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wire's crying

この数日とはうって変わり、今日は、朝から秋晴れですが、風は北から吹いていて、電線がうなっています。
この建物、外の音がよく聞こえるのです。PCの異音かと思ったら、外の音だった。

ドアは自動ドアです。北風が吹くと、風でドアが開きます。借り手がなかったはず。家賃に見合いません。
冷暖房の電気代を考えるとぞっとします。
窓の外の街路樹も赤い葉っぱが目立ち、風にかなり揺れています。

晴天のおかげで遠くの山の冠雪がきれいに見えます。風が強いので雲もなく、空気も澄んでいるのですね。

かつての国営航空だけじゃなくて、世界中の航空会社が赤字で、この国では、地方空港路線の減便、廃止が取りざたされています。
そんなときに、新幹線を作るってどうなのかと思うのですがね。

余計なお世話だと知りつつ、新幹線を作るといいと思われるのは、アメリカの東海岸一帯かなと思います。ニューヨークとワシントンD.C.を新幹線で結べばいいのに。
高速鉄道網を整備する余地があると思うだけですが。

夕べの晩、何を聞いたかまったく記憶にありません。

昨日、ここへ引っ越してきてからやっと、ミニコンポをセットし、音を出してみました。前のところの方がいい音がしたようです。
Peter Green を聞いたのですが。前のところの方が、狭いところに色んな本とかあったので、デッドな音響だったのだと思います。ここは、反響が強すぎます。もうすこし、音が広がる感じだといいのですが。
まあ、こんなの、一時の気迷い、慣れれば、忘れることですけどね。
ボリュームを絞って小さな音を出してもよく聞こえるというのがいいことなのかどうか。好みの問題なんですが。

引越し前の続きでGov't Mule を聞いています。

アメリカの政治情勢は、不況が始まって一年、目覚しい効果がないので、共和党が巻き返してきています。
GOP reclaims Virginia

By Rosalind S. Helderman and Anita Kumar
Wednesday, November 4, 2009

Virginians elected Republican Robert F. McDonnell the commonwealth's 71st governor Tuesday, sweeping the GOP to power and emphatically halting a decade of Democratic advances in the critical swing state.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/11/03/AR2009110300371.html
ヴァージニア州知事選で共和党のマクダネル氏が勝利しました。
減税と雇用創出を訴えたのが勝因だと。同氏の前職は、同州法務長官で、同州選出の前上院議員を破りました。

風向きが変わりつつあるようですね。

アメリカの財政赤字に関して、まだ出口戦略の時期ではないと。
November 3, 2009, 9:06 am
Obama and the conventional wisdom

Andrew Leonard asks when I’m going to “blow my top” over Obama’s statement that now is the time to “get serious” about reducing debt. Um, never?
http://krugman.blogs.nytimes.com/2009/11/03/obama-and-the-conventional-wisdom/
財政赤字と増税論については、こっちも同じ問題を抱えているわけですが。

アメリカと日本とで決定的に違うのは米国財務省証券を持っているのは、対米輸出黒字国、日本の場合は、郵貯、簡保、年金その他機関投資家を通じてはいますが、日本人だということかな。
米国債の場合は、為替レートが大きな意味を持つということですね。

外国税額控除余裕額を利用した取引に対する課税の是非が問われた裁判が日本でありましたが、アメリカでは、税額控除の権利を売るという話です。
Goldman Eyes Tax Credits Fannie Mae Doesn’t Need

By EDMUND L. ANDREWS and GRAHAM BOWLEY
Published: November 2, 2009

WASHINGTON — It could be yet another opportunity for Goldman Sachs to come out a winner from the financial crisis that it helped create, but the Treasury Department appears poised to squash it.
http://www.nytimes.com/2009/11/03/business/03fannie.html
不動産バブルがはじけたせいで、低利不動産融資を手がけていたFannie Mae(Federal National Mortgage Association、連邦住宅抵当公庫)が有する低利住宅融資に対する税額控除余裕額をゴールドマン・サックスが買い取ると持ちかけたという話です。

ファニー・メイは、60年代に民営化された特殊法人でしたが、現在は国有化されているわけです。さらに、大規模な赤字なので、税額控除を使うまでもなく、納税額はゼロです。
そこで、その税額控除枠を買い取ろうという話です。

買い取ろうといってきたのが、バブルの元凶で、税金投入によって持ちこたえ、先の四半期に、いんちき手数料を稼いで史上最高の利益を上げたゴールドマン・サックスだというから、何をかいわんや。

ちなみに、税額控除余裕枠の売買取引自体は、既にアメリカでは用いられているスキームなのだそうで。

試験研究費に対する税額控除というのが日本の法人税に関する租税特別措置法の中にあります。それについて。

平成18年度税制改正により、特別試験研究の対象に希少疾病医薬品及び希少疾病用医療機器(オーファンドラッグ)が追加されました。そして、薬事法77条の2に定める希少疾病用医療機器(オーファンドラッグ)の範囲に関し、平成18年4月1日施行薬事法施行規則改正により感染症の予防の用途に用いられる一定のワクチンも追加されています。(薬事法施行規則250の2)。

特定のインフルエンザ等の未知の感染症の予防を用途とするワクチンの開発は、大きな経済的資源や人的資源の投入が必要とされます。そして、その開発自体は、公衆衛生上有益です。ですから、公衆衛生上有益であるワクチンの開発に政府が補助金を出すこと自体には基本的には意味があるといえるかと思います。

大前提は、どの企業にどのような目的で、この場合は、オーファンドラッグの開発ですが、どれだけの補助金をいつ、どんな形で拠出するかは国会で決められるべきでしょう。
この改正の時期でいえば、例えば鳥インフルエンザのような特定の疾病の流行を想定してこのような措置を採るのは本末転倒だと思います。

なぜなら、オーファンドラッグの開発のような多額の資金を要する研究開発を行う企業は非常に限定されているはずですし、その企業に対し税額控除という形で優遇措置を取るのは財政民主主義に反するのではないかと考えるわけです。

これは、平成18年の話なんですが、この後に、今の豚インフルエンザとそのワクチン接種とワクチンの量が足りないという議論を考えると、なんだか、構造的な問題が見えてくるような気がしないでもないです。

一部で報道されているように、ワクチン製造メーカーが医薬品メーカーとしては、規模が小さいにもかかわらずそれらに対してのみ製造が認められているのだとしたらなおさら問題ですよね。

メーカーは莫大な利益を上げ、それに見合う税金を当然、納税する義務が生ずるわけですが、税額控除制度を利用することによって、納税額を減少させることができますから。
by nk24mdwst | 2009-11-04 14:22 | 租税法(アメリカ)


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