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cold and rain

今日は、冷たい雨の日です。
ブッシュ政権は、意図したかどうかは別にしてバブルを認識していたとしても止める気はなかったとWhite House Philosophy Stoked Mortgage Bonfireは、結論付けています。
Lawrence B. Lindsay, Mr. Bush’s first chief economics adviser, said there was little impetus to raise alarms about the proliferation of easy credit that was helping Mr. Bush meet housing goals.

“No one wanted to stop that bubble,” Mr. Lindsay said. “It would have conflicted with the president’s own policies.”
だったということですから。
要するに、住宅バブルだとわかっていたけど、2002年の秋の時点においてそのバブルを潰すのは大統領の方針に反したというわけですね。
2002年が中間選挙の年だというところがポイントでしょう。

それにしても、ちっとも楽しくない年の瀬です。

ウォークマンからJimi Hendrix のライブ物を全部抜いて、ボックス・セットも抜いて、ブルー・グラスと入れ替えました。
Albert Hall、Woodstock, Filmore East, Berkley U., L.A.Forum, Isle of Wite等々、やたらとあるのですね。玉石混交です。

ブルー・グラスは、The Dillards, Kentuckey Colonels あたりからスタートするというのは邪道ではありますが、入り口がそこなのでしょうがありません。ディラーズというのは、50年代終わりごろからテレビ・シリーズに出演して人気を博したバンドですが、いわゆる「カントリー・ロック」というものが存在するに当たってかなり大きな役割を果たしたと感じます。
まあ、Doug Dillard, Gene Clark の二人が外れて、二人で飲んだくれていましたが。

1968年ごろ、いわゆるカントリー・ロックが誕生するのだとしたら、それと同じ頃にDelaney & Bonnie も活動を本格化させるわけですね。後者をスワンプ・ロックと呼ぶことに私はためらいを感じるのですが、これらの二つの企画の背景にいた中心的ミュージシャンは、当然のことながら共通しているわけです。
Stones がこの頃、方向転換を図り、The Beatles の影から本格的に脱却してくるというのもこの大きな流れの中の動きとしてとらえるべきなのかもしれません。

現在のメイン・ストリーム・カントリーを聞いているとデビュー時代のEagles よりもロックよりに聞こえます。

アメリカでは相変わらずブルー・グラス・ブームのようですが、この動きというのは南部におけるキリスト教保守主義の台頭ときびすを接しているように私には感じられます。ホワイト・ゴスペルなどというジャンルがあるくらいで。
Poco のRichie Furay は自分で教会作っちゃいましたしね。神様礼賛の曲は、ちょっと浄土真宗の私にはきついのです。

アフロ・アメリカンにおける正装した音楽がゴスペルなのだとしたら、本音というか悪魔の音楽がブルーズということになるのでしょう。スティール・ギターというと、カントリーやウェスタン・スウィング、ハワイアンを連想するのですが、Sacred Steel といって、アフロ・アメリカン教会音楽としてのスティール・ギターの歴史というのもあるのですね。
来年の課題です。

Pure Prairie League などという、Craig Fullar(後、Little Feat)のいたバンドの演奏が悪くないと感じたりしました。ブルー・グラスというよりは、ポップなカントリー・ロックですけど。
こういうのを聞いた後に、FZのGuitar なんてものを聞くと何とオーソドックスなブルース・ギターだと思うわけです。元がどの歌のインプロブかというのもわかりますし。

1970年代の半ばに、イーグルスがJoe Walsh たちを加えて(Bernie Leadon が抜けて。)、ハード・ロック路線にハンドルを切ります。これを右旋回と呼ぶべきなのか左旋回と呼ぶべきなのかはわかりませんが、先頭ランナーが方向転換したので、後続のPoco などもそれについていかざるを得なくなるのですね。

この時期、Doobies とSteely Dan との間でメンバーのシャッフルがあり、イーグルス、Tower of Power それにLowell George がやる気をなくしたLittle Feat の他のメンバーが同じような方向へ一斉に向くのですね。

ジョージア州メイコンを拠点とするカプリコーンは傘下のサザン・ロック・バンドをそれぞれ風味を変えて提供しだすようになるわけです。R&B色の強いWet Willie, カントリーっぽいCharlie Daniels Band, ジャズ風味をまぶしたMarshall Tucker Band というあたりでしょうか。

ちなみに、Little Richard はメイコン出身なのだそうですね。

しかし、ディラーズとFairport Convention が同じ曲をカヴァーしていたりするのが面白いです。Pentangle は、トラッドを採り上げているところでは、フェアポートと重なるのですが、アメリカの同時代の曲を採り上げていないところにその特質があるように思われます。
1968年ごろのフェアポートは、Takes Off の頃のJefferson Airplane に私には聞こえるのです。Byrds 風味の強い。
それに対してペンタングルの方は、Cream に聞こえますね。仲が悪いところもそっくりです。

サザン・ロック・ブームが去った後、彼らは原点回帰ということでナッシュヴィルへ仕事を求めるようになったのだと思います。Eddie Hinton は、一度も売れたことがありませんでしたが、この時期にTuscaloosa All Stars と称するバンドを組んで、サザン・カントリー・ロックをやろうとしたようです。

最近、1970年前後のLeon Russell のスタイルは、Dr. John の真似なのではないかという30数年来の疑問が強くなってきました。真似だから駄目だとかどうという問題ではないのですが。
逆に、近年のDr. John は、丸くなったというか洗練されたというか。

風邪で頭ががんがん痛むので支離滅裂書いて憂さ晴らしです。普段、大勢の人のいるところに出ないものですから、人ごみへ出ると一発です。
by nk24mdwst | 2008-12-22 13:50 | 音楽


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