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bird eye

冬型気圧配置、肌寒し。

'Dixie Lulluaby' というMark Kemp の本を読んでいてアメリカの南部事情は、アメリカ人であっても理解の仕方が違う、外国にいて、音楽の端っこをかじっている東洋人にわかるはずが無いという感を強くしました。

Mason Dixon Line の南と北では違う、出身地が同じでも世代によって違う、非常に複雑な組み合わせですね。

著者は私と同世代でノース・カロライナ出身ですから、同じような音楽を聞いて育っているのですが、Allman Brothers Band(ABB)が登場するまでStones だけが希望の星だったようです。
ケンプは、T-Rex も好きだったようですが。

彼らには、Beach Boys, Byrds などというのは眼中に無かったようですね。基本的に、近くのR&Bのオリジナルなんて聞くことは基本的にできなかったのですね。
ラジオから聞こえてくるのは、C&Wですね。そこへある日、ABB,次いでLynyrd Skynyrd の登場となるのですね。

しかし、レーナード・スキナードのマネージャーがPhil Walden の弟だったとは知りませんでした。Alan Walden という名前で兄弟でOtis Redding のマネージメントをやっていたのだそうです。

Strawberry Alarm Clock にいたEd King は、ウィスキー・ア・ゴー・ゴーでABBを見て南部へ移り住んだとか。なぜ、サザン・カリフォルニアでBeach Boys 等と同様のバック・グラウンドから出てきたのがエド・キングです。
ストロベリー・アラームクロックは個人的には、高校時代に見たRuss Meyer の映画’Beyond the Valley of the Dolls’に出ていたことを覚えています。
最近、DVDを入手して見ましたが、高校時代に見たときやたらと画面が消されていた記憶があるのですけれど、実に健康的な映画でありました。
この映画自体は、ジャクリーン・スーザンの小説の映画化作品のパロディといえるのかもしれませんし、ミックにそっくりな両性具有的な登場人物がいたりはします。

当時のローレル・キャニオン一帯の状況は、この映画より進んでいたというかなんというか。

Randy Newman の歌に出てくるLester Maddox ジョージア州知事に会いに行った話し等、我々が全く知らない世界です。

最近、聞いているもの、Grateful Deadですね。Live/Dead からWinterland あたりまでを聞いています。1980年代のデッドは、気を入れて聞いていないのです。
デッド・ヘッドとザッパ・フリークは、両立しないのだと思うのですが、ザッパと同様、80年代のデッドを聞きなおす必要があるのかな。

しかし、1969-1971年頃のフィルモア・ライブをなぜか、聞いています。バーズ、グレイトフル・デッド、マザーズというあたりです。
フィルモア・イーストのラストは、かなりまともなバンドのまともな演奏です。フィルモア・ウェスト・ラスト・デイズのCD、DVDにはいっているアーティストは二流どころがなぜか多いのですね。

Byrds は、アルバムごとに雰囲気が変わる、逆にいうとアルバムのイニシアティブをとっているプレーヤー次第のバンドだと思うのですね。
これも、どの時代のどの曲が好きかというのも、気分次第だなと最近感じます。完全に失速したバーズでメロウになったRoger McGuinn にホッとしたりすることもあります。

Gene Clark のバーズからDavid Crosby がクラークを追い出し、主導権を握ろうとしたところでMcGuinn とぶつかり、Chris Hillman が個性を発揮しだすというのが、Younger Than Yesterday あたりまでの流れでしょう。

マギンが中心となってまともなバンドとして演奏できるようになったときには、聴衆の関心は、ハリウッドの落ちこぼれバンドとしてのバーズからいわゆるサイケデリック・バンド群という新たな商品に向かっていたのですね。

売れて何ぼなんでしょうね、音楽も。でも、四半世紀を過ぎると本当の音楽だけが残る・・・本当の音楽が残るのかどうかは別にして1980年代の終わりごろからいわゆるクラシック・ロックと称されるものが再び注目される・・・バンドの再結成、アルバムのリイシューになったのでしょう。

そんな流れも、ウェブ上にやたらと音楽ファイルが転がる時代になってしまい・・・ま、どうでもいいか。

アメリカのバンドで昔は聞いたけど、今は抵抗を覚えて聞けないバンドがThe Band です。Music From Big Pink は、擦り切れるほど聞いて、ほとんどの曲を弾き語りで歌えるようになっていたのですけど。

John Hammond, Jr. は、不思議な人で、ビッグ・ネームになったことは無いのですが生き残っていますね。彼は、1960年代後半、ニュー・ヨークでThe Band, マスル・ショールズでDuane Allman を含むレギュラー・セッション・メンをバックに二枚のアルバムを作っています。

イギリスものは結局、Steve Marriott の追いかけです。だから、Small Faces, Humble Pie, そのあとのソロ活動です。
それから、ブリット・トラッドと直接的な関連がありそうでない連中がいます。Ronnie Lane, アメリカへ渡る前のRod Stewart, Brinzley Schwartz といったカントリーっぽい一群にも惹かれます。
そしてやっぱり、Van Morrison ですね。

Frankie Miller は、最初ブリンズリー・シュウォーツをバックにしてデヴューしたのですが、プロフェッショナルとして問題点があったようです。技術的な意味ではなくですが。

イギリス勢は、これにPeter Green とFairport 一派、コンテンポラリー・フォーク・シンガーとしてのBert Jansch がいればそれで充分というところでしょうか。

Lowell George は、大好きでしたが、Sailin' Shoes のA面までですね。

雄牛隊長の魔法楽団は、ミラー・マンから先へまだ進めません。ジャック・ニーチェがプロデュースしているシングルへ戻り、先に進み、また戻る。鱒仮面模型までは遠いです。

Trout って鱒とすぐ直しますが、シューベルトの鱒は岩魚か山女でしょ?イトウだったりして。

アメリカの租税制度を云々するなぞ、神をも恐れぬ所業なりでしょうね。日本の税制を論じているいわゆる研究者の方々の中にもいかがなものかと感じる方がいらっしゃいますし、立法する方も執行する方もなんだかなと思わないでもなし。

ただ、日本は、村社会の方言を用い、明確な全体像を誰にもわからないようにするという得意技を使っていますから。

話は変わりますが、譲渡損失の損益通算の遡及効が問題だった福岡の事案があります。
福岡地裁で違憲判決がでたのですが、控訴審の福岡高裁では、納税者逆転敗訴でした。
最高裁における判断がどうなるか注目されていましたが、上告を断念するということになったようです。

この訴訟は、本人訴訟であったようです。最高裁では本人訴訟では無理だと思いますが、地元の税理士会や弁護士会が助けるべきだったと思います。

筋のよい訴訟だったのにと非常に残念です。
結果がどうなるかという問題ではなく、少なくとも租税法における遡及効に関して最高裁の判断が示されるべきよい機会だったという意味です。

今朝のテレビ(CNN)では、アメリカでは雇用状況の急激な悪化に伴い、戻し税レベルではなく、新規雇用に対する税額控除制度を送球に入れる方向性であるようなことを次期大統領が述べていました。

アメリカにおける租税法に関する遡及効に関しては、慣習法といわれる国における成文法の位置づけというのは日本とは根本的に異なるのだと思います。
立法者としての議会の意思を尊重するということでしょう。その意味で、議会の立法課程における委員会等における議論等にも法源性があるのだと大昔、アメリカで買った本に書いてあり感心しましたが。
現実は、IRSに対する大幅な解釈余地を与えているのですね。

租税裁判所のラウンド・テーブルの部屋の書棚にずらりと並んだレギュレーション群が忘れられません。

全米納税者連盟についてまとめてみたいと思っているのですが・・・
by nk24mdwst | 2008-11-08 08:09 | その他


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