アメリカの所得課税の基本は、個人と法人について同様の考え方を用いているので、このAMTは、法人所得課税においても適用があるのですね。

そして、個人の富裕層がこれの恩恵を受けていた(逆に中間所得層がこの制度のせいで税負担が重くなるという矛盾があった)とされるのですが、最大の恩恵を受けていたのは、GM,GE,エンロン、シティコープといった巨大法人だったのですね。
ちょっとわかりにくい言い方になってしまいました。高所得者に対する課税強化のシステムを骨抜きにする立法をブッシュ政権が行っていたということです。

トリクル・ダウン理論なんて誰も信じないのですが、現実には借金だけ、中間低所特措に滴り落ちてきて、家を失うということになったのでしょう。大企業は、連邦政府の支援を受けて、つまり税金で支援を受けて助けられたわけですから。
現政権においても、中低所得層に対する、借入金の低利借換えを促進する政策が盛り込まれているのですが、実際にこれが適用されているのは、対象とされる人の3割に満たないというのが現状のようです。
今の大統領が、誰の利害を代表しているかなんてことは、クルーグマンがどういおうと、その政策を見れば明らかではあります。

ただ、今年の税制改革及びグリーンブックで示された、税制の方向性自体については、十分に検討すべき価値があると考えてはいます。少なくとも迷走しているDPJよりまし。
ただし、今は、アメリカも迷走のきわみですけどね。
by nk24mdwst | 2009-12-18 11:02 | 租税法(アメリカ)


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