dog day afternoon

朝から30度を超えていたのですが、10時過ぎから、猛烈に暑くなってきました。

お盆が過ぎてから真夏かい、です。

アメリカでは、脱税の告発者、内部通報者に対しては、I.R.S.から脱税額に比例した報奨金が払われることになっているのですが。
In Swiss Bank Case, Whistleblower's Only Reward May Be Jail Time

By David S. Hilzenrath
Washington Post Staff Writer
Thursday, August 20, 2009

In March 2006, an American employee of UBS, Switzerland's largest bank, sent a confidential letter to a top executive.
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/08/19/AR2009081901386.html
UBSがらみの大掛かりな租税回避に関する内部告発を最初におこなったのは、同行の幹部だったBradley C. Birkenfeld氏です。
同氏は、UBSの内部資料を見て違法行為がおこなわれるとして、UBS内部で法令順守義務違反があると指摘したのに対して、UBSは、解雇で答えたというわけです。
その報復ということで、連邦司法当局へ情報を流したというのが事の発端。
同氏は、現在、保釈中ですが、5年の実刑判決を食らっています。
冒頭に書いたように、報奨金をもらえる可能性もあるという見方もできるのですが、実際には、連邦司法省は裁判所に対して、刑を半分にし、収監するのではなく、保護観察下に置くという提案をしているわけです。

アメリカでは、解雇の不当性を理由に、元の雇用主の脱税を告発するというのは珍しくありません。I.R.S.は、日本の国税の査察とは異なり、幅広い金融関連犯罪、資金洗浄、麻薬取引等に関して犯則調査部門を設けています。ですから、Internal Revenue Manual には、自動小銃を含む銃器の取り扱い資格や、防弾チョッキの使用まで出ていますけど。
アメリカでは、日本と異なり、税務調査は、事前通知があるのが当然の前提ですが、犯則調査の場合は違います。ですから、解雇された側に責があるのだとしても、自分をくびにした会社や事業者が麻薬取引をしていると通報すると、一発でがさ入れになります。具体的には、レジ現金をごまかしていたのがばれて解雇された従業員が、元の勤務先レストランは麻薬取引の拠点だったと垂れ込むと、重武装したI.R.S.のC.I.が朝いきなり飛び込んでくるわけです。

このようなI.R.S.のCriminal Investigation 部門を日本の査察と同列に論じて日本が甘いという議論をする本庄資教授の議論には、いくらなんでも賛成しかねます。

いずれにしろ、決着は水曜についたわけですが、このUBS事件が他のヨーロッパ等のプライベート・バンク・ビジネスに大きな影響を与えるということですね。
U.S./UBS deal ramps up pressure on tax havens

Wed Aug 19, 2009 6:15pm EDT

By Pascal Fletcher and Jane Sutton - Analysis

MIAMI (Reuters) - More overseas tax havens could turn into traps for tax cheats as the U.S.-Swiss settlement over UBS AG (UBSN.VX) (UBS.N) invigorates an international campaign to flush out hideaways for illicit or undisclosed money.

The long-awaited deal finalized on Wednesday, under which foresees Switzerland handing over details of some 4,450 UBS bank accounts to U.S. tax investigators, was hailed by experts as a masterpiece of diplomatic compromise that allowed both sides to claim a measure of success.
http://www.reuters.com/article/topNews/idUSTRE57I5QJ20090819?sp=true
I.R.S.のDoug Shulmanは、UBSの件は片付いたが、これから他のオフ・ショアのタックス・ヘイブンを総まくりするといっています。

しかし、UBSの口座のうち20~25%の資金は、犯罪による利益ないし、不法な所得隠し資産だといっていますね。

今朝、ふと思いついたのですが、中期的には、民主党政権は連邦付加価値税の導入をかなり真剣に考えているのではないかと。
日本は違いますが、通常、付加価値税(VAT)においては、インボイスが用いられます。インボイスには、VATの課税事業者としての番号の記載が求められます。
アメリカは、社会保障番号を既に納税者番号として機能させているわけですが、この社会保障番号が事業者番号として機能するわけではないですよね。
個人事業者、法人その他の事業体、色々な事業体形式が考えられるので、新たな番号を導入しなければいけない。
いままで、アメリカでは、建築関係等における現金取引事業者の所得把握がほとんどできていなくて、これをどうするかという問題がありました。これに対して、今度の税制改正において、一定規模以上の事業者には事業者番号の取得を義務付け、その事業者に金銭を支払ったものに関しては、情報申告義務を罰則付きで設ける案が出ています。これで、まず小規模事業者に新たな事業者番号を振ることができれば、インボイス導入の地ならしはできるということになるのかなと。
執行体制とすれば、I.R.S.の人員等の予算を増やす必要は当然出るでしょうが、個人の確定申告の必要な人を低所得者は確定申告不要とするような手立てを打つことにより、事務負担の軽減を図るという大きな流れがあるかもしれません。
Working Pay Tax Credit は、従来のEITCと基本的には同じようなルールのものですが、雇用者段階で税額控除できるというのが違います。それと、EITCは、勤労所得税額控除というわけで、給与所得のある人に限定されていますが、WPTCの方は、一定の自営業者も対象に含めています。

昨日の晩は、Mothers & Captain Beefheart のBong Fury を聞いてました。この時期のMothersは、Terry Bozzio がドラム・ストゥールに座り、腕の達者なメンバーぞろい(まあ、いつもそうですが)です。

しかし、やっぱりこの組合せは、駄目ですね。ビーフハートは元気な歌声と達者なハープを聞かせてくれますが、FZの音楽との本質的な違いが大きな違和感として残ります。演奏はタイトでしまっていると思いますし、Denny Walley のスライドなんかも楽しめるといえば楽しめますが、明らかな方向性の違いが際立つだけです。

ザッパの書いた詞とビーフハートの歌は、合わない。ビーフハートの歌にウルトラ・タイトなマザーズの演奏も合わない。

この2人は、たまたま同じ高校に同じときに通っていたというだけなのかもしれないです。18歳のときには、おお互いに共有できるものがあったのでしょうが、1975年、つまり17年後の時点ではそんなものはほとんどなくなっていた。
ザッパのブルーズ・ギターが聞けますけどね。

ザッパの取り巻きだったLowell George はHolin' Wolf の影響を受けていますが、これは、ビーフハートを聞いていたからだなんていうと叱られるでしょう。
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by nk24mdwst | 2009-08-20 12:28 | 租税法(アメリカ)


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